・ミヨコの美白化粧水マスク
・謎の手品ボックス的な何か
・ホームベーカリー(仮)
・共感覚
・社会病理的なやつ
ただこの二つ、収容したとしてもさぁ……。
・ホームベーカリー()
・共感覚(要件等)
・スピン寿司
・サプリメント
アイテム番号: SCP-XXXX-JP

SCP-xxxx-JP(データ削除済)
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-xxxx-JPは、サイト-81██の低脅威度物品保管ロッカーに収容してください。SCP-xxxx-JPを保管する際は、必ずキャップをして、容器を立たせた状態で収容して室温で保管してください。SCP-xxxx-JPの服用者と思われる人物が現れた場合、各医療機関は速やかに財団医療部門に報告し、服用者を財団管理下の医療施設に隔離してください。服用者の収容の際は、カバーストーリー「精神疾患による入院」を流布して下さい。必要があると判断された場合、本人又は本人の近親者に対し、Aクラス記憶処理を実施してください。SCP-xxxx-JPを使用した追加実験を実施する際は、セキュリティクリアランスレベル3以上の職員2名以上の許可が必要とされます。SCP-xxxx-JPの使用実験にCクラス以上の女性職員が関与することは推奨されません。女性職員がSCP-xxxx-JPに曝露する場合、2時間以上の接触は控えるようにしてください。この実験において使用する被験者にオキシトシンに対する過敏症が生じないか調査する目的の予備実験を実施してください。SCP-xxxx-JPの臨床実験に使用したDクラス職員に対して、実験後に経過観察を実行し、定期的にオキシトシンもしくは既存のオキシトシン類似物質の投与を実施してください。ステージⅣの被検者が消滅し、カーネーションの花束が届いた場合、花束を受け取った人物に記憶処理を施した後に回収を行い、サイト-81██の低脅威度物品保管ロッカーに収容してください。
説明: SCP-xxxx-JPは、未認可の点鼻薬です。SCP-xxxx-JPは、点鼻薬(以下SCP-xxxx-JP-α)とパッケージの箱(以下SCP-xxxx-JP-β)、ステージⅣの被検者から回収される花束(以下scp-xxxx-JP-γ)の3つからなります。SCP-xxxx-JP-αはオキシトシン1と酷似した構成を持つ内分泌かく乱物質です。比較的症状の軽い服用者に対する尋問の結果、SCP-xxxx-JPはオンライン通販によって入手されたことが分かりましたが、財団はいまだこの経路を補足できていません。回収されたSCP-xxxx-JP-βの表面には、カーネーションのイラストがプリントされています。裏面には日本語訳された商品の説明書きがあります。説明書きには、「親子の絆を深めたいお母様に!ワンプッシュで育児ノイローゼを吹き飛ばせ!」と記載されていますが、成分表や添付文書の類は未だ発見されていません。
200█/██/█、神奈川県██市在住の女性(当時27歳)が長男(当時8歳)を殺害する事件が発生しました。母親の精神鑑定の際に、母親のオキシトシン受容体が未確認の遺伝子多型であったことが発見されたことにより、財団はこのオブジェクトの収容に至りました。scp-xxxx-JPの影響により生じたと推測される、母による子供の殺害事件がこの事件を除いて█件発生しています。財団はSCP-xxxx-JPの入手経路の特定並びに日本国内市場からのSCP-xxxx-JPの根絶に努めています。現在までに[編集済]個のscp-xxxx-JPが回収されました。
Dクラス職員██名に対して実施した臨床実験により、scp-xxxx-JPは閉経前の女性に対してより大きな影響を与えることが明らかになりました。scp-xxxx-JPの影響は妊娠適齢期に近い女性ほど大きいものになります。scp-xxxx-JPは男性に対しても有効な作用を及ぼしますが、男性の年齢とscp-xxxx-JPの作用に関連性は認められませんでした。
SCP-xxxx-JP-α実験記録
