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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8190の低脅威度物品保管ロッカーで布に覆われた状態で保管されます。現在、SCP-XXX-JPを用いた実験はDクラス職員の終了に関与したことのない職員しか許可されていません。

説明: SCP-XXX-JPは額装された和紙に主に墨を用いて制作された水墨画に分類される書画作品です。画は山岳と湖畔から構成される風景が描かれており、一般的な山水画と分類される形を取っています。 SCP-XXX-JPの画の特異な点として、視認者に印象的と強く想起させる月と、不定期に現れるやせ細った人型が湖畔に描かれていることが挙げられます。SCP-XXX-JPの和紙や額は重度の劣化が進んでおり、収容時に行われた年代鑑定検査では少なくとも400年以上前に制作されたことが示されています。また、雅号印と思われる印が1つ落款されています。現在、同様の雅号を用いた作品が存在しないか調査が進められています。

SCP-XXX-JPの異常性は殺人を犯した前科のある人物(SCP-XXX-JP-aと呼称)がSCP-XXX-JPを視認することで発露します。この発露は、SCP-XXX-JP-aが殺人を犯した前科が無いという事実に改変されることで現れます。SCP-XXX-JP-aの大多数は、殺人を犯すに至ったと思われる原因が取り除かれた生活状況に改変されますが、稀に出生記録を始めとした社会的痕跡が全て消滅した事例が確認されています。また、特定の条件下でSCP-XXX-JP-aがSCP-XXX-JPの視認をしても異常性の発露が認められないことが確認されており、条件の分析が進められています。SCP-XXX-JPの影響による改変は、SCP-XXX-JP-aが殺人を行った時刻を中心とした局地的に限定された過去改変プロセスが発生することにより形成されます。これにより改変前と改変後ではいわゆる分岐世界、つまりSCP-XXX-JP-aが殺人をしなかった場合の世界への分岐が発生しており、SCP-XXX-JPは基底世界の遷移を行っている可能性が推測されています。遷移後であっても遷移前の世界の記録は、可能世界論的解釈において比較的容易な手段を用いて観測可能であり、当報告書は観測により記録の統合を試みています。以下はSCP-XXX-JPに対して実施された実験記録です。
 

実験記録001 - 日付20██/██/██


実験責任者: XX研究員

視認者: D-5923

前科: 夜道で女性を3名殺害した連続殺人。女性関係での失敗が動機と供述している。

結果: D-5923が収容施設から消失。D-5923は一般的な家庭を持った会社員に改変されていた。


 

実験記録005 - 日付20██/██/██


実験責任者: XX研究員

視認者: D-4934

前科: 白昼の大勢の歩行者がいるなかでの通り魔。1人が死亡、2人が重傷を負った。

結果: 異常性は発露しなかったが、実験後にD-4934は重度の錯乱状態に陥った。

 

補遺: 警察機関の記録によると、SCP-XXX-JP-aによって殺害された被害者はすべて変死事件として処理されています。一部のDクラス職員1と被害者の遺体には腹部の広範囲にわたる外的損傷と、一部臓器の欠損が認められました。