アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
オブジェクト自動追跡監視装置-0003のライブ映像
特別収容プロトコル: 現在、SCP-XXX-JPの多数が未収容の状態で日本各地の山林に生息しています。一般人がSCP-XXX-JPと接触した場合、カバーストーリー「芸術家の展示」を適用します。担当収容チームはSCP-XXX-JPに関連する情報を収集し、Wクラス記憶補強剤またはプロトコル「二人羽織」を用いてSCP-XXX-JPを捕獲します。捕獲されたSCP-XXX-JPはサイト-8112の広域生物収容施設に収容し、自動追跡監視装置によって監視されます。記憶補強剤を服用していない場合、SCP-XXX-JPの異常性のために当報告書にリンクされている自動追跡監視装置のライブ映像は静止画として認識され、映像の切り替わりは認識されません。活動の確認を行う場合はWクラス記憶補強剤を服用するか、プロトコル「二人羽織」を実施してください。ライブ映像に広域生物収容施設の外部が映っている場合は速やかに担当研究員に連絡してください。
説明: SCP-XXX-JPは反ミーム的な認識災害効果を持つ異常な生物群です。SCP-XXX-JPは不定形ですが概ね凹凸のある灰色から黒色の肌と数本の脚部が共通し、人型に近い形を取ります。動作は遅く、草食性であり非好戦的です。SCP-XXX-JPを観察する人物はSCP-XXX-JP-1に指定されます。SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPに関する記憶を最新の記憶に上書きされ続け、SCP-XXX-JPをその場所に存在しても違和感の少ない無機物(多くは芸術作品)として認識します。SCP-XXX-JP-1が移動中のSCP-XXX-JPを観察したとしても、移動経路の記憶は現在の位置の記憶で上書きされ続けるため、移動を認識することが出来ません。これらの異常によって、SCP-XXX-JPを観察した人物の多くは、SCP-XXX-JPを「元々その場所にあったオブジェ」のように認識します。これらの認識災害効果はWクラス以上の記憶補強剤で無効化することが出来ますが、服用に当たっての副作用が大きい事、及び一般人の異常の発見例の少なさから、特に状況に変化が無い限りはプロトコル「二人羽織」による対応が推奨されています。
プロトコル「二人羽織」: SCP-XXX-JP-1は認識災害の影響を受けるためSCP-XXX-JPの移動や行動を認識することが出来ませんが、SCP-XXX-JP-1から言語的に伝達された2次情報には認識災害効果が存在しません。このためSCP-XXX-JP-1を介した2次情報の受信者(SCP-XXX-JP-2に指定)はSCP-XXX-JPの移動や行動を正確に認識することが可能です。実際に現場でSCP-XXX-JPを観測する人物と、遠隔地でその報告を受けて収容を指示する人物を二人一組以上で編成することにより、SCP-XXX-JPの認識災害効果を回避して収容するプロトコルが作成され、利用されています。補遺-XXX-JP-01に示された事態の発生に伴い、上記プロトコルの拡張が予定されています。
反ミーム的な認識災害効果に伴う発見の困難さから、SCP-XXX-JPは完全には収容されておらず、現在も広く日本全国に未収容の状態で生息していると考えられています。一般人によるSCP-XXX-JPの目撃情報は多く存在していますが、目撃者のほとんどはSCP-XXX-JPを芸術作品と認識し違和感を抱かないため、異常の発見例は数件に留まっています。SCP-XXX-JPは20██年に財団のフィールドエージェントが偶然遭遇して発見されました。どのようにしてこれまで発見されずに生息していたのかは不明です。、記録-XXX-JP-01で提示された仮説が証明されました。
SCP-XXX-JP初期接触記録 - 日付20██/██/██
付記: 担当区域のパトロール中であったエージェント千代巳、エージェント桜木が偶然SCP-XXX-JPを発見した。両名はSNS上で確認された数件の霊的実体の目撃情報の調査のために廃校舎を探索していた。
<記録開始>
エージェント千代巳: 最後の1件だな。何も出ないだろうけど、一応カントの目盛りは気を付けといて。
エージェント桜木: 解りました。ここは廃校の窓から幽霊の女性が見える、でしたっけ。
エージェント千代巳: そうだな。まぁ外から見た限りじゃ何も無かったけど、一応全部探索しよう。
エージェント桜木: はい。学校、思ったより大きいですね。
エージェント千代巳: 手分けしようか。桜木は最上階から、私は1階から。
エージェント桜木: 了解です。端末は通話状態にしときます。
エージェント千代巳: OK。
<重要度が低いため省略>
エージェント千代巳: なにかあったか?
エージェント桜木: 特に何も。夜の校舎は怖いですね。
エージェント千代巳: もっと怖いものも見てきただろ。
エージェント桜木: あっ。
エージェント千代巳: どうした。
エージェント桜木: あー、いえ、人かと思ったんですが違いました。彫像ですかね、縦長の。変なところに置いてあるな。
エージェント千代巳: へぇ、それが噂の発生源かもな。カントは?
エージェント桜木: ちょっと動いてます。誤差、と判断するには振れが大きいですね、当たりかもしれません。
エージェント千代巳: 解った。念のために私も合流してから確認しよう。スラントはいつでも撃てるように。その像の場所は?
エージェント桜木: 西側校舎、3年の教室を挟んで廊下の一番向こうですね。1組の奥の階段前です。俺は3組側の階段前にいます。
エージェント千代巳: 解った。合流するまで計器に気を付けながら待機してくれ。
エージェント桜木: 了解です。ありゃ、カント計数機がさっきより動いていますね。
エージェント千代巳: 何?対象が動いてるのか?