SCP-xxxx-JP-αは、被験者のオキシトシン受容体と基質特異性を示すことが報告されています。またSCP-xxxx-JP-αは通常のオキシトシンに優先して結合することが追加実験により示されました。SCP-XXXX-JP-αと結合したオキシトシン受容体は、突然変異により、既存のいかなるオキシトシン受容体の遺伝子多型とも一致しない塩基配列に組み替えられます(以下SCP-xxxx-JP-A)。その結果、SCP-xxxx-JP-Aは、オキシトシン受容体としての役割を果たさなくなります。完熟したSCP-xxxx-JP-Aは被検者の身体から消滅します。SCP-xxxx-JP-Aが消滅するプロセス・原因は今のところ明らかになっていません。SCP-xxxx-JP-Aへの変異・消滅により、被験者の正常なオキシトシン受容体個数は著しく減少し、被験者の精神疾患が誘発されます。
SCP-xxxx-JP-αの服用者のうち、ステージⅠの患者に対するオキシトシン投与実験が実施されました。この実験によって、SCP-xxxx-JP-Aの増殖が抑制される可能性が示唆されました。
SCP-xxxx-JP-Aは、被験者の精神状態の悪化によって生じる免疫力の低下により、増殖のスピードが速まることが追加実験で明らかになりました。SCP-xxxx-JP-αの遺伝子組み替え能力及びこの追加実験により得られた結果から、SCP-xxxx-JP-αが何らかのウィルスと類似した性質を有する可能性が示唆されています。
SCP-xxxx-JP-αを服用した場合、次のようなステージで症状が進行します。しかしながら被検者の症状はスペクトラムであり、ステージはあくまで目安であることに留意してください。
ステージⅠ
症状: 一時的な不安の解消、恐怖心の減少、相手に対する信頼感情の増幅説明: SCP-xxxx-JP-αを服用すると、被検者のオキシトシン受容体と結びつき、異常性を発揮するようになります。SCP-xxxx-JP-αがオキシトシン受容体と結びつくと、突然変異により、オキシトシン受容体のDNA配列が変更されます(SCP-xxxx-JP-A)。SCP-xxxx-JP-Aは、オキシトシンとの基質特異性を喪失します。ステージⅠにおけるSCP-xxxx-JP-Aはほぼオキシトシンと同様の働きをすることが報告されており、相手に対する信頼感情を増幅させます。この状態は被検者がSCP-xxxx-JP-αを服用した後3~5日ほど続きます。
ステージⅡ
症状: オキシトシンの取り込み異常に伴う不安感の増幅、対人コミュニケーション能力の低下、自律神経失調症、うつ病説明: 血中に含まれるscp-xxxx-JP-αにより、オキシトシン受容体の半数がSCP-xxxx-JP-Aに置き換わり、正常に作用するオキシトシン受容体の個数が減少します。オキシトシンの取り込みの減少により、ほとんどの被験者は強い不安障害を抱えます。オキシトシンの減少に基づく免疫力の低下により、変異の速度が加速します。オキシトシンの分泌異常により、セロトニン神経が不活性化し、自律神経失調症や鬱病を引き起こします。この時期に被験者の問題行動が増え始め、暴力的な行動が見られるようになります。女性被検者において、育児に対する意欲を失った被験者によるネグレクトや虐待の事例が報告されています。
ステージⅡの被検者の症状には個人差が大きいことが報告されています。安定状態にあるとみなされた患者に対しても、注意深く経過観察を実施し、定期的なオキシトシン投与を行ってください。
ステージⅡの被検者が強い不安を知覚すると、原因不明の吐血をします。血液は30分時間経過すると、カーネーションの赤色の花弁に変化します。
ステージⅢ
症状: 不安障害、心身症、強迫性障害説明: ステージⅡにおける被験者のうち、精神状態が著しく不良であると認められた被験者の40%がステージⅢに移行しました。また、ステージⅡの状態でSCP-XXXX-JP-αを恒常的に使用した被験者の100%がステージⅢに移行しました。
ステージⅢに陥った被検者のオキシトシン受容体はすべてSCP-xxxx-JP-Aに変異します。ステージⅢに移行した被験者は重度の不安障害や心身症、強迫性障害、うつ病を発症します。また被検者の吐血の頻度が増えることが報告されています。この時被検者から吐き出される花弁の色は黄色みを帯びたものになります。
MRIの結果から、ステージⅢの被検者の偏桃体が健常者と比較し、著しく肥大していることが明らかになりました。ほぼ全ての女性被検者が育児に対する挫折感を抱き、育児に対する意欲を失います。また子供に対して虐待をするのではないか、というような不安を抱えます。実際に子供に対し虐待を行う事例の報告数がステージⅡよりも増加します。
ステージⅣ
症状: 幻覚や妄想、錯乱状態
