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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: safe Euclid

現在の特別収容プロトコル:SCP-XXX-JPは現在、その取扱いについて財団内で議論が交わされており、収容方法は未決定の状態です。正式な特別収容プロトコルが策定されるまでの間は、他のサイトから隔離された██山の頂上にある専用の施設に収容します。周囲の半径2kmは無人を保ち、財団の許可証を持つ者以外は誰も近づけてはなりません。

説明: SCP-XXX-JPは子供向けの童話に登場するような「小人」を模した、10cmほどのオブジェクトです。綿や木で形作られた普通の人形のように見え、音波検査などでも材質に異常性は発見されていませんが、破壊が不可能であることが各種試験により証明されています。
SCP-XXX-JPは19██年█月、財団のフロント施設である██県のゴミ処理場で発見されました。他のゴミとともに焼却処理された後、このオブジェクトのみが処分場内に完全な形で残っていることを職員が不審に思い、財団のエージェントへ通報したことがきっかけとなって収容されました。その後材質検査、ヒューム値検査などが実施されましたが、破壊不可能であること以外は何の特徴も発見されず、SCP-XXX-JPはオブジェクトクラスをsafeに指定されてサイト-81██に収容されました。しかし、後にサイト-81██で収容違反、あるいは収容違反につながりかねない重大なインシデントが月に2回以上という異常な頻度で立て続けに発生。財団監査部の査察が入り、あらゆる記録が洗い出された結果、SCP-XXX-JPの収容時期と異常発生時期が一致することが判明。再調査の末、このオブジェクトの真の性質が発覚しました。
SCP-XXX-JPは未知の手段により、周囲の人間の不注意、思い違い、軽率さ、パニックを助長します。具体的には「文章を誤読する」「計算結果を間違える」「誤ったスイッチを押す」「開扉を禁止されたドアを開ける」といった行動を誘発します。また周囲の構造物にあらかじめ潜んでいた脆弱性、不安定性を任意のタイミングで顕在化させるーーたとえば交換していなかった電球が切れる、金属疲労を起こした隔壁が破断する等ーーことも可能であると推測されます。SCP-XXX-JPの周囲でそれらの事象が連鎖することにより、定期的に様々なアクシデント・インシデントが引き起こされます。
以下は、SCP-XXX-JPがサイト-81██で引き起こしたと推測されるアクシデントの一部です。

収容違反ケース001 - 日付YYYY/MM/DD

事例対象: SCP-1███…通常の環境下では人を積極的に襲い、致死性の低い伝染病を広める性質があるため、常に一定の圧力をかけたケージ内に閉じ込めて活性化を抑える必要のある動物型オブジェクト。クラスはsafeであり、SCP-XXX-JPの収容ロッカーからは50mほど離れた区画に収容されていた。

事例概要: 定期検査を実施していた研究員[削除済]が不注意から圧力モニターにコーヒーをこぼす。その結果メーターが故障し、緊急警報とともに異常数値を示した。検査マニュアルではまず予備モニターを作動させる手順だったが、研究員[削除済]はパニックに陥ってマニュアルを無視し、SCP-1███を沈静化させるための睡眠ガスの注入レバーを引いた。しかしガスを内部に導入するパイプが経年劣化により破裂、ケージの一部が破損。減圧により活性化したSCP-1███がケージ外に飛び出し、研究員[削除済]に襲いかかった。結果、研究員[削除済]は軽傷を負い、伝染病に感染した。

事後処理: SCP-1███は駆けつけたエージェント数人によって鎮圧され、予備の高圧ケージに再収容された。研究員[削除済]は隔離病棟に入院措置。完治後に減俸処分。

補足: 研究員[削除済]は連日の作業により睡眠不足の状態であったことが判明している。また、旧式の圧力モニターの防水能力、およびケージのメンテナンス手順について不備があったことが後日の検査で明らかとなった。

収容違反ケース009 - 日付YYYY/MM/DD

事例対象: SCP-3███…クラスはsafeであり、SCP-XXX-JPの収容ロッカーからは80mほど離れた区画に収容されていた。

事例概要:

事後処理: SCP-3███は駆けつけたエージェント数人によって鎮圧され、予備の高圧ケージに再収容された。研究員[削除済]は隔離病棟に入院措置。完治後に減俸処分。

補足: 旧式の圧力モニターの防水能力、およびケージのメンテナンス手順について不備があったことが後日の検査で明らかとなった。

SCP-XXX-JPの真の性質を明らかにするための実験は、オブジェクトをサイト-81██から██山奥の実験場に移送した後に実施されました。以下はその記録の一部です。
実験記録001 - 日付YYYY/MM/DD