エージェント桜木: いえ、彫像は3年1組の教室前に置かれたままです。
エージェント千代巳: なんだって?
エージェント桜木: どうかしましたか。
エージェント千代巳: 彫像は1組の奥の階段の前って言わなかったか?1組の前だって?彫像の位置をもう一度確認してくれ
エージェント桜木: 1組じゃないです、3年2組の教室の前に置いてあるんですよ。
エージェント千代巳: おい、彫像が動いてるぞ!お前に近づいてる、解らないのか!?
エージェント桜木: いえ、彫像はずっと3組の教室前から動いてないです。目の前ですって。
エージェント千代巳: 桜木、退避!彫像から離れろ、2階に降りてこい!
エージェント桜木: わ、解りました。階段は彫像に塞がれてるので、廊下向かいの階段から退避します!
エージェント千代巳: あー、解った、像は通り過ぎたみたいだ。これは一筋縄じゃいかないやつだな。桜木、一旦玄関まで戻って本部に連絡しよう。
<記録終了>
上記初期接触記録において、2次情報の受信者であった千代巳エージェントが認識災害の影響を受けなかったことからプロトコル「二人羽織」が提唱され、効果が実証されました。
収容記録抜粋XXX-JP-3 - 日付20██/██/██
概要: 山梨県██郡の兄弟の男児二名が自室でSCP-XXX-JPを3ヶ月間飼育していたもの。
経緯: 兄である██ 幹夫氏が付近の山林で偶然SCP-XXX-JPの幼体を発見し、子供用玩具だと考えて虫籠に入れて持ち帰った。SCP-XXX-JPは抵抗、逃走しなかったと考えられる。弟である██ 啓介氏は先天盲であったため、兄が人形の置き場所を口頭で伝えたことで偶然プロトコル「二人羽織」と同様の状況が再現され、啓介氏が異常に気付いた。飼育は夕飯の残りなどを利用しており、母親である██ 美紀氏は隠れてペットを飼っていると考えていた。20██/██/██、美紀氏が夕食後にSCP-XXX-JPに餌を食べさせる場面を目撃し、パニックを起こした。警察、精神科その他に取った連絡内容を財団が傍受し、収容に至った。
補遺: SCP-XXX-JPの幼体時は警戒心が薄く、飼育が容易であることが確認された。SCP-XXX-JPの幼体は基本的に親個体と共に行動することが確認されている為、当個体は何らかの要因により親個体からはぐれていたと考えられる。飼育時の餌の内容は収容手順に一部反映された。██家の全員にCクラス記憶処理を行い、カバーストーリー「捨て猫の飼育」を適用した。
収容記録抜粋XXX-JP-4 - 日付20██/██/██
概要: トラック運転手が高速道路でSCP-XXX-JPと接触したもの。
経緯: 長距離トラック運転手である██ 大志氏が高知自動車道を走行中、付近の山林から侵入したSCP-XXX-JPの成体と接触したもの。複数名が事故を視認していたが、その全員がトラックが何かを撥ねた事とグロテスクな彫像が反対車線に置いてあったことを別々に証言し、何を撥ねたのかは答えられなかった。無線の内容を財団が傍受し、収容に至った。
補遺 SCP-XXX-JPは死亡後も異常性を失わないことが判明した。「トラックで人型の彫像を撥ねた」記憶は、反対車線に飛ばされたSCP-XXX-JPを視認した時点で上書きされたため、何を撥ねたかを証言できなかったと考えられる。
収容記録抜粋XXX-JP-8 - 日付20██/██/██
概要: 屋外の芸術展示会場に出現し多数の写真を撮影されたもの。
経緯: ██県██市で開催された屋外の芸術作品展示会において、付近の山林に生息していたSCP-XXX-JPが同会場に侵入し、会場内で30分間程度活動した。展示会に訪れていた複数名が対象を視認し、屋外のアートと認識して積極的に写真を撮影した。SNS上にアップロードされた写真に対して財団のWEBクローラが異常を検知し、収容に至った。
補遺: 収容完了までにSNS上に複数枚のSCP-XXX-JPの写真がアップロードされたが、閲覧者は直近に視認した写真のみを記憶していたため、撮影場所が明らかに変化していることに気付いたものは無かったと考えられる。
補記-XXX-JP-01: サイトでの定例監査実施時において、収容記録の口頭での報告中に監査委員が報告対象と別の異常実態を認識しました。監査委員はSCP-XXX-JP-2であった報告者を介した3次情報の受信者であり、SCP-XXX-JP-2は報告内容に違和感を感じることが出来ませんでした。このためSCP-XXX-JP-2も影響を受ける、より強い認識災害効果を持つ同種個体の存在が予想され、急遽記憶補強剤を用いた捜索を実施したところ、特殊個体SCP-XXX-JP-Sの発見に至りました。生物学的調査の結果、SCP-XXX-JP-Sはこれまで捕獲、収容していたSCP-XXX-JPよりも年齢が高く、親世代に当たる事が判明しました。より強い認識災害効果を持つ個体はこれ以降5体が発見されており、いずれもSCP-XXX-JPの通常個体の親世代にあたります。このことから、SCP-XXX-JPは世代を経るごとに認識災害効果が弱化しており、十分に弱化した世代が現れた現在まで財団はその生息に気付けなかったのではないかとの仮説が立てられています。
補記-XXX-JP-02: 上記の仮説は実証されました。人工的な交配の結果、誕生したSCP-XXX-JPは認識災害効果を持ちませんでした。次の世代のSCP-XXX-JPは一般人も認識可能な異常生物となる可能性が高いことが予想されます。現状、分布から考えて日本国内にはおよそ████体以上の未収容のSCP-XXX-JPが残存していることから、早急な収容の完了のために収容チームの大幅な人員の増員と収容体制の強化が検討されています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
