下書き
出来る、出来るのだ。
書きかけ
■注意■
ここにある物は非公式文書です。
お蔵入りになる可能性があります。
「なんだ、俺ぁ、まだ、死んでねぇのか…」
江藤隆司は鎖に繋がれた状態で、そう独り言ちた。鎖は鉄骨製の柱に江藤の体を頑強に巻き付けており、その位置は着座を許さない高さである。何度も殴られた顔は右側が大きく腫れ上がっており、右の視力はすでに無い。両耳は削がれ、左の鼓膜は破れている。左足の指は全て亡く、後ろ手にされた両腕は、鎖の圧力で鬱血していた。口の中は血の味で塗れている。それでもまだ死んではいなかった。丈夫なのも考え物だと、江藤は嗤った。
そこがどこだかは判らなかった。後ろから殴られたとこまでは覚えている。その次の記憶は、既に今のように繋がれた状態だ。
甲高い金属音がした。ぎいぎいと悲鳴なようなそれは金属の扉が開く音である。
「おいおい、まだ生きてんのか? 丈夫なヤロウだなあ?」
恰幅のいい男の声が江藤に向かって吐き捨てる。顔はぼやけていてよく判らない。
「組長オヤジ、これで死んじまったらつまらねぇっすよ。死体になる前にもっと刻ませてもらわねえと」
「違ぇねえ。送りつける死体は有様がひでえ方が効果的だ」
男たちはそう笑い合った。鞄から工具を取り出し、そこから電動ドリルを手に取る。
「取り合えずコイツで軽量化してやろうなあ」
言うが早いか、甲高く鳴るドリルが江藤の右肩に突き立てられる。激痛に絶叫するが、血で枯れた喉からは絞られるような声しか出ない。
胡乱な意識の中、江藤はなぜこんなことになったのかを思い出そうとしていた。
「皆さん、これを見てください」
広域指定暴力団、三厳会直系赤羽組事務所。若頭1の折部哲朗が定例会でそう切り出した。懐から取り出したのは、ビニールにパッキングされた白い錠剤である。
「コイツは……クスリ2じゃねえですか」若衆3の言葉に折部はうなずく。
「先日ウチの賭場でお客が暴れた件は覚えてますか。酔っ払いにしては酩酊具合がひどかったので、漁ってみたら出てきたのがこれです」
赤羽組も上位団体である三厳会も、クスリのシノギ4は禁じている。短期で客を食いつぶし長期的なシノギにならず、結果として組織の衰退を招く。
「で、そのお客にちょいとお話を伺ったところ、女子大生から買ったそうで。どうやら付近の大学生の間ではハヤりらしいですね、これ」
「若頭カシラ、どこからコイツが流れてきたかは判ったんスか?」
「いえ、現状はコレがペイ5の類いではなく『ヘヴン』『MJ』『ジャック』と呼ばれていること、そして売買ルートの一部だけです」
「つまりカシラ、俺らでコイツの出所を突き止めりゃあいいってわけスね」「任せてください。どこの組か知らねえが、俺らがぜってえ見つけますよ」
赤羽組の若衆が口々に応えた。上の者が死ねと言えば理由も聞かずにそうする、頼もしい連中である。
「ありがとうございます皆さん。ですが日々のシノギもあります。無理はしないように」
若衆が解散し電話番のみとなった事務所で、折部はコーヒーと煙草で一服していた。事務机の上には開封したばかりの折り紙と、折ったばかりの折り鶴がある。そこに江藤隆司が帰ってきた。
「早折りっスかアニキ。50秒切れました?」
江藤は赤羽組の若衆ではあるが、折部とは兄弟の杯を交わした弟分である。
「いやいや、なかなか50秒切りは難しいですねえ……せめて45秒台にはなりたいのですが」
「へえ、そんなもんスか」
アタッシュケースおろし、事務椅子に腰掛ける。江藤はそのまま愛用の煙草に火をつけた。
「江藤君、テラ銭6回収の他に今日は何かありましたか?」
「いえ、今日はコレで終わりスね。飯食ってから朝の件で歩こうと思ってたトコです」
「件くだんの客はホテル街で買ったそうです。三厳会本部側でも調べてはいるみたいですが、どうにも小回りが利いていないそうで。一辺ホテル街から回った方がいいかもしれませんね」
「ええ、そうしてみます。それにしても――」
江藤が言い淀む。
「――いや、こう言っちゃアレってのは判ってますがね、オヤジがいない間でマシでしたよほんと」
「それについては私も同意します」
赤羽組の組長、赤羽平蔵はビジネスの為しばらく事務所を空けている。その最中の出来事であったが――赤羽平蔵はクスリのシノギを何より嫌っていた。かつて敵対していた組の売人を、有無を言わさず切り刻んだほどである。
「組長がいたら烈火の如くだったでしょう。忙しい方だ、あまり煩わせたくありません」
全くです、と江藤が同意する。煙草を吸い終わり、席を立った。
「んじゃ、俺はもう出ますわ。アニキの言ったとおりホテル街から攻めてみます」
都内某所。オフィス街の一際高いビルへ、清掃員の男が入っていった。警備員へ入館証を提示し、改札機めいたセキュリティゲートを通り抜ける。
年の瀬のオフィスビルは実に閑散としたものだった。時間は既に17時を回っている。普段ならば誰かしらいるであろうエレベーターホールも、今日ばかりは静寂で満ちていた。男は慣れた手つきでエレベーターを呼び、20階で搬入用エレベーターへと乗り換える。
掃除の仕事は二人一組で行うことが多いが、今日の仕事は彼一人だった。人手不足か、あるいは信用されている為か。意味の無いことだとは理解しているが、エレベーター内の静寂はそういった余分な思考を増長させる。落ち着こうとタバコを取り出したが、火災報知器の存在を思い出し忌々しげにポケットへしまった。
「うひー、さっむいなーもう!」
屋上へのドアから吹き込む風に思わず声が漏れる。同時に、顔に当たる寒風は余分な思考を削ぎ落とした。男は軽く両手をたたき合わせ、指定された箇所へ赴く。
「おっと、これだな」
