小池山椒衛門の翻訳

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リクエスト→"Operation ÓverMeta" 「たんぽぽが咲く頃に」


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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは低危険度収容室に収容してください。SCP-XXX-JPを用いて固形物を挽くことは禁止されています。
SCP-XXX-JP-B飲用者にはクラスB記憶処理を行った後、行動療法もしくは認知行動療法を行い再発を防ぐために財団の監視下に置いてください。

説明: SCP-XXX-JPは手動の臼式コーヒーミルです。SCP-XXX-JPの異常性はSCP-XXX-JPを用いて遺骨を挽いた時に発現します。遺骨をホッパー6に投入しハンドルを回して挽くと粉受けにコーヒー粉(以下、SCP-XXX-JP-1)となって落ちてきます。SCP-XXX-JP-1はα波7とP3008の潜時、脳内物質に影響を与えます。

SCP-XXX-JP-1を挽く際に使用した遺骨と同じ故人の遺灰をSCP-XXX-JP-1に混ぜてドリップして淹れたコーヒー(以下、SCP-XXX-JP-2-A)を飲むとSCP-XXX-JP-Aを飲んだ人間(以下、対象)は故人の記憶を共有します。故人と関係性が無い対象がSCP-XXX-JP-2-Aを飲用した場合もこの記憶を懐かしいと感じます。対象は「故人との思い出を振り返れて良かった」、「悲しみが少し減った」、「故人がそばに寄り添ってくれている気がする」等肯定的な感情を抱きます。この時、セロトニンやドーパミン9の放出、α波が多く発されていることが観測できます。また、飲用したSCP-XXX-JP-2-Aの量にか関わらず対象の体重が18g増加することが確認されました。

SCP-XXX-JP-1のみをドリップして淹れたコーヒー(以下、SCP-XXX-JP-2-B)を飲むと対象は興奮し一時的な躁状態になります。この時、P300の潜時が短くなることやアドレナリン、ドーパミン、エンドルフィン10の放出が観測できます。SCP-XXX-JP-2-Bを飲んだ対象は一定期間11が経過すると落ち着きを取り戻しますが、SCP-XXX-JP-2-Bに対し強い依存症を発症します。そのため対象はSCP-XXX-JP-2-Bをもう一度飲用するために墓荒し、殺人等手段を問わず遺骨を手にいれようとします。また、依存症を発症している間対象は故人と出会ったことが無いにも関わらず故人に怨めしい、口惜しいと責め立てられる悪夢や幻覚を見ます。この幻覚、悪夢は血縁関係のある人物に伝染する可能性があることが示唆されています。SCP-XXX-JP-2-Bの依存症を発症した対象はクラスB記憶処理を行った後、行動療法もしくは認知行動療法を行うことで回復することは可能ですが、フラッシュバックによる依存症の再発や無意識下での追求行動を行うことがあるため完治は難しいと考えられています。

異なる故人を元とするSCP-XXX-JP-1の混合物から淹れたコーヒー(以下、SCP-XXX-JP-2-C)を飲用した場合、対象は元になった故人の記憶が混一した一人の人間の記憶を共有します。多くの場合その記憶は整合性を持たず対象の混乱を招きますがしばらくすると気に留めなくなります。故人と関係性が無い対象がSCP-XXX-JP-2-Cを飲用した場合もSCP-XXX-JP-2-Aと同様にこの記憶を懐かしいと感じます。飲用したSCP-XXX-JP-2-Cの量にか関わらず対象の体重は混合した故人の数×18g増加することが確認されました。また、血縁関係の無い故人同士のSCP-XXX-JP-1を混合して淹れたSCP-XXX-JP-2-Cを対象が飲用した場合、対象は血縁関係の無い家系に対して好意的な印象を持つことが判明しており、この時ドーパミンやフェニルエチルアミン12の放出が観測されました。

SCP-XXX-JPは███県██市で起こった暴動の中心地であった斎場で発見されました。この斎場は神葬祭の火葬後に行われる会食で故人を家に留めて守護神とするための儀式と称してSCP-XXX-JP-2-Aを遺族に振る舞っていたことが取り調べにより分かっています。しかしながら202█年3月██日に斎場の管理者が不在であったことが記録に残っており、代理のスタッフはSCP-XXX-JPの異常性を把握していましたが”正しい”淹れ方を知らずSCP-XXX-JP-2-Bを遺族に振る舞ったものと思われます。

補遺(209█年8月13日): SCP-XXX-JP発見時暴動を起こしていた██人の内、最後の生存者(██ ██)が老衰により亡くなりました。██氏は独身で子供もいないことから収容施設外でSCP-XXX-JP-Bの影響下にいる対象はいなくなったと考えられます。