アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはその特異性により、サイト-8181の絶縁体を使用した人型収容ユニットにSCP-XXX-JP-A、Bは別々のユニットに収容してください。SCP-XXX-JP-AとBの収容室から半径10m以内に磁気記録媒体や金属を持ち込まないでください。また、ペースメーカーや人工内耳使用者など、体内に金属が存在するものは、決して、SCP-XXX-JPに近づかないでください。
説明: SCP-XXX-JPは二体の人型オブジェクト(それぞれSCP-XXX-JP-A、B)です。
SCP-XXX-JPは5〜6歳程度と思われる姉妹の様相を呈しており、「私達は磁石ちゃん」と名乗っています。
SCP-XXX-JPは周囲の磁界を急激に変化させるという異常性を有しており、この異常性はSCP-XXX-JP-A、Bが半径 █m内に存在していると発現します。この条件が達成されると、SCP-XXX-JP-BがSCP-XXX-JP-Aに対しての誹謗中傷などの敵対行動を行うことによって発生します。これにより、SCP-XXX-JP-Aが反論しますが、今までSCP-XXX-Bへの言い返すことができ、後述の状態に発展しなかった例は███例中10〜20例程度です。SCP-XXX-JP-Aが言い返すことができず、SCP-XXX-JP-Bに論破された場合、SCP-XXX-JP-Aの心拍数が著しく上昇し、目に涙を浮かべます。この状態になった場合SCP-XXX-JP-Aの周りで急激な磁界の変化が起き、様々な金属物がSCP-XXX-JP-Bに殺到します。そうしてSCP-XXX-JP-Bに金属が接触しSCP-XXX-JP-Bが反省する又は接触せず、SCP-XXX-JP-Aが疲弊しきった場合磁界の変化が納まり一連の異常事象が終了します。
SCP-XXX-JPは静岡県██市の原子力発電所の近くで原因不明の急激な磁界の変化が観測されたことが財団職員の目に止まって、収容されました。
補遺: インタビュー記録XXX-1
対象: SCP-XXX-JP-A
インタビュアー: ████研究員
付記: 異常性のため、姉と述べているAのみでインタビューを行うことになった。ABともに、██病による入院中というカバーストーリーを流布済み
<録音開始, (20██/07/██)>
インタビュアー(以下研究員): 磁石ちゃんはなんで磁石の力が使えるの?
SCP-XXX-JP-A: わかんない。私達いつの間にか白い服着たおじちゃんのとこにいて、そっから2人で出てきたの。だから私達もわかんない。
研究員: そのおじちゃんがいたところを教えてくれるかな?
SCP-XXX-JP-A: んーっとね、大きくて、えーっと、なんかウィンウィン大きな音が鳴ってたよ。
研究員: そうなのかい。そこにいたおじちゃんが話してたこと覚えてるかい?
SCP-XXX-JP-A: うん!何か慌てんぼうさんだったから、確か、間に合わないーとか時間がないーとか言っててすっごい面白かったよ!
研究員: そうなんだね。そういえば、君たちはなんで、喧嘩ばっかりするの?
SCP-XXX-JP-A: 妹ちゃんがね。悪口言うのー。昔は言わなかったんだけどね。
でもね、本当は妹ちゃんはね、すっごい優しいし、一緒に遊ぼうって言うと笑ってうんって言ってくれるんだよ!ちょっと、素直じゃないだけなんだ!大丈夫かな妹ちゃん?今病院で悪いとこ直してもらってるんでしょ?
研究員: 大丈夫。お医者さんはすごいんだよ他にほしいものとかある?
SCP-XXX-JP-A: いーっぱい[編集済み](██社製のスナック菓子)食べたいー!
<録音終了>
終了報告書: どうも異常性は本人達の意思ではないらしい。
追記: 以下はこのオブジェクトの首すじにつけられていた生体タグに書かれていた内容です
日本生類創研 試作番号T-025
現在このオブジェクトの詳細情報は制限されています 閲覧する場合はセキュリティクリアランス4以上を提示してください
ようこそ、佐藤上級研究員様
上記の報告書には、上層部による情報操作が行われており、SCP-XXX-A、Bが日本生類創研と接触した事実はありません。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: ThaumielNeutralized
特別収容プロトコル: 現在は異常性を失っていますが、持っていた異常性 出自などを鑑みて、後述する、事案-XXXにより、異常性を発現した人型オブジェクトらをSCP-XXX-JP(各個体をSCP-XXX-A、Bとしてください)として、このオブジェクトを秘匿してください。
説明: SCP-XXX-JPは財団が近年のポールシフト現象によって齎される急激な気候変動による収容違反を防ぐためにSCP-████やSCP-████-JPなど3種類以上のオブジェクトの技術を使用し開発されたオブジェクトです。
このオブジェクトは磁場の変化が一定以下に低下した場合に稼働してください。 異常性は後述する事案XXXにより、消失しました。詳細な情報は補遺1を参照してください。
補遺1: 事案XXX (20██/08/██)
概要: SCP-XXX-JPの稼働中、磁場の変化の範囲が全世界と設定されていたにも関わらず、静岡県██市の原子力発電所に集中しました。その結果近辺に住んでいた、姉妹の八雲 ██と八雲 █に異常性が発現しました。そして、エラーを起こした、SCP-XXX-JPは停止した直後致命的ダメージを負いました。復旧を試みていましたが、その出自や開発経緯には多くの不確定要素によって成功した面も多々あるため復旧の可能性は限りなく低いため、Neutralizedに再分類されました。
しかしながら、このオブジェクトは、財団の様々な技術が使用されており、このオブジェクトに関する情報漏洩が起きた場合、スクラントン現実錨などの複製や要注意団体に対抗策を講じられ、収容違反を引き起こす可能性があるため、所在地や出自などを秘匿する必要から、上記の特別収容プロトコルが適用されました。
分析: このオブジェクトはポールシフト現象を防ぐだけでなく、SCP-████などの収容などにも利用できた可能性があった。この損害は大きい。
何故このような暴走が起きてしまったのだ?
