kaede_hk
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 現在、SCP-XXX-JPを収容するにあたり、このオブジェクトの存在する公園は財団により封鎖されています。また、このオブジェクトを収容するにあたり、カバーストーリー「地中に埋まった不発弾の処理」を流布しています。このオブジェクトは、監視カメラ4台により常時監視されており、公園内に侵入者があった場合は、警備員により直ちに捕縛、クラスBの記憶処理を施した後、解放されます。

説明: SCP-XXX-JPは、██県██市██区に存在する公園内の、短いランニングコースです。1周あたりの長さは地図上では496mですが、財団の距離測定器を用いた計測では、いずれも300mを示しました。

このSCPの特異な点は、2人のヒト(以下、被験者1、2と呼称。)が同時にスタート地点から出発し、1周以上の差がついた際に発現します。この時、コース上に被験者以外のヒトが存在してはなりません。被験者1がもう一方の被験者2よりx周遅れた場合、被験者1の記憶が、遅れた瞬間から数えてx年分、被験者2へ移ります。この際、被験者2は受け取った記憶が自分のものであると確信し、かつ被験者1の記憶の鮮明さに関わらず、受け取った記憶を完璧に説明できます。この特異性は、被験者がコースをスタート地点から逆走した場合も、同じ方向へ進んでいる限りは同様に発現します。なお、記憶を失っても、知能の退行などは発生しません。

2███/██/██追記:実験とインタビューにより、奪われた記憶が年齢と同数になった場合、母親の胎内のものと思われる記憶が移った後、母親の死に際の記憶が移る事が判明しました。

実験記録SCP-XXX-JP-1 - 日付2███/██/██

対象: Dクラス職員2名(便宜上A、Bと呼称)。両者とも年齢は21歳。

実施方法: 2人同時にスタート。Aには走るよう、Bには歩くよう伝達。1周の差がついた時点で終了。

結果: 一年分の記憶がBからAへ移る。Bは1周差がついた瞬間に立ち止まる。

分析:1周差がついた時点で、「ここを歩け」という指示の記憶が移ってしまったのでしょう-██ ██博士

実験記録SCP-XXX-JP-2 - 日付2███/██/██

対象: 前回と同様。

実施方法: 2人同時にスタート。10周の差がついた時点で終了。なお、継続して歩かせる為、Bにはイヤホンを着用。順次指令を出す。

結果: 10年分の記憶がBからAへ移る。

分析:まあ、ここまでは予想通りです。-██ ██博士

実験記録SCP-XXX-JP-3 - 日付2███/██/██

対象: 前回と同様。

実施方法: 2人同時にスタート地点から逆走。1周の差がついた時点で終了。

結果: 一年分の記憶がBからAへ移る。

分析:逆走しても結果は同じようです。-██ ██博士

実験記録SCP-XXX-JP-4-1 - 日付2███/██/██

対象: 前回と同様。

実施方法: 2人同時にスタート地点から逆走。10周の差がついた時点で終了。Bにはイヤホンを着用。

結果: 9周の差がついた時点でBが昏倒、Aは正常。実験は中断。

分析:Bは完全な植物状態に陥りましたが、Aとの意思疎通は可能な様です。そのまま走り続けさせましょう。-██ ██博士

実験記録SCP-XXX-JP-4-2 - 日付2███/██/██

対象: 植物状態のBと健常なA。

実施方法: Bをスタート地点から補助器具を使い一歩だけ歩かせて、そのまま寝かせる。Aは通常通り走る。3周差のついた時点で終了。

結果Aは一周差の時点から何かを呟き始め、二周目の時点で突如奇声をあげ、その場にうずくまる。会話は可能。Aがこれ以上走ろうとしない為、実験は中止。

分析:彼は何を記憶したのでしょう。幸いにも意思疎通は可能な様なので、インタビューを要請したいと思います。-██ ██博士

補遺: このオブジェクトは、19██/██/██日、付近の[編集済]中学校の[編集済]部が練習していた際、突如として一名が昏倒、すぐ側にいたもう一名が昏倒した1名に気付くことなく、奇声をあげるという現象が発生したことが財団の目を引き、収容に至りました。