そこには楽器用のアタッシュケースがあった。長辺1.5m程のそれは、最初からあつらえたかのように変電室の壁と調和していた。
ロックを外し蓋を開ける。中には狙撃銃、M99が二挺。手持ちの鞄から作業用ライトを設置し、二挺を入念にチェックをする。……異常無し。予備の一挺をケースへ戻し、もう一挺の二脚を立てる。
時計を見ると既に17時も半ば。辺りは既に暗くなっている。男は鞄から双眼鏡を取り出し、柵の間から狙撃対象を窺った。
「距離は、ええと、だいたい600ってところか」
目標は狙撃ポイントから620m離れた、新宿方面のビルの屋上。ヘリポートに停まっているそれに、M99のスコープを合わせる。
奈良県██群。和歌山県との県境にほど近いその集落へは、名ばかりの細い国道を抜け、県道という名の山沿いの道を慎重に進む必要があった。
ある大学の地質学サークルが、集落周辺の地質調査へ向かったまま行方不明になった。地元警察では一通りの捜査が行われたが、しばらくして打ち切られた。その小さな事件は地元警察へ潜入していたエージェントの目にとまり、財団の追跡調査が続けられる事となる。
事件当日、彼らの荷物は全て集落の民宿へ置かれたままで、皆軽装のまま外へ出たという。そしてサークルの6人全員が戻らなかったのだ。集落周辺での失踪はそのサークルだけに留まらなかった。直近数年の行方不明者を洗い出し、全国での追跡調査の結果、集落周辺で行方不明となったと思われる人数は20██年だけで優に150人は超えていたのだ。これは明らかな異常である。
20██/██/██、財団から集落へエージェントが送られた。名を那澤和という。彼は人心掌握術に非常に秀でており、今回はその能力が調査任務に適していると判断された。彼は通常、単独での任務が許されていない。今回は監督役として、同じくエージェントの荒川大樹が同行することとなった。
那澤達の潜入から3週間が経った日のことである。財団のサイト-81██に中間報告が送られてきた。集落周辺の調査、及び住人への聞き取りをつなぎ合わせると、現状は以下が判明したという。
- 集落は林業、畜産業、農業などの生産業を営んでいる様子はない。自家用の畑はあるが、規模から全てを自給自足できるとは考えづらい。何らかの特殊な収入源があると考えられる。
- 行方不明事件について、住民の反応はまちまちである。複数の証言から、件の地質学サークル以外にも行方不明となった旅行者があったと証言あり。
- 行方不明者が発生する場合、集落への旅行者が団体だった場合は全ていなくなる。5人のうち2人いなくなる、等は例がない。
報告を受け、サイト-81██にて会議が行われた。本案件をどう扱うかである。集落の収入と旅行者の失踪について関連があることはほぼ明白だ。が、これが単なる人身売買、臓器売買であれば財団の扱う事案ではなく、地元警察あるいは警察庁へ引き継ぐべきである。だが、現在の情報では財団が担当するべき「異常性」がないとも言い切れない。継続調査が必要なのは明らかである。が、問題はそれを「どこが」受け持つべきなのか。意見は飛び交うが、どれも決定打に乏しい物であった。
そんな折り、真鍮製の右手を小さく上げた博士がいた。結城久磨である。すぐには気づかれなかったので、手首を高速で回し音を立てた。
調査を継続するか否かばかりが話し合われていた場において、彼女の意見はいささか攻めた物であった。曰く「追加人員を出して調査を広げましょう」であると。集落内部の調査は那澤らに継続させ、追加人員で秘密裏に実地調査をする。つまりは集落を内側と外側で攻めると言うことだった。
崖崩れ防止のための補強工事。カバーストーリーの下、工事業者を装った車両が山間の道路を進んでいた。複数の工事車両に混じり、マイクロバスが一台その列に追随している。マイクロバスの中には今回の追加人員として4名が搭乗していた。その中には結城も含まれている。立案者であるための同行ではない。彼女自身が志願したのだ。
「――と言うことでですね、現場ではフォネティックコードで呼び合うこととなります。既に現地にいらっしゃる荒川さんが部隊長としてアルファ1となります。以降は越前さんからぐるっと番号つけましょうね」
「あー、アルファ2了解しました」
「アルファ3りょーかい」
「アルファ4、了解」
「はい、私もアルファ5となりますね。この場からフォネティックコードを使用しましょう」
言いながら、結城――アルファ5は銀色の右手首をぐるぐる回した。
「那澤はどうするんです?」アルファ3が尋ねた。
「那澤さんはですね、そのまま集落内での調査を継続して頂きますので、今回はフォネティックコードは無しですね」
「大丈夫ですかねアイツ。単独任務は控えてるんでしょう? 俺ぁちょいと不安ですよ」
アルファ2は肩をすくめるオーバーアクションをとった。その様子からは本当に不安なわけではないことが窺える。
「私は問題ないと確信しています。自覚が出てきていますし、むしろ彼の持ち味は単独行動でこそ生きるものですから」
「ま、そりゃそうですな。アイツもそろそろ一端程度になってもらわんと」
「エージェント・那澤は、危険人物なのですか?」
アルファ4がアルファ2へ尋ねる。本作戦に連なる人員について、既に人事ファイルを確認していた。那澤の人事ファイルには着任より5年は単独任務を避けるとしてある。新人である故の措置であると考えていたが、今の会話からするとそうでもないと思えた。
「いやいや、そういうわけじゃねえんだけどな」アルファ2の歯切れは悪い。それを受けて、アルファ3が説明する。
「あいつなんてーかさ、危ういんだよね。なんつーかほら、例えばすごい綺麗なダイヤとか、それを巡って争いが始まったりするじゃない、そういうアブなさってーかね」
