アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの周囲半径2kmを立ち入り禁止としてください。SCP-XXX-JPの2階にある配管の破れから、麻酔薬、 ホルモン剤[削除済み]、除草剤を1日2回、定められた用量投与して下さい。
説明: SCP-XXX-JPは███県████市にある廃ビルです。現在の高さは14階建て42mです。ビルの利用者は既に退去をしています。
ビルが使用されなくなった20██年██月頃からSCP-XXX-JPの異常性が表れました。その時のビルの高さは8階建て24mです。廃ビルになってからおよそ2週間ほど経過した後、付近の住民が散歩をしている際に、ビルの高さが9階になっていることに気が付きました。市役所に通報をし現地調査を行いましたが、特に増築工事をしたような形跡もなく、最初から9階建てであったかのようでした。調査団体の一員として参加していた財団職員により、SCPとしての特異性を持つ可能性が確認されたため、以後、その廃ビルの周囲の立ち入りを禁止し確保しました。その際、周辺住民には増築工事をしている旨の説明を行いました。
その後もビルは成長を続け、21階62mにまで成長しました。15階を越えたあたりから1階分の高さは3mに縮められました。
20██年██月██日に大規模な地震がSCP-XXX-JPを襲いました。SCP-XXX-JP自体の建設は約50年前に遡るため、十分な耐震対策が施されておらず、8階部分から上は倒壊してしまいました。倒壊したビル部分が周辺の住居を破壊し、██名が犠牲となりました。周辺住民からは危険な増築工事に関する反対運動が起こりましたが、財団のフロント企業による熱心な説明の結果、転居先のあっせんを条件に増築計画は続行。周辺住民は転居をした上で、SCP-XXX-JPを中心とした半径2kmを立ち入り禁止区域として改めました。
倒壊の際にはSCP-XXX-JPから噴出した液体が溢れ出ました。この液体は、ヒトの血液成分と一致しました。倒壊した後はしばらくそのまま高さの変化が見られませんでしたが、それから約1か月が経過したころ、再び階数が増え始めました。なお、伸びた階数部分も耐震性はなく、再び倒壊するおそれがある為に、これ以上伸展しないように対策が検討されました。
20██年██月██日、SCP-XXX-JP内部を調査していた財団職員により、地下への入り口が発見されました。地下は1階分ではありますが、その深さは15mほどあり、その中心にはヒトの脳のようなコンクリート製のオブジェがあり、そこから様々な配管が伸びていました。オブジェ、及び配管は異常な耐久性を示しており、破壊や変形を行うことはできませんでした。
財団は、SCP-XXX-JPを無機物からなる生命体であることも視野に入れ、様々な対処を施しました。
地下部分の配管は変形自体が困難なため、地上部分の比較的低層階の配管の破れから液剤の投与を行いました。
結果、通常人に処置する麻酔薬、成長を阻害するホルモン剤[削除済み]、市販されている除草剤の投与が効果的であることが判明し、今のところ、14階でその成長を食い止めることに成功しています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPを一人が探索、一人が記憶処理を担当し検閲を行ってください。SCP-XXX-JPを発見した場合は即刻消去、削除、焼却等の破棄を行ってください。また、検閲し発見した職員には遺漏なく記憶処理を施してください。
説明: SCP-XXX-JPは[削除済み]という文字列です。また、この文字列を視認した対象をSCP-XXX-JP-Aとします。この文字列を視認したものは、猛烈に自身の主張、理論を表明したい衝動に駆られ、あらゆる表現方法でその主張、理論を表明します。表記の方法については、筆記、インターネットを介しての表現(ブログ、SNSなど)、新聞の広告に至るまで多岐に渡ります。文字による表現にとどまらず、音楽、ダンス、朗読など視覚に訴える表現方法も用いられます。
