Jeorge
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは半径800m以内に女性が不在であると確認された暗室に保管されます。実験の際には、5名以上の異なった産声を録音したテープを再生していなければなりません。9ヶ月に一度、懐妊しているDクラス1名を800m以内に近づけ、SCP-XXX-JPの影響下に置いてください。

説明: SCP-XXX-JPは寛弘時代の紙屋院にて製造された、何も書かれていない5枚の麻紙です。映像や写真を通さず視認した場合、SCP-XXX-JPは自らを人間の姿のように認識させますが、活動状態に入るまではつねに同一の形状のまま動かず、触れることもできません。以下これをSCP-XXX-JP-1とします。

SCP-XXX-JP-1は天台宗密教の袈裟を着用し、誌公帽子で顔を隠しています。活動状態までは叩頭の姿を維持し続けており、接近すると極めて小さな「許し給え許し給え」という低い男性の声が確認されます。またカチノキ、ゴンズイと言った木材の薫りが漂っています。

SCP-XXX-JPの効力は、一度でも半径800m以内に侵入したすべての女性に及びます。対象の名前は侵入の瞬間、速やかにSCP-XXX-JPに筆記され、以降SCP-XXX-JPがその特殊な効果を発揮し終えるまで決して消えることはありません。この時点ではSCP-XXX-JPはまだ鎮静状態ですが、SCP-XXX-JP-1の譫言にSCP-XXX-JPの影響を受けた対象の名前が混じることが確認されています。十ヶ月以上SCP-XXX-JPの影響下に置かれる人物が存在しなかった場合、SCP-XXX-JPは範囲を800kmに広げ、最も付近に位置する女性をランダムに3名選択し、自身の影響下に置きます。

SCP-XXX-JPは対象が着床するとステート-αに移行します。このステート-αの期間は、SCP-XXX-JP-1を認識することはできず、ステート-αを鎮静状態に戻すためには、対象の子供が死産・或いは母胎の生命活動が停止する必要があります。SCP-XXX-JPはステート-αに入ると、自身に天台宗の経を筆記します。着床から数週間の間、経はところどころ掠れ誤字も多いですが、対象の子供が成長するにつれて完全な状態に変化していきます。

対象が破水すると即座にSCP-XXX-JPはステート-γに移行します。SCP-XXX-JPを携えたSCP-XXX-JP-1が出現し、このステート-γの間はSCP-XXX-JP-1は実体を獲得します。またSCP-XXX-JP-1が存在する部屋にはカチノキ、ゴンズイなどの匂いが充満し、この部屋に侵入した人間は畏怖の念にかられて額づきたいという抗いがたい欲求を覚えます。
SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPを掲げながら、絶えずSCP-XXX-JPに筆記されている経文を読み続けます。この時、対象の周囲には、対象の知り合いの形状を取ったSCP-XXX-JP-2と呼称される存在が出現します。この存在は対象の周囲を浮遊しながら、古めかしい言葉遣いで対象への恨み言を述べ続けます。

ステート-γは24時間から48時間程続きます。ステート-γはSCP-XXX-JP-1が叩頭することで終了しますが、対象の子供は即座に死亡し、母胎はSCP-XXX-JP-2によって様々な形式で殺害されます。(文書-Oを参照)

この後SCP-XXX-JP-1はステート-Φに入ります。ステート-Φの間、SCP-XXX-JP-1は対象への謝罪を、五名以上の産声を認知するまで次第に音量を増しながら縷述します。
産声を認知するとただちに鎮静状態に移行します。ステートγの際にSCP-XXX-JP-1の部屋に侵入し影響を受けた人間は高い確率で精神的なトラウマを抱えるため、クラスBの記憶処理を施されることが望ましいです。