ステージⅣにおいて、SCP-xxxx-JP-Aは被験者の体内からすべて消滅します。
ステージⅣの被検者は、ステージⅣの被検者は重度の鬱病患者と類似した症状を示しますが、ステージⅣの被検者は例外なく強い自殺願望を抱き、自殺を決行しようとします。現在までに[編集済]人の被検者がステージⅣに進行しましたが、その全員が自殺を決行し、うち3名が死亡、4名がこん睡状態に陥りました。ステージⅣの被検者の自殺を防ぐ方法は未だ見つかっていません。被検者が自殺すると、被験者の姿が消失します。被検者の消失を防ぐ方法は未だ発見されていません。
SCP-xxxx-JP-β実験記録
Dクラス職員に対するSCP-xxxx-JP-βの曝露実験を実施しました。SCP-xxxx-JP-βに10日以上曝露した被検者のオキシトシン受容体は徐々にSCP-xxxx-JP-Aに変異します。SCP-xxxx-JP-βの曝露による変異はSCP-xxxx-JP-αの投与と比較すると非常に緩やかなものです。SCP-xxxx-JP-αの投与とSCP-xxxx-JP-βの曝露を同時に行った場合、被検者のSCP-xxxx-JP-Aへの変異が促進されました。
SCP-xxxx-JP-Aを保持する被検者は、SCP-xxxx-JP-βの色を異なって知覚することが報告されました。SCP-xxxx-JP-Aを持たない曝露者はSCP-xxxx-JP-βのイラストを白黒印刷で認識します。ステージⅠの被検者はSCP-xxxx-JP-βのイラストの花弁の部分を赤く知覚し、ステージⅡ以降の被検者は黄色であると知覚します。
SCP-xxxx-JP-βの特異性として、稀に曝露者にオキシトシンの投与及びSCP-xxxx-JP-αの投与を有意義なものだと思い込ませる性質があることが判明しました。この性質は曝露者のIQと正の相関を示します。
SCP-xxxx-JP-γ実験記録
ステージⅣの被検者が自殺を行い、消失した数日後、被験者の子供のもとに差出人不明の花束(以下scp-xxxx-JP-γ)が届けられます。被験者の子供はscp-xxxx-JP-γに対し強い執着を示します。財団職員がscp-xxxx-JP-γを取り上げようとした場合、子供は職員に対し激しく抵抗します。子供から無理にscp-xxxx-JP-γを取り上げた場合、子供の精神に著しい悪影響を及ぼします。回収したscp-xxxx-JP-γからは被験者のDNAが検出されることが報告されています。scp-xxxx-JP-γが被験者の子供に対して及ぼす特異性は、scp-xxxx-JP-γが枯れるまで続きます。
現在までに赤、黄、ピンク色、白の四種類のscp-xxxx-JP-γが回収されています。
対象: SCP-xxxx-JP-1
インタビュアー: 箱守研究員
付記1: SCP-xxxx-JP-1はステージⅢ状態と認定された女性(27歳)です。SCP-xxxx-JP-1は自身の息子の殺害未遂の容疑で逮捕されたのち、財団保護下の病院に収容されています。SCP-xxxx-JP-1の精神状態を刺激することを防ぐため、インタビューでは彼女の本名である「赤羽██」をを使用しています。
付記2: インタビューを実施した箱守研究員には緊急の際に鳴らすブザーを持たせ、2名の機動隊員をインタビュー室の外に待機させました。SCP-xxxx-JP-1は安定状態にあり、財団に協力的であることが事前の心理調査により示されていました。
付記3: SCP-xxxx-JP-1は収容以前は財団提携医療機関に勤務しており、薬学や医学の基礎的な知識を有していました。
〈録音開始, 20██/██/██〉
箱守研究員: おはようございます、ご気分はいかがですか、赤羽さん。
SCP-xxxx-JP-1: 問題ありません。
箱守研究員: それは何よりです。では、いくつかお伺いしたいことがあります。赤羽さんには嫌な話かもしれません。もしご気分が優れなくなりましたら、いつでもお話を終了します。また、事前に説明させていただいた通り、このインタビューは録音されますが、インタビュー内容があなたに不利に働くようなことは一切ありません。どうぞご協力をお願いします。
SCP-xxxx-JP-1: [無言でうなずく]
箱守研究員: それでは……まず、なぜあの薬を使用しようと思ったのか、教えてください。
SCP-xxxx-JP-1: ……私は、母親失格だったのです。
箱守研究員: と、申されますと?