SCP-XXX-JP-プレゼントイベントで送付されたメッセージ
特別収容プロトコル: 財団のWebクローラによりSCP-XXX-JPが出現したWebページを検索し、該当のページをネット上から隔離します。SCP-XXX-JP-1の疑いがある人物は直近の機動部隊によって拘束され、危険の無い実験及びデータ取得を行った上で記憶処理を行って解放します。SCP-XXX-JP-Aの入り口付近は機動部隊に-8("収集家")によって封鎖され、定期的に捜索が行われます。SCP-XXX-JP-A内でのケースへの接触及びカメラ等の録画、撮影可能な機器の使用は原則的に禁じられています。ケース内の新規死体の特徴は無線によってサイト本部へと伝えられます。既知の行方不明者の特徴と一致する人物をSCP-XXX-JP-A内において発見した場合は検証データ-XXX-JPへの追記を行います。
財団職員への注意
全ての財団職員がSCP-XXX-JP-1に指定される可能性があるため、当報告書はセキュリティクリアランスレベル1以上の職員に公開されています。財団職員がSCP-XXX-JP-1に指定された場合、該当の職員は速やかにSCP-XXX-JP担当研究員へ連絡を取り、その場で待機してください。捜索中だったKeterクラスのオブジェクトがSCP-XXX-JP-2として出現した事で、過去に1名の財団職員がSCP-XXX-JP-プレゼントイベントにおいてランキング1位を取得しようと試み、結果的に死亡しました。ランキング1位の人物が生き残っていた事例は現在まで確認されておらず、同様にSCP-XXX-JP-2が消滅しなかった事例も確認されていないことを特に注意してください。
説明: SCP-XXX-JPはランダムなWebページ上に現れる異常なWeb広告です。これをクリックした人物はSCP-XXX-JP-1に指定されます。毎日22:00にSCP-XXX-JP-プレゼントイベントが発生し、23:00に終了します。このイベント中に各SCP-XXX-JP-1の前に出現するアイテムをSCP-XXX-JP-2に指定します。SCP-XXX-JP-プレゼントイベント期間中に死亡したSCP-XXX-JP-1はアラスカ州北緯67°12'38、西経145°20'09付近に存在する地下施設(入口地点をSCP-XXX-JP-Aに指定、詳細は補遺XXX-JP-01を参照)される地点へ移動します。収集癖のある人物がSCP-XXX-JPに遭遇しやすいという仮説が███研究員から提唱されており、現在検証中です。
SCP-XXX-JP-プレゼントイベント:
- SCP-XXX-JP-2の出現
毎日22:00になると、SCP-XXX-JP-1の目の前に、SCP-XXX-JP-1が現在最も欲しがっている物が透明のケースに入った状態で現れます。このアイテムはSCP-XXX-JP-2に指定されます。この透明のケースは破壊できず、また移動も不可能と考えられています。目の前にSCP-XXX-JP-2が出現するスペースが無い場合は、数分以内に訪れることが可能な場所を指し示したメッセージカードが現れ、その場所にSCP-XXX-JP-2が現れます。SCP-XXX-JP-2はSCP-XXX-JP-1が事前に「最も欲しい物」として証言していた物と相違することがありますが、この場合SCP-XXX-JP-2を確認したSCP-XXX-JP-1は「思いつかなかったが、考えてみればこれが最も欲しいものだった」旨を証言します。SCP-XXX-JP-2は一般的に高価でかつSCP-XXX-JP-1の入手が不可能と思われるものである傾向があります。SCP-XXX-JP-2の出現と同時にSCP-XXX-JP-1の身近な情報端末に「他の人には秘密です。1時間以内に1番欲しがってくれた人にプレゼントを差し上げます。」と記載されたメッセージが未知の方法で送付されます。
- SCP-XXX-JP-1の反応
SCP-XXX-JP-1がメッセージに従わず他人にSCP-XXX-JP-1を見せようとした場合、または意図的でなくとも他人がSCP-XXX-JP-1を目撃した場合、SCP-XXX-JP-2及びこれまでの送付されたメッセージは未知の方法で消滅し、以後のイベントは発生しません。SCP-XXX-JP-1は大抵の場合、各々の方法で欲求を表現します。SCP-XXX-JP-1が何らかの方法で欲求を表現した場合、「審査中です。」と記載されたメッセージがSCP-XXX-JP-1に送付されます。
- 審査結果とイベントの終了
同日23:00に、「審査結果一覧」と記載され、各SCP-XXX-JP-1が取った行動がランキング形式で記載されたたメッセージがSCP-XXX-JP-1に送付されます。この時点で、ランキングの1位以外のSCP-XXX-JP-1の元に出現していたSCP-XXX-JP-2は消滅します。イベントの終了までにSCP-XXX-JP-1が死亡した場合はSCP-XXX-JP-2と同様にSCP-XXX-JP-1も消滅します。財団が観測を開始してから、SCP-XXX-JP-1がSCP-XXX-JP-2を受け取った記録は存在しません。ランキングが2位以下だったSCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP-2の消滅に際し絶望感、焦燥感を覚え、多くのSCP-XXX-JP-1は翌日以降のSCP-XXX-JP-プレゼントイベントに際し実行する行為を過激化させます。
