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説明:SCP-XX-JPは、████県████村の山中に存在する、小さな集落です。
SCP-XX-JPのもつ現実改変能力により、通常の手段ではSCP-XX-JPへの干渉、観測などは不可能とされています。
██████博士の報告書の研究によって、その性質が明らかになりました。
SCP-XX-JPの内部では、一般的な人間とは異なる性質を持った村人たち(SCP-XX-JP-01)が存在しており、彼らは外部からSCP-XX-JPの内部に侵入してきた人間(SCP-XX-JP-02)と必ず接触を図ります。
その際、SCP-XX-JP-05はSCP-XX-JP-01の持つ異常性に気付き、報告書の作成やSCP-XX-JPからの脱出を試みるなどといった方法で、SCP-XX-JP-01の特質を外部へ知らせようとします。SCP-XX-JP-01は、自分たちの持つ特異性をSCP-XX-JPの外部へ洩らされることを恐れ、結果的にSCP-XX-02を殺害します。
SCP-XX-JP-02の死後、SCP-XX-JP内部では大幅な現実改変が起こります。
どのような現実改変が行われているかの詳細は定かではありませんが、その結果として、改変以前に死亡したSCP-XX-JP-02が記憶処理を施された状態で蘇生することやSCP-XX-JP-01の持つ特性が、改変以前のものとは異なるものになることなどがわかっています。現実改変後、SCP-XX-JP-02は改変が起こる以前と同じようにSCP-XX-JPの内部でSCP-XX-JP-02と出会い、彼らに殺害されます。
SCP-XX-JPの内部では、その一連の流れが延々と繰り返されているものと見られます。
14日に1度、██████博士のデスクの上に出現する書類(SCP-XX-JP-03)はSCP-XX-JPの内部から██████博士が送付している報告書であると考えられます。SCP-XX-JP-03の入れられた封筒には、送付元と思われる住所が書かれていますが、その住所が差す場所(████県████市████村)は████年に廃村となっていました。
しかしながら、以前██████村に住んでいたという人物が皆、廃村から数年以内に失踪しており、彼らがSCP-XX-JP-01と何らかの関与があるのではないかとみられています。
また、SCP-XX-JP-03には現在██████博士とともにSCP-XX-JP-02と認定されている日本人3名の大まかな特徴などが記されています。
オブジェクトナンバー |
特徴 |
SCP-XX-JP-02-01 |
40代の日本人男性。身長が高く、臆病な性格。████県の山間で車を大破させてしまい、困っていた██████博士を自らの車に乗せ、自分と家族が宿泊する予定であったコテージのある田舎村(SCP-XX-JP)へと導く。大抵の場合、SCP-XX-JPから脱出しようとする最中に、SCP-XX-JP-01によって殺害される |
SCP-XX-JP-02-02 |
40代の日本人女性。身長が低く、ヒステリックな性格。SCP-XX-JP-02-01の妻と推測される。車が大破してしまった█████博士に対して親切に振る舞う。大抵の場合、配偶者の死によってショックを受け、自殺する。 |
SCP-XX-JP-02-03 |
10代の日本人女性。SCP-XX-JP-02-01と02-02の子供とみられる。大抵の場合、報告書を██████博士が外部へ送付しようとしている間に、SCP-XX-JP-02によって[削除済]行為を受けた後、殺害される |
現在、SCP-XX-JPの内部に入る方法やSCP-XX-JP-02を救出する方法は見つかっておらず、その研究が求められています。
補遺1: ███村出身の映画監督████氏が1992年に発表したホラー映画「14日間の悪夢」の『善良な家族と、ヒッチハイカーが、偶然辿り着いた村の異端な村人に殺害される』というストーリーがSCP-XX-JPに酷似しているという指摘を受け、現在財団では████氏の行方を探しています。
また、当該作品は映画評論家や各界の関係者から酷評されており、当該作品を批判した人々の中には、現在SCP-XX-JP-02-01と認定されている男性も含まれていました。