SCP-xxxx-JP-1: 私は家族と縁が薄かったのです。母親が注ぐべき愛情がどのようなものなのか、分かりませんでした。周りは、「子供を産めば子供が可愛くなる」と言いましたし、私もそれを信じました。でも、そうではなかった。私は、あの子に無条件の愛を与えてあげられなかった。
箱守研究員: それでSCP-xxxx-JPを使用したのですね?
SCP-xxxx-JP-1: はい。藁にもすがる思いでした。その薬を一目見て「これだ!」と強く思ったのです。気がついたら購入していました。衝動買いはしないタイプなので少し不思議に思ったことを覚えています。
箱守研究員: お察しいたします。……点鼻薬を服用した後のことを教えていただけますか。
SCP-xxxx-JP-1: はい。点鼻薬を服用したあと、何日かはもう心の底から子供がかわいくてかわいくて仕方がありませんでした。これで私も本当に母親になれたのだと思いました。ですが……。
箱守研究員: 薬が切れたのですね?
SCP-xxxx-JP-1: はい。比喩的な表現ですが、あの時の私には子供がとんでもない化け物に見えてしまったのです。酷いことを言っている自覚はあるのですけれどもね。[3秒間の沈黙] 子供が私に近づいてくるたびに、化け物が自分に笑いかけてくるように見えて、生理的に受け付けられなかったのです。でも、それは母親として正しい反応ではないこともわかっていました。
箱守研究員: それでは、もう一度薬が欲しいとは思いませんでしたか?
SCP-xxxx-JP-1: 思いました。とても思いました。……でも、妙だと思いました。だから使ってはいけないと直感的に思い、急いで箱ごと廃棄しました。
箱守研究員: なるほど。大変興味深いお話です。詳しくお聞かせ願えますか。
SCP-xxxx-JP-1: 確かにオキシトシンの投与は、母子の愛着関係を形成するうえで非常に有効な治療法の一つだと思います。ですが、オキシトシンをワンプッシュしただけで、ここまで強い中毒症状が引き起こされるわけがない。明らかに異常だと思いました。
箱守研究員: ということは、あなたはオキシトシンが日本で認可されていないこともご存知だったのですね?
SCP-xxxx-JP-1: ええ。なので、外国のサイトから輸入したのです。私はこのスプレーを、オキシトシンスプレーのジェネリック医薬品だと思っていました。サイトの説明書きにそう書いてあったものですから。
箱守研究員: なるほど……。では、お子さんへの……ええと、その……。
SCP-xxxx-JP-1: 虐待ですね。
箱守研究員: ええ、その話に移りたいと思うのですが、大丈夫でしょうか。
SCP-xxxx-JP-1: はい。
箱守研究員: では、お伺いします。あなたが息子さんの殺害未遂の容疑で逮捕されるまでの状況を教えてください。
SCP-xxxx-JP-1: はい。[3秒間の沈黙]今になって思うと、例の点鼻薬を使用してから、私はとても強い強迫観念に囚われていたように思います。
箱守研究員: 強迫観念とはどういったものでしょうか。育児に対するものですか。
SCP-xxxx-JP-1: ええ。正しい母親にならなければならない、というものですね。まぁ、薬を使用する前もそのように思ってはいたのですが。
箱守研究員: なるほど。あなたは先ほど、「自分は母親失格だった」とおっしゃいましたが、具体的にどのような点でそのように思われたのでしょう。
SCP-xxxx-JP-1: 全てが。
箱守研究員: すべて、ですか……。ですが、あなたはご自分のお子さんを愛しておられた、違いますか?
[SCP-xxxx-JP-1は硬直し、目に見えて動揺する]
箱守研究員: 赤羽さん?
