アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: safe Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在、サイト-81 ■ ■ で作られた15畳の和室で収用されています。エージェントはサイト-81 ■ ■ に一番近くなるように建設された和室がある家を常時監視し、サイト-81 ■ ■ に残ったエージェントから連絡があった場合、一部でも破損している障子をサイト-81 ■ ■ まで回収してきてください。その障子がSCP-XXX-JPではなかった場合、すぐさまサイト-81■ ■に近い和室がある家全てで、カバーストーリー`盗聴機による犯罪´を始動してください。
説明: SCP-XXX-JPは、一見和紙などが破損している障子であり、その破損状態を直そうとするも、また元の破損している状態に戻ることから、Safeクラスに分類されていました。しかし、20■■/■/■■に、SCP-XXX-JPが低危険物収用ロッカーから無くなっていることが判明し、収用違反が発覚しました。財団が周辺を調査していると、急に現れた障子の破損部分を母が自分の皮膚で直そうとしている。という通報がありました。すぐさま■■県■■市■■町の通報のあった家でSCP-XXX-JPを発見し、サイト-81 ■ ■ に持ち帰りました。その後の実験記録XXX-02で近くにある和室に転移し、転移先で一番初めに実体の存在を確認した人物の精神状態を操り、和紙が貼り付けられていた部分に対象の皮膚を貼らせることを精神操作によって、強制していると思われます。(以下、これをイベントとします)
実験記録XXX - 01日付20■■/■/■■
対象: 5人のDクラス職員
実施方法: SCP-XXX-JPが瞬間移動する前に、サイト-81 ■ ■ の近くに5つの和室を建てる。それぞれの場所はサイト-81 ■ ■ との距離を変える。その部屋にDクラス職員を一人ずつ住み込みをしてもらう。この実験は10回行う。
結果: 十回中八回が一番近い和室に転移し、二回のみ二番目に近い和室に転移した。この二番目に近い和室に転移したイベントが行われた時、一番近い和室にいたDクラス職員は外出していた。
分析: SCP-XXX-JPは外出していたから、一番近い和室を避けたのだろうか?
実験記録XXX - 02日付20■■/■/■■
対象: 3人のDクラス職員
実施方法:実験記録XXX - 01で使われた一番近い和室以外の和室を撤去し、撤去しなかった和室に3人のDクラス職員を住み込みさせる。
結果: 1人のDクラス職員にイベントが発生。他の2人には影響がなく、イベントが発生したDクラス職員が急に動き出して皮膚を障子に貼り付けていったと主張する。
分析: SCP-XXX-JPには、瞬間移動能力、精神操作能力及び、僅かながらの知能を持っていることは確定である。
対象: 実験記録XXX - 02でイベントを起こしたD-75201
インタビュアー: ■■博士
付記: Dクラス職員はイベントによって左腕の皮膚が剥がされてしまったため、緊急治療室でインタビューを行った。
<録音開始, (20 ■ ■ / ■ / ■ ■ )>
■■博士: それでは、D- 75201。インタビューを開始する。嘘などの疑わしい行動はつつしむように
D-75201: ああ、わかってるよ。博士
■■博士: それでは、単刀直入に聞くが、あのイベントの時、何が起こった?D-75201: ただ、声が聞こえたんだ
■■博士: 声とは?具体的に答えてくれ
D-75201: 女の子のような男の子のような······とにかく、子供だったのはわかるよ。それで、その声が助けてって叫んでたんだ。それで、なんでかは知らないけど、いてもたってもいられなくなって、気付いたら、左腕が痛んでたんだよ。博士
■■博士: その声に聞き覚えはあるか?D-75201: いいや。あんな声を持つ子供がいたら、俺は犯罪なんて起こす訳がないよ。博士
■■博士: ······今回のインタビューはここまでにしよう
<録音終了, (20 ■ ■ / ■ / ■ ■ )>
終了報告書: D-75201はSCP-XXX-JPに精神操作を行われた可能性が高いので、Aクラス記憶処理を行いました。記憶処理は行われたのですが、D-75201によると、子供が助けを求めていた夢をみるようになったと供述していました。ですが、一週間程経つとその夢をみることが無くなったと供述しました。[[/tab]]