Kata_Men のサンドボックス

妖怪


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どん、どん、と大きく揺れる車内で私  エージェント・トモエは上から渡されていた資料に目を通していた。
SCP-1406-JPの異常性曝露による森林火災の調査。
これが私に言い渡された命令だった。
資料から目を離しフロントガラスへと視線を移すと、集落があったであろう焼け跡が遠くに見えた。サイドミラーを見ると取材だろうか、新聞記者らしき人物が警官と話しているのが確認できた。
ふぅ、と息を吐き車の天井を見る為に顔を上げた。その状態のまま、私は資料から読み取った情報を頭の中で整理し始めた。

火災の延焼の範囲  
集落の情報  
生存者、死亡者の情報  
生存者の証言  
  オイルランプの所有者とされる人物。

ここまで整理し終えた時、不意に車が止まる感覚に襲われた。慌てて前を向くと運転手である警官に扮した青年、エージェント・葛飾がこちらを向いていた。
「着きましたよ、吉田警部。」
彼は言った。此処からは偽名で調査する必要がある。恐らく確認の為にわざわざ言ったのだろう。
「そうだな、古賀刑事。」
だから私もそれに乗っかった。


「妖怪じゃ、妖怪の仕業なんじゃ!」
集落の入り口に着くと、立ち入り禁止線の手前で警官数人に止められている老婆が目に入った。老婆の顔を見ると、資料に載っていた生存者の一人だと確認できた。
「一体何の騒ぎですか?」
古賀刑事が近くにいた警官に聞いた。警官曰く、あの山火事は妖怪の仕業だと喚き、内部に入ろうとしているらしい。
妖怪、という言葉を情報の一つとして脳内に保存してから私達は集落の内部に足を踏み入れた。

進んで行くにつれ、焦げた臭いが強く感じるようになってきた。周囲を見渡すと、住宅であっただろう焼け跡が目に入った。この辺りで死亡者は確認されていないとのことだが、火災の規模の大きさを理解するには十分な被害の状況だった。
「古賀刑事、所有者とされる人物の住居は……古賀刑事?」
声を掛け古賀刑事に視線を移すと、彼はこちらをじっと見ていた。声を掛けられたことに気が付いた彼は、周囲に誰も居ないことを確認するとこちらに近づいてきた。
「いや、ね。トモエさん女性なのに男装上手いなぁ、と感心していたんですよ。」
そう言うと、エージェント・葛飾は薄っすらと苦笑いを浮かべた。
「訓練の賜物だ。なに、葛飾も訓練すれば女性にもなれるぞ?」
「声まで変えれる自身無いんですけどねぇ……。」
再び彼は苦笑いを浮かべた。
「雑談は此処までだ。所有者とされる人物の住居に向かうとしよう。」
「わかりました、警部。」
私は古賀刑事を連れ集落の奥へ進んで行った。


「ここです、警部。」
そう言われた私が目にしたのは、半分焼け落ちた住居だった。

(現在執筆中)


トイレ前ジャック


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[

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPの発生が確認された場合、対象にCクラス記憶処理を行ってください。

説明: SCP-XXXX-JPは一般的な家屋のトイレへ通ずるドアの周辺において、3歳~4歳の子供(以下"対象"と呼称)に発生するイベントです。SCP-XXXX-JPは、対象が第三者による監視の無い状態でトイレへ通ずるドアの周辺にて座り込むことで発生します。発生後、対象は正体不明の人物と入れ替わります(以下正体不明の人物をSCP-XXXX-JP-αと呼称)。SCP-XXXX-JP-αは対象と容姿及び遺伝子構造も同一であり、また対象と同様の特徴1を伴った行動を行う場合が多く、SCP-XXXX-JP-αの発見は非常に困難です。

SCP-XXXX-JP-αはSCP-XXXX-JP発生より1年後に消失します。消失の際、SCP-XXXX-JP-αはSCP-XXXX-JP発生地点に移動する為、対象は一瞬で時間が1年間進んだ感覚に襲われます。この時対象は異常な時間の進行を周囲の人物2に伝えますが、大抵の場合子供の冗談として処理されることが多く、財団によるSCP-XXXX-JP発生の認知は進んでいません。

