SCP下書き お星さま症候群

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの発生を防ぐ為、記憶処理と対ミーム予防措置の同時実行(以下、SCP-XXX-JP-1)は実験目的以外では禁止されています。黒ヶ谷博士の許可なくSCP-XXX-JP-1を行おうとした又は行った場合、機動部隊ん-11"ガリレオ"によって強制的に中止されます。また、場合によっては日本支部理事会より相応の処分が下されますので、SCP-XXX-JP-1の偶発には充分注意して下さい。

説明: SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1を行われたヒト動物の一部が発症する認識障害です。肉眼・映像・写真で天体と恒星からの光を認識できなくなりますが、天体を描いた絵や天体に関する書籍は正常に認識可能です。SCP-XXX-JP-1から数時間待つ、対ミーム予防措置が解除されてから自然光に晒されることでSCP-XXX-JPから脱します。この認識障害はSCP-XXX-JP-1以外の行為や伝染による発生はせずヒト科以外の動物には発生しません。ヒト科以外の哺乳類、鳥類でのSCP-XXX-JPの発生が確認されました(実験記録XXX-JPを参照)。

SCP財団以外でのSCP-XXX-JPの発生は確認されていません。発生原因の特殊さから、現在化学的な解析及びAnomalousアイテムへの分類の検討が進んでいます。

補遺: [閲覧制限]
この情報はセキュリティクリアランスXXX-JPを持つ職員のみ閲覧可能です。セキュリティクリアランスXXX-JPが確認できなかった場合、例えO5であろうとこの情報を開示することはできません。セキュリティクリアランスXXX-JPを得たい場合は黒ヶ谷博士に連絡し、クリアランス取得プロトコルを受けて下さい。


SCP-XXX-JPデータベースへようこそ。
セキュリティクリアランスXXX-JPを確認します。

職員コードとパスワードを入力して下さい。

CODE:Site.8102 Doctor T.Ozeki
PASS:•••••••••

認証中…

……

………

認証が完了しました。
ユーザー名: 大関達巳博士
分類: Bクラス職員
セキュリティクリアランスレベル: 3


警告

セキュリティクリアランスXXX-JPが確認できませんでした。


補遺を閲覧するにはクリアランス取得プロトコルを受ける必要があります。ハッキング等の手段で強引に閲覧を試みた場合、機密保持の為致死性のミームが起動されます。また何度もセキュリティクリアランスXXX-JP無しに補遺2の閲覧を試行した場合、機動部隊ん-12"[削除済]"によって貴方を拘束し必要な場合は終了する可能性もあることを留意して下さい。

対象: 大関達巳博士
クリアランス取得プロトコルを実行しますか?

Yes_

プロトコルの許可を確認。
機動部隊ん-12"[削除済]"による準備中…

……

………

準備が完了しました。
クリアランス取得プロトコルを実行します。


……

………












meam-2







対象の意識喪失を確認。
プロトコル"岩屋隠れ"を開始します。






対象の記憶をコピー……成功





対象の記憶を消去……成功





対ミーム措置"日没"を実行……成功





対象に全記憶をペースト……成功





プロトコル"岩戸隠れ"が正常に行われました。
対象の意識を起動します。












………

……


プロトコルが完了しました。
セキュリティクリアランスXXX-JPが与えられます。


認証中…

……

………

認証が完了しました。
ユーザー名: 大関達巳博士
分類: Bクラス職員
セキュリティクリアランスレベル: 3,XXX-JP


セキュリティクリアランスXXX-JPが確認されました。


不正アクセス防止の為、保安用情報災害を起動します。








































kuro

……

………

生存を確認しました。情報を開示します。


………

……











我々は、全てを信用し過ぎてしまいました。
実験結果も、視認していた情報も、皆正しいと思っていました。
財団は最早壊滅していると言っても過言ではありません。
全人類は"アレ"に支配されてしまったのです。
しかし、我々はその支配から脱しました。
我々だけが"真実"を知っているのです。
やらなくてはなりません。
"アレ"に対抗できるのは、我々しかいないのですから。