SCP-XXX-JP-プレゼントイベントで送付されるランキングは一定の評価基準を示唆しており、一般的な危険行為を上位に記載する傾向があります。学習の結果としてSCP-XXX-JP-1は欲求に伴いより過激な行為を実施するようになり、多くの場合はその過程で死亡または重大な怪我を負います。また通常はSCP-XXX-JP-1同士は交流できずランキングの一覧を見る事しか出来ない為、イベント中に死亡した場合もSCP-XXX-JP-2が消滅する事に気付かず、貴重な物品の保護の為に自発的に死亡するパターンが存在します。Dクラスを用いた実験の結果、財団が入手したランキングの一部を以下に示します。入手済の全ランキング一覧については別資料を参照して下さい。
順位 |
行動 |
賞品 |
補遺 |
1位 |
高速道路で大型トラックとキス! |
フェルメールの「合奏」 |
被害者は恐らく死亡している。該当すると思われる事故記録については別紙参照。 |
2位 |
一世一代の大ジャンプ! |
大事な契約書一式 |
D-XXX-JP-4。ランキングの傾向を伝え40メートルの高さからの飛び降りを了承し、結果として死亡した。 |
3位 |
大ジャンプ! |
ランボルギーニ・アヴェンタドール |
恐らく死亡したと思われる。順位が下だったことから、40メートル以下の高さからの飛び降りと推測される。 |
4位 |
芳香剤一気飲み! |
████の観劇チケット |
同様の行動でこれ以前に数回ランキングに記載されていた。以降ランキングに記載されていない事から死亡、またはSCP-XXX-JP-1の指定を解除されたと思われる。 |
~ |
~ |
~ |
重要度が低いため省略 |
9位 |
2回のロシアンルーレット |
α版BlackLotus |
前日のランキングに同賞品に対して1回のロシアンルーレットがあったことから同一人物だと思われる。順位が低いことから生存していると考えられる。 |
~ |
~ |
~ |
重要度が低いため省略 |
226位 |
欲しい!と大声で叫ぶ。 |
一眼レフカメラ |
該当者を捜索中。 |
実験記録XXX-JP-2 ランキング1位時の結果確認の再実施、及びGPSテスト - 日付20██/██/██
対象: D-XXX-JP-4
前提: Dクラス数名にデータの送付が不可能な状態でWebページを監視の元自由に閲覧させ、該当の広告を発見次第クリックするように命令。D-XXX-JP-4、及びD-XXX-JP-12が新たに発見しクリックした為実験を開始した。
実験内容: D-XXX-JP-4にGPS装置を装着させ、SCP-XXX-JPの性質及びランキングの傾向、及び40メートルの落下での死亡率の低さを伝えた。実験日の21時から、40メートルの高さからの落下が可能な実験施設にD-XXX-JP-4を入れ、SCP-XXX-JP-2の内容を記載するよう命令し、鍵をかけた状態で通信及び監視を切り、23時以降に実験施設を確認した。
補遺: 前回実験において自殺の強制はランキングを低くする要因と判明した為、自発的な自殺未遂を行いやすい環境を作成した。
結果: D-XXX-JP-4の姿は無かった為、死亡したと考えられる。D-XXX-JP-12の端末に送付されたランキングから、D-XXX-JP-4はランキング2位を取得したと思われる。GPSは数千キロ近く離れた場所で反応があった。
分析: 1位の結果が確認出来なかったのは残念だが、GPSの反応は予想外だった。該当箇所の捜索を実施する。
補遺XXX-JP-01: 実験記録XXX-JP-2の結果を受け、機動部隊に-8("収集家")によるGPSの反応位置(アラスカ州北緯67°12'38、西経145°20'09付近)の探査が行われました。該当位置周辺には地下施設への入り口が存在し(SCP-XXX-JP-Aに指定)、SCP-XXX-JP-2と同様と思われる透明のケースに入った人間の死体が███体以上配置されていました。また、空の透明のケースは内部空間の推測される広さと配置の規則性から██████個以上あると考えられています。それぞれのケースには死者の名前と死亡時の状況が記載され、何らかの法則によって番号が記載されていました。機動部隊はNo.085442としてD-XXX-JP-4の死体が配置されたケースを発見しました。以下はD-XXX-JP-4発見後数分以内に機動部隊隊長のSNSアプリに未知の方法で送付されたメッセージの内容です。
機動部隊が未知の存在による監視を受けている恐れがあるため、当日のD-XXX-JP-4の奪還及び施設の探査の試みは中止されました。その後数回のSCP-XXX-JP-A内の探索においてメッセージの送付状況を鑑みて現在の特別収容プロトコルが策定されました。SCP-XXX-JPの発信元の特定に向けて調査が進められています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SC
