アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル:
SCP-XXX-JPはブラインドケースに保管した状態でサイト80██の低危険度食品ロッカーに保存し、取り扱う際には基本的にブラインドケースから出さないようにしてください。また、SCP-XXX-JPを扱う場合、職員は誤ってSCP-XXX-JPを直接目視してしまう事態に備えて防護マスクを着用し、自身で取り外しが不可能なように固定してください。SCP-XXX-JPを使用して実験を行うにはセキュリティクリアランスレベル3以上の職員の認可が必要です。
説明:
SCP-XXX-JPは9cm×5.3cm×3.2cmのロールキャベツのような2つの物体です。SCP-XXX-JPは一般的な陶器製の皿に盛られており、時間経過や外気温に関わらず常に46℃に保たれています。摂食あるいは物理的損傷により消失した場合、約30〜45秒の時間をかけて再出現します1。SCP-XXX-JPは一般的なロールキャベツとほとんど同様の組成ですが、使用されている挽肉は人間のものであることが確認されています。
SCP-XXX-JPを直接目視した人間はSCP-XXX-JPに対して「残さず食べなくてはならない」という強迫観念を抱きます。この効果はSCP-XXX-JPへの暴露を中止した場合、時間の経過に伴い減衰することが確認されています。また、暴露者はその来歴に関わらず強迫観念を抱いた理由として「母親にそう教育されたからである」と主張しますが、暴露者へのさらなる追及は致命的な結果をもたらします。詳細はインタビュー記録XXX-JP-Aを参照してください。
SCP-XXX-JPを摂食した人間の口内から嚥下、吐出などの理由でSCP-XXX-JPが消失した場合、SCP-XXX-JPは摂食者の口内に再出現します。この際、摂食者の口内から取り除かれたSCP-XXX-JPは異常性を失います。再出現したSCP-XXX-JPは摂食者のDNA情報を保持しており、また摂食者にその後急激な体重減少に引き続く身体の欠損が見られた為、SCP-XXX-JPは再出現の際、摂食者の体組織を利用していると考えられています。しかし、摂食者が明らかに致命的な状態に達した場合でも、その症状は摂食者の咀嚼と嚥下を妨げません。多くの場合、摂食者は筋力の減衰、貧血、骨粗鬆症、多臓器不全、伝達性海綿状脳症、四肢の欠落などの症状に引き続き肉体の99.7%を失った後、歯と歯茎、それに付随する口周辺の体組織を残して消滅します2。
補遺1: SCP-XXX-JPは██県██市██町の県営内で、家賃の滞納を不審に思った施設管理者によって発見されました。潜入していたエージェントが「2ヶ月は人の気配の無い家の中で湯気を立てていたロールキャベツ」の情報を入手し、その特異性を確認、SCP-XXX-JPを回収しました。発見者である施設管理者にはクラスAの記憶処理を施し、県営住宅にはカバーストーリー「不法滞在者」が流布されました。
補遺2: インタビューログ記録XXX-JP-A
画像はこちらからお借りしました。
提供元:pixabay.com