k-calの資料集
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アイテム番号: SCP-xxx-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPはその性質により収容不可能です。財団は前回のSCP-xxx-JPに関する情報から次回のSCP-xxx-JP出現地点付近を監視し、出現が確認された場合は、機動部隊は-6"パーティ=ジャック"がただちに出動し、SCP-xxx-JPを会場入場前に捕縛、尋問します。

説明: SCP-xxx-JPは毎年10月31日の20:00から翌日の1:00にかけて出現する人型実体群です。SCP-xxx-JPは4体の実体からなり、それぞれSCP-xxx-JP-A~Dに指定されます。


SCP-xxx-JPの行動は次の段階に分かれます。

第1段階 – 出現・入場
SCP-xxx-JPは日本国内のハロウィンパーティが行われている民家(以下会場)の付近に出現します。出現後SCP-xxx-JPは会場まで徒歩で移動し、チャイムを鳴らすなどの一般的な手続きを経て入場します。パーティの参加者(以下参加者)はSCP-xxx-JPを快く受け入れます。これ以降、SCP-xxx-JPの協力なしに会場に出入りすることはできなくなります。

第2段階 – 自己紹介・衣装貸し出し
SCP-xxx-JPはそれぞれ自己紹介を行います。このとき紹介される名前はいかなる方法を用いても記録することはできません。自己紹介を終えたSCP-xxx-JPは、参加者たちに仮装用の衣装を配布します。このとき衣装はSCP-xxx-JP-Aが持つスーツケースから取り出されます。衣装は開かれているパーティの雰囲気に合致するものが選ばれますが、全ての衣装は既存の製品とは異なり、また非常に高い品質を有しているようです。参加者たちは配布された衣装に着替えます。SCP-xxx-JP-Dが撮影を開始します。

第3段階 – パーティの開始・序盤
パーティが開始すると、SCP-xxx-JPはそれぞれの役割を忠実にこなします。パーティ中に参加者が追加のグッズや食品などの物品を望んだ場合、SCP-xxx-JP-Aがスーツケースからその物品を取り出します1。パーティの序盤はSCP-xxx-JP-Bによってクイズなどの簡単なゲームが催され、参加者はそれらを楽しみます。この時点では、パーティは一般的なものとあまり変わりません。

第4段階 – パーティ中盤
パーティ開始後1時間ほど経過すると、パーティは中盤に移行します。この段階では、SCP-xxx-JP-Aによって取り出される物品が異常性を帯び始めます。これらの物品は、鳴らすたびにポテトチップスの飛び出すクラッカーなど、危険な効果を持たないことがほとんどです。参加者はこれらを手の込んだ手品だと認識します。参加者は通常考えられる度を超えてパーティに熱狂しだします。

第5段階 – パーティ終盤
パーティ開始後2時間ほど経過すると、パーティは終盤に移行します。参加者は正常な判断力や倫理観を完全に失い、会場は異様な雰囲気に包まれます。SCP-xxx-JP-Bによる催しは一気に過激になり、まず、大抵の場合参加者たちはSCP-xxx-JP-Bとともに[削除済]。SCP-xxx-JP-Aが取り出す物品の危険度・異常性も上昇し2、参加者はそれらの物品を用いてカルト的な儀式や自傷行為など、一般的な倫理観に反する行動に走ります。この過程で傷ついた参加者はSCP-xxx-JP-Dにより完全に治癒されます。

第6段階 – パーティ終了
パーティ開始後4時間ほど経過すると、パーティは終了します。参加者は通常の倫理観を取り戻し、会場の状況を見てパニックを起こします。SCP-xxx-JP-Cは参加者らを宥めることで落ち着かせます。SCP-xxx-JP-Aはスーツケースから2m×4mの日本地図とダーツを取り出し、参加者に地図に向かってダーツを投げるように促します。このときダーツの刺さった地点が、次回のSCP-xxx-JP出現の候補地になります。

第7段階 – 片付け・衣装回収
パーティ終了後、スーツケースから取り出された物品とゴミは全てスーツケースに回収されます。このとき、SCP-xxx-JP-Dがパーティの様子を撮影したビデオカメラだけは会場に残されます。片付けが終了すると、SCP-xxx-JPは衣装回収と称して衣装ごと参加者の[削除済]。衣装回収を終えたSCP-xxx-JPは満足げに頷いてから消滅します。

SCP-xxx-JPの被害を防ぐ唯一の方法は、SCP-xxx-JPを入場前に捕縛することです。SCP-xxx-JPは捕縛に対し抵抗しますが、この抵抗は一般的な人間が可能な範囲に留まります。ただし、SCP-xxx-JPは攻撃に対しいかなる傷も負いません。捕縛後のSCP-xxx-JPは大抵すぐに消滅しますが、6回目の捕縛成功の際、SCP-xxx-JP-Aのみが消滅せずに残り、機動部隊は-6"パーティ=ジャック"の小蘭探索班長によるインタビューに対応しました。以下はその記録です。

対象: SCP-xxx-JP-A

インタビュアー: 小蘭探索班長

<録音開始>

SCP-xxx-JP-A: なぜあなたがたは私たちの邪魔をするのですか?

小蘭探索班長: それはお前たちが我々に危害を加えるからだろう。お前たちの目的は何なんだ。

SCP-xxx-JP-A: あなたがたは誤解をなさっているようです。私たちはあなたがたに危害など加えていません。私たちの目的は、あなたがたに楽しんでいただくことのみなのです。

小蘭探索班長: パーティの催しは百歩譲って楽しいと思うやつらもいるかもしれない。ただ、お前たちの言う、衣装回収は、明らかに我々に危害を加えているだろう。

SCP-xxx-JP-A: 何を言っているのですか? 私たちは衣装を回収しているだけですよ?

小蘭探索班長: お前の方こそ何を言っている。あんなに酷い、[削除済]することを、衣装の回収なんて呼べるわけがないだろう!

SCP-xxx-JP-A: あなたのおっしゃりたいことが私にはわかりかねます。我々は多くの方と仮装パーティを楽しみたいだけなのです。

小蘭探索班長: そういうが、お前自身は仮装していないじゃないか! お前の恰好は、誰からみてもそこら辺を歩いているサラリーマンの恰好そのままだ。ハロウィンの仮装っていうのは、ゾンビとか幽霊とか、とにかく自分とは全く違う存在に化けるもんなんだよ!

SCP-xxx-JP-A: ええ、ですから、仮装は成功しているんですよ。

<録音終了>

補遺: 次回のSCP-xxx-JP出現地点の候補は太平洋上の2地点と、東京都渋谷区のスクランブル交差点付近です。