kitsune_3558の砂箱
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの周囲半径2kmを立ち入り禁止としてください。SCP-XXX-JPの2階にある配管の破れから、麻酔薬、 ホルモン剤[削除済み]、除草剤を1日2回、定められた用量投与して下さい。

説明: SCP-XXX-JPは███県████市にある廃ビルです。現在の高さは14階建て42mです。ビルの利用者は既に退去をしています。
ビルが使用されなくなった20██年██月頃からSCP-XXX-JPの異常性が表れました。その時のビルの高さは8階建て24mです。廃ビルになってからおよそ2週間ほど経過した後、付近の住民が散歩をしている際に、ビルの高さが9階になっていることに気が付きました。市役所に通報をし現地調査を行いましたが、特に増築工事をしたような形跡もなく、最初から9階建てであったかのようでした。調査団体の一員として参加していた財団職員により、SCPとしての特異性を持つ可能性が確認されたため、以後、その廃ビルの周囲の立ち入りを禁止し確保しました。その際、周辺住民には増築工事をしている旨の説明を行いました。
その後もビルは成長を続け、21階62mにまで成長しました。15階を越えたあたりから1階分の高さは3mに縮められました。
20██年██月██日に大規模な地震がSCP-XXX-JPを襲いました。SCP-XXX-JP自体の建設は約50年前に遡るため、十分な耐震対策が施されておらず、8階部分から上は倒壊してしまいました。倒壊したビル部分が周辺の住居を破壊し、██名が犠牲となりました。周辺住民からは危険な増築工事に関する反対運動が起こりましたが、財団のフロント企業による熱心な説明の結果、転居先のあっせんを条件に増築計画は続行。周辺住民は転居をした上で、SCP-XXX-JPを中心とした半径2kmを立ち入り禁止区域として改めました。
倒壊の際にはSCP-XXX-JPから噴出した液体が溢れ出ました。この液体は、ヒトの血液成分と一致しました。倒壊した後はしばらくそのまま高さの変化が見られませんでしたが、それから約1か月が経過したころ、再び階数が増え始めました。なお、伸びた階数部分も耐震性はなく、再び倒壊するおそれがある為に、これ以上伸展しないように対策が検討されました。
20██年██月██日、SCP-XXX-JP内部を調査していた財団職員により、地下への入り口が発見されました。地下は1階分ではありますが、その深さは15mほどあり、その中心にはヒトの脳のようなコンクリート製のオブジェがあり、そこから様々な配管が伸びていました。オブジェ、及び配管は異常な耐久性を示しており、破壊や変形を行うことはできませんでした。
財団は、SCP-XXX-JPを無機物からなる生命体であることも視野に入れ、様々な対処を施しました。
地下部分の配管は変形自体が困難なため、地上部分の比較的低層階の配管の破れから液剤の投与を行いました。
結果、通常人に処置する麻酔薬、成長を阻害するホルモン剤[削除済み]、市販されている除草剤の投与が効果的であることが判明し、今のところ、14階でその成長を食い止めることに成功しています。