下書き/極上の献身
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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Neutralized Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは標準人型収容室に収容されます。収容室の入口には密閉型のイヤーマフを装着した警備員を常時2名配置してください。収容室の掃除は1日1回、SCP-XXXX-JPが自身で行います。
なお、後述するSCP-XXXX-JPのもつ特異性が職員のメンタルケアに有効であることから、セキュリティクリアランスレベル2以上を所持し、危険物の持ち込み検査を受けた職員であれば、単独で収容室に入ることが許されます。
注記: SCP-XXXX-JPに必要以上の愛着を持った職員は、同サイト内の別収容棟あるいは別サイトへの隔離・異動が命じられます。

-以上は20██/12/25に作成、20██/7/16に改定された現在の特別収容プロトコルです。以前の特別収容プロトコルについては下記を参照してください。

説明: SCP-XXXX-JPは白色人種の男性に似た外見で、流暢な英語を話す、装飾のないカソック2に似た黒い衣服を身につけている人型の存在です。SCP-XXXX-JPの所有する神経構造、体組織、知能指数などに普遍的な人間との違いは認められません。
SCP-XXXX-JPは人間に対してとても友好的で、人間との対話や人助けを強く好んでいます。また、SCP-XXXX-JPの言動および服装は現代社会において違和感を感じるものであるにも関わらず、人々に不信感を抱かれにくいことが判明しています。

特異性について:SCP-XXXX-JPの特異性(以下SCP-XXXX-JP-1と記載)は、SCP-XXXX-JPと直接、あるいは通信機器などのツールを用いてコミュニケーションをとった人物に発現します。複数人でSCP-XXXX-JPと会話を行った場合は、より多くSCP-XXXX-JPと言葉を交わした者からSCP-XXXX-JP-1が現れます。発現に必要な時間は不明ですが、SCP-XXXX-JP-1に暴露した人物(以下該当者と記載)は、SCP-XXXX-JPに対して自らの悩みを打ち明けたい、懺悔したいという強い欲求を覚えます。その欲求を自制する試みは現在成功例がありません。

該当者は対話後、ストレス、不安感などが軽減され、安心感、満足感、自己肯定感などの値が増幅することが分かっています。PTSD、軽度のうつ病を克服した例もあります。(以前から継続しているものを除いて)会話中ないし会話後に該当者が心身の不調を訴えることはありません。
第三者が該当者とSCP-XXXX-JPの会話を遮った場合、該当者が抵抗することがありますが、数分で落ち着きを取り戻します。その場合でも、会話時間に応じて該当者のストレス値は低下します。
このことから、他のサイトやエリアへSCP-XXXX-JPを輸送し、職員のメンタルケアを行う作戦が検討されています。この作戦は凍結されました。

SCP-XXXX-JPが最初に発見されたのは、█████にあるサイト‐████の玄関口でした。午前6時頃、閉まっている自動ドアを複数回に渡りノックしているところを出勤するサラリーマンに扮したエージェント█████に保護され、そのままサイト‐████へ収容されました。その際のインタビュー記録、並びに実験記録は、SCP-XXXX-JP-1についての参考資料として保存されます。
SCP-XXXX-JPがサイト-████で発見される以前、どこに存在していたかは明らかになっていません。