itamae
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは、サイト81██の部屋の高さが1.8m以下の収容室に保管されます。SCP-XXX-JPの紐の先には、重量250kg以上の錘を付けて、必ず地面から2mを超えないように保管してください。また、調査等を行う場合には、そのサイトの職員全員は風船を持つようにしてください。

説明: SCP-XXX-JPは、主に百貨店などで配られる幼児用の風船の見た目に酷似しています。紐の部分の長さは60cm、風船本体の大きさは直径30cmです。これまで、全ての破壊の試みは失敗しました。また、中に注入されている気体の採集の試みも失敗しています。


普段は非活性化状態にありますが、SCP-XXX-JPが地表から2m以上離れると、活性化状態に入ります。SCP-XXX-JPを中心に、周囲の物体が次第に直径30cmの風船に置き換えられていきます。活性化の際にSCP-XXX-JPが及ぼす効果範囲は今現在、宇宙のほぼ全てであるということが考えられています。また、この効果は活性化状態にある場合、永久的に続きます。しかし、直径30cmを超える大きなものの場合は、風船の縛り口と他の風船の縛り口が紐で繋がれた状態に置き換えられます。生物が風船に変換された場合、生きてはいますが、体が風船となっているためまともに動くことが出来ません。これは、8回にわたる実験の末、判明しました。例外として、風船を持っている人物や動物といったものは影響を受けません。非活性化した場合、風船が割れていなければ元の状態に戻ります。風船が割れていた場合は[削除済み]。

SCP-XXX-JPが収容されたのは、19██年██月██日青森県██町で、警察に対して「周りが全て風船になっている」という通報があり、これが財団の興味を引きました。その時、近くの役場で情報収集のため潜入していたエージェント北上が、その場にいました。そのとき、彼は休暇の最中で、風船を持って遊んでいました。そして周りが風船になっていく中、エージェント北上は風船をたまたま持っていたために難を逃れました。その後、木に引っかかったままのSCP-XXX-JPの回収に成功しました。このときに発生した混乱については、カバーストーリー「近くの工場から漏れ出した薬剤による、集団幻覚」が用いられ、関係者にはクラスAの記憶処理が施されました。そして、その後エージェント北上の手によりサイト81██に移送され、現在の収容室に封じ込められました。

補遺: SCP-XXX-JPの収容違反が発生した場合、XKクラスシナリオを引き起こす可能性が、███博士により指摘されました。そのため、SCP-XXX-JPの収容室の天井をそれぞれ材質の違う物質で三重構造に変える改装工事が行われました。

また、███博士により、現在SCP-XXX-JPのKeterクラス引き上げの申請が行われています。