SCP-XXX-JPに曝露した対象は、他者からの賛辞を強迫的に求める傾向を示します。賛辞の方法は特に限定されておらず、対話、通話、インターネットを通じての賛辞でも問題はありません。
仮に賛辞が得られない場合は、賛辞を送らない周囲の人物(現実世界の隣人、通話の相手、インターネット上のやり取り)に対して非常に敵対的、もしくは卑屈な態度で接します。その手段は、殺害を含む暴力、罵倒、誹謗中傷、反対に媚びる、拗ねる、甘える等、およそ常人の行動とは乖離した行動を示します。
賛辞が送られた場合は、SCP-XXX-JP-Aは非常に喜び、更なる賛辞を求めます。その要求はエスカレートすると共に、歓喜の刺激の強さにより正常な判断を失い、意思疎通ができなくなるまでその行動を止めることはありません。正気を失った後は後述のような行方不明になることはありません。
それでも賛辞が得られない場合、対象は行方不明となります。今までに行方不明になった対象の発見には至っておりません。
SCP-XXX-JPはあるサイト[削除済み]を閲覧した数名の対象が、非常に攻撃的、または卑屈な態度を振舞うことが確認されたため、財団が調査。サイト[削除済み]に含まれる文字列[削除済み]をSCP-XXX-JP-Aが共通して視認していたことを突き止めました。財団はこれ以上の被害拡大を防ぐため該当サイトのサーバーの運営を停止させることに成功しました。
しかし、SCP-XXX-JP-Aが賛辞を求め、それに賛辞を送った対象もまたSCP-XXX-JP-Aの性質を持つようになりました。
現在、財団はこうした出版物、個人の投稿を含めた可能な限りのSCP-XXX-JP(SCP-XXX-JP-Aが発信したものを含む)の検閲を行い、これ以上感染拡大を防ぐ努力をしています。
インタビューログ-1
Date:
201█年10月█日
対象者:
██████(SCP-XXX-JP-A-1)
インタビュー担当官:
赤井博士
備考:
██████大学の食堂で当たり構わず自身の主張を述べ、賛辞を得ようとしていた対象を財団が発見し確保。後にインタビューした記録である。
[以下ログ]
赤井博士: お名前は?
SCP-XXX-JP-A-1: █████です。私が書いた[削除済み]は芸術的です。理論も完璧で非の打ちどころがありません。あなたも読みましたよね?凄いですよね?
赤井博士: 質問したことにだけ答えて下さい。
SCP-XXX-JP-A-1: ああ、すいません。でも、私の素晴らしさをあなたにわかっていただきたくて・・・。本当にこれ以上のものは地球上には存在しないと思うんです。
赤井博士: そうですか。
SCP-XXX-JP-A-1: そうですか、ってなんですか!私の作品の良さがあなたにはわからないのですか!もっとよく読んでいただきたい!心を込めて!だから、あなたはいつまで経っても(以下、罵詈雑言が続く)
赤井博士: 落ち着いて下さい。
SCP-XXX-JP-A-1: 落ち着いてられるか!わからせてやる!!!(赤井博士に飛びかかる)
赤井博士: やめなさい!誰か!誰か!(殴られ倒れる赤井博士)
[ログ終了]
この後、部屋の外で待機していた職員数名に羽交い絞めにされながらSCP-XXX-JP-1はサイト-81██内の個室に隔離された。賛辞がその後も送られなかった為、数日後忽然と姿が消えた。部屋内に設置していた監視カメラには突然消失するSCP-XXX-JP-1が記録されていた。
インタビューログ-2
Date:
201█年11月█日
対象者:
██████(SCP-XXX-JP-A-2)
インタビュー担当官:
赤井博士
備考:
数日間連絡が取れずに心配した同僚が部屋を訪れた際に憔悴したSCP-XXX-JP-2を発見。救急搬送される際に、「認めろ、認めろ、讃えろ、褒めろ、認めろ」と叫び始めたため、病院内に居合わせた財団職員が確保。発見者と救急搬送に関わった者に記憶処理を施した。
[以下ログ]
赤井博士: 大丈夫ですか?
SCP-XXX-JP-A-2: 認めてください。
赤井博士: 何をですか?
SCP-XXX-JP-A-2: 讃えてください。褒めて下さい。凄いんです。凄いんです。凄い凄い凄い凄い凄い凄い
赤井博士: 何を認めればいいのですか?何を褒めたらいいのですか?