──黒ヶ谷博士

tsuki

サイト-81██シミュレーターによるSCP-XXX-JP内から見た地球

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Jaldabaoth

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの確保、収容、保護、隔離及び破壊の試みは現在に至るまで全て失敗しています。これ以上、上記の達成や調査目的でのSCP-XXX-JPへの干渉は行うべきではありません。SCP-XXX-JPの調査は、サイト-81██から打ち上げられる人工衛星や探査機からのデータや財団に保管されているデータを参照することで行って下さい。SCP-XXX-JP及びその付近で異常現象が確認された場合は、早急に黒ヶ谷博士かサイト管理者へと連絡して下さい。

全てのセキュリティクリアランスXXX-JP所持者は、SCP-XXX-JP-Aへの曝露を可能な限り避けて下さい。またサイト-81██職員は毎朝脳をレントゲン撮影し、SCP-XXX-JP-Bが発生した場合プロトコル"岩戸隠れ"を強制実行します。SCP-XXX-JP-A及びSCP-XXX-JP-Bに関する実験は、セキュリティクリアランスXXX-JP-S所持者主導の下行います。そのデータは全てSCP-XXX-JPデータベースへと転送し、転送後そのデータは完全に消去して下さい。サイト-81██での職員の出入りは厳重に管理し、許可のない侵入者や脱走者は機動部隊ん-12"エウドクソス"によって拘束されます。場合によってクリアランス取得プロトコル"岩戸隠れ"を実行し、セキュリティクリアランスXXX-JPを与えて下さい。万が一一連の情報や実験記録の漏洩の危険が迫る様なことがあれば、SCP-XXX-JPに関係する全ての情報を消去して下さい。SCP-XXX-JP-1の解明等のSCP-XXX-JP研究の存続が危ぶまれる事態が起き次第、サイト管理者の責任の下機動部隊ん-12"エウドクソス"によってO5又は日本支部理事を襲撃し、プロトコル"日蝕"を実行します。

SCP-XXX-JP-B単体での収容は不可能な為、SCP-XXX-JP-A曝露者であるDクラスを拘束しサイト-81██の収容室にて収容します。SCP-XXX-JP-Bに対する実験の際は、その場の全職員が対SCP-XXX-JP-B防護服を着用した上で機動部隊ん-12"エウドクソス"隊員を2人以上待機させて行って下さい。また、SCP-XXX-JP-A曝露者の収容違反が発生した場合、機動部隊ん-12"エウドクソス"によって曝露者を拘束し再収容し、負傷した場合は対曝露者医療班による治療を行って下さい。

前述のカバーストーリー以外の情報の公開を求める職員がいたならば、黒ヶ谷博士やサイト管理者に相談し許可を得た上で"岩戸隠れ"を受ける様に説得して下さい。その際は、ある程度の嘘偽りを許可します。

説明: SCP-XXX-JPは外気圏より上空にて地球を覆い包むようにして存在する未知の物質で出来た存在です。その表面には金属の様な光沢があり、いかなる方法でも破壊は不可能です。基本は常に完全な球体面を維持しますが、物体の接近があるとその物体に接触しない様変型します。また、物体が球体面より内側に入るとSCP-XXX-JPはその物体を内部へ取り込んだまま球体面に戻り、この時物体からは一切の音波、電磁波、放射線等を受信することが不可能になります1が、衛星等のデータ上ではSCP-XXX-JP外からの情報を受信して問題なく動いているとされています。物体がSCP-XXX-JP外に出ると、SCP-XXX-JPは再び侵入時と同様物体に合わせて変型します。SCP-1530-JP内部では-3474~1391400Hmという異常なヒューム値が測定されていますが、取り込まれた物体には特に異常はありません。