SCP-XXXX-JPは財団所属のエージェントがインターネット掲示板において、SCP-XXXX-JP発生による異常な時間の進行についての記述を視認した際、エージェント自身にSCP-XXXX-JPが発生していたことを思い出し財団に報告、興味を引きました。調査の結果、SCP-XXXX-JP発生の認知の困難さ及びSCP-XXXX-JP-αによる現実世界への被害の報告が無い事から、現在の特別収容プロトコルが制定されました。


逆転世界


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huusatitenn

封鎖地点より撮影された写真。霧の内部にSCP-XXXX-JPが存在している。

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Keter 

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JP内部へと通じる道路は機動部隊ち-44(''カラーコーン'')によって常時封鎖されます。SCP-XXXX-JPへの侵入を含む実験は現在禁止されています。

説明: SCP-XXXX-JPは[データ削除]国の[データ削除]地域に存在する異常区域です。

補遺: [任意に追加されるパラグラフ]

予定タグ:


見てるよ


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[

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid(201█/11/██改定)

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPのインターンネット上への流出、及び一般人によるSCP-XXXX-JPの複製の作成を防ぐため特別対策チームね-94(インターネット老人会)による複数のインターネットサイト及びSNSの監視が行われ、該当の画像の削除及びSCP-XXXX-JPの複製の作成者の特定が進行中です。複製の作成者は機動部隊ね-56(ゲートボール同好会)によって拘束及び複製されたSCP-XXXX-JPを回収、SCP-XXXX-JP-αを視認したかの確認後Bクラス記憶処理を投与の後開放してください。201█/11/██追記を参照。

回収されたSCP-XXXX-JPの複製品はオリジナルであるSCP-XXXX-JPと共にサイト-████内の低危険物収容ロッカー内に収容してください。現在のSCP-XXXX-JP収容枚数は██枚です。

201█/11/██追記: SCP-XXXX-JP-β発生イベントによる一般人へのSCP-XXXX-JP-α曝露防止の為、SCP-XXXX-JP-α視認者の拘留、並びにサイト-████での監禁が現在進行中です。

説明: SCP-XXXX-JPは異常性を発現させる効果を持つ写真です。写真は交差点を写した物であり、交差点の中央には女性と思われる子供の轢死体が確認できます4

SCP-XXXX-JPはヒト(Homo sapiens sapiens)が就寝する際、一般的な枕の下にオブジェクト5を入れ就寝した時に異常性を発現させます(以下就寝者を対象と呼称)。対象は夢の内容に細かな差異はありますが規則性のある夢を視認します(以下規則性のある夢をSCP-XXXX-JP-αと呼称)。

以下の内容は実験により判明したSCP-XXXX-JP-αの内容です。

・対象は女性の子供と遊んでいる。この時対象はこの子供がSCP-XXXX-JP内の轢死体の人物であり、場所がSCP-XXXX-JP内の交差点付近であることを認識する(以下女性の子供をSCP-XXXX-JP-α-1と呼称)。

・対象とSCP-XXXX-JP-α-1は勝敗の付くゲーム6を行う。この際SCP-XXXX-JP-α-1は必ず負けることが確認されています。

・複数のゲームを数回行った後、SCP-XXXX-JP-α-1は対象に自動車事故ゲーム7を行うことを提案する。この際対象は自動車事故ゲームへの知識を以前から所有していたような感覚に陥ります。

・提案後、SCP-XXXX-JP-α-1が先行と称し道路の脇に立つ。

・数分後、1台のセダンタイプの車両が道路を通行する。SCP-XXXX-JP-α-1が「私の勝ち。」と呟いた後、何者かに道路上に突き飛ばされ後続のワゴンタイプの車両に撥ねられる。

・対象がSCP-XXXX-JP-α-1を突き飛ばした人物と目が合う8

実験の結果、SCP-XXXX-JP-αを視認した対象はSCP-XXXX-JP-αの内容を的確に記憶していますが、SCP-XXXX-JP-αの内容を他人に伝達する事を拒否する傾向が確認されました。

SCP-XXXX-JPは201█/9/██以降インターネット上にてSCP-XXXX-JPが「枕の下に入れて眠ると不思議な夢を見る写真」と称し話題になったのを財団が認知、調査の結果京都府内在住の岡田 新三氏9がSCP-XXXX-JP拡散の元凶であることが判明しました。岡田氏の住居をカバーストーリー「家宅捜索」の元調査した結果SCP-XXXX-JPを発見、収容に至りました。