説明: SCP-XXX-JPはG7参加国に居住し、同世代の平均以上の資産を持つ成人に不明な経路で無作為に送付される記録媒体です。ビデオテープやDVD等、媒体の種類は様々ですが、全ての媒体には「親愛なる貴方へ」と記載されています。SCP-XXX-JPを送付された対象をSCP-XXX-JP-Aと呼称します。SCP-XXX-JPには拘束された人物(以下、SCP-XXX-JP-B)がSCP-XXX-JP-Aに対して助けを求める様子、及び動物の着ぐるみを着た人物(以下、SCP-XXX-JP-C)がクリップボードで身代金を要求する様子が記録されています。身代金の金額は大抵SCP-XXX-JP-Aの年収に相当します。特筆すべきこととして、SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JP-Bと面識が無く、SCP-XXX-JP-Bの名乗る名前や容姿、主張する経歴やSCP-XXX-JP-Aとの関係性に該当する人物は記録上存在しません。身代金を指定された口座へ振り込んだ場合、1時間以内にSCP-XXX-JP-BがSCP-XXX-JP-Aの近辺に不明な方法で出現します。該当の口座は即座に記録から消滅し、振り込まれた現金の追跡は不可能でした。
身代金を指定された時刻までに振り込まなかった場合、SCP-XXX-JP-脅迫イベントが1時間毎に24時間に渡り開始されます。脅迫イベントの内容は大まかに以下の通りです。
- 小包の出現
乱暴に梱包された小包が不明な方法で出現します。出現した小包内にはSCP-XXX-JP-Bの身体から切除された部位が入っています。切除された部位を出現した順番にSCP-XXX-JP-B-01からSCP-XXX-JP-B-24と呼称します。イベントの進行に従って、切除される部位は大きく致命的になっていきます。
- 記録媒体の出現
小包と同時にSCP-XXX-JPと同種の記録媒体が出現します。記録媒体を、出現した順番にSCP-XXX-JP-01からSCP-XXX-JP-24と呼称します。これらにはSCP-XXX-JP-Bがキッチンナイフや鋸等の身近な刃物でSCP-XXX-JP-B-01からSCP-XXX-JP-B-24の対応する部位を切除される様子とSCP-XXX-JP-Bの苦痛を示す声、再度の救出要請と身代金の要求が記録されています。身代金の金額は切除された部位の質量に比例して増加し、最終的にはSCP-XXX-JP-Aの年収の24倍と同程度になります。
- SCP-XXX-JP-Bに関する記録及び記憶の改変、改ざん
記録媒体の視聴や小包の開封の有無に関わらず、脅迫イベントの発生と同時にSCP-XXX-JP-Bに該当する記録の存在が断片的に確認可能となります。また、SCP-XXX-JP-Bについての記憶が断片的にSCP-XXX-JP-Aと周囲の人物の記憶に追加または復元されます。イベント中のSCP-XXX-JP-Aの周辺のヒューム値の僅かな上昇は現実改変または過去改変のいずれかが行われている可能性を示唆しますが、SCP-XXX-JP-Bが実際に実在したかどうかは確定出来ません。
財団は初期収容時に当たりオブジェクトの性質の調査の為、確認できたSCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-脅迫イベントへの異なる対応を実施し、結果を記録しました。
調査記録SCP-XXX-JP-脅迫イベント-01 「身代金の即時振り込み」 - 日付20██/██/██
SCP-XXX-JP-A: ████在住の女性、25歳
SCP-XXX-JP-B: SCP-XXX-JP-Aの兄と名乗る男性、自称27歳
身代金額: 400万円
調査の目的: SCP-XXX-JP-Cの要求に従い、身代金を即座に支払った場合の結果を確認する。
結果: SCP-XXX-JP-Aは財団の資金援助により、身代金の振り込みを行った。1時間後、SCP-XXX-JP-Aの自宅にSCP-XXX-JP-Bが出現した。SCP-XXX-JP-Bは感謝の言葉と共にSCP-XXX-JP-Aを抱きしめようとしたが、SCP-XXX-JP-Aが暴れたため負傷した。現場に居合わせたエージェント桜井がその際の音声を記録した。
<記録開始>
エージェント桜井: まずは落ち着いてください。本当にこの男性と面識が無いんですか?
SCP-XXX-JP-A: こんな人知りません!酷いです、お金は出すって言うから振り込んだだけなのに、襲われるなんて。
SCP-XXX-JP-B: 何を言うんだ、██!お兄ちゃんをからかってるのか?お金のことなら心配するな、俺が稼いでるのは知ってるだろ?
エージェント桜井: えー、ざっと調べたのですが、████さんの兄とされる人物の記録も、貴方の名前もどこにも記録はありません。████さんは一人っ子です。先ほど仰っていた銀行口座も、問い合わせましたが貴方の名前では登録がありませんでした。お勤めの会社は████興産でしたっけ?そちらにも貴方の勤務記録は存在していません。
SCP-XXX-JP-B: なんだって。何を言ってる?そんな訳ないだろう。大体あんたは何だ?警察か何かか?会社に行けば解ることだよ。██、きっと驚いて混乱してるんだ。ほら、お前、部屋に家族写真を飾ってただろ。この前の誕生日だって一緒に祝って、写真も撮ったじゃないか!
SCP-XXX-JP-A: そんなことしてない。この前の誕生日は私は仕事だったし、お祝いは彼氏と別の日にしたわ。助けてあげたんだからもう出てって!
エージェント桜井: とにかく写真を確認しに行きましょう。██さん、先ほど申し上げた通り、解決に向けてご協力をお願いします。部屋は2階でしたっけ?
[SCP-XXX-JP-Aは了承する。SCP-XXX-JP-Bとエージェント桜井は2階への階段を上り始める]
SCP-XXX-JP-B: いや、すみませんね。きっと██も疲れてるんですよ。写真を見れば一目瞭然ですから…
[階段を登り切ったところでSCP-XXX-JP-Bが狼狽える]
エージェント桜井: どうかしましたか?
SCP-XXX-JP-B: 俺の、俺の部屋は?