「つまり、…魔性の女?」
「近い近い、男だけどね」
アルファ4は感情を表さないタイプの人間だ。その彼女をして、意に介さず眉間に皺が寄る程の不可解さだった。彼女が財団に所属して間もない頃、トカゲの姿をした当時の上司にこう言われたことがある。「財団は魔窟だ」と。不可解なオブジェクトを収容し管理している団体なのだ、魔窟なのは当然だろうと思っていたが、なるほど。つまりは職員も異常だと言うことなのだ。おそらく自分も含め。
がたんと、車が大きく揺れた。
「そろそろ着きますかね。座ってばっかりじゃあ、ケツが痛くてしかたねえ」アルファ2が誰に言うでもなく呟く。
「もう少し、ですね。あと1時間程度だと思います」アルファ5が律儀に答えた。栗色の髪が胸元で揺れた。「那澤さんからの追加報告も来ていませんので、到着するまでは、ヒマ、ですね」アルファ5が小さく笑った。右手首をきゅいーんきゅいーんと回す。
「しかしなんだ、博士のそれ、よく出来たもんですなあ。細かいところまでホントよく出来てる」
「ああ、俺もそれ思ってたんすよね。その義手って自分で作ってんの?」
アルファ2とアルファ3がほぼ同時に指摘する。
「あ、義手ですか? これはそうですね、プロトタイプなので自分で設計と製作をしました」
「いつもは金色のつけてるじゃないすか、今日のは仕事用的なアレですか」アルファ3が尋ねると、「いつもの真鍮のものは宝物ですから」とアルファ5。
「でも! この腕だってすごいんですよ! 規定の手順を踏むとなんと! 飛ぶんですから!」
「飛ぶんですかい!?」食いついたのはアルファ2だ。「うわアンタいきなりテンション上がったな!」
「そりゃ上がるだろ!」「ロケットパンチは!」「ロマンなのだから!」
ロマンなのだから! の部分はアルファ2とアルファ5両名の言である。そして二人でハイタッチ。
この突然のテンションはなんなのか、しかも打ち合わせ無しでユニゾンしてんのか。どうでもいいけどなんだこのアウェイ感は。
アルファ3は視線でアルファ4に助けを求めたが、あろう事か無視である。一瞥すらしない。そしてそのままロボット談義を始めるアルファ2とアルファ5。
いやいや、あんたら親子くらい年離れてるじゃん。なんだ、ロケットパンチは年の差を超越するのか。時空間超えちゃうか。収容しよう、な。
中途半端に放置されたアルファ3はもう一度視線をアルファ4へ送った。無視である。今度はドリルという単語が聞こえた気がしたが、アルファ3はもう気にしないことにした。
現地にはすでにカバーストーリー通りの工事事務所が設営されており、先に到着していた瀬田弘信と真壁浩太が事務所内で作戦指揮本部の準備を進めていた。工事事務所の中には荒川の姿もある。
「よう、以外とお早い到着だったな」
荒川――アルファ1が到着したアルファ2らの面々へ声をかける。
「俺が今回のアルファ隊隊長を務める、えー、アルファ1だ。よろしくな」
「アルファ2だ。大丈夫か? ぎこちないぞ?」
「アルファ3。よろしくっすね」
「アルファ4です。よろしくお願いします」
「アルファ5です。よろしくお願いしますね」
アルファ1が皆の顔を見渡し、ふうと息をつく。
「頼もしい面々がそろっていて実に嬉しいよ。では、早速で悪いが現状を説明しよう」
事務所内の照明が落とされ、プロジェクターに光が入れられた。アルファ1は接続されているタブレット型情報端末を操作し、数枚の写真を写しだした。集落の航空写真と、隠し撮りと思われる、家屋とワゴン車の不鮮明な写真がある。
「つい二日前の事だ。少しぶれていて見づらいが、この一般家屋に見える場所で外部住人との何らかの会合または取り引きが行われたと思われる。航空写真だとこの位置だ」レーザーポインタでぐるぐると指し示す。「取り引き、と言ったのは、外部住人が去る際に、持っていた荷物が家屋侵入前後で異なっていたからだ。つまり何らかの物品を交換していた可能性がある」追加で写真が表示される。家屋に入る男の手に持たれている、銀色のケース。そして、出てくる男は黒っぽいケースを持っている。「まあ、金で何かを買ったととらえるのが妥当だろう」
プロジェクターの火が落とされ、事務所内が明るくなる。
「その家屋内は調査できているのか?」
「那澤に調査を頼んだが、誰も住んではおらず物品なども見つからなかった」
「それなりに慎重なのがなんか笑えますね。無人の家屋で取り引きするとか、物品の保管場所は別にするとか、なんてか、判ってる感バリバリっしょ」
アルファ3の指摘にアルファ1が頷く。
「そうだ、おそらくは法的に、集落内でもおおっぴらにし辛い取り引きをしている事が予想される。問題はソレがなにかだ」
「まあ、現状そいつに対して議論していても始まらねえだろう。集落内は那澤に引き続き任せて、俺らはまあ、山狩りでもするしかねえ感じだな?」
「そうなるな。それでは、アルファ1、アルファ2、アルファ3はそれぞれ散開して集落周辺の調査を。アルファ4とアルファ5は組んで行動するように」
「アルファ2了解……だが、ちょっと待て。事務所が指令本部になるとして、指令は置かないのか? アルファ1はむしろ本部内で指令に携わるべきだと思うが」
「人手がな。俺は現場指揮兼司令って事で一つ」
「いや、ていうかさ、司令だったらアルファ5がやるべきなんじゃね? 普通に事務所にデンと座って指揮してりゃあいいんじゃーの」
アルファ3がちらりとアルファ5を見やる。
[作成中]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル:
