非活性化状態のSCP-XXX-JP
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-94の第5収容部屋に設置した耐熱性の密閉容器に2枚が積まれた状態で収容して下さい。
室内温度は20℃を保ち、風や揺れの影響を受けないようにして下さい。部屋には監視カメラとサーモグラフィーカメラが1台ずつ、最低2人は監視員を付けオブジェクトが積まれた状態から崩れた際の対応も兼ねて配置して下さい。
説明: SCP-XXX-JPは製造年表記が削られ確認できない以外は、日本の10円玉との相違性はありません。しかし、オブジェクトが積まれた状態から崩れると活性化し、自身の熱量を上げていきます。確認できた最高温度は███℃です。
当初、████県の█████市の████銀行の男子トイレで銀行の職員が発見。手洗い場の蛇口に積まれた状態であり、職員が回収してしばらくの後オブジェクトの異常な熱に気づき、当時この銀行に潜入していたエージェント・█████が保護しました。その後、銀行に居合わせた財団以外の関係者にはBクラス記憶処理を行いました。
保護された後でもオブジェクトは際限なく熱量を上げ、保管した箱が溶け出すほどに上昇させていました。熱は5分で██℃程度上がり、保護から収容されるまでおよそ███℃ほど上昇させていました。
この増加した熱は2つのオブジェクトが写真のように積まれた直後に収まり、その際のオブジェクトの熱量は周囲の気温に比例しています。
- 収容記録 - 20██/4/██
13:55: 慌てた様子でエージェント・█████が部屋に入る様子が映り、部屋に設置していた机の上にオブジェクトを置き、急いで部屋の外へと駆け出していく。
14:03: オブジェクトの冷却の為に液体窒素を使用したが、オブジェクトの熱量は低下しなかった。
14:15: オブジェクトが置かれている場所に変形が現れる。
14:23: 防護服を身につけた財団職員2名による非活性化が行われる。内1名はオブジェクトを保護したエージェント・█████が参加。
14:36: オブジェクト周囲の気温が71℃まで上昇。オブジェクト自身の熱量は███℃を超えている。
14:47: エージェント・█████が発見当初の積まれた状態にすることを提案。防護服越しでの直接の積み上げは困難な為、耐熱性のピンセットを使用しての作業になった。オブジェクトは███℃、周囲の気温は85℃を計測。
15:28: 非活性化が完了。職員は脱水症状を起こし、部屋の外に待機していた救助員により治療室へ運ばれた。
—記録終了
※非活性化の直後、オブジェクト周囲の気温も急激に下がったためオブジェクトの熱量によって引き起こされた周囲の温度の上昇も戻ることが判明した。
後日、サイト-94が震度4の地震の影響を受けオブジェクトが再度活性化。その際に行われた実験によりオブジェクトの新たな特性が発見されました。詳細は以下を参照して下さい。
現在ご指摘のあった部分を修正中…(3月26日)