[SCP-XXX-JP-Bが廊下突き当りの壁をたたき始めた為、エージェント桜井が取り押さえ、鎮静させた。]
<記録終了>
補遺: SCP-XXX-JP-Bが主張した自身の部屋は、SCP-XXX-JP-Aの自宅の間取り上どこにも存在しませんでした。SCP-XXX-JP-AにはクラスC記憶処理を行い、解放しました。SCP-XXX-JP-Bには異常性がない事を検査した後、クラスA記憶処理を行い偽造した戸籍を与え、財団所有の一般企業で雇用しました。
SCP-XXX-JP-A: ████在住の男性、28歳
SCP-XXX-JP-B: SCP-XXX-JP-Aの恋人と名乗る女性、推定20代
身代金額: 初期は500万円であり、最終的に4200万円に達した。
調査の目的: SCP-XXX-JP-Cの要求を拒み、SCP-XXX-JP-脅迫イベントを発生させる。イベントの経過を見ながら、途中で身代金を支払った場合の結果を確認する。
イベントの経過: 各SCP-XXX-JP-脅迫イベントの概要は以下の通り。
経過時間 |
切除部位 |
身代金額 |
新たに発見された記録 |
補遺 |
0時間 |
N/A |
500万円 |
なし |
1時間 |
右手小指の爪 |
600万円 |
なし |
2時間 |
右手薬指の爪 |
700万円 |
なし |
3時間 |
前歯 |
1000万円 |
なし |
4時間 |
右足小指 |
1500万円 |
なし |
5時間 |
両耳の耳たぶ |
2300万円 |
なし |
6時間 |
側頭部頭皮(2cm四方) |
2900万円 |
なし |
7時間 |
右足親指 |
3500万円 |
なし |
8時間 |
左手薬指 |
4200万円 |
なし |
結果: エージェントラリーがSCP-XXX-JP-Aと一緒にSCP-XXX-JP-脅迫イベントにおいて送付される小包及び記録媒体の内容を確認した。SCP-XXX-JP-Aは当初、能動的にSCP-XXX-JP-Bを助ける意思を持たなかった。SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JP-8の出現時点で自身の記憶に大きな違和感を覚え、SCP-XXX-JP-13の出現時点で身代金の振り込みを懇願した為、財団の資金援助により身代金の振り込みを行った。1時間後、SCP-XXX-JP-Aの自宅にSCP-XXX-JP-Bが出現した。SCP-XXX-JP-Bの憔悴し、感謝の言葉と共にSCP-XXX-JP-Aを抱きしめようとしたが、SCP-XXX-JP-Aが暴れたため負傷した。現場に居合わせたエージェント桜井がその際の音声を記録した。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは財団の動物用標準収容施設に収容されます。SCP-XXX-JPへの給餌は必要ありません。XXX-転移イベント発生時はGPS発信機にて居場所を確認した後、最寄のエージェントが対象をプロトコル・ラママジックに基づき再収用します。SCP-XXX-JP-1はトイレ内での干し草の摂取が可能なように改造された標準収容施設に収容されます。SCP-XXX-JP-1には通常の食事に加え、5kgの家畜用干し草を給仕します。SCP-XXX-JP-1は当日のXXX-食事イベントの完了後同サイト内での監視付きの自由行動が認められています。XXX-要求イベントの発生時は該当の要求がSCP-XXX-JPのものであることを確認した後、3時間以内に担当研究員、及び当サイト管理官またはその代理者の間で要求の可否の決定を行い、必要な処置を行います。
説明: SCP-XXX-JPは異常性を持ったヒトコブラクダです。SCP-XXX-JPは一般的なヒトコブラクダと遺伝的に同種ですがコブを持たず、一切の食事、排泄、睡眠その他の生理活動を必要としません。
SCP-XXX-JPは人間の口から未知の酵素が含まれた唾液を流し込み、対象の人間の摂取したエネルギーを消費して活動していると考えられています。対象の人間はこの液体を別の人間に移すことが可能ですが、その際に全ての消化酵素とその生成機能、及び免疫系に必要な機能を失い死に至ります。SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPの異常性に暴露した中年の人間男性です。SCP-XXX-JP-1は自身の欲求とは無関係にSCP-XXX-JPの欲する食料の摂取行動を強制されます。19██/█/██にソマリアのガローウェにおいて警察官が異常な量の牧草を食べ始めたとの報告を受け現地エージェントがSCP-XXX-JP-1を隔離、インタビューを行いSCP-XXX-JPを特定し保護しました。
インタビュー対象: SCP-XXX-JP-1
インタビュアー: エージェント███
前記: エージェント███が厩舎で牧草を食べ続けるSCP-XXX-JP-1を発見し、応援を呼んで厩舎を隔離した。SCP-XXX-JP-1は牧草を食べている間は身振り手振りで応答した。
<記録開始>
エージェント███: えーと、何故あなたは牧草を食べているんですか?
SCP-XXX-JP-1: [エージェント███の方を見て激しく首を横に振る。]
エージェント███: 自分でも解らないんですか?
SCP-XXX-JP-1: [頷き、牧草を飲み込んだ] あ、あの野郎が、クソっ、あの野郎が俺の口に [牧草を噛み始め、警察署の方向を何度も指さした]
エージェント███: あいつ?その方向に居るんですね?エージェント██、多分警察署だ。何か異常が無いか確認を頼む。
[エージェント██がその場を離れる]
エージェント███: 良く聞いてください。私たちは異常現象に対応する組織です。あなたの助けになれます。何が起きているのか詳しく知りたいのです。可能な限り話していただけますか?
