kamisaki6

SCP報告書の下書き、その他諸々。

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-2はサイト-81██の気密が確保された人型オブジェクト収容棟に収容されます。SCP-XXX-JPに食事は不要ですが、SCP-XXX-JP-1及びSCP-XXX-JP-2の栄養状態を維持するため、1日3回、食事を提供してください。後述する性質による収容違反を予防するために、SCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-2に対する実験や食事の提供に関わる職員は全て女性職員で純日本人の女性職員で構成してください。

また、事故XXX-2以降、SCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-2を裸眼で5分以上直視することは禁止されています。担当者は偏光ゴーグルの使用を徹底してください。SCP-XXX-JPに対するあらゆる実験にはセキュリティクリアランスレベル2以上の職員の許可が必要です。また、SCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-2に危害を加える実験にはセキュリティクリアランスレベル3以上の職員の許可が必要です。新たに外部で発見されたSCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-2についても同様の収容処置を行ってください。

男性との男性または外国人との接触による収容違反が発生した場合には、サイト-81██SCP-XXX-JP収容棟内部の職員は即座に解雇され、サイト-81██SCP-XXX-JP収容棟内部にはオゾンが充填されます。

説明: SCP-XXX-JPは「ラバースーツ」と一般に呼ばれる衣服に似た形状の生物です。体組織を分析したところ、地衣類に近い「共生生物」であることが判っています。SCP-XXX-JPは人間に「共生」し、排泄物や老廃物を摂取します。
形状には継ぎ目がなく、開口部は首のみです。しかし、必要に応じて乳房や性器周辺などにも開口部を生じます。SCP-XXX-JPは非常に柔軟ですが、皮膚と強固に癒着しているため、物理的に共生対象をSCP-XXX-JPから分離することは困難です。

SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPと共生関係にある女性です。SCP-XXX-JPとの共生により「外見の美化」「若返り」などの外見の変化が発生しています。
SCP-XXX-JP-1は強力な再生能力、薬剤耐性を保有しています。この性質はSCP-XXX-JPとの共生期間に比例して強化され、最も共生期間が長いSCP-XXX-JP-1aは事実上の不死となっています。女性がSCP-XXX-JP-1に変異する経路は現在までに「共生状態にないSCP-XXX-JPとの接触」、「母子感染」、「SCP-XXX-JPの胞子に曝露する」の3経路が確認されています。

SCP-XXX-JP-2はSCP-XXX-JPと共生関係にある男性です。しかし、外見や性質上のSCP-XXX-JP-1との差異は男性器の有無のみです。SCP-XXX-JPはあくまで対象の外見を「若く美しい女性」に近づけるものと思われます。
SCP-XXX-JP-2への変異はSCP-XXX-JP-1とは異なる経路で発生します。男性がSCP-XXX-JP-2に変異する経路は「SCP-XXX-JP-1との性交」のみです。

SCP-XXX-JPは「共生対象のいない状態で接触してきた男性」「共生対象に拒絶された男性」を捕食することが判っています。SCP-XXX-JPが捕食を行った場合、SCP-XXX-JPは体表面から「胞子」を放出します。女性に対する捕食は行われないことが判っています。

この特性により、オブジェクトが男性と接触することは大規模な収容違反を起こしうると指摘されています。事故記録XXX-1発生時の経験から、高濃度オゾン雰囲気下に一時間晒すことでSCP-XXX-JPの胞子を失活させることが可能だと判明しています。しかし、SCP-XXX-JP並びにSCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JP-2はオゾン雰囲気下でも問題なく生存するため、確実な収容違反防止にはオブジェクトに男性を接触させないことが重要です。

また、SCP-XXX-JP-1aに対するインタビュー(聴取記録XXX-1参照)からSCP-XXX-JPは何者かによる製造物である可能性があります。SCP-XXX-JP-1aの証言が正しい場合、約67種の未収容のオブジェクトが存在すると考えられ、サイト-81██では川に流されたSCP-XXX-JP-1と同様に国内にエージェントを派遣して捜索を行っています。

収容の経緯

20██年、 奈良県███村付近の伝承について調査していたエージェント・██(男性)により、「山神様」として信仰されていたSCP-XXX-JP-1a、SCP-XXX-JP-2aが発見されました。この際、伝承の「男は山神様に触れてはならぬ」という部分を考慮し、エージェント・██は女性エージェントの派遣を要請し、応援に駆け付けた女性エージェント三名によりSCP-XXX-JPの初期収容に成功しました。山神様の代替品としてSCP-224-JPが生成した地蔵を、処分もかねて100体ほど山中に設置しました。その後村民にAクラス記憶処理を行い、地蔵を山神様として信仰している記憶を植え付けました。
エージェント・██は事故XXX-1の収束にも貢献した。―――███研究員

補遺