SCP-XXX-JP一帯は、内部及び外周部にカモフラージュされた監視所を設置します。監視所には機動部隊が3交代で詰め、SCP-XXX-JPを常時監視して下さい。
説明:
[SCPオブジェクトの性質に関する記述]
SCP-XXX-JP奈良県██地方の集落一帯を指します。
補遺:
[SCPオブジェクトに関する補足情報]
- 結城博士の意外と異常な日常(仮)
[作成中]
非常によろしくない状況に陥った。
予備体の保管庫が、要注意団体による襲撃にで使用不可になった。襲撃にはわたしも居合わせてしまい、その際使用していたものは使い物にならなくなった。今はバックアップを使用しているが…バックアップはやはりバックアップだ。現存している4体のバックアップは緊急時にのみ使うべきであり、常用するものではない。
幸い、生産施設については全て無傷だ。既に1体生産に入っているが、通常は3日ほどかかる工程だ。最低限使えるようには、およそ6時間程度は必要か。それまではバックアップを使わざるを得ないのが口惜しい。
今回のものは急ごしらえの代物だ。使用前の調整は入念に行いたい。となると、困った。
…定時出勤は出来なさそうかな。
サイト-81██の警備室。「サイト内に子供が歩き回っている」と通報が来るのは、本日これで5回目である。その度に監視カメラを確認し、「ああ、これは結城博士だから大丈夫です」と説明が必要だった。納得する者が殆どだが、一部には憤慨する者もいる。そのときにはこう言ってやるのだ。
「我々のセキュリティクリアランスレベルではそれ以外の情報はありません。サイト管理官へお問い合わせ下さい」
「いや全く、大変でしたね結城さん」
サイト-81██の管理官、藤堂が口を開く。
「とんでもありません。ただ、業務のことを考えると、最低限ここまでは成長させる必要がありました。お時間を頂いて申し訳ありません」
藤堂の正面で少女――結城久磨が深く頭を下げる。細い体にピンク色のワンピース、その上には大人物の白衣を着ていた。まくられた袖から見える腕は病的に白く、棒のように細い。胸元まである栗色の髪が揺れた。
「しかし」藤堂が言い淀む。「その体で本当に大丈夫ですか。年齢的には…12歳程度でしたか?」
「およそそのくらいです」ロフストランドクラッチをカツリと鳴らし、「問題ありません。身体の維持と業務には支障は出ませんから。お気遣いありがとうございます」結城が答える。
ならばいいですが、と、藤堂は椅子へ座った。
「それで、その体はいつまで?」
「おおよそ5日程度でしょうね、今週一杯はこのままです。その間は申し訳ありませんが、あまり激しい動きも出来ませんので、実験の立ち会いも限られてしまいますね」ため息をついたその顔色は白磁よりも青白い。
藤堂は、わかりましたと言い、「ですがくれぐれも無理をしないように」と釘を刺した。
ややあって。
管理監室のドアを叩き、失礼します、と中へ入ってきたのは結城博士の助手であった。名を三島一成という。
「お呼びでしょうか、管理官」後ろ手にドアを閉め、三島は姿勢を正した。と、視界に栗色の髪の少女が目に入る。
「おお、どなたですこのお嬢さんは。あ、さては管理官のおま……娘さん?ですか」言いながら、結城に視線をやる。栗色の髪と、白い横顔が目に入った。
「うん? あれ? もしかして結城博士?」言いながら、藤堂へ目を向ける。
結城は三島向かってにっこりほほえみ、やっほー、と手を振った。こほん、と藤堂が咳払いをする。
「三島君には多くを説明せずともいいだろう。結城博士は事情により一週間程度その姿でいる事になってな。三島君にはいつも以上に彼女の補佐を頼みたい」
「ははぁ、なるほど、判りました管理官。この三島一成にお任せ下さい」
「はははっ、それはなかなか、博士にしてはマヌケですね」
研究室までの道すがら、事の要約を聞いた三島は遠慮なしにわらった。
「はぁ、そんなに笑う事ないよね。三島君たまーに性格悪いからなあ」
結城はカバンの中から、棒付きの丸キャンディを取りだし咥える。ロフストランドクラッチを使い慣れていないせいもあり、その足取りは遅々としていた。
「お、キャンディですか。いいですね、僕にも下さいよ」
「だめ」
「えー、いいじゃないですか。もしかして怒っちゃった?」
「そういうのじゃなくて…。じゃあ、まあ、舐めてみる?」
結城は舐めていた棒付きキャンディをちゅぽんと口から出し、三島へ向けた。三島はそれを受け取り、それでは、と口に入れる。結城の唾液が舌に絡んだ。
「おぶぅおおう!」
そして盛大に吹き出す。棒をまだ持っていたためキャンディは無事だが、三島は膝をついて今にも吐きそうな顔をしていた。結城はその手からキャンディをひったくり、再び自分の口へ入れた。
「マズイでしょう?」
「ま、まずっ、マズイってもんじゃないですよこれ! なんですかこれ! 毒味ですか!?」
「いや毒味って。毒って結構無味無臭とかあるから、こんなに判りやすい味してないのが多いよ」
「毒じゃないならなんですかこれ…」
結城は棒を持ってちゅぽんとキャンディを出すと、ゆっくりとキャンディをゆらす。飴玉は濃い緑色の、抹茶に似た色をしていた。
「これは一言で言うと免疫薬みたいな感じかなあ。だいたい6時間ごとに舐めてないと、この体が死んじゃうんだよね」
ゆらしていたキャンディを口に入れる。
「うえ、なんでまたよく判らん事になってるんです」
「とりあえず最低限の事が出来るようにと作ったから、免疫とかその辺のところがちょっとね。だからこれ舐めてないと多臓器不全とか感染症とかでさようならです」
三島の左腕にしがみつきながら、結城は上目遣いでにこりと笑った。
