kirigen0117
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、サイト-8102内の水槽に収容します。その水槽内にはSCP-XXX-JPを捕食せず、SCP-XXX-JPに捕食されない淡水魚を必ず同居させて下さい。発生したSCP-XXX-JP-a[下記参照]は別途10m四方の生け簀にまとめて収容します。水槽・生け簀内は淡水生物が生息可能な基準を保つ水分で満たし、環境は常に適切なものを維持して下さい。
現在、実験以外の目的でSCP-XXX-JPを摂取することは禁止されています。
実験後は12時間から最長で24時間はSCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-aの収容されている水槽・生け簀、その他あらゆる水源に近づくことは禁止されています。前述の期間中は自宅待機を推奨されています1。発生したSCP-XXX-JP-aを収容する際は、予め実験に直接参加しない収容用の研究員を用意し、そちらで処理して下さい。
観察はLevel2以上のセキュリティクリアランスを持った職員であれば申請なしに可能です。

説明: SCP-XXX-JPの外観はウナギ科ウナギ属に類するニホンウナギのメスと同一です。生態についても同様であり、また、調理・摂取も可能です。その他ニホンウナギで可能なことはSCP-XXX-JPでも全て可能です。
ただし、SCP-XXX-JPから採集した卵子と通常のニホンウナギのオスから採集した精子で人工受精させた卵からはSCP-XXX-JPになることはなく、通常のニホンウナギとして成長することが確認されています。
SCP-XXX-JPが通常のニホンウナギと大きく異なる特徴は二点あります。

  1. SCP-XXX-JPの一部位でも[調理前後、その他形状を問わず]残っていれば、それが他の淡水生物または海洋生物が存在する水源に浸かった場合、完全に復元されます。
  2. SCP-XXX-JPを摂取した後、淡水生物または海洋生物が存在する水源に近づくことで曝露します。

2の概要:SCP-XXX-JPを生、またはいずれかの調理方法等で摂取した後に、十分に消化しきらず上記の水源に近づいた場合、摂取した者はその水源に無抵抗で顔を浸けることを余儀なくされ、またより深い水深を目指します。その最中、摂取した者は水源に対し異常なまでの執着とバイタリティを発揮し、その特性の有無に関わらず表皮に粘液を分泌させることが判明しています。入水した後は、胃の内容物を全て吐き出します。その後は自分の意思で動くことが可能です。頭まで浸かるほどの水深に入った場合であっても嘔吐するまで抵抗は出来ません。
吐瀉物内のSCP-XXX-JPは水源内で時間を掛けて復元されていき、やがて元のSCP-XXX-JPの形となります。
またSCP-XXX-JPが復元可能な体積は、実質目視できる程度の大きさからでしか不可能であり、1mm³以下の場合でも復元は行われますがその場合は卵の状態になり、適切な環境下でないと仮に孵化した後でも稚魚の段階で死亡し復元は出来ないため、実質復元不可能であると定義されています。排泄物に含まれるSCP-XXX-JPはトイレで処理された場合、淡水である地下水に流れていくため、自動的に死亡します。また、海に排泄された場合でもニホンウナギの生態からよほどピンポイントで環境に適した場所でない限りは復元不可能です。その他、地上で吐瀉・排泄された場合においても同様です。

①及び②の特徴が発露する「他の淡水生物または海洋生物が存在する水源」に関しては、プランクトン等の微小な物は含まれず[同様の分類であるクラゲに関しては復元可能水域となる]、目に見えて生物が生息していると確認される場所に限られると思われます。

いずれかの手段でSCP-XXX-JPの一部から復元された個体[以下SCP-XXX-JP-aとする]は、SCP-XXX-JPと完全に同一の外観・性質を持つことが確認されています。

SCP-XXX-JPは、20██/██/██に日本の██県にある料亭███の主人が、██市場で他の天然ニホンウナギと同時に発見・購入しました。調理した者が余ったSCP-XXX-JPの一部をつまみ食いした後に生け簀に吐いてしまい、そこから在庫のニホンウナギの数が合わなくなったことで発覚。常連の客に不思議なことがあったと喋り、それが噂として広まった結果、該当の県に駐在するフィールドエージェントの耳に入り、収容スペシャリストによりSCP-XXX-JPは回収、移送されました。
料亭███に関わる人物には全てクラスAの記憶処理を施しています。また、調理したSCP-XXX-JPを食べた人物複数人に関しても調査を行いましたが、後に嘔吐等はしていなかったため未確認のSCP-XXX-JPがここから発生したことは、少なくとも現段階では無いと思われます。ただし、調理されたSCP-XXX-JPを摂取した全ての人物の特定には至っていないため現在も調査中であり、発見次第同様の処理及び周辺の捜索を行っています。

補遺: 水揚げを行い市場にSCP-XXX-JPを含むニホンウナギを卸した█████████組合に調査をし、実際に漁獲された海域での捜索も行われていますが、現在のところ別個体のSCP-XXX-JPは確認されていません。

補遺2: これらのSCP-XXX-JPの特性から、アジアを含む世界各地で不審な水難事故・入水自殺が起こった際、その人物の胃の内容物を確認してください。もし不自然なほど空であり、かつ近日中にニホンウナギを食べていた場合、発見された周辺地域を含む重点的な調査を必要とする場合があります。新たなSCP-XXX-JPが発見された場合、直ちに捕獲・収容を行って下さい。