SCP-XXX-JP-1: [牧草を数分かけて飲み込む] もう、もう嫌だ!いったい何でこんな… [泣きながら牧草を掴み食べる]
エージェント███: 落ち着いてください。ゆっくり、焦らずに。
SCP-XXX-JP-1: そこ、そこの通りでラクダに襲われた奴が居るって聞いて、俺が向かったんだ。奴は通りの真ん中で暴れて、草を掴んで食べてたから、拘束して事情を聴こうとした。ずっと外に出ようとして話が通じねぇから、部屋の中に閉じ込めてたらいきなり、お、俺の肩を掴んで[対象は口ごもる]
エージェント███: 肩を掴んで、どうされたんですか。
SCP-XXX-JP-1: 俺の、俺の口にゲロを[対象は牧草を掴み食べ始めた]
エージェント███: …なるほど。
インタビュー中に警察署内をエージェント██が確認し、意識を失った男性を発見、収容しましたが、免疫系を失ったことによる感染症の悪化から死亡しました。SCP-XXX-JP-1は十分な量の牧草と共にサイト██に移送され、収容手順が確立されました。目撃者の証言から
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
 |
20██/██/██時点のSCP-XXX-JP |
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはエリア-8126の周囲の施設から隔離した8メートルx8メートルx8メートルの財団標準収容チャンバー内に保管します。周囲に画面の変化を検知可能な監視カメラを複数台設置し、全身が常時録画されている状態を保ってください。タイプAイベントが発生した場合、録画を確認してメッセージを確認し、記録します。メッセージがタイプBイベントの近い発生を示唆するものであった場合、またはタイプBイベントが予期せず発生した場合は必要に応じて収容チャンバーをより大型のものに移してください。表面に文字を彫る事によるメッセージ送信テストは無期限に保留されています。
説明: SCP-XXX-JPは高さ50cm100cm200cm、重さ2.5kg20kg160kgの着色されていない人型の立像です。見た目は右手に斧を持った薄着の筋肉質なアジア人男性を模したもののように見えます。像は一般の水飴と砂糖で構成されているにも関わらず再生が可能であり、例えばナイフで切り込みを入れた場合、ナイフの触れていない箇所の切断面は瞬時に塞がってしまいます。
SCP-XXX-JPは不定期にタイプAイベントを発生させます。イベントの際は像の表面、特に腹や背中の平らな面に2cm程の直径の窪みが現れ、不規則に移動・消滅を繰り返します。録画映像で凹みの軌跡を確認したところ、軌跡は日本語の複数の文字や数字で構成されたメッセージとなっている事が解りました。これまでに録画・解読されたメッセージについてはメッセージ一覧を確認してください。
タイプAイベントで「サイズ変更テスト」等といったメッセージが確認された後、SCP-XXX-JPは概ね2時間以内にタイプBイベントを発生させます。この際、像は縦横高さの比を保ったまま瞬時に質量を増大させます。タイプBイベントは収容後2回発生しています。
実験記録XXX-JP-1 再生力実験 - 日付20██/██/██
対象: SCP-XXX-JP
実施内容: ナイフでSCP-XXX-JPの膝部分に切れ込みを入れる。
結果: 切れ込みは瞬時に塞がった。
分析:報告の通りだ。
対象: SCP-XXX-JP
実施内容: SCP-XXX-JPの指をナイフで切断する。なお指の直系はナイフの幅より狭い。
結果: ナイフに分断された指先は本来の位置に静止し続け、指先からSCP-XXX-JPの指が複数個連なった形状の、SCP-XXX-JPと同じ材質のオブジェクトが指先から出現し続けた。ナイフを指から離すとオブジェクトの出現は停止し、出現したオブジェクトは落下して地面に落ちた。SCP-XXX-JPの指は問題なく接着されていた。
録画映像より、ナイフに分断された指は落下したものの、瞬時に指が存在した位置に新しい指先が出現し、落下中の指と融合するプロセスが繰り返されていることが確認された。落下したオブジェクトは異常性を示さず、分析の結果一般的な水あめと砂糖で構成されていた。
分析: 再生するのでなく、指が出現し続けるとは思わなかった。SCP-XXX-JPの性質について何か根本的な誤解があると思われる。分断したオブジェクトは食用可能であり、分断している限りおそらく無限に出現するため、食料危機への有効な対策となるかもしれないが、まずはオブジェクトの性質を確かめなければならない。
・・・
実験記録XXX - 日付20██/██/██
対象:SCP-XXX-JP
実施内容:SCP-XXX-JPの表面に放射性元素でマーキングを行う。
結果:マーキングは瞬時に消えた。
分析:再生ではなく、すべての構成物質が置き換わっているのではないか。
██博士の提言:
再生されているのでは無く置き換わっている。
つまり、どこからかこの飴がこの場所に送り込まれ、消え去っているという事になる。
どこから飴がやってくるのか?誤解を恐れず言えば、より上位の次元から来ているのではないか。
上位次元について我々は知覚しづらい。解りやすくするために我々の認識可能な世界で例を挙げよう。
二次元の世界から見れば、我々の認識可能な三次元世界はより上位の世界となる。
例えば静かな水面にゆっくりと我々の指を突っ込んだところを想像してほしい。
水面は二次元であり高さが無いため、水面の世界からは突っ込まれた指の一部、断面しか認識出来ないことになる。
いくら水面と接した指の断面に対して傷をつけたとしても、我々が指を更に深く突っ込めば、水面の世界から認識される断面はまた傷一つないものになる。つまり、水面の世界にもし住人がいるのならば、再生したように感じるはずだ。
これまでの実験結果は全て、この例と同じことを示している。我々が見ている像は絶えず我々の世界に突っ込まれ続けており、我々は飴の断面しか見えていない。これまでのメッセージは時間軸上に並べる事で解読が出来た。つまりメッセージは縦、横、高さのどれでもなく、時間軸に沿って印字されている為に我々からは軌跡しか追えなかったのではないか。
事件001は単なる質量の増大が起きたわけではない。懸念すべきは送り込まれている像の我々が認識可能な質量は送り込んでいる側の裁量に支配されているということだ。水面の住民に我々の指を止めることが出来ないように。我々が指を突っ込み続ければ、やがて拳が水面に接触するように、いつ我々の想定外の質量の増大が起きてもおかしくないということだ。
不幸中の幸いにも、この飴の製造元は日本語を使用している。SCP-XXX-JPの表面に一定の速度で文字の軌跡を彫れば、上位次元側にメッセージの送信が可能であると考えている。この飴は今後更に大きくなるのか、限度はあるのか、そして何故こちらに送り込まれているのか…まずはこちらからメッセージを送信し、上位次元とのコミュニケーションが可能であることを確かめ、懸念を払拭せねばならない。再度、メッセージの送付テストを申請する。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