「いやいや、そんなこと言いながらそんな顔しても全然かわいくないですよ?」
「ちなみに、健康な人がこれを舐め続けると多分死にます」
「やっぱり毒じゃないですか」
「だって実験してないから」
「しなくて結構です。あ、そろそろ着きますね」
三島の左腕にしがみつきながら、ロフストランドクラッチをかつりと鳴らした。
「結構疲れるねこれ。今度からは車椅子作っておこうかなあ」
「物部博士に借りては?」
「サイズがね。あと面倒くさそう」
「聞かなかった事にしておきます。ほら、着きましたよ」
- 結城博士の意外と平穏な日常(仮)
[作成中]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP-1、-2、-3は三つそれぞれを、正三角形の頂点部分に、正面を内側に向けた状態で設置されます。それぞれのオブジェクトは床に固定し、均衡の状態を維持して下さい。収容室は常に監視カメラによって撮影され、向かい合う状態が崩れる場合は速やかにオブジェクトの位置を修正し、均衡の状態回復に努めて下さい。
説明: SCP-XXX-JP-1は浅黄色をした木製のドアです。ドア本体と枠は一般的な手段で接続されており、材質は樫であることが判っています。通常の手段では破壊は出来ませんが、SCP-XXX-JP-2による攻撃で比較的容易に破壊されます。破壊された場合、凡そ24時間で修復されることが判っています。
発声器官は持ちませんが、未知の手段により人類とコミュニケーションが可能です。コミュニケーション中の被験者によると、「頭の中に直接言葉が聞こえる」と表現します。被験者の脳活動を検査したところ、脳の領域であるブローカ野が活発になっている事が判りました。この事から被験者は、SCP-XXX-JP-1によるコミュニケーションを言語として理解していると考えられています。
SCP-XXX-JP-2は濃紺色の木製のドアです。材質は杉であることが判っています。現在までにSCP-XXX-JP-3による干渉以外では破壊された記録はありません。また、粉々の木片まで破壊されても、約2日程度で完全に修復されます。
SCP-XXX-JP-2は、SCP-XXX-JP-1が破壊されていない場合に活性化します。活性化したSCP-XXX-JP-2は、未知の動力で浮遊し、SCP-XXX-JP-1へ近付くように移動を始めます。この時どのように対象を探知しているかは明らかになっておらず、檻、コンテナ等への収容は破壊を伴う収容違反により成功していません。
SCP-XXX-JP-1の周囲約5mへ接近したSCP-XXX-JP-2は、SCP-XXX-JP-1に対し未知の手段で不可視の攻撃を加えます。この攻撃はSCP-XXX-JP-1が破壊されるまで継続され、破壊が完了するとSCP-XXX-JP-2は非活性状態となります。
SCP-XXX-JP-3は赤い塗料を塗られた、未知の金属で構成されたドアです。通常は非活性状態ですが、自らの正面7でSCP-XXX-JP-2がSCP-XXX-JP-1に攻撃を加えた場合活性化します。活性化したSCP-XXX-JP-3は未知の手段で自らのドアを開き、SCP-XXX-JP-2に対し覆い被さります。ドアをくぐり抜けたSCP-XXX-JP-2は一時的に消失しますが、10秒から20秒後にSCP-XXX-JP-3のドアから粉砕された木片としてはき出されます。
SCP-XXX-JP-1、-2、-3は同時に向かい合わせた場合、SCP-XXX-JP-2、-3が非活性状態になることが判明しました。現在の収容プロトコルはその結果を踏まえ制定されています。
SCP-XXX-JPは??県??市山中の山小屋で発見されました。小屋から激しい打撃音が聞こえることを不審に思った地元住民が扉を開けたところ、SCP-XXX-JP-1がSCP-XXX-JP-2により破壊行為を受けている最中でした。財団による初期収容作業中、山奥よりSCP-XXX-JP-3が滑り落ちてきました。直後に異常性を発揮し、結果として全てのオブジェクト回収に至っています。
インタビュー記録
対象: SCP-XXX-JP-1
インタビュアー: ??研究員
付記: 録音はSCP-XXX-JP-2がSCP-XXX-JP-3により粉砕された直後に行われました。記録録音が出来ないため、以下のSCP-XXX-JP-1の発言は全て??研究員の筆記です。
<録音開始>
??研究員: こんにちはSCP-XXX-JP-1。あなたについてお聞かせください。
SCP-XXX-JP-1: こんにちは。私の名前は?? ??。生まれは??県。もう少しで3歳だ。
??研究員: ありがとうございます。生まれた時からその姿だったのでしょうか。
SCP-XXX-JP-1: 以前はこのような姿形ではなかった。しかしまあ、暑さも寒さもない、腹も減らない。髭も尻尾も無くなり動き回れぬが、悪くないんじゃないかな。
??研究員: なるほど。次の質問です。SCP-XXX-JP-2――青いドアですが、あなたへ攻撃を加える事についてお聞かせください。
SCP-XXX-JP-1: あいつか、なんなのだろうな。
??研究員: 心当たりもありませんか?
SCP-XXX-JP-1: いつも「そこから出してあげる。きっと出してあげる」などを伝えてくる。
??研究員: 「そこから出す」?
SCP-XXX-JP-1: 意味はよく判らない。出すと言っておいて私に攻撃し、粉砕してからあいつは失意に塗れて倒れるのだ。
??研究員: 赤いドアについてはいかがですか。
SCP-XXX-JP-1: あれもなんだろうな。
??研究員: 知り合いではないのですね?
SCP-XXX-JP-1: ドアに知り合いはいないよ。
??研究員: ありがとうございました。
<録音終了>終了報告書: SCP-XXX-JP-2の意思は直接確認することが出来ませんが、SCP-XXX-JP-1から何かを出そうとしているのかもしれません。ドアを破壊すれば出てこられるのだと判断している可能性があります。
タグ:scp-jp euclid 猫 家具 自己修復 テレパシー
アイテム番号: SCP-696-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-696-JPはサイト-81██内の標準物品保管ロッカーへ個別に保管して下さい。点検、移送の際はロボットアームにて充分離れた場所から作業を行って下さい。現在実験は行われていませんが、必要な場合はDクラス職員を使用して下さい。
説明: SCP-696-JPは金属製の立方体で、一辺は30cmから1mと個体により様々です。出隅は面取りされており、開口部が存在しないにもかかわらず、非破壊検査により内部は空洞である事が確かめられています。
SCP-696-JPには個体により異なった名前が刻印されており、条件に合致した人間(被害者)が一定の範囲へ近づいた場合に活性化します。この条件、活性化範囲は個体により異なりますが、遮蔽物に隔たれた人間には反応しないことに注意して下さい。
活性化したSCP-696-JPの上面からは有刺鉄線が現れ、これは上面から滑らかに生えているように見えます。有刺鉄線は発生後数秒で被害者へ向かって伸び、各々のSCP-696-JPに刻まれた「名前」に沿った振る舞いを見せます。
刻印された名前 | 被害者 | 被害状況 |
---|---|---|
『散歩』 | 十代男性 | 有刺鉄線が首に絡みつき、そのまま引き摺られた痕跡あり。 |
『受胎告知』 | 三十代女性 | 有刺鉄線がヘソから体内に入り込み、それにより腹部が膨張。 |
『枯れ木の山』 | 五十代男性 | 被害者はSCP-696-JP実体へ覆い被さるように死亡しており、合計57本の有刺鉄線が被害者の腹部を貫通し背中より生えている。 |
『暴食』 | 二十代男性 | 口から11本の有刺鉄線が食道を通り胃まで入り込む。胃は体内で破裂。 |
『復活』 | 財団職員 | 同一の名前が刻まれたオブジェクト12個より1本ずつの有刺鉄線が伸び、被害者を十字架に貼り付けるように固定した。被害者は激痛により長時間痙攣をしていた。 |
『奴隷』 | 財団職員 | 有刺鉄線が足に絡みつき、皮膚を破って筋肉まで侵入。 |
補遺: SCP-696-JP及びその被害者は、滋賀県内の公営団地内で最初に発見されました。その後団地敷地内で散発的に被害者が発見され、調査の結果団地近くの廃病院でSCP-696-JP群が回収されました。廃病院内で押収されたその他遺留品より、『Are We Cool Yet?』のメンバーが関わっている物と示唆されています。
三厳会…関東一円を取り仕切るヤクザ組織。財団のフロント企業。元四代目会長・三郷勝(みさと まさる)は財団のエージェント。若頭はほとんどが財団のエージェント。その他構成員はEクラス職員。
赤羽組…三厳会直系赤羽組。組長は三厳会若頭・赤羽平蔵(あかばね へいぞう)。若頭は折部哲朗(おりべ てつろう)。赤羽は差前鼎蔵の別名。折部は財団のエージェント。他の組員はEクラス職員。
シノギは風俗店のおしぼり、弁当の手配、裏カジノの経営、ヤミ金の集金など。
稲瀨組…横浜をシマにしているヤクザ組織。そこそこでかい。東京でクスリを売り始めたので三厳会から排除対象になった。クスリは日創研の試作品で、顧客名簿を入手するのが財団の狙い。組長は稲瀨正春(いなせ まさはる)。
駿河極星会…稲瀨組の上位組織。あまり関わらない。会長は五代目・城戸賢治(きど けんじ)。
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赤羽平蔵…赤羽組組長 差前鼎蔵の別名。
折部哲朗…エージェント・オリガミ 折り紙大好き。赤羽があまり事務所にいないので、赤羽組の実質的なトップ。
江藤隆司…赤羽組所属の組員。Eクラス職員。折部の弟分。
稲瀨正春…稲瀨組組長。敵。
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アイテム番号: SCP-1000-JP
オブジェクトクラス: Thaumiel
特別収容プロトコル: SCP-1000-JP-Cの定着のため、手順1000-3E8の継続的な実施が必要です。手順1000-3E8は各国の風土/風俗に合わせたカバーストーリーで流布され、全国の大使館へ派遣された選任エージェントにより実施状況が常にモニタリングされます。
また、世界各国へ点在するSCP-1000-JP-Bは最重要監視対象となっており、面積の変化、新たなSCP-1000-JP-Bの出現は直ちに担当職員を通じO5評議会へ通知されます。SCP-1000-JP-B内の住人は、その土地の性質上、段階的な立ち退きまたは定期的な入れ替えを行う必要があります。
説明: SCP-1000-JPはSCP-1000-JP-A、SCP-1000-JP-B、SCP-1000-JP-Cの総称です。
SCP-1000-JP-Aは、人類にSCP-1000-JP-Cを定着させる為の一連の儀式手順です。1日に1度、特定の要素を含んだ儀式的動作(手順1000-3E8)を地球上のどこかで行う必要があり、その効果は地球のどこで行われていても全人類へ及びます。以下は手順1000-3E8に含まれる構成要素の抜粋です。
- 13人以上の人員で特定の誰かの生誕を祝う
- 3人以上で先祖の碑を目前に黙祷を捧げる
- 閉所においてウリ科の植物を用いたアーティファクトを設置する
- 篝火を中心に、10人以上で輪を作り踊りを捧げる
- 隣人と対話を行う
SCP-1000-JP-Bは、SCP-1000-JP-Aの影響を受けづらい特定の範囲が指定されます。これまでに全国でXXX箇所が発見されており、そのどれもが陸上です。SCP-1000-JP-B内で生活する人間はSCP-1000-JP-Cの定着が次第に弱まり、個人差にもよりますがおおむね10年程度で完全にSCP-1000-JP-Cの定着から脱します。SCP-1000-JP-Cが定着状態でない人間(乖離状態)は主に以下の状況になります。
- 言語能力の著しい低下
- 熱調理された食料の忌避
- 瞳孔の拡大
- 他社への著しい攻撃性
この状況はSCP-1000-JP-Bから連れだし、SCP-1000-JP-Aの影響下に置くことで徐々に改善へと向かいます。乖離状態であった人間はその際の記憶はありますが、口をそろえて「実感はなかった」旨の発言をしています。
SCP-1000-JP-Cは、古来よりヒトに定着している意識的存在であり、今日において広く「自我」と呼ばれている物とおよそ等しい存在であり、人類とその他生物を決定的に差別化する要素です。SCP-1000-JP-Cの存在が初めて確認されたのは、粘土板ほか考古学的証拠によりおよそ20万年前まで遡ります。SCP-1000-JP-Cの定着が先か、SCP-1000-JP-Aの偶発的実行が先かは議論が分かれていますが、ホモ・サピエンスへの定着後に爆発的な進化を遂げ、今日に至ります。
ヒト個体からSCP-1000-JP-Cの定着が外れた場合、前述の乖離状態に陥り、古くは「キツネ憑き」「悪魔憑き」と表現される行動を見せます。人類の歴史は乖離状態への対処の歴史であるとしても過言ではありません。SCP-1000-JP-Aの策定にはおよそ1万年の年月を費やしており、現代では乖離状態のほぼ根絶まで至っています。
補遺: 近年、ヒトDNAにおいてSCP-1000-JP-Aの効果を阻害する遺伝子コードが発見されています。該当の遺伝子コードは劣性遺伝であるため現状では大きな混乱は見られませんが、大規模な遺伝子インプリンティングなどの対策を講じる必要があります。現在これについて大きく11の手順が研究されていますが、未だ完成には至っていません。
その他
以下は必ず念頭に置く
・財団は冷淡だが残酷ではありません
・いのちだいじに
テキスト装飾
表
リンクについて
そのまま書けば自動的にリンクされる。
http://ja.scp-wiki.net - http://ja.scp-wiki.net
同じサイト内では、ページアドレスのみでリンクが張れる。
[[[SCP-173|サイト内リンク]]] - サイト内リンク
任意の文字に外部リンクを張る場合は二つの方法がある。
[http://ja.scp-wiki.net SCP財団] - SCP財団
[[[http://ja.scp-wiki.net | SCP財団]]] - SCP財団
リンクの前に*を追加すると、別ウィンドウで開く。
*http://ja.scp-wiki.net - http://ja.scp-wiki.net
[*http://ja.scp-wiki.net SCP財団] - SCP財団
[[[*http://ja.scp-wiki.net | SCP財団]]] - SCP財団
圏点をつける
[[module CSS]]
/*
平成23年11月13日 みのべ博行@しらぎくさいと
www.marguerite.jp/Nihonog/WWW/CSSTips/EmphasizeDots-CSS3.html
Edited by :Nanimono_Demonai
*/
.emph {
text-emphasis-style: filled sesame ;
-webkit-text-emphasis-style: filled sesame ;
}
/* For FireFox */
@-moz-document url-prefix() {
.emph {
/* CSS第二水準まで準拠している環境向け。 */
font-family: monospace;
font-style: normal;
font-weight: normal;
/* 傍点画像置き場指定。記事で使用する場合は個別に指定する事 */
background-image: url(/local--files/dr-yuuki-s-personnel-file/EmphasizingDot.GIF);
background-repeat: repeat-x;
padding: 0.3em 0 0;
/* CSS第三水準の背景・枠線モジュールを実装している環境向け。 */
/* 傍点画像置き場指定。記事で使用する場合は個別に指定する事 */
background-image: url(/local--files/dr-yuuki-s-personnel-file/EmphasizingDot2.GIF), none;
background-clip: padding-box, content-box;
background-size: 1em 1.3em, auto;
}
}
/* For IE10 */
@media screen and (-ms-high-contrast: active), (-ms-high-contrast: none) {
.emph {
/* CSS第二水準まで準拠している環境向け。 */
font-family: monospace;
font-style: normal;
font-weight: normal;
/* 傍点画像置き場指定。記事で使用する場合は個別に指定する事 */
background-image: url(/local--files/dr-yuuki-s-personnel-file/EmphasizingDot.GIF);
background-repeat: repeat-x;
padding: 0.3em 0 0;
background-color: #cfc;
/* CSS第三水準の背景・枠線モジュールを実装している環境向け。 */
/* 傍点画像置き場指定。記事で使用する場合は個別に指定する事 */
background-image: url(/local--files/dr-yuuki-s-personnel-file/EmphasizingDot2.GIF), none;
background-clip: padding-box, content-box;
background-size: 1em 1.3em, auto;
}
}
[[/module]]
[[span class="emph"]]サンプルです[[/span]]
黒塗りマウスオーバーで中身表示
[[span class="censorship"]]サンプル[[/span]]
テンプレコピペ用
[[>]]
[[module Rate]]
[[/>]]
**アイテム番号:** SCP-XXX-JP
**オブジェクトクラス:** Safe/Euclid/Keter (適切なクラスを選んでください)
**特別収容プロトコル:**
[SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
**説明:**
[SCPオブジェクトの性質に関する記述]
**補遺:**
[SCPオブジェクトに関する補足情報]
インタビュー記録テンプレ
> **対象:** [人間、団体、SCPオブジェクトなど]
>
> **インタビュアー:** [インタビュアーの名前。必要に応じて█で隠しても良い]
>
> **付記:** [インタビューに関して注意しておく点があれば]
>
> **<録音開始, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>**
>
> **インタビュアー:** [会話]
>
> **誰かさん:** [会話]
>
> [以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
>
> **<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>**
>
> **終了報告書:** [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]