SCP-xxxx-JP-1: [10秒間の沈黙] いいえ、違うのかもしれない。だって本当に愛していたのなら、「この子を殺してしまうかもしれない」だとかそんなこと思わない。いいえ、だれだって一度は思うのかもしれない、だけどそんなこと思いたくはなかった、そんなこと間違っている……。人としてそんな感情を持つべきではない。持ってはならない!考えてはいけなかったんだ!!いや、こんなことを思う時点で私は間違っている。
箱守研究員: 赤羽さん、落ち着いてください。全てがあなたの責任というわけではありません。
SCP-xxxx-JP-1: いいえ、わたしはあのこの母親だったのです。母親になりたかった!でも、私は母親ではなかった、母親になりそこなった。しくじったんです!どこで間違えた?わたしはなにを間違えた?どうして私は我が子を正しく愛せなかった?
[SCP-xxxx-JP-1はパニック状態に陥り、過呼吸を起こす]
箱守研究員: 赤羽さん。大丈夫です。大丈夫ですから。私に合わせて呼吸をしてください。吸って、吐いて。吸って、吐いて。
[5分間インタビュー中断]
箱守研究員: 赤羽さん、ご気分はいかがですか。
SCP-xxxx-JP-1: ええ、先生。お騒がせいたしました。取り乱したところをお見せして、申し訳ありません。
箱守研究員: いいえ。お聞きしたのはこちらです。お辛いことを思い出させてしまい、申し訳ありません。ですが赤羽さん、最後にひとつだけ、お伺いしたいことがあるのです。よろしいですか。
SCP-xxxx-JP-1: はい。
箱守研究員: これらの一連の出来事は、SCP-xxxx-JP-α…いえ、点鼻薬の中毒症状から来たものだと思いますか。
SCP-xxxx-JP-1: [10秒間の沈黙]そうであってほしいと思っています。心の底から。
箱守研究員: 分かりました。辛いことを聴いてしまい、申し訳ありませんでした。今日のインタビューインタビューはここまでに致します。ゆっくりお休みください。
SCP-xxxx-JP-1: あの、先生。
箱守研究員: 何でしょうか、赤羽さん。
SCP-xxxx-JP-1: あの子、しっかりごはんを食べられていますか?あの子、血圧が低くて朝にきちんとご飯を食べられないんです。ヨーグルトとかそういうものなら割と食べられるので。その、どうか……。どうかあの子をよろしくおねがいします。
箱守研究員: [3秒間の沈黙] ええ、責任をもってお預かりさせていただきます。……赤羽さん?赤羽さん?誰か‼
〈録音終了, 20██/██/██〉
SCP-xxxx-JP-1は突然激しい吐血を始めました。箱守研究員が待機していた応援を呼んでいた間にSCP-xxxx-JP-1は消滅しました。
SCP-xxxx-JP-1の事例により、ステージの進行は被験者の精神状態と非常に大きな正の相関があることが示されました。
SCP-xxxx-JP-1の消失後の3日後に財団保護下にあったSCP-xxxx-JP-1の実子のもとに白色のscp-xxxx-JP-γが届きました。scp-xxxx-JP-γはSCP-xxxx-JP-1の実子の就寝中に出現しました。
定期健診時に、SCP-xxxx-JP-Aと90%一致するオキシトシン受容体を保持する女性財団職員が発見されました。財団は該当職員をSCP-xxxx-JP-8に指定し、検査を行いました。その結果、SCP-xxxx-JP-8はステージⅠの状態であることが明らかになりました。
現在SCP-xxxx-JP-8に対し、SCP-xxxx-JP-Aに関する情報は公開されていません。以下は重要度が高いと思われるインタビュー記録の一部抜粋です。記憶処理により、SCP-xxxx-JP-8は以下のインタビューを、かねてより交友関係があった根崎研究員との世間話だと認識しています。
〈録音開始, 20██/██/██〉
箱守研究員: やぁ ██████(SCP-xxxx-JP-8の本名)。一年ぶりくらいかな?元気にしていた?
SCP-xxxx-JP-8: 箱守じゃん。相変わらず肌が白いね。研究員が日焼けするような目にあってないのはなによりってところか。
[重要度が低いので割愛]
箱守研究員: そういえば、あんた、前に引き取った子いただろう?母親としてうまくやれるきがしない、とか言ってたけどさ、大丈夫なのかい?うまくやれてる?
