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差出人: SCP財団全支部におけるセキュリティクリアランスレベル5以上の全職員
宛先: サイト-17、サイト-19、サイト-63人事局長 ジャック·ブライト博士
件名: SCP-XXX-JPについて

SCP-XXX-JPは極めて危険です。我々人類ではなく、我々に敵対心を抱く異常性を持つ対象全てにとってです。貴方達が存在していないと思っていた死後地獄に落ちる罪源は実在していたのです。それを知らないふりをし続けているのはもう不可能でしょう。原罪は蘇った。七つの大罪は存在した。このままでは人類は救われますが、異常性を持つ全ての対象は跡形もなく絶滅してしまいます。

思い出してください。そして、忘れないで。彼は異常性を持つ対象達を断罪する悪魔であり、そして我々人類を救う神だという事を。


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SCP-XXX-JP2

通常状態のSCP-XXX-JP。

SCP-XXX-JP1

対象破壊行動実行中状態のSCP-XXX-JP。異常性発動時はSCP-XXX-JP-2(A-G)のうち、いずれかが発光する。

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは70m×70m×70mの超硬合金性の密封された部屋に収容されます。この部屋は如何なる災害を受けても崩壊することがないように設計してください。SCP-XXX-JP-1は使用するとき以外は常に400mlのプラスチック容器に保管してください。また、SCP-XXX-JP-1に取り込まれている7種類の宝石類(以下、SCP-XXX-JP-2-(A-G)と呼ばれます)は決して取り外すことはできません。SCP-XXX-JPの収容に割り当てられたセキュリティレベル5以上の職員以外は、人類に敵対心を持つ他の異常性を持つ対象を破壊しざるを得ない状況時のみにしか会話は認められません。SCP-XXX-JP-2-(A-G)が引き起こす異常性を持つ対象破壊行動は部屋の中だけで行われ、決して外部に漏れることはありません。また、破壊行動実行直前にSCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP-1の収容に割り当てられた職員を全員部屋の外に避難させます。

SCP-XXX-JPが破壊しようとする異常性を持つ対象は、SCP-XXX-JP自体が人類にとってその対象が危険と判断した時に、SCP-XXX-JPによって全世界に存在する異常性を持つ対象収容施設から徹底的に探し出され、発見された瞬間に、強制的にSCP-XXX-JPの収容施設に転送されます。SCP-XXX-JPは一切逃亡しませんが、SCP-XXX-JPが破壊しようとする異常性を持つ対象が少しでも脱走を試みた場合はすぐに、その状況で使用できる全力をもって対処してください。

説明: SCP-XXX-JPは灰青色のスライム状の物質であるSCP-XXX-JP-1とSCP-XXX-JP-1に取りこまれている7種類の宝石類であるSCP-XXX-JP-2-(A-G)によって構成されています。SCP-XXX-JPは全ての人類に非常に友好的で敵対心を持たないのに対し、人類に敵対心を持つ全ての異常性を持つ対象には極めて異常な敵対心を持ちます。また、SCP-XXX-JPは自由に移動することができ、飛行、水泳も可能です。SCP-XXX-JP-1は自我と言語機能を持ち、会話が可能(男性的で、非常に荘厳のように表現される口調であることが確認されています。)です。SCP-XXX-JP-1は、自らをキリスト教において人類が最初に犯した罪「原罪」を司る存在だと名乗っています。SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP-2-(A-G)以外に、触れた対象の全ての異常性を一時的(最低1週間)に失わせ、同時に不死性及び再生能力を恒久的に失わせる電磁波を放つ光り輝く細胞を内包しており、SCP-682を始めとした人類に敵対的な異常性を持つ対象の完全破壊に非常に貢献できます。SCP-XXX-JPはいかなる攻撃手段を持っても決して傷つけることが出来ず、汚染されず、ミーム災害などの災害及び全ての異常性の影響を一切受けません。唯一有効な手段は、SCP-XXX-JP自体が自らの意志で自壊することのみです。

SCP-XXX-JP-1自体の戦闘能力は異常性を持つ対象を拘束して、表面から融解性を持つ粘液(この粘液は異常性を持つ対象以外には完全無害で、リンゴに似た味とイチジクに似た匂いを持ちます)を発生させる程度です。しかし、SCP-XXX-JP-1に取り込まれているSCP-XXX-JP-2(A-G)と呼ばれる7種類の宝石類はそれぞれ、キリスト教における「七つの大罪」を司り、それぞれが異常性を所持しています。これらの異常性を使用し、人類に敵対的な異常性を持つ対象破壊行動を実行し、人類に敵対的な異常性を持つ対象を完全に破壊します。最大破壊規模は七つの大罪の罪の重さの順序に従っており、重罪になるほど広くなります。

上記のインタビューから、人類に敵対的な異常性を持つ対象1体を不定期に完全に破壊することが出来ますが、未だに回収されていない人類に敵対的な異常性を持つ対象を破壊してしまう恐れがある為、オブジェクトクラスKeterに分類されました。ただし、人類に敵対心を持たない異常性を持つ対象に関しては人類同様友好的に接しようとします。