SCP&Tale下書き

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SCP-001-JP-EX

LEVEL-5/001-JP-EX

CLASSIFIED


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アーカイブ用サーバーより報告書データを取得しました。情報を開示します。


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SCP-001-JP-EXの大まかな分布。

アイテム番号: SCP-001-JP-EX

オブジェクトクラス: Explained/Yesod(潜在的Apollyon)

特別収容プロトコル: SCP-001-JP-EXによって引き起こされると予想されるオブジェクトの氾濫を防ぐべく、第二次エレドーン計画によりSCP-001-JP-EX-Bにデビラルシオヌ活性子を移植します。SCP-001-JP-EXはその認知度や人類の依存度の高さから封じ込めが試みられません。また、第二次エレドーン計画は現在凍結されています(補遺2を参照)。

財団フロント企業をはじめとする機関やカバーストーリー「異常ミームの予防」を用いて協力させた各国政府を通じて、SCP-001-JP-EX及び包含されるSCP-001-JP-EX-AやSCP-001-JP-EX-Bの監視や改変が行われます。SCP-001-JP-EXによる干渉への対応は現在O5理事会によって検討中です(補遺2を参照)。

エレドーン計画(2017/09/12改定版)

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第一次エレドーン計画で使用された、形而上学的オレネドフィル異時点連結ホール。


計画目的: 過去改変事象を発生させることによりSCP-001-JP-EXに干渉、包含概念を活性化させその消滅を防ぐ。

計画内容: O5評議会の命令の下、財団衛星"あまてらす"を用いて、対象となる概念にデビラルシオヌ活性子を移植する。対象概念の外延が消滅してしまっている場合は、形而上学的オレネドフィル異時点連結ホールを操作し、ホール自身の座標を"あまてらす"に設定、対象概念の消滅以前の時点と現在を接続する。ホールの解錠後デビラルシオヌ活性子を移植する際、過去改変の証拠となる物品をホールに投入する。

付記: 第二次エレドーン計画ではSCP-001-JP-EX-Bの性質上、デビラルシオヌ活性子の抑制が必要です。科学部門及び概念部門より活性子研究チームが選出されます。

説明: SCP-001-JP-EXは音声や文字等の記号によって情報を伝達・記録するミーム母体、所謂言語です。人類が自然に発明してきた存在であるという説が有力ですが、現在まで確実な証拠は発見されていません。SCP-001-JP-EXは多くの概念を包含しており、SCP-001-JP-EX-A及びSCP-001-JP-EX-Bも同様に包含されています。

確認されているSCP-001-JP-EXの形態(抜粋)
分類番号 名称
SCP-001-JP-EX-31 中国語(中文、汉语、漢語)
SCP-001-JP-EX-41 英語(English)
SCP-001-JP-EX-48 フランス語(français)
SCP-001-JP-EX-52 ドイツ語(Deutsch)
SCP-001-JP-EX-72 イタリア語(Italiano)
SCP-001-JP-EX-74 日本語
SCP-001-JP-EX-85 韓国語(한국어、조선어)
SCP-001-JP-EX-127 ポーランド語(język polski、polszczyzna)
SCP-001-JP-EX-129 ポルトガル語(português)
SCP-001-JP-EX-134 ロシア語(русский язык)
SCP-001-JP-EX-149 スペイン語(español、castellano)
SCP-001-JP-EX-157 タイ語(ภาษาไทย)
SCP-001-JP-EX-170 ウクライナ語(українська мова)
SCP-001-JP-EX-876 ISO/IEC 9899:2011(通称 C11)
SCP-001-JP-EX-912 ピクトグラム

SCP-001-JP-EX-Aは「異常」という概念です。財団の理念上、SCiP及びAnomalousアイテムはSCP-001-JP-EX-Aの外延1となります。第一次エレドーン計画によって移植されたデビラルシオヌ活性子の影響からSCP-001-JP-EX-Aはその外延を拡張し、二項対立の関係にあるSCP-001-JP-EX-Bの外延を吸収し続けているものとみられます。その為、将来異常物品の量が財団の収容可能な量を超えて氾濫するK-クラスシナリオが発生する可能性があり、早急な対応が求められます。

SCP-001-JP-EX-Bは「正常」という概念です。第一次エレドーン計画前は二項対立の関係にあるSCP-001-JP-EX-Aの外延を正常な状態のまま吸収していたようですが、SCP-001-JP-EX-Aが活性化した為現在は外延を吸収されています。このことから、初期状態のデビラルシオヌ活性子を移植した場合再びSCP-001-JP-EX-Aの外延消滅が発生する危険性があります。

補遺1: 以下の文書(文書001-JP-EX)はAO-69A-JP2内部より回収されたものです。文書001-JP-EXは全852枚存在し同様の内容が852の言語で記述されています。また、中には未知の言語で記述された文書も存在します。

我々の存在意義は何か。
それは、あらゆる「異常」を確保し、収容し、保護するということである。

だか、ここで1つ疑問が生まれた。
「では、世界から異常が無くなったとき、我々はどうなるのか。」
答えは明白。我々は他の人類に不要と断じられ、やがて自然に消えていくだろう。そして、世界はどこを探しても異常の無い、遍く正常な地に落ち着くのだ。

我々は1度それを経験した。
全ての異常が消え去り、世界の全てが正常になってしまった世界を。
全ての異常生物はただの獣に成り下がり、全ての異常物体は少々危険な物品に成り果てた。全てのGoIはありきたりな犯罪組織となり、O5評議会を含めた財団さえも分解し始めてしまった。
「確保、収容、保護」の理念は最早過去の笑い草となり、全ては「正常」の海に消え失せた。

