Karasubato

(補遺を事故記録に)
(キーワード:陥没した土地、木は生えてない、水があるのに不毛な湿地帯的な、土は砂っぽい)
(生物は水を頼りに生きている。その水が生物を捕食するものであったのなら、たくさんの生物が集まり効率が良い。しかし、土壌にすむ微生物なども吸収してしまうため土はさらさらになるし、隙間だらけになってしまうため、岩の多い場所まで陥没する。)

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは20m×26m×5mの施設に収容されています。現場にはセキュリティクリアランスレベル3以上の職員を配置してください。 31m×42m×10mの強化物質でできた施設に収容されています。現場にはセキュリティクリアランスレベル4以上の職員を配置してください。 その性質上、完全な収容は不可能です。また、SCP-XXXX-JPの200m圏内の敷地に入ることは許可されていません。何者かが敷地への侵入を試みた場合、直ちに終了されます。SCP-XXXX-JPを用いた実験はO5評議会の承認を得たのち行うことができますいかなる理由があっても許可されません。現在SCP-XXXX-JPの有効活用が検討されています。

██████社の自動販売機で販売されているSCP-XXXX-JPを発見した場合、職員は直ちに財団への報告を行ってください。SCP-XXXX-JPが販売されている自動販売機が設置されている100m圏内は侵入不可区域に指定されます。

説明: SCP-XXXX-JPは███県の███山中に池を形成している水です。SCP-XXXX-JPは純粋な水ですが、ある場合(後述)を除き、状態変化や化学変化は起こらないことが分かっています。

SCP-XXXX-JPの異常性は動植物等の生命体1ないし生命体由来の物体または水(以下、対象)に接触した際に発現します。対象がSCP-XXXX-JPに接触すると対象は液状に変化します。液状化した対象はSCP-XXXX-JPと同様の性質を持ち、徐々にSCP-XXXX-JPに変化し、約10秒後完全なSCP-XXXX-JPとなります。

SCP-XXXX-JPは定期的に生命体や水が近づいた場合や、容積が増えることのない状態が一定の期間続いた場合、急激な温度上昇ののち、SCP-XXXX-JPの50%が水蒸気に変化し、爆発します。この現象は自身を周囲に拡散させ、容積を増やすための行為と考えられます。

水蒸気に変化したSCP-XXXX-JPは生命体や水以外の物質をすり抜ける性質を持っています。この性質はいかなる収容によってもSCP-XXXX-JPの拡散を防ぐことができないということを示しており、この異常性は20██年██月16日の収容違反によって確認されました。

SCP-XXXX-JPは容積の増加に比例して知能も高くなると推測されるため、これ以上の実験は許可されていません。

補遺: SCP-XXXX-JPは███県██町に設置されている自動販売機において[編集済]という商品名で販売されていることが発覚しました。なお、自動販売機は██████社が設置しているものと判明していますが、番号が一致しているものは存在していません。
さらなる拡大が予想され甚大な被害を巻き起こす可能性があります

実験記録 XXXX-JP-1

事故記録 20██/██/30-A

事故記録 20██/██/21-B

補遺1: SCP-XXXX-JPは20██年██月10日に生態の調査を行っていた調査員によって発見されました。当時調査員がSCP-XXXX-JPを飲んだところ異常性が発覚し、その情報を聞きつけた財団関係者によりその存在が発覚しました。その後、現場にいた他の調査員および関係者にはAクラス記憶処理を行いました。

補遺2: 20██年██月30日に大規模な収容違反が発生しました。SCP-XXXX-JPに変化する物質を調査するため実験を行い職員が確認のために近づいたところ、突如SCP-XXXX-JPが爆散し、収容施設が崩落しました。この事故に巻き込まれた職員3名が行方不明になり、4名が重傷を負いました。
この事故の発生から、SCP-XXXX-JPは自身の容積を増やすため、爆散という手段を得たと考えられます。

補遺3: 20██年██月21日に小規模な収容違反が発生しました。当初特定の周期で発生すると考えられていたSCP-XXXX-JPの爆発が発生しなかったため財団職員が確認を行いにSCP-XXXX-JPに近づいた際、何の兆候もなくSCP-XXXX-JPが爆散し、巻き込まれた職員1名が行方不明になりました。
この事故の発生から、SCP-XXXX-JPは生命体が接近した場合、爆散を起こす能力を何らかの影響により得たと考えられます。

(我々はSCP-XXXX-JPの有効利用の実現を目的に実験を繰り返してきた。だが、その行為自体が危険性を十分にもっていることを考慮していなかった。そのために人類の存亡に大きく関わることを招いてしまった。何にせよ、過去は変えられない。財団はSCP-XXXX-JPの増殖をできるだけ食い止め、いずれ来る人類の根絶をできるだけ遠ざける必要があるだろうことは確実だ。)