アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは衝撃吸収材を敷いた標準的な低危険物収容ロッカー内に収容されます。事案-xxx-jp以降当該オブジェクトに関する実験は無期限に凍結されています。詳細は下記の事案-xxx-jpの項目を参照してください。
説明: SCP-XXX-JPは質量58gの一般的なレグホーン種(Leghorn)の鶏卵の外見を持つ物体です。調査によりSCP-XXX-JPの特徴は無精卵と同様のものであることが示されています。
SCP-XXX-JPを手に持った対象(以下SCP-XXX-JP-1)とその様子を目撃した周囲の人物(以下SCP-XXX-JP-2)は、SCP-XXX-JP-1がSCP-XXX-JPを割ったという虚偽の認識を持つようになります。このときSCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-2は周囲から静止していると視認されます。静止している間、彼らはSCP-XXX-JPを割った場合に続いて起こる出来事を経験したものとして記憶し続けます。また、この状態の間SCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-2には老衰や餓えがなく、外的要因がない限り生命は維持されるものとみられます。この状態は「SCP-XXX-JPを割っていない」という旨の指摘を受けない限り続き、指摘を受け静止状態から戻った後もSCP-XXX-JPの影響での記憶は引き継がれます。
SCP-XXX-JPは、20██年に██県の民家で火事が起こった際、消防隊が住民の救出に向かったところ、火元となったコンロの前で静止していた住民が手に持っていた状態で発見されました。消防隊が声をかけたところ、焼死体となっていた住民はSCP-XXX-JPを手に持ったまま倒れました。その後SCP-XXX-JPは遺体ととも病院に搬送されたことが判明し、エージェントが回収しました。
事案-xxx-jp: SCP-XXX-JPに関した実験がサイト-████で2009年11月24日に行われました。この実験はCクラス職員2人の立ち合いのもと定点カメラ2台が設置された部屋で行われました。実験内容はDクラス職員一人がSCP-XXX-JPを手に持つというものでした。実験が行われた当時SCP-XXX-JPの性質は完全には特定されておらず、SCP-XXX-JPを手に持った対象のみが静止すると考えられていました。この認識のもと実験が行われたことにより、その場の職員全員がSCP-XXX-JPを手に持つ様子を目撃しました。結果、実験を行った3人の職員は他の職員に発見されず静止したままの状態でした。2年後、2011年12月2日に他の職員により3人の職員は静止状態から戻り、その後この職員らにインタビューが行われましたが、すでにそのデータは削除されています。