私には許せなかった。
今まで我々がどれほどの思いで異常を収容してきたことか。我々がどれほどの代償を支払い、果敢に異常に立ち向かってきたことか。
まるで、全てを無為に終わらされた気分だった。

しかし、ある時ふと気がついた。
「異常」という概念が永久に消えなければ良いのではないか?「正常」が「異常」を飲み込むことがないよう、事前に仕掛けを施しておけば良いのではないか?
一見おかしな考えに感じるだろうが、異常な考えの下でなければ異常は帰っては来ない。私はそれを信じ、仕掛けを施す方法を模索した。

幸いにも、私は古株の老いぼれの1人だった。
アーカイブされてゆく情報の山をセキュリティクリアランスのスコップで掘り起こし、なんとか必要な情報をかき集めた。そして第一次エレドーン計画を立案し、同じ思いを抱いている者と詳細を伝えていない部下達を集め、オレネドフィルの穴に対峙した。
太古の昔の「言語」そのものにデビラルシオヌというミームの癌を移植し、「異常」という概念に異常性を付与し、過去改変を引き起こす。全ては財団の理念を、努力を、名誉を守るために。

機械の神による文明再構築も、かつてならば有効だったことだろう。しかし、アレはとっくの昔に故障してしまったし、私が行動を決意した時には既に、各国によるアレの解体が始まってしまっていたのだ。
「異常無き世に神は不要」等とO5-1がのたまっていたのが忘れられない。しかし、オレネドフィルだけは未だ財団の管理下にある。正常に甘んずる愚か者達に、この世界を託してなるものか。

この文書は、穴を通じて過去に設置しておく。世界がどう改変されるかは分からないが、大衆に無断で行ったことだ、せめて改変後の世界に伝えておくべきだろう。
では、穴をくぐらせる。後の全ては、君たちに頼んだ。

─サイト-01管理官 Labatsラバツ Y. Lioeratessリオエラテス

「Labats Y. Lioeratess」という人物は財団創立から現在に至るまで存在しません。現在まで形而上学的オレネドフィル異時点連結ホールに使用された形跡は確認されておらず、実際に文書001-JP-EXに記述されたような過去改変があったかは不明です。

補遺2: 2017/09/14現在、当該報告書と文書001-JP-EX以外に「形而上学的オレネドフィル異時点連結ホール」や「デビラルシオヌ活性子」に関するあらゆる情報は確認されていません。また「エレドーン」や「オレネドフィル」、「デビラルシオヌ」といった単語の意味も現在まで不明であり、SCP-001-JP-EXによる何らかの干渉があった可能性が指摘されています。このことからO5理事会の決定により第二次エレドーン計画は凍結され、SCP-7B0やSCP-BCEによる対応策の計画が開始されました。SCP-7B0及びSCP-BCEに関する情報も確認されないことから計画は中止され、SCP-001-JP-EXには潜在的Apollyonのオブジェクトクラスが与えられました。

SCP-001-JP-EXはあらゆる概念を包含し、多くのミームを構成する。
本来であれば、SCP-001-JP-EXは全ての概念をその身に受け入れ、その変遷を人類に委ねる。謂わば、数多の舟が航する凪いだ海のようなものの筈だ。

しかし、文章001-JP-EXの内容が真実ならば、その海は「デビラルシオヌ活性子」という名の嵐によって荒れてしまった。
SCP-001-JP-EX-Aの外延は科学の発展を無視するように増大し、今やこの宇宙すら食い尽くさんとしている。このままでは、最早それが「何K-クラス」なのかも分からないまま、K-クラスシナリオによって人類は滅亡するだろう。

対抗策はあった。
「デビラルシオヌ活性子」、「形而上学的オレネドフィル異時点連結ホール」、そして「第二次エレドーン計画」である。これらのみが、SCP-001-JP-EXに依存しきった現代の人類が取れる唯一の手段であった。
しかし諸君も理解している通り、これらが一体何なのか、という情報は消え去った。第二次エレドーン計画実行前に発生したインシデントであることから、SCP-001-JP-EXによるものだと断定できる。

ただSCP-001-JP-EX-AやSCP-001-JP-EX-Bのように、これらの概念の外延を消し去っただけではないだろう。過去のあらゆる資料からもその単語は消滅し、その単語の元となった言語すら見当たらない。
恐らくは情報改変、或いは異常ミームによる認識災害が起きたのだろう。SCP-001-JP-EXはミーム母体だ、あれ自身が少し自発的に行動するだけで、概念の1つや2つ等簡単に消し飛ぶ。

SCP-001-JP-EXは使命を得たのだ。
「SCP-001-JP-EX-Aの外延を増大させる」という使命を。
その為に、凪の海は自ら荒れ、反抗の可能性たる舟達を沈めてしまった。
ならば、最早我々が何をしようと、SCP-001-JP-EX-Aを止めることはできない。次の策も、その次の策も、またその次の策も、「デビラルシオヌ活性子」と同じように、全て大波に飲み込まれるだろう。だからこそ、あれはApollyonなのだ。

SCP-001-JP-EXは人類によって産み出され、人類によって狂わされた。これは、我々の傲慢さの代償である。
いつか、全ては異常に食われるだろう。しかし来る滅びの日まで、我々は全力で足掻き続けるしかないのだ。

確保、収容、保護。
我々に、人類を延命させる以外の道はない。

─O5評議会


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