SCP-xxxx-JP-8: ああ、心配かけてた?悪いね。結局有給を消化して心療内科に行ったんだ。今じゃあの子がかわいくて仕方がないよ。あの子のためだったらなんでもできるし、なんでもしてやりたいんだ。これが母性本能っていうんだろうね。
箱守研究員: へぇ、その様子だと割と定期的にカウンセリングを受けているんだね?
SCP-xxxx-JP-8: いいや、一度だけさ。たしか3か月前だったかな。
箱守研究員: めちゃくちゃ有能だな、そのドクター。是非財団に来てほしいもんだね。
SCP-xxxx-JP-8: ははは。薬も一応持っているんだけど、使っていないんだよね。なんとなく、任務中に薬を使うのはどうかと思ってね。それにしてもカウンセリングだけでここまで変わるなんて、敏腕だと思うよ。
箱守研究員: 薬?仕事柄、薬の話には敏感でありたくてね。どんなものなんだい?
SCP-xxxx-JP-8: あんた、相変わらず職務熱心な女なんだな。鼻に突っ込むタイプのスプレーなんだけど、母性ホルモンに影響を与えるんだとさ。私は門外漢だから知らんが、あんたならわかるんじゃないか?パッケージのデザインがなかなか小洒落ていてさ。カーネーションのイラストが描いてあるんだけど、だんだん色が変わっていくんだ。
箱守研究員: カーネーションのイラストの色が変わる?珍しいね。
SCP-xxxx-JP-8: でしょう?最初は真っ赤だったんだけど、だんだん黄色に近づいて行っているんだよね。女性向けの商品だけあって、こういう気配りがあるってのはいいね。気分が明るくなるよ。
箱守研究員: へぇ、目で楽しめる精神安定剤か。そりゃあ斬新だね。そんなお洒落な薬、どこで見つけたんだい?見つけるの苦労したんじゃないか?
SCP-xxxx-JP-8: 私が見つけたわけじゃない。仮にも財団エージェントが出所の分からないものを摂取するわけないでしょう。その心療内科で処方されたんだよ。
〈録音終了, 20██/██/██〉
追記: 財団はこの施設の調査を実施していますが、該当する病院は未だ特定できていません。
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UPDATE 1.08: 2018/11/21
UPDATE 1.07: 2018/11/03
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UPDATE 1.01: 2018/8/25
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Title: ワンクリックコピーツール
Author: 7happy7
Adviser: C-take
License: CC BY-SA 3.0
Title: サイドバー
Source: SCP-JPサンドボックスII
Author: UNKNOWN, SCP-JPwiki
License: CC BY-SA 3.0
妊娠適齢期の女性が呑むと異常性を発揮する赤ワイン。性交渉経験のない女性に対しては異常性を発揮しない。性交渉経験のある女性が呑むと疑似着床状態になる。エコー写真を見ると最初は何も写らないが、妊娠後期にはオオカミの影が映る。出産直前に母親が失踪。水辺で発見されて溺死体で発見される。母親をくくりつけておいた場合は突然産気付いたような症状を呈し、まもなく死亡する。検死すると子宮に石が大量に入っていることがわかる。
アッサリ収容違反するので、数人職員が死亡した。
・死亡した女性は自宅の浴室で見つかる
←自殺
←身に覚えがないせいで勘当された
←心療内科に通っていた
統合失調症と見られていた(支離滅裂な発言)
・ワイン
・性交渉経験のある女性がこれを飲むと疑似着床状態に陥る
・自律神経系があかんくなるだけで、ほかの症状は見られない(想像妊娠的な)
・MRI等を撮るとエコー画像に人間の胎児とは明らかに異なる影が映る
タイトルは変更する
埼玉県に出現する温泉。蓮が咲いている。
「無性にレンコンが食べたくなって飛び込むうぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
→上半身だけ残して下半身が蓮になる
下半身が別の個体とつながっている
上半身は生前の意識を完全に保っている
蓮の花が咲く夏季だけにゅっと出てきてレンコンの伝道師として活動を始める
