禁断の果実

アイテム番号:SCP-1850-jp

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル:SCP-1850-jp-1からSCP-1850-jp-23を扱う際は必ず視覚、嗅覚を妨げる特別仕様のフルフェイスヘルメットを装着してください。各物品はレベル4セキュリティ担当者3人の承認がない限り持ち出すことを許可されません。SCP-1850-jp-1からSCP-1850-jp-23を生物、植物に接種させることは許されません。成分解析などの実験はセキュリティクリアランスレベル2以上の職員の許可を得た上で行なってください。実験が終了した際は必ずSCP-1850-jpをケースに戻し、SCP-1850-jpの残骸、またSCP-1850-jpが付着したものを焼却し、合成樹脂、コンクリートで固め、太陽に向け射出してください。
SCP-1850-jp-1からSCP-1850-jp-23はそれぞれの大きさに合ったケースに入れ、厳重に鍵をかけたのち、SCP-1850-jpを中心に半径10メートルの球体の空間を地下最深部に作り、鉄筋コンクリート、厚さ50mmの鉄板、コンクリートの三重の壁の中に常温で保管してください。

説明:SCP-1850-jp-1からSCP-1850-jp-23はそれぞれ果物のような形と繊維を持っています。SCP-1850-jp-1からSCP-1850-jp-23はリンゴやオレンジなどの果物の木に途方も無く小さな確率でなっており、水分量や糖分、またDNAなどはその木が実らせる果物に酷似しています。腐敗することはなく、カビも生えず枯れることもありません。種はありますが、それを植えて成長させ、果実を実らせてもSCP-1850-jpが発生することはありません。また凍ったり燃えたりすることもなく、どのような環境下であっても常に常温を保たれています。生物の体内でのみ消化が可能です。

SCP-1850-jpを目視、または匂いを嗅いだりした生き物、植物はSCP-1850-jpを食べたい、取り入れたいという激しい欲求に襲われます。それは写真や映像、絵でも効果を及ぼします。

SCP-1850-jpは生物の進化を促す、また退化を促す食べ物であり、それを食べた生き物は急速に進化、もしくは退化を始め、その際に現れた進化と退化の痕跡は血筋に脈々と受け継がれていきます。どのように進化するのかは未知数で、骨が一つ増えるか減ると言う小さなものから人類よりも高い知能を持つ動物が誕生したというケースもあります。進化、または退化をした動物の遺伝子は前のものとは変わっていて、なぜそのようなことをこの果実が引き起こしているのかはいまだに謎です。

補遺:SCP-1850-jp-1は19█7年、日本の青森にある██リンゴ農園にて発見されました。その農園の息子である██ ███は、帰省中に両親のもとでリンゴの収穫をしている際にSCP-1850-jp-1を発見しました。リンゴを食べたいと言う欲求に襲われるものの、なんとか自制しSCP-1850-jp-1を収穫しました。奇妙な色と形を見せるそのリンゴを、██ ███はリンゴの突然変異なのではと奇妙に思い、いつか研究所に出そうと倉庫にある冷蔵庫にSCP-1850-jp-1を布で包み、箱に入れた状態で保管していました。それからおよそ10年後、再度SCP-1850-jp-1を発見した██ ███は、10年経っても姿を変えないSCP-1850-jp-1を見てとても奇妙に思い、このことを親戚のSCP財団研究員である██ █に話しました。その時SCP-1850-jp-1は埃でくすんでおり、発見者██ ███には影響力が比較的抑えられていたものと思われます。保管する際にそして研究員の██ █を経由してSCP財団日本支部にSCP-1850-jp-1は保管される流れとなったのです。