201█/10/██追記: サイト-████内にてD-40036が通路を通行していた運搬用荷台に接触し死亡する事案が発生しました。目撃者へのインタビューの結果、D-40036は何者かに突き飛ばされたように運搬用荷台に接触した事が判明しました。この事案とD-40036のインタビュー内での証言との関連性は現在調査中です。201█/11/██追記を参照。

201█/11/██追記: 源光博士が研究室内で自殺していたのが発見されました。以下の文章は源光博士が書き残した遺書の一部の転写です。

[実験記録の引継ぎなどが主体であったため省略]

ここからは、何故私が自殺するのか書き留めようかと思う。

理由はSCP-XXXX-JPだ。D-40036が目の前で荷台に撥ねられて死んだ日の夜、あの夢、SCP-XXXX-JP-αを見たんだ。

D-40036の言っていた事は間違っちゃいなかった。あの夢を見てから、あのSCP-XXXX-JP-α-1を突き飛ばした人物に見られている感覚が消えなかったんだ。

それが1週間ぐらい続いて、耐えられなかったんだ。無理言ってBクラス記憶処理を投与してもらった。

無駄だった。投与直後は綺麗さっぱり忘れていたんだ。だが、その日の夜にまたSCP-XXXX-JP-αが夢となったんだ。

このオブジェクト  SCP-XXXX-JPの本質はSCP-XXXX-JP-αの内容の伝達をトリガーとしたSCP-XXXX-JP-αの拡散だ。

SCP-XXXX-JP-α-1が誰なのか、ずっとSCP-XXXX-JP-α曝露者を見続けている人物の目的は何なのか。私にはわからない。

ただ、一つ言えることは記憶処理が意味をなさないこと。一般人によるSCP-XXXX-JP-αの内容の伝達がありうる事だ。

確かに私にもSCP-XXXX-JP-αを伝達することに恐怖があった。だがこれを記録しなくてはならないという使命感が勝ったのだ。恐らく、一般人でも有りうることであると私は考えた。

私は、自分がSCP-XXXX-JP-αの拡散元とならない為にここで死ぬつもりだ。これを見た職員はどうか、このオブジェクトの危険性を認識してSCP-XXXX-JP-α曝露者を確保し、SCP-XXXX-JP-αの拡散を防いでくれ。

確保、収容、保護。

PS.自殺に使った毒薬の費用は私の給料口座から天引きしておいてくれ。

源光博士

源光博士の遺書を受け、SCP-XXXX-JPの特別収容プロトコルの改訂、並びにオブジェクトクラスの引き上げがO5議会により可決されました。


手癖


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  昔から、お前は手癖が悪いと言われてきた。
店に行くとポケットに菓子を入れたり、友達の家の物も勝手に家に持って帰ってきたりとした時なんかによく言われた。

だが、俺には憶えが無かった。
そりゃそうだ。俺は物なんざポケットに入れたことなんざ一度も無いからだ。

確かに、俺のポケットの中に入っていたのは俺が欲しいと思っていた物だった。だが俺は断じて取っちゃいなかった、気が付くとポケットの中に入っていたんだ

当時はどう理屈でポケットに入ったのか解っちゃいなかったから、自分は盗っちゃいないと否定する事しか出来なかった。だが、周りの大人は俺のせいだと決めつけた。

中学に入るとこの不思議な現象は酷くなった。外出すると必ず鞄やポケットの中に物が入っていた。
それと同時に、家族からの対応がきつくなっていった。
親父には「お前は根性が腐っている。」と殴られ、お袋には「なんで盗らない事をできないの。」と散々怒鳴られた。

我慢の限界だった、14の時に家を出た。

そこからはポケットに増えていく金で東京に行き、鞄の中に現れたパンやコンビニの弁当で食いつないでいた。
その後はよく覚えちゃいねぇが、気が付けば歌舞伎町に居た。

丁度15になった日、チンピタと揉めてナイフで腕を刺された。
殴られることには慣れていたが、刺されたことは無かった俺はパニックに陥った。
ああ、俺このまま死ぬのかな  なんて思っていた時、ナイフを持ったチンピラが殴り飛ばされた。

「喧しいんじゃゴラ、此処で喧嘩とはええ度胸じゃの。」

その時だった、有村の親父に出会ったのは。


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