karkaroff
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酒は人を魅する悪魔である。うまい毒薬である。心地良い罪悪である。


** 2019年12月30日 ギリシャ [編集済]島 コンスタンティ・イヴァーノフ**

日記に記しておこうと思う、世界が終わらなかった時の為に、礎の存在を忘れないために。

世界は今、まさに手遅れになる一歩手前にいる。

肉は世界を蝕みつつあり、イオンは魔術王として再び玉座に戻った。
破滅の象徴たる忌まわしき神は予言の日に至る前にすでに現出を始めている。
明日には時代が塗り替わるだろう。

だから私は、私がこの終わりに関わったはじめから残そうと思うあれは……

20██年 [編集済] モスクワ バー [編集済]  コンスタンティ・イヴァーノフ

あれは……あれはそう数年前の話だ。2010年代の近辺だ。私は酔客に紛れてある作戦のバックアップ要員として待機していた。

作戦はブラックロッジと称されるカルト集団、趣味の悪い怪物に進んでなろうという奴らを利用して財団に潜り込むのが目的だった。アリべコフ少将の元で働いていた私は彼の意向をもって”P”部局の局員のまま財団に入り込み、ロシアとしての意向を伝えるパイプとなるのが役目だった。



** 2019年12月30日 ギリシャ [編集済]島 コンスタンティ・イヴァーノフ**

時計は出発時間を知らせるアラームがなる。
私はため息をついた。思い付きですべてを書き記すには時間が足りないらしい。

シナリオXK-610-Ωに対する準備は結局のところ間に合わなかった。誰かが2時間、たった二時間の間世界の滅びを食い止めなくちゃいけない。

私はMC&Dの手配した傭兵連中を率いてこれからバイカル湖に飛ぶ。"タタールの楔"は奴らにとっての始まりの地で世界の終わりに抗い続けている。誰かが彼らを助けて時間を稼がねばならない、三頭政治のお偉方はその役目を私たちに期待したわけだ。

世界はまだ終わってない。ならばロシア人らしく礎を敷くとしよう、運が良ければ誰かが引き継ぐのだ、あわよくばその時に礎になっているのが私でない事を祈ろう。