アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Neutralized
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの異常性が再び発生した場合に備え、SCP-XXX-JP付近には携帯型記憶補強剤を所持させた機動部隊ぬ-6("大人")を駐在させてください。
説明: SCP-XXX-JPは東京都██区に存在する5階建てのビルです。屋上以外に異常な点は存在せず、
SCP-XXX-JPの異常性はSCP-XXX-JPの屋上に侵入した時点で発生します。対象は東京23区に酷似した空間(SCP-XXX-JP-A)の中の不確定な場所に転移します。SCP-XXX-JP-A内部では侵入した時点での基底世界の時間以外の状況が反映されていますが、侵入した人物、後述のSCP-XXX-JP-B、SCP-XXX-JP-Cを除いて物体と生物の運動が停止しています。なお、時間は侵入時は21:00から動かず、SCP-XXX-JP-Bを破壊することで45分程度進むとされています。体温は常に一定であり、死斑の発生や腐敗といった現象は見られないため、生存していると考えられています。また、内部ではSCP-XXX-JP-Bが存在します。
SCP-XXX-JP-Bはシャボン玉に酷似した物体です。直径2mであり、人体が触れる以外の方法で破壊することは出来ません。SCP-XXX-JP-Bは1日の周期で嵌合体の生物(SCP-XXX-JP-C)を内部から発生させます。SCP-XXX-JP-CはSCP-XXX-JP-Bごとに発生する種類は異なっていますが共通した特徴として、
・脊椎動物の分類が違う種が2種類以上混合している
・3種類以上の場合には無脊椎動物の特徴を一つは併せ持っている
・SCP-XXX-JP-C以外の生物に対して非常に敵対的である
・一度に20体ほど発生する
・SCP-XXX-JP-A内部で人物に与えた損傷が基底世界で反映される
事が挙げられます。また、SCP-XXX-JP-Bは再生能力が高く肉体が半固形状の物体のため、破壊した状態でも再生するので爆発物以外に効果的な武器は見つかっていません。
補遺: SCP-XXX-JPの報告書は20██/0█/██ 4:██に突如データベース上にSCP-XXX-JP報告書として発生しました。該当ナンバーは以前から報告書のアップロードが行えないことが問題とされていました。その後、報告書に記載されている情報を基に調査をした結果、異常性が消失していることが確認されました。
また、報告書が発見された時刻と同時刻に8地点で機動部隊用装備1組、1地点でDクラス用衣服1着、1地点で機動部隊隊長用装備1組と白衣1着が発見されました。所有者と思われる人物の情報は財団のデータベース上には存在しません。なお、白衣から発見された職員用携帯端末からは内部時間の約一日に起きた出来事のメモと、当オブジェクトに関与したとされている東雲 ██氏の写真が発見されています。
以下は東雲氏へのインタビューです。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPへの侵入は、セキュリティクリアランスレベル2以上の職員が申請をした場合にのみ許可されます。その際、他の職員が侵入する時間と合致することはなるべく避けてください。
説明: SCP-XXX-JPは故D-1024に割り当てられていた部屋です。D-1024は模範的な行動や複数のオブジェクトの封じ込めへの貢献から一般的なDクラスの部屋よりも良質な部屋が割り当てられていました。D-1024はSCP-████-JPの調査後、通り魔に包丁を刺されかけた当時6歳の少年を庇い、死亡しました。
SCP-XXX-JP内部は異常空間となっています。玄関と廊下とトイレは使用できますが、その他の部屋に通じるドアは後述するSCP-XXX-JP-1につながっています。
SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPから通じる異常空間です。ドアに対応したSCP-XXX-JP-1が存在します。共通している点として、
・何らかの雲の上にある。
・D-1024以降に死亡した財団職員の個人墓のみ存在し、死亡した職員が関わっていたオブジェクト、もしくはセキュリティ施設のスノーグローブが付近に設置されている。
・手前側から本部、日本支部、ロシア支部、韓国支部、中国支部、フランス支部、ポーランド支部、スペイン支部、タイ支部、ドイツ支部、イタリア支部、ウクライナ支部、ポルトガル支部の職員が埋葬されている。
・故D-1024が出現し、侵入した人物が希望した墓の位置まで案内をする。(霊的実体ではない。以降この生物をSCP-XXX-JP-2と呼称。)なお、SCP-XXX-JP-1に侵入した状態で別のSCP-XXX-JP-1に侵入した場合は先に侵入した方にしか出現しない。
以上の点が挙げられます。以下は確認されているSCP-XXX-JP-1です。
ナンバリング |
特徴 |
SCP-XXX-JP-1-a |
寝室へ通じるドアからいけるSCP-XXX-JP-1。形状から巻層雲と推測。墓に埋葬されているのはサイト管理人。 |
SCP-XXX-JP-1-b |
キッチンへ通じるドアからいけるSCP-XXX-JP-1。形状から高積雲と推測。墓に埋葬されているのは研究員と博士。 |
SCP-XXX-JP-1-c |
洗面所へ通じるドアからいけるSCP-XXX-JP-1。形状から層積雲と推測。墓に埋葬されているのはエージェント。 |
SCP-XXX-JP-1-d |
リビングへ通じるドアからいけるSCP-XXX-JP-1。形状から積雲と推測。墓に埋葬されているのはDクラス職員。家が存在しSCP-XXX-JP-2が居住している。 |
SCP-XXX-JP-1は雲の上に存在しますが歩くことが出来ます。侵入者によって感想が異なりますが、おおむね一致している感想として、「くるぶしのあたりにひんやりとした空気が流れ、その下に板のようなものがある。」といった感想が挙げられます。SCP-XXX-JP-1の調査を行いましたが、板のようなものは確認されず、すべて水蒸気でした。
補遺: 20/██/██にSCP-XXX-JP-2へのインタビューが行われました。以下は当時のログです。
対象: SCP-XXX-JP-2
インタビュアー: ██研究員
<録音開始>
██研究員: こんにちは、SCP-XXX-JP-2。
SCP-XXX-JP-2: こんにちは、██さん。今日は誰の墓参りだい?
██研究員: いえ、今日は墓参りではなく、あなたへのインタビューに来ました。
SCP-XXX-JP-2: インタビューか、
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter (適切なクラスを選んでください)
特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
説明: [SCPオブジェクトの性質に関する記述]
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
森子求
森の中へ行くと脳の機能以外が幼児退行する。戸籍に変化はない。不定期に変化した対象が森の中で死亡する。
「だって子供の方がおいしいじゃないか」
未定
元Dクラスの部屋。異常空間となっており、リビングに通じるドアはDクラス、寝室に通じるドアはサイト管理人、キッチンに通じるドアは研究者、洗面所に通じるドアはエージェントの墓が並べられている空間になっている。
「ここが壊されるときか、もしくは……」
「財団が財団ではなくなるときです。それまでは付き合いますよ。」