対象: SCP-XXX-JP

実施方法: 実験室の中央の天井裏にSCP-XXX-JPを設置。実験室内には、2ヶ月前に収容違反ケース001を起こしたSCP-1███の収容設備と同様の高圧ケージを設置。ただし危険性を鑑み高圧ケージ内は空のままとし、また収容違反ケース001の原因の一つとなった配管については、破裂の可能性のない新製品と交換している。この状態でD380564とD380960の二人を実験室に入れ、SCP-1███のケージの検査手順を記したマニュアル通りに作業を行わせる。

結果: 作業中、D380564がメーターの数値の読み間違いを2回、D380960がレバーの左右取り違えを1回起こしたため、ケージ内の気圧が通常運用時の2倍近くにまで上昇した。ここまでは収容設備の安全想定基準内だったが、実験室内でのケージの組み立ての際に配管が1箇所間違って溶接されていたため、隔壁の堅牢性が損なわれていた。結果、圧力に耐えきれずケージが破損、高圧ガスが噴出。D380960が軽傷を負う事態となった。

分析: 後の調査にてD380564は軽度の学習障害を患い、D380960は普段から左右の取り違えを起こしていることが判明した。SCP-XXX-JPは周囲の人間の行動や構造物の破壊を自在に引き起こしているのでなく、起こる可能性の高い事象を立て続けに誘発することでアクシデントを発生させているように思える。

実験記録002 - 日付YYYY/MM/DD

対象: SCP-XXX-JP

実施方法: 実験001の4日後、別のDクラス職員を用いて全く同じ実験を実施。実験記録001の結果を踏まえ、高圧ケージの組み立てには細心の注意を払う。またDクラスはある程度高い学歴を持つ者を選抜し、十分な睡眠時間を与えた上で実験室に入れ、時間をかけて慎重に作業するよう要請する。

結果: 作業は最後まで実施された。小さなミスが2つ記録されたが、大きなアクシデントには発展せず。

分析: SCP-XXX-JPは起こる可能性の低いアクシデントを誘発することはないと推測される。ただしサイト-81██で記録された収容違反やインシデントの統計を鑑みると、SCP-XXX-JPが異常を発生させる頻度が週に1回以下であるという可能性も検討すべきである。

実験記録003-021 - 日付YYYY/MM/DD-YYYY/MM/DD

対象: SCP-XXX-JP

実施方法: 詳細は省略。実験を実施する場所、SCP-XXX-JPの位置、作業の内容、Dクラス職員の学歴・人数を少しずつ変えながら複数回の実験を行う。並行して犬や猫など人間以外の生物も実験室に入れ、人間以外の生物へ与える影響も調査。また、SCP-XXX-JP自体を複数のセンサーや探知機で監視し、異常を引き起こす方法を探る。

結果: およそ7日~10日に一度の頻度で、実験中にSCP-XXX-JPが引き起こしたと思われるアクシデントが発生。

分析: SCP-XXX-JPは人間以外の生物には影響を与えないこと、SCP-XXX-JPが異常を起こす頻度は週に1回以下であること、半径100mを超えた地点にはほぼ影響が見られないことが確認された。また統計的に見て、普段から注意力に問題が見られる者、作業に習熟していない者、実験に対して不熱心な者ほどSCP-XXX-JPの影響を受けやすい傾向がある。なお各種センサーは、SCP-XXX-JPに対して何の反応も示さなかった。

実験記録022 - 日付YYYY/MM/DD

対象: SCP-XXX-JP

実施方法: SCP-2███とのクロステスト。

結果: 却下。

分析: 他のオブジェクトとのクロステストは、収容違反の原因となりかねないためO5-█より禁止が命じられた。

SCP-XXX-JPの性質が他のオブジェクトの収容違反を容易に引き起こすものであること、また異常を発生させる手段が不明なままであることから、この時点でSCP-XXX-JPのクラスはsafeからEuclidに更新されました。また、収容プロトコルを変更し、民間人の居住区から50km以上、財団の施設からも15km以上隔離された、██山中の無人の専用施設にSCP-XXX-JPを収容することになりました。
 
 
 
 
 
 
3年後、██山中から15km離れたサイト-81██にて重大な収容違反が3件立て続けに発生。20km離れた財団のフロント食品企業にて異物混入事件が発生。18km離れた財団の実験施設にてビルを半壊させる規模の爆発事故が発生。直ちに追加調査が入り、暫定的ながらもそれらの原因がSCP-XXX-JPであると結論付けられました。財団は緊急会議を開き、SCP-XXX-JPへの対策を協議しています。███博士はSCP-XXX-JPを財団の管理から手放すことを提言、O5-█はSCP-XXX-JPを財団管理下で活用する方針を提案している模様。結論が出るのは年明けの見込みです。