SCP-XXX-JP
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

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SCP-XXX-JP-002実験時のSCP-XXX-JP-B

特別収容プロトコル:SCP-XXX-JPに民間人が侵入するのを防ぐため、カバーストーリー「長期入院者」を適用し、病院関係者に偽装した警備員2名を配置してください。SCP-XXX-JPを清掃する場合は、下半身に障害の見られない職員が行ってください。侵入者が確認された場合には、クラスA記憶処理を施し、速やかに退出させてください。実験を行う際には、クリアランスレベル2以上の職員3名以上から許可を得たうえで行ってください。また、SCP-XXX-JP-Bは必ず映像記録に残してください。

説明: SCP-XXX-JPは、滋賀県████市に存在する病院の一室です。「見えるはずのない景色が見える病室」という噂が財団の注意を惹き、フィールドエージェントによる潜入調査の結果、SCP-XXX-JP-Aの入院に遭遇、SCP-XXX-JP-Bを発見、SCP-XXX-JPの収容に至りました。  

SCP-XXX-JPの内部に、通常の歩行が非常に困難な人物(以下、SCP-XXX-JP-Aと呼称)が5分以上存在すると、SCP-XXX-JPの窓に、草原や海岸などの病院の立地的にあり得ない風景(以下、SCP-XXX-JP-Bと呼称)が窓に出現します。SCP-XXX-JP-Bには、複数の知的生命体や動植物(以下、SCP-XXX-JP-B-1と呼称)が確認されますが、敵対的な意思は示しません。また、SCP-XXX-JP-Bに侵入する試みは窓から転落するという結果に終わっています。SCP-XXX-JP-Bには規則性はないと思われますが、SCP-XXX-JP-Aのインタビューの結果、「言葉にできないような絶景だった」という証言と、「以前この場所に行ったことがある」という証言から、SCP-XXX-JP-BはSCP-XXX-JP-Aの記憶に依存すると思われます。

XXX-JPから回収された文書:SCP-XXX-JP内部調査の際に、SCP-XXX-JP-Aの一人だと思われる女性が執筆したと思われる文書が発見されました。文書の裏面には「如月工務店さんへ」と書かれていました。執筆後、女性は持病により死亡しており、「如月工務店」なる団体については、さらなる調査が必要だと思われます。

忘れていた宝物を、私の思い出を、最後に、絶景をありがとう。     

補遺1:XXX-JP回収文書発見後、SCP-XXX-JPのさらなる調査が行われました。その結果、SCP-XXX-JPは病院の大規模改修工事の際に、SCP-XXX-JPを「如月工務店」なる団体が改装したことが明らかになりました。なぜ病院が「如月工務店」に改装を依頼したか、どのようなルートで「如月工務店」と接触したかは現在調査中です。また、現在「如月工務店」と、SCP-XXX-JPとの関係も調査されています。