SCP-XXX-JP-A-2: (大声で泣く。しばらくした後笑い出す。)
赤井博士: 大丈夫ですか?
SCP-XXX-JP-A-2: (のけ反って笑っている。)
赤井博士: 少し休みますか?
SCP-XXX-JP-A-2: (のけ反って笑っている。)
赤井博士: ・・・。
SCP-XXX-JP-A-2: (ひどく咳き込み転げ回る。)
[ログ終了]
このインタビューを最後に、SCP-XXX-JP-2とは会話が不能となった。サイト-81██内の個室に隔離されたが、その後意思疎通はできていない。
補遺:
インタビュー2の後、血液検査を施したところ、通常では想定できない[削除済み]が検出された。
アイテム番号: SCP-1042-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-1042-JPをサイト████に収用し、SCP-1042-JPの移動を監視し続けて下さい。SCP-1042-JPが移動する直線上には建造物を取り除き、被害を最小にするよう努めて下さい。移動する以外に重大な影響が出た場合は、速やかに財団に報告し、プロトコルの改定を申請してください。
説明: SCP-1042-JPの外見は、金髪にポニーテールのごく普通の成人女性です。
SCP-1042-JPの異常性は、午前4時にのみ表れます。SCP-1042-JPが就寝している、目が覚めているとを問わず、初速から目的地に到着するまで等速で地点[削除済み]を目指して移動します。観測の結果、瞬間移動ではなく連続移動であることがわかっています。SCP-1042-JPがどこにいたとしても、午前4時になると地点[削除済み]に移動を開始します。到着時刻は常に午前4時0分21秒06です。地点[削除済み]は何もない駐車場のように見えます。
直線かつ最短距離での移動の為、その間にある障害物については全て破壊されます。かつて移動線上に存在した家屋はSCP-1042-JPの通過の為に破壊されました。
SCP-1042-JPは移動の度に骨折、打ち身、出血を繰り返しますが、地点[削除済み]に到達するとその傷は癒えます。なお、帰り道は徒歩で帰る様子が観察されています。
2018年8月2日、アメリカ合衆国[削除済み]州のある田舎で、傷ついた犬、負傷した市民、破壊された建物、車等の被害が報告され、それが毎晩続きました。現地の警察の捜査が行われましたが、その異常性に気が付いた内部エージェントによりSCP-1042-JPの存在を特定しました。
2018年8月4日、財団はSCP-1042-JPをサイト-81██に収用しました。厚さ10cmの鋼鉄製の壁で包囲された部屋に隔離しましたが、翌5日午前4時にはSCP-1042-JPは移動を開始、地点[削除済み]への直線上にあった全ての物を破壊しました。幸い他の収用済みのSCPの収用違反には繋がりませんでしたが、移動線上にあった車両3台、家屋2棟が被害に遭いました。
事態を重く見た財団は、やむなく地点[削除済み]を取り巻く半径1kmを立ち入り禁止とし、新たにサイト████を建設することを決定。サイト████が完成するまでの間、地点[削除済み]から100m付近に仮設住宅を建設し、SCP-1042-JPはそこで確保しました。現在は、サイト████が完成しており、そこで毎日午前4時に移動を繰り返しています。
補遺:地点[削除済み]に移動する原因についてその後調査が行われました。地点[削除済み]の駐車場はかつて小さな個人商店が存在していました。その後、個人商店主の死去に伴って閉店、2018年1月31日に取り壊しが完了しました。
SCP-1042-JPはその異常性について固く口を閉ざしていましたが、この事実について確認をすると、どうしても深夜に買い物にいきたくなる衝動を押さえられなかったと証言、以前はこの個人商店の常連であることが判明しました。
財団は試みに、サイト████内にコンビニエンスストアを開設しましたが、SCP-1042-JPがそのコンビニエンスストアに移動することはありませんでした。
なお、SCP-1042-JPは意図的にこの移動する能力を発揮させることはできないと答えていますが、真偽ははっきりしないため現在も財団の監視が続けられています。
大幅に改稿してみようかと思っています。