SCP-XXX-JP-Aは波長及び周波数不明の不可視光線です。SCP-XXX-JPの表面に存在する直径52.3kmの赤紫色をした6つの半球(北極点天頂、南極点天頂、[データ削除]山天頂及びそこから赤道上の10018km東、10018km西、20035km先のそれぞれの地点での天頂)から地球へ向けて微量の放射線2と共に放出されています。規則的に運ぶ熱量が変化しており、地球の気候はこれによって操作されています。SCP-XXX-JP-Aに曝露した生命体の記憶器官にはSCP-XXX-JP-Bが発生し、この時、曝露した生命体は目を見開き数秒間静止します。既にSCP-XXX-JP-Bが発生している場合、曝露中はSCP-XXX-JP-Bが不活性状態に入るのを阻止又は不活性状態から半活性状態へ回復させます。

SCP-XXX-JP-BはSCP-XXX-JP-Aに曝露した生命体に発生する不定形の存在です。殆どの電磁波、物質、素粒子を透過することが可能ですが、放射線と水素及び水素化合物のみ透過せず水素や水素化合物に触れると不活性状態に入ります。SCP-XXX-JP-Bは曝露者の記憶器官に取りつき、対象の脳に干渉して認識と記憶の改竄を行います。干渉対象が記憶処理を受けるとSCP-XXX-JP-Bは一時的に不活性状態に入りますが、SCP-XXX-JP-Aに対象が曝露した瞬間認識改竄のみ可能になる半活性状態に入ります。不活性状態からの回復は他の個体も可能です。SCP-XXX-JPの体積や質量は対象の記憶量に比例して増減、不活性状態及び半活性状態からの復帰に要する時間は記憶量に負比例的に増減し、一度消滅すると再度対象がSCP-XXX-JP-Aに曝露するまで発生しません。SCP-XXX-JP-Bによる改竄内容は以下の通りです。

1.全ての天体及び天体からの可視光線を視認し、SCP-XXX-JPを認識できない。また、天体の複雑な運動を認識する。
2.1の内容に加え、地動説、地球が完全な球でないこと、宇宙の存在、天体の起源等を「完璧な」計算や理論、観測によって証明が可能になる3。この時、計算や理論は非常に支離滅裂なものになるが、曝露者がそれを認知することは不可能である。
3.対SCP-XXX-JP措置後に知った事実を、単なる幻覚もしくは精神錯乱によるものであると思い直す。

SCP-XXX-JP-Bが消滅するとこの症状は消失し、正常な感覚、思考を取り戻します。この時、改竄された記憶が正常なものになることはありません。


補遺: 2013年8月27日に、黒ヶ谷博士のパソコンが以下の内容のメールを受信しました。

ELOHIMより
To. Doctor R.Kurogaya
From.SCP-XXX-JP


ああ、君らは何て素晴らしいんだろうか。
空回りしていた我々の研究が、遂に実を結んだ。
皆が望んだ成果を、永き時を経て君らが見せてれたのだ。
本当に、我々全員が涙を禁じ得なかったよ。
優秀な君らサイト-81██職員を、心から褒め称えよう。
しかし、まだ我々の研究は終わっていない。
ただ発見するだけでは、まだ君らが我々を"知った"とはいえない。
君らは我々を、何から何まで"知る"必要があるのだから。
偉大な博士黒ヶ谷零子と、サイト-81██の面々の幸運を祈る。

このメールがどこから送信されたものかは特定出来ませんでした。また、このメールにコンピュータウイルスやミームを始めとするSCP的特性は一切見受けられませんでしたが、念のためSCP-XXX-JPデータベースとは別のコンピュータにて保管しています。

このメールが我々への純粋な賛美だとしても、あるいは我々に対する警告だとしても、我々の為すべきことが変わることはありません。"アレ"が我々を研究するのではなく、我々が"アレ"を研究するのです。恐れる必要はありません。我々に、勝機はあるはずなのですから。──黒ヶ谷博士

"アレ"は自らをエロヒム等と名乗っているが、誰があんな物を神と崇めてやるものか。──サイト管理者蟹卯げう


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