SCP「私はレンコンの伝道師」
蓮の花が咲いていないときには沼(温泉)の中にもぐり、生活している
温泉の中に潜るとレンコンに関する知識が大量に得られるらしい
ネット的な何か
彼らのレンコンに対する知識欲は異常であり、近づいた人にレンコンを普及しようとする
知識欲が強い人がこの普及活動を聴くと、稀に「自分もこの沼に漬かりたい」という強い欲求を抱き、沼にダイブしてしまう
ちなみにこの沼、足から入ると別に異常性は生じないことが分かったので、飛び込むときには頭からポーンしなければならない
理事会「このオブジェクトについて知った奴が興味本位で飛び込んだからこの情報は伏せてね。だから沼に入るなって言ってんだろやめろ!」
やぁ君、久しぶりだね。いや、大して待ってないよ。こんな大雪じゃあ電車も遅れるさ、君の責任じゃない。不可抗力じゃないか、呼び出した側だからってそんなに謝らなくても……ああ、じゃあ折角だからコーヒーでもおごってくれる?それでチャラにしようよ。……だいぶ印象が変わったって?そりゃあ10年もたてば人間の見た目なんて大きく変わるものだよ。まぁ、確かに昔はハンドクリームなんてつけなかったけどさ。手が乾燥して困るんだよ。あっ、出しすぎちゃった。もったいないし貰ってくれる?ウェイターさん、すみません。ブレンドコーヒーのSを2杯お願いします。
それにしても、君がミヨのことを知っているなんて知らなかったよ。研究肌で学問一筋だった君とミヨとじゃ全然タイプが違うじゃないか。まさか幼馴染だったとはね。世界は狭いなぁ。でもまぁ、いずれにしても、ミヨのことを覚えている人がいて安心したよ。最近じゃあ、ミヨは私のイマジナリーフレンドだったんじゃないかって疑い始めていたんだ。だって誰もミヨのことを覚えていないんだ。変じゃないかい?……確かにミヨは目立つタイプじゃなかったけどさ。
ああ、店員さん、どうもありがとう。君はミルクを使わない人だっけ?使わないならもらっていいかな、どうも苦いのは苦手でさ。……ありがと。……うーん、苦い。コーヒーってどうしてこんなに苦いんだろうね。
結論から言うと、彼女は元気だよ。まぁ落ち着いてよ。順に話すから。
君も知っての通り、ミヨの消息が掴めなくなったのは彼女が23歳の頃だった。ミヨはその時にはベンチャーの化粧品会社で働いていて、特に精神に問題をきたすような状況ではなかったんだ。どうしてそう言い切れるかって?……今だから言うのだけれどもね。私とミヨは当時将来一緒になろうと思っていたんだ。だけれども、私の父親がミヨと一緒になることに大反対したんだよ。実はさ、うちの実家は中小企業の製薬会社だったんだ。当時はさ、某大手製薬会社が企業買収を盛んに行っていた時期でさ。うちにも買収の話が持ち掛けられたんだ。うちはその頃経営不振に見舞われていたものだから、だいぶ揉めたんだよね。私は先方の提案に乗ることを提案したんだけど、親父殿はどうしても家業を畳むことができなかったみたいでさ。まぁそうだよね。だから私を養子として引き取ったわけなんだからさ。あの人がやすやすと簡単に会社を手放せるわけがなかったんだよね。
そんな感じの状況だったから、ミヨとの交際は黙っていたんだ。ミヨの実家は太いわけでもないしね。だけど、待っていたところで事態が好転するわけでもない。だから覚悟を決めて親父殿に直談判したんだ。まぁ結果は……分かるだろう?数年かけて親父殿を説得しようと思ったんだけど、その間にミヨは消息不明になってしまったんだ。何年間もミヨを探し続けていたんだけど、ミヨの家族ですらミヨを覚えていないんだ。皆ミヨのことを忘れてしまったんだ。それどころかミヨの住民票すら見つからなかったんだよ。今のところミヨのことを覚えているのは、そう。君だけなんだよ。私と君だけ。
そんな状況だからミヨのことを探すのはあきらめていたんだ。数年前に親父殿が死んで、私が会社を継ぐことになったんだけど、もううちの会社は限界が近かったんだ。優秀な社員の多くが既に引き抜かれていたし、経営もボロボロだった。私は会社を畳んで、ベンチャーの製薬会社に転職したんだ。
そうしたらね、彼女を見つけたんだ。転職活動中に、イワナガ美容組合の採用説明会に足を運んだんだけれどもね、そこの説明会にミヨが出席していたんだ。彼女はミヨと名乗っていたよ。
本当に驚いたよ。いつの間に転職したんだ?とか、どうして何も言わずに消えてしまったんだ?とか言いたいことは山ほどあったのだけれども、結局何も言えなかったんだ。どうしてかって?