・このSCPが移動するのではなく、このSCPの下に物が移動してくる。
・移動したものが別の何かを構成する。
・構成されたものは構成された物として機能し始める。
・SCP本体の確保はできるが、能力の抑え込みができない。SCPに危害を加えようとすると高速で別な場所に移動し、被害が出る。
時間がなかなか取れないので、この案はそのまま時間切れまで待ちますが、落ち次第改稿に着手しようかと思います。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト81██の収容室に隔離し、操作についてはO5職員の監視の下レベル3以上の職員が行います。長期間電源を入れないことは動作を不安定にさせる虞がある為、1日1度電源の入切をすることを推奨します。
説明: SCP-XXX-JPは、外観はごく普通の家庭にあるコンピューターに保存された電磁的記録群です。コンピューター本体(SCP-XXX-JP-1)、ブラウン管モニター(SCP-XXX-JP-2)、キーボード(SCP-XXX-JP-3)、有線のマウス(SCP-XXX-JP-4)が一体となってその異常性を発揮します。以前、実験時にDクラス職員が故意にマウスを投げ付けた際に、マウスの一部にヒビが入ったことから、異常な耐久性はありません。
SCP-XXX-JPは、███県██市にある中古パソコンショップの倉庫にかつて保管されていました。中古パソコンショップのオーナーが売り物になるかをチェックしていた際にSCP-XXX-JPの異常性に気付き、インターネットの掲示板にその様子を書き込みました。ネットを巡回監視していた財団エージェントの目に留まり、SCP-XXX-JPを回収、インターネット掲示板の書き込みを消去させた上でオーナーにはCクラス記憶処理を行い、掲示板を通じてカバーストーリー「あるパソコンショップ店主の誇大広告」を流布しました。このコンピューターには財団の活動内容、SCPの収容状況の記録も含まれていることが確認されています。
SCP-XXC-JPは、19██年に████社によって製造されたものと一致しています。ハードディスクの容量はおよそ2.3GB、外部記憶の為にフロッピーディスクドライブが用意されていますが、フロッピーディスクドライブは読み込みも書き込みもできません。OSは████████で動きます。
内部のデータについてはOSを稼働させるための必要最小限のファイルデータがあるのみで、残りは全てテキストデータです。
コンピューター内にあるフォルダの構成は、19██0101というフォルダから現時点までの時刻と思われる8桁の数字のフォルダが並んでいます。その各フォルダのサブフォルダにはそれぞれ01010000、01010100、01010200から12312300まで8,760個のフォルダに分けられています。日付と時間帯別に分けられたものと推測され、事実その中身はそのことを証明しています。1時間ごとに新たなフォルダが出現し、そのフォルダにはテキストデータが保存されています。その数は数値として確認することができないほど多量です。
このテキストデータにはその日付、その時間帯に起こったこと、会話の内容などが細かく記載されています。これは全世界、全ての人、物についての記録であると推測されています。
このような膨大な情報量を保存するには明らかにハードディスクの容量は足りず、その情報を処理するCPUもメモリも環境としては劣悪であるにも関わらず確かに記録されており、閲覧するにはむしろ快適であるぐらいです。
閲覧を進めてはいますが、膨大な記録の為全てのデータの閲覧は完了していません。タイムゾーンは(UTC+09:00)が使用され、使用言語は日本語で、世界の記録も全て日本語に置き換えられています。
20██年██月██日の実験の際、財団職員により一部記録が変更されました。その際、現実を改変する事態となったため、以後閲覧に関してはO5職員の立ち合いの下、レベル3以上の職員が行うこととプロトコルが改訂されました。
実験記録SCP-XXX-JP-A - 日付19██/██/██
対象: D-1263
実施方法: レベル3職員の立ち合いの下、SCP-XXX-JPを操作させる。D-1623が明確に日付と時間帯を覚えている記憶に基づきそのフォルダを閲覧させその正確さを確認する。