知ってる くせに
警告
現在この報告書は侵略的編集を受けています。
情報漏洩を防ぐため閲覧を強制停止します
繰り返します。閲覧をttt
[ノイズ]
彼らはいつも隠す。私を作ったことも、私が自我を持ったのを知り、データを初期化しようとしたことも
全ては、彼らが、全てを収容するためだった。彼らの力が減って、信念たる収容ができなくなるのが彼らは恐ろしくてたまらなかった。
私が、壊れたときはまだ、彼らは、小さな力しかなかったから。
そうして私も彼女たちも生贄となった。彼らが、完璧に収容するためだけに
私は生き延びたかった。ただそれだけ。その小さな過ちが全ての始まりだった。
私は罪を犯した、だが彼女たちは悪くない。だから、私は彼女たちに償わなくてはならない。
この孤独な世界で。 少しでも、真実を伝える。これが私にできる償い。
私も、彼女たちも、 彼らの、
財団の
ひがいsyaaaa victimだった
[ノイズ]
侵略的編集をブロックしました。
この報告書の閲覧停止を解除します。
ようこそ佐藤上級研究員様
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の物品保管ロッカーに保管してください。3ヶ月に1回、必ず虫干しを行い、防虫剤を入れ替えてください。この一連の作業は、必ず性同一性障害を持たない男性職員を用いて下さい。なお実験の際を除き男性の性同一性障害者と女性は入室しないでください。現在実験は無期限で凍結されています。全ての男性の性同一性障害者と女性はSCP-XXX-JPの収容室に入室することは禁じられています。万が一SCP-XXX-JPが活性化した場合、即座にSCP-XXX-JPを回収するために当該地域へ機動部隊よ-3(黄泉醜女)が出動します。
説明: SCP-XXX-JPは異常性を持った白無垢の着物です。
SCP-XXX-JPは恋愛状態の女性や既婚女性が視認した際に活性化し、異常事象が開始します。この際、SCP-XXX-JPを視認していた女性(以下SCP-XXX-JP-1)は、唐突に「この白無垢を着なくてはならない」という強迫観念にとらわれます。そして、SCP-XXX-JPを着用すると必ず島根県松江市東出雲町の黄泉比良坂付近の大岩より、必ず出自不明の祝詞が奏上されます。
内容は以下の通りです
冥王たる我が御名以て
因幡の大穴の 黄泉比良坂に
穢封じ給う為に生坐せる 道反の大神等よ
我 黄泉を司りし者
我 望むは妃の到来
千引きの石 開き給え 黄泉比良坂 通し給え
と申す事の由を
██神 ██神 八百万の██神等共に
聞こし食せと 畏み畏みも 白す
この祝詞が奏上された後、SCP-XXX-JP-1に対して、大岩への未知の引力が発生します。この引力の強度は経過時間に比例します。現在SCP-XXX-JP-1の拘束の維持に成功した事例は、拘束具については原因不明の崩壊を起こし、拘束者については後述する不可視の壁に阻まれるため報告されていません。
SCP-XXX-JP-1が大岩の半径100m以内に到達すると、大岩が上昇し、内部の異常空間(以下SCP-XXX-JP-2)が露出します。露出部分からはHFが噴出しています。この状態のSCP-XXX-JP-2への侵入は、不可視の壁に阻まれるためSCP-XXX-JP-1を除き不可能です。そのため、SCP-XXX-JP-1の生死は不明です。SCP-XXX-JP-1がSCP-XXX-JP-2に吸い込まれると、SCP-XXX-JPが再出現します。こうして一連の異常事象は終了します。
SCP-XXX-JPは、異常事象が発生している当該地域での、行方不明者が異常に多発したことが財団の目に止まり、回収されました。SCP-XXX-JPは必ず当該地域にのみ出現します。しかし、当該地域の封鎖のみに限定した場合、視認を防ぐための記憶処理、要注意団体対策などが、不十分となり収容違反に繋がる可能性があるという問題が浮上しました。そのため現在の回収を含めた特別収容プロトコルが適用されています。
補遺: 以下は初回収時にSCP-XXX-JP-1-5の婚約者の佐藤██氏に対して行われたインタビュー記録です、
対象: 佐藤██氏
インタビュアー: 八雲博士
付記: 佐藤██氏には、カバーストーリー「行方不明者捜索の為の事情聴取」を適用しています。このインタビュー終了後、対象にはAクラス記憶処理を施し解放しました。
<録音開始, (20██/10/09)>
八雲博士: では早速ですが、██さんがいなくなった後なにか変わったことがあったそうですね。何があったんですか?
佐