実験記録テンプレ
__**実験記録XXX - 日付YYYY/MM/DD**__
> **対象:**
> **実施方法:**
> **結果:**
> **分析:**
記事を折りたたむ
ここの内容が折りたたまれる。
[[collapsible show="+ 展開前のテキスト" hide="- 展開後のテキスト"]]
ここの内容が折りたたまれる。
[[/collapsible]]
記事折りたたみ色々
ルビ(ふりがな)を付ける方法
ルビの表示例
漢字ふりがな
[[span class="ruby"]]漢字[[span class="rt"]]ふりがな[[/span]][[/span]]
以下のcssコードを付けると、ルビの前後に括弧がつきます。
[[module css]]
.rt:before{
content:"(";
}
.rt:after{
content:")";
}
[[/module]]
現在時刻を取得し表示するスクリプト
[[html]]
<link rel="stylesheet" type="text/css" href="http://ja.scp-wiki.net/common--theme/base/css/style.css">
<script type="text/javascript">
<!--
now = new Date();
str = "今日は";
str += now.getFullYear()+"年";
str += (now.getMonth()+1)+"月";
str += now.getDate()+"日です。";
document.write(str);
//-->
</script>
</link>
[[/html]]
htmlブロックの文字を周りと合わせる
<style type="text/css" id="internal-style">
@import url(http://d3g0gp89917ko0.cloudfront.net/v--3e7a7facf318/common--theme/base/css/style.css);
@import url(http://d3g0gp89917ko0.cloudfront.net/v--3e7a7facf318/common--theme/shiny/css/style.css);
@import url(http://scpsandbox-jp.wdfiles.com/local--theme/shiny/style.css);
</style>
人事ファイルテンプレコピペ用
**氏名:**
**セキュリティレベル:** レベル[1/2/3] /[A/B/C]クラス
**職務:**
**所在:** サイト-81██
**人物:** 19██年XX月XX生まれ。[出身地]。[性別]。身長約XXXcm、体重約XXkg。XX歳。
[その他人物紹介]
**職員によるコメント**
- 人型潜水艦 ――潜水艦を自称する中年男性
日本海近郊で発見された、自らを潜水艦だと名乗る中年男性。収容当初は5分間の潜水が出来るだけだったが、潜水艦の知識を得るに従い潜水艦としての性能が上がっていった。地上での行動が反比例して困難になっていく。左手の指は魚雷発射と称して全て発射された(回収済)。
- 石の記憶 ――幽霊の正体
幽霊とは、何らかの影響で故人についての記憶を「記録」として認識してしまった場合に発生する認識障害である。通常は他者に記憶を伝播させやすい人間(これを霊媒体質と呼ぶ)からの記憶共有に関する誤認によるものだが、本オブジェクトは無機物が保有している記憶が他者に伝播しやすい状態となっており、その結果「幽霊が目撃されやすい」地帯となっている。
報告書として落とし込めないだろこれ…。 - 魔女の胸像 ――17世紀頃イギリスで見つかった女性を模した胸像。
発見当初は77体だったが、20██年現在は自壊などにより5体まで減っている。イギリス王立魔術局で収容中。
本オブジェクトは、不規則に胸像の一つが自壊し、その結果胸像に対応していると思われる「魔法」が世界から無くなる。無くなった魔法は、一般的な技術として周知されるようになる。
21██年、最後の胸像が自壊し、世界から魔法がなくなった。 - 幻覚を見せるマッチ
本体は書かれた話のアイテムを無作為に実体化させる白紙の絵本 - メイガスナイト ――「魔法使いの夜」「魔女の騎士」しか考えてない。
- 各国SCP財団は、全て「支部」と呼称される。
- 「本部」は物理的に存在はせず、O5評議会を指す。
- 自然物には全て、星に割り当てられている「リソース」を占有して存在します。
- 星自体もリソースを占有しています。自然現象はその賜物と言えます。
- 生物を含め、全てリソースを占有して存在します。単純なものほど占有リソースは少なく、複雑なものほど占有リソースは多くなります。
- 「魂」とは「高位次元に存在するリソース」「リソース内の記録」「肉体の記憶」の三位の組み合わせです。
- 生物の肉体が死亡した場合、「リソース」は保留期間を経た後、新規の生物へと割り当てられます。使用されるリソースは、該当する生物の性能によって異なります。
- 結城博士は、肉体の記憶のバックアップを高位次元のリソース内へ組み込み、同時に、「魂」として固定させる事に成功しました。これには通常より多くのリソースを占有します。
- 魂自体は高次元の存在であるため、三次元世界へ物質として固定させる事は不可能です。これは、魂からの接続バスを複製することで解決しています。この事で実質的に「魂の物質化」と「複製」に成功していますが、「複製」については「同時に複数の魂を活性化できるわけではない」と言う事に注意が必要です。
- 思考や判断をする際、「脳」は、実際には思考はしておらず、思考等は全てリソース内で行われています。
- 外部からの刺激→脳からリソースへ伝達→リソース内で判断、思考→結果を脳へ伝達→動作
- つまり、脳はリソースとの情報送受信、身体機能の制御、肉体の記憶の管理を担っています。五感などは制御に含まれます。
- リソースが限界まで達すると、新しい生命は生まれなくなります。
- その場合、星自体を破壊すればその分のリソースが解放されますよ。
- エージェント・越前
本名:越前康介 - エージェント・平坂
本名:平坂洋介 - 飯島研究員
本名:飯島晶
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アルファ1 荒川大樹(あらかわ だいき)
アルファ2 越前康介(えちぜん こうすけ)
アルファ3 平坂洋介(ひらさか ようすけ)GOCのスパイ
アルファ4 皆瀬奈緒(みなせ なお)
結城アバター 整形したDクラス職員に結城が遠隔操作で入り込んでる
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バックアップ
瀬田弘信(せた ひろのぶ)
真壁浩太(まかべ こうた)
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CSSで遊ぼうかなって。