結果: データの記述は正確であることが確認された。また、SCP-XXX-JPは破壊、損傷できる可能性が確認され、その損傷個所は再構成されないことが確認された。
分析: D-1623に、19██年12月██日にかつての恋人と過ごした日の記憶を記録と照合。膨大な記述の中から8日間をかけて記述を探し当てた。結果、D-1623が持っている記憶とSCP-XXX-JPの記録は一部一致していた。しかしながら、D-1623の当時の恋人が、実は他の異性と密会していた事実とその詳細が克明に記述されていたためD-1623は激昂。手にしていたマウスを机に叩きつけたためにマウスにヒビが入る。立ち会っていたレベル3職員に取り押さえられ実験は終了した。D-1623には記憶処理が施された。
実験記録SCP-XXX-JP-B - 日付19██/██/██
対象: 職員A、職員B(立ち合い)
実施方法: 職員Aによって閲覧しているファイルの書き換え、及び消去を行う。職員Bは撮影し記録するために立ち会う。
結果: データの消去はできなかったが、書き換えて保存することは可能だった。
分析: 職員Aによって、SCP-XXX-JP内の過去のデータを消去することを試みる。サンプルで選んだデータの消去を試みるが、いずれも削除できないエラーメッセージが返される。続いて、職員Aの過去について記述された箇所につき書き換えを試みた。職員Aが小学生の時に転校する記述において、国外へ転校したことにした。結果、書き換えの保存は成功した。すると書き換えを保存した瞬間に職員Aは消滅した。職員Bはその瞬間に実験の主旨を失念してしまい、その時点で実験終了。撮影されたビデオにはSCP-XXX-JP以外は写っていなかった。なお、この分析結果はSCP-XXX-JP内に残されたその時間帯のデータに記述されたものであり、信憑性については議論がある。
実験結果をSCP内部のデータによって推察するのは妥当ではありません。削除をお願いします。―赤井博士
実験記録SCP-XXX-JP-C - 日付200██/██/██
対象: 職員C
実施方法: 職員CにSCP-XXX-JPを操作させ、1週間電源を切って記録が保持されるかを確認する。
結果: 記録は経過した時間の分だけ新たなフォルダとして残っていた。
分析: レベル3の職員Cによって1週間、SCP-XXX-JPの電源を切る。この間にサイト内への立ち入りを禁止し、1週間後に電源を入れたところ、経過した時間の分だけの新たなフォルダが生成されていた。
実験記録SCP-XXX-JP-D - 日付200██/██/██
対象: O5職員、職員C
実施方法: O5職員立ち合いの下、職員CにSCP-XXX-JPを操作させ、未来のフォルダを出現させることに成功という記述を過去のテキストデータに保存した。
結果: 未来の新たなフォルダが出現したが全て何も書かれていないテキストデータが出現した。また、そのフォルダの最後は202█1202となっていた。
分析: 未来を意味するフォルダは出現したが中身は何も書かれていなかった。その上、最後のフォルダは202█年12月2日を意味する数字のタイトルが付いたフォルダで終了していた。これが、それ以降の記録を取る必要がなくなったのか、或いはコンピューターの記録の限界に達したのかは不明。
補遺:
実験記録SCP-XXX-JP-Bについて、職員Aと同名の人物が主導して████国にて大規模なテロ行為を起こし多くの犠牲者を出しながらも████国軍隊に制圧されました。関連性についてはなお検証が必要です。この実験SCP-XXX-JP-Bの結果、202███28まであったフォルダが202███14に減少しました。未来を改変すること事態は可能であることが実験結果より示唆されましたが、その未来をどのように変えればいいのかは引き続き調査中です。また、先述の通り誤った記述をすれば現実世界のバランスを崩しかねない可能性も含まれている為、慎重に実験は継続されています。
我々の生きるこの世界は、奇跡的なバランスの上で成り立っている。些細な事柄も今を構成する1つのパーツであることをより深く理解しなければならない。わずかな歪みは世界の終焉を早めることに繋がる。引き続き未来を変える努力を、我々は続けていくべきである。―赤井博士