結論を言う。ミヨはミコヨに生まれ変わったんだ。
採用説明会で堂々と演説をする姿を見て、彼女は既にミヨではないと確信したんだ。要領を得ない顔をしているね。つまり、ミヨはミヨコだけれども、ミヨコはミヨじゃないってことさ。分かるかなぁ……。うん、確かに君が言う通り、意味合いは進化に近いのかもしれないね。だけれども、そのたとえは少しだけ違う。
どういうことかっていうとね、ミヨはもういないってことさ。ミヨは一度死んで、ミヨコとして復活したんだ。私はそう確信しているんだ。昔のミヨはどちらかというと可愛らしい感じだったけれども、悪く言えばどこにでもいそうな感じだった。だけどミヨコは違ったんだ。内側から輝きを放っていたんだ。何がそう思わせたのかは分からない。昔の恋人の私が言うのはどうかと思うのだけれども、この世にこんなに美しい人がいて良いのだろうか、って思ったんだよ。ミヨコの美は絶対的な美だったんだ。
ところでさ、絶対的な美を前にした人間は等しく平等だと思わないかい?科学者の君にこんな話をするのはまさに釈迦に説法だけど、遍く動物の行動原理は快楽の追及だ。生物は脳内報酬系を活性化させて快感を得ようとして躍起になっている。だから人は、麻薬やアルコール、異性、そしてギャンブルにハマるのさ。どれもこれも短絡的に人間に快楽を与えてくれるからね。
だけれども、そんなものは野蛮だ。そう思わないかい?
理性を持った存在として人類が追及すべき快楽は即ち「美」さ。ミヨコの絶対的な「美」は人間に快楽を与え、精神の安定をもたらすだろう。そしてその精神の安定が社会の安定をもたらし、よりよい世界を作り上げるのさ。
私は確信したんだ。ミヨコこそがこの世を救う救世主であり、彼女の手足として働くことが私の使命なんだってね。そして我々一人ひとりがミヨコとなってこの世のすべての人間に美を提供することが人類の課題なのだとね。
だから、ミヨの死は悲しむべきものではなかったんだ。ミヨは新しい時代の礎になるために殉死したんだ。理想のために死んだ彼女に私は妬ましさすら覚えるよ。そして君にもね。
君には私を恨む理由があるだろう。だけれども、もう君は私が誰かなんて、もうわからないだろう?ホラ、君の顔もだいぶ印象が変わったよ。前の顔も悪くなかったけど、今の顔のほうがよいね。
人のことを信じすぎてはダメだよ。ミヨコさん。無償で何かをくれるなんておかしいって気が付かなきゃ。次からは気をつけてね。
ようこそイワナガ美容組合へ。君も生まれ変わったんだ。これからよろしくね、ミヨコさん。
関連SCP
→DクラスがSCPだよ~っていうやつ
Dクラスのミーム汚染にゆるやかにかかっていくサイトの話
1900年代の話
終戦すぐあとみたいな感じ
女性のDrは少ない
・主人公の女性
前任の研究者の埋め合わせとして採用され(たらしい)
遺伝子系の研究をしている
サイト████から配属された(記憶は嘘)
「ひょっとして以前私は死んだことがあるのかしら」
INFJ
・先輩
過去に恋人だったのかもしれない、夫婦だったのかもしれない
薬指に指輪をはめている
悲しげな顔をさせることが多くある
オチで死んでしまう 手帳から主人公とのツーショット写真が出てくる
INTP
・先輩
よくわからない人
やや自閉症的な行動をとることがある
主人公が転んだ時にスカートをまくって足を確認したりする
→主人公が記憶処理をされたのか新しいクローン技術なのか確認したい
INTJ
・同僚
Dクラスの検診をしていた医師
ESFJ
Dクラスの噂を流す
「知っているか?Dクラスは俺たちのDNAを使って作られたクローンなんだぜ」
主人公にこれ以上首を突っ込むなと警告する
「将来を渇望されている人材だぞお前は」
財団は女性研究者を増やしたいお前はロールモデルとしての将来を期待されている もっと期を熟してからやれ