SCP-XXX-JP
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、厚さ10mのコンクリートと循環冷却水で構成された収容室に収容します。収容室は地質学的に安定し、地下水層から最低200m離れた地下に建造されます。収容室内部は真空を保ちます。収容室及び周辺には空間放射線量測定装置を設置し、常時観測されます。周辺地域は高レベル放射性廃棄物の最終処分場であるというカバーストーリーの元、警備され一般人の立ち入りを規制します。収容室の周辺は亀裂等がないか週に一度点検され、破損は直ちに修復されます。

SCP-XXX-JPの観察は設置されたカメラによって常時行われます。どのような状況の変化も、直ちにセキュリティクリアランスレベル4研究員に報告されます。SCP-XXX-JPのいかなる実験や操作も現時点では許可されません。

説明: SCP-XXX-JPは家庭用の食品に使われるミキサーに類似しています。しかしながら、SCP-XXX-JPと同一デザインのミキサーを販売している会社は現時点では未発見です。SCP-XXX-JPは機械的な分解は可能ですが、破壊は不可能です。内部機構に異常な点は観られません。SCP-XXX-JPは███Vの電源に接続しなければ動作しません。また、安全機構がある為、蓋を閉めなければ動作しません。

SCP-XXX-JPは、本体を動かす2つのボタンがあります。向かって左側のボタンを一度押すと、内部の物質を攪拌します。右側のボタンを押すと攪拌を停止します。攪拌する時間によって、内容物には以下のような変化が現れます。

  • 0-30秒: SCP-XXX-JPは通常のミキサーと同様に内容物を粉砕します。ただしSCP-XXX-JPは、通常のミキサーでは細粒化が困難な物質、例えば岩石や金属も粉砕可能です。粉砕は30秒で平均粒径が██μmになるまで続きます。
  • 30-60秒: 目立った変化はありませんが、条件が揃っている場合には粉塵爆発やその他化学反応が進行する場合があります。衝撃で蓋が開いた場合には強制的に動作が停止します。
  • 60-90秒: SCP-XXX-JPは内容物の化合を開始します。化学反応は、元の組成に寄らず全ての元素を等比で化合するように進みます。化合の度合いは運転時間に比例します。
  • 90-120秒: 目立った変化はありませんが、生じた化合物が不安定な場合には分解が始まります。体積の著しい変化や爆発的な分解で蓋が開いた場合には強制的に動作が停止します。
  • 120-150秒: SCP-XXX-JPは内容物の核融合を開始します。核融合で生じる原子は、元の陽子数を元の原子核数の半分で割った結果になります。核融合の度合いは運転時間に比例します。
  • 150秒以降: 目立った変化はありませんが、生じた原子核が不安定な場合は通常の速度で放射性壊変が始まります。蓋が開いた場合には強制的に動作が停止します。安定同位体で43200秒まで試験されましたが、これ以上の変化は観測されていません。

いずれの反応も、対象となる物質は蓋を閉めたミキサーの内部空間全てが対象となります。この為実験では、空気中の分子が混ぜられるのを防ぐ為に真空にする事が推奨されます。一度動作が停止すると、再始動後は0秒から効果が再開されます。サンプルを交換、又は追加したり、その前の動作でSCP-XXX-JPが生み出した物質でも同様に進みます。

補遺1: 20██/██/██、実験記録XXX-███以降、SCP-XXX-JPの動作が多少おかしい事が報告されている。動作停止までの時間がこれまで瞬時であったものが1~2秒かかっている。それ以外の異常な動作は観られない為実験は停止されていない。SCP-XXX-JPを分解して修理する試みは申請中です。

補遺2: