KAZUMIKKUSUのアイデアポケット
評価: 0+x

アイテム番号: SCP-000-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-000-JPは現在、サイト-8237の緩衝措置が施された免震構造の収容室に収容されています。収容中は通常の観測機器に加え、SCP-000-JPの螺子巻きに観測装置を取り付け、状態を常に確認してください。収容室から持ち出す際はロボットアームを使い、全ての職員は直接の接触を控えてください。SCP-000-JPを研究、実験に使用するには、セキュリティクリアランスレベル3以上の職員の許可が必要です。

説明: SCP-000-JPは、黒い機械式メトロノームです。外見上は損傷が無く、新品同様の艶を持ちます。SCP-000-JPを構成する部品は市販品のそれと同一ですが、振り子、遊錘、螺子巻きなどの、動作に関係する部品は操作することができません。各部品の耐久性は非常に高く、外部からの熱、衝撃、圧力などの破壊的干渉による影響を一切受けません。

SCP-000-JPは不活性、待機、活性の三種類の状態を持っています。通常は不活性状態ですが、不定期な間隔でその他二種類のどちらかに移行し、自身を中心とする半径5mの範囲(以降”射程”とします)に、それぞれ異なる異常をもたらします。

不活性状態では、上記以外の目立った異常性を持ちません。

待機状態では、SCP-000-JPは射程内の、一定の周期を持つ存在を対象とした異常性を示します。SCP-000-JPはそれらの一部に干渉し、周期を完全に消失させます。この変化は瞬時に完了するため、経過観察は現在まで成功していません。一度干渉された対象は、待機状態が終了した後も、通常の方法で周期を付与することは不可能となります。
対象の周期の消失に伴ってSCP-000-JPの螺子巻きは回転し、影響を受けた対象の数、規模、性質によって回転数は変動します。

活性状態では、SCP-000-JPは自発的に起動し、外見上は正常に動作します。起動から5~7秒経過すると、SCP-000-JPは射程内のいくつかの存在に干渉し、それらに自身の遊錘が示す数値(以降単純に”数値”とします)に基づく周期を付与します。付与された周期は活性状態終了まで持続し、外部からの干渉で止めることはできません。影響を受けた時点で対象の耐久性はSCP-000-JPのそれと同様になり、一切の破壊が不可能となります。
活性状態が持続する間、SCP-000-JPの螺子巻きは徐々に解けていきます。完全に解けた例はありませんが、この動作から、活性状態にはある種の時間制限が存在すると考えられています。

SCP-000-JPの異常性は螺子巻きの巻き数に関係しており、巻き数によって影響の対象の数が大きく変動します。SCP-000-JPは現在までに、その異常性を用いて自己防衛や外部への攻撃に類する事象を数回誘発しています。自我の存在が懸念されていますが、未だ確証は得られていません。
実験記録-000-JP
以下の実験は、異常性の詳細解明のために実施されました。

実験記録-000-JP-1 - 199█/██/██
対象: 標準的な振り子装置1台
実施方法: 起動した対象とSCP-000-JPを実験室内に配置し、経過を観察する。
結果: SCP-000-JPは待機状態に移行し、対象の動作は瞬時に停止した。螺子巻きは約5回転した。3秒後にSCP-000-JPは不活性化した。-実験終了

実験記録-000-JP-2 - 199█/██/█
対象: 実験用ラット2匹(それぞれ対象a、bとする)
実施方法: 対象を別々のケージに入れた上で実験室内に配置。対象bは事前に心停止状態とし、経過を観察する。
結果: SCP-000-JPは活性状態に移行した、7秒後に対象bは蘇生し、活動を再開した。2秒後、SCP-000-JPが待機状態に移行すると、対象はどちらも痙攣し動かなくなった。螺子巻きは約10回転した。-実験終了
分析: 何故こんな回りくどいことをしたんだ?-██次席研究員

実験記録-000-JP-3 - 199█/█/█
対象: 580nmの可視光線
実施方法: 実験室内のSCP-000-JPに向けて対象を照射し、経過を観察する。
結果: SCP-000-JPは状態移行せず、不活性状態のまま沈黙した。3分間照射は継続されたが、対象は一切の影響を受けなかった。-実験終了
分析: 恐らく、周期を持つ実体がはっきりしていない波には干渉できないのだろう。むしろできなくて良かったと思うべきか。-██博士