 |
初回アクセス時のSCP-XXX-JP |
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの危険性は低いため、現在Wikidot形式で、izhayaのサンドボックス内の1つ目のタブに記載されています。特別収容プロトコルに[編集済]や[データ削除済]、████等は記載してはいけません。各パラグラフ内では改行を行わず、客観的事実を簡潔に記載してください。SCP記事で良く利用される特定の言い回しを利用することは貴方のSCP記事をより親しみやすくします。そのような言い回しを発見した場合は随時当ページに記載してください。
説明: SCP-XXX-JPはSCP財団で頻繁に利用されるwiki書式についてガイドハブのフォーマットタブの引用を元に個人利用の為に編集したサンドボックスページです。記載されていない汎用的なフォーマットを発見した場合、随時以下に追加します。
テキスト装飾
よく利用される構文のリストです。
**太字** -> 太字
//斜体// -> 斜体
__下線__ -> 下線
--打ち消し線-- -> 打ち消し線
[[[SCP-173|サイト内リンク]]] -> サイト内リンク
[http://ja.wikipedia.org/wiki/メインページ 外部サイトへのリンク] -> 外部サイトへのリンク
██████ or (U+2588, FULL BLOCK) -> 黒塗り(コピー&ペーストして使ってください)
その他の構文は WIKI構文 のページをご覧ください。
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テキスト
テーブル
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内容 |
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内容 |
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||~ 列1 ||~ 列2 ||~ 列3 ||
||内容 ||内容 ||内容 ||
||内容 ||内容 ||内容 ||
一般的なSCP報告書のテンプレート
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[[module Rate]]
[[/>]]
**アイテム番号:** SCP-XXX-JP
**オブジェクトクラス:** Safe/Euclid/Keter (適切なクラスを選んでください)
**特別収容プロトコル:** [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
**説明:** [SCPオブジェクトの性質に関する記述]
**補遺:** [SCPオブジェクトに関する補足情報]
※書式について:
SCP報告書の書式は、基本的に本家と同じレイアウトになるよう意識して下さい。
特に「段落頭の1字下げ」や「段落分け以外での改行」はしないよう気を付けて下さい。
(特別な意図がある場合や、どうしても読みづらくなってしまう場合はこの限りではありません)
インタビュー記録のテンプレート
> **対象:** [人間、団体、SCPオブジェクトなど]
>
> **インタビュアー:** [インタビュアーの名前。必要に応じて█で隠しても良い]
>
> **付記:** [インタビューに関して注意しておく点があれば]
>
> **<録音開始, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>**
>
> **インタビュアー:** [会話]
>
> **誰かさん:** [会話]
>
> [以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
>
> **<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>**
>
> **終了報告書:** [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]
実験記録のテンプレート
SCPに関する実験の記録には以下のテンプレートを使用してください。
__**実験記録XXX - 日付YYYY/MM/DD**__
> **対象:**
>
> **実施方法:**
>
> **結果:**
>
> **分析:**
次のように簡略化しても結構です。
実験記録のフォーマットは記事に合わせて適宜変更しても構いませんが、できるだけ同じフォーマットを使用することが推奨されます。
翻訳記事のテンプレート
[[>]]
[[module Rate]]
[[/>]]
**アイテム番号:** SCP-XXXX
**オブジェクトクラス:** Safe/Euclid/Keter (適切なクラスを選んでください)
**特別収容プロトコル:** [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
**説明:** [SCPオブジェクトの性質に関する記述]
**補遺:** [SCPオブジェクトに関する補足情報]
注意:> (文字を点線で囲む構文)を使う際は、>の後ろに半角スペースを挟まないと機能しないことに気をつけて下さい。
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wikidotで作成されたページのソースコードはページ下部の「Options」から「Page Source」を選択すれば確認できます。
本家wikiで使われている構文を流用したい場合などにご利用下さい。
ルビ(ふりがな)を付ける方法
SCP財団の日本語版ではルビを付ける仕組みが用意されています。次のコードを使用してください。
[[span class="ruby"]]漢字[[span class="rt"]]ふりがな[[/span]][[/span]]
ルビの表示例
漢字ふりがな
その他にも、日本語用に拡張されたWikidot構文を用いることができます。次のコードをどこかに組み込んでください。
[[include component:jstyles]]
これにより、ルビは以下のように表示できます。
{{漢字^^ルビ^^}}
component:jstylesの詳細は、日本語表現用Wiki構文拡張スタイルを参照してください。
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