実験記録-000-JP-4 - 200█/██/██
対象: 260Hzの可聴音
実施方法: 対象をスピーカーを用いて実験室全体に発生させ、経過を観察する。
結果: SCP-000-JPは待機状態に移行し、対象は完全に消滅した。スピーカーは稼働を続けていたが、音が響くことはなく、実験室内は完全な無音となった。3秒後にSCP-000-JPは不活性化した。-実験終了
補遺: 影響を受けた気体は全て回収され、密閉容器に保管されています。
分析: 成程、「射程内で振動する気体」と解釈すれば干渉できるというわけか。-███博士

実験記録-000-JP-5 - 200█/█/██
対象: SCP-000-JP
実施方法: SCP-000-JPを一般的な水道水で満たした水槽に入れ、経過を観察する。
結果: SCP-000-JPに水による何らかの影響は見られなかった。5秒後、SCP-000-JPは待機状態に移行し、内部の水が完全に凍結、体積膨張により水槽は破壊された。この時観測された温度は-███℃だった。3秒後にSCP-000-JPは活性状態に移行、同時に実験室内の温度が1███℃まで急上昇した。高温により一部の観測機器が破損したが、凍結した氷は一切温度が変動せず、溶けることもなかった。その後、掘削機を用いて氷を削り取り、SCP-000-JPは回収された。-実験終了
補足: 影響を受けた氷は全て回収されました。超低温を維持できるその性質から、他の収容プロトコルへの活用が期待されています。
分析: SCP-000-JPの数値は既知のものだけに留まらないようだ。果たしてどんな数値に干渉したのだろう?-███博士

実験記録-000-JP-6 - 200█/██/█
対象: SCP-139-JP
実施方法: 対象とSCP-000-JPを実験室内に配置し、経過を観察する。対象の異常性を考慮し、観測機器は50m以上離れた場所に設置。すべての手順は遠隔操作で行う。非常時に備え、対象とSCP-000-JPを迅速に引き離すためのプロトコルが制定された。
結果: [[削除済み]]

周期、振動に関するオブジェクトとSCP-000-JPの接触を禁止します。-サイト管理者████

補遺: SCP-000-JPは199█/█/██、著名音楽家████氏の変死事件に関する警察の家宅捜査において、私室のオルガンに設置されていた所を発見されました。警察官として立ち会っていたエージェントにより回収されましたが、この時点では不活性状態だったため、その耐久性以外の異常性が発見できず、一時的にAnomalousアイテムとしてサイト8237に移送、収容されました。3日後、SCP-000-JPの収容ロッカーが不自然に破損しているのを研究員が発見し、その後の調査によって真の異常性が判明。現在の特別収容プロトコルが制定されました。氏がいつ、どのような経歴でSCP-000-JPの入手に至ったのかは調査中です。

要セキュリティクリアランスレベル3
事案記録-000-JP-1
20██/██/██、突如SCP-000-JPの収容室内に直径10mの漆黒の空間が出現しました。SCP-000-JPは空間に完全に飲み込まれ、一時的な観測不可状態となりました。即刻に回収が試みられましたが、空間はあらゆる物体、音、電磁波を吸収してしまい、回収は失敗しました。しかし、事案発生から10分後、空間は強い光と音を放ちながら消滅し、SCP-000-JPが収容室内に再出現しました。取り込まれた物体も問題なく回収され、事案は収束しました。
事案後も特別収容プロトコルは継続されています。空間の正体、及び出現した理由は現在もわかっていません。事案以降SCP-000-JPは不活性状態であり、更なる状態移行は確認されていません。


評価: 0+x
%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AB743%EF%BD%B05.jpg

収容前のSCP-000-JP

アイテム番号: SCP-000-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-000-JPはサイト-8138の高セキュリティ収容室に収容されています。収容中は窓枠を金具で固定し、半年に1度、無人機を用いてSCP-000-JPの整備、修繕を行ってください。周辺地域への転移を防ぐため、サイト-8138の全ての窓は横引き型、引き違い型のどちらかに限定されます。

説明: SCP-000-JPの現在の姿は高さ1.2m、幅2mの引き違い型の窓です。内側から見て左側が常に開いており、右側は完全に閉まっています。

SCP-000-JPを直接視認した人物(以降被験者とします) は、「 (SCP-000-JPを通して) 景色を眺めたい」「 (特定の建物や地形) を見たい」といった欲求を抱きます。時間経過につれ、この欲求は徐々に衝動に変化し、被験者は無意識にSCP-743-JPへの接近を試みます。これらの欲求、衝動は総じて微弱なものですが、被験者がSCP-000-JPの周囲にいる間は無期限に、引き離された後も数時間に渡って持続します。

被験者がSCP-000-JPから半身を乗り出すと、SCP-000-JPは即座に閉まり、窓枠で被験者を拘束します。同時に、SCP-000-JPの開口部に不可視の空間異常が出現し、被験者の上半身を飲み込みます。飲み込まれた部位は完全に消滅しますが、残された下半身は足や胴体を動かして藻掻くような動作を続けるため、以後も被験者は意識と形状を維持していると考えられます。次に、SCP-000-JPは微少な開閉を繰り返しつつ、被験者の身体を自身へ引き込み始めます。特に妨害が無かった場合、被験者は5~10秒で完全に引き込まれ消滅します。消滅から2~3秒後、SCP-000-JPは自動的に開き、空間異常も消滅します。。

上記の行程の間のみ、SCP-000-JPの耐久性は急激に上昇し、一切の損傷を受け付けなくなります。加えて窓枠の拘束能力も非常に高いため、被験者が自力で脱出することは不可能です。第三者の干渉などで行程が極端に妨害されると、SCP-000-JPは被験者の身体を切断し、行程を中断します。これらの特性のため、一度行程に巻き込まれた被験者を救出する試みは現在まで成功していません。

SCP-000-JPが外部からの干渉によって閉鎖、もしくは破壊されると、その窓からは特性が消失し、周辺に存在する他の窓に発現します。発現する対象は無差別ではなく、一定の条件に沿って選ばれていると考えられます。判明している主な条件は以下の通りです。
・横引き型、もしくは引き違い型のどちらかであること
・構造上開閉可能であること
・その窓を通して外部の景色が見えること
これらの条件を満たし、なおかつ元のSCP-000-JPと相違点が比較的少ない窓が、新たなSCP-000-JPとなります。この"転移イベント"は1分以内に完了し、妨害、中断は不可能です。加えて、SCP-000-JPの周囲により条件を満たす窓が存在する場合も、一定の確率で転移イベントが発生します。財団は現在までに5回の転移イベントと、最大21kmの移動を観測しています。

SCP-000-JPは200█/█/██、栃木県宇都宮市で発生した変死事件の捜査において発見されました。当時のSCP-000-JPは一般家屋の窓として存在しており、目撃者の証言と現場での調査からおおよその特性が発覚しました。しかし、付近のサイトへ移送しようとした際に窓を閉じたことで転移イベントが発生。SCP-000-JPは一時的に行方不明となりました。急遽周辺地域の大規模捜索が実施され、2時間後に市内の███中学校においてSCP-000-JPを発見、再確保しました。2学校及び周辺地域には記憶処理とカバーストーリーの流布が行われ、適切な手段でSCP-000-JPはサイトー8138に移送されました。

実験記録-743-JP: 200█/█/██

対象: D-121314

目的: SCP-743-JP内部空間の調査

補足情報: 対象には事前に無線機、GPS発信器、小型カメラが提供された。

<記録開始>

神野博士: D-121314、聞こえるか?

D-121314: ああ、聞こえてる。クソ、どうなってんだ?

神野博士: そちらの状況を報告してくれ。

D-121314: よくわからないんだよ。真っ暗で何も見えないんだ。(D-121314のカメラは完全な暗闇を映している) ただ、すごく狭い。まるでチューブの中にいるみたいに全身が締め付けられてる。おかげで身動きひとつ取れない。

神野博士: 他に何か気づくことはあるか?

D-121314: ああ、変な臭いがする。口臭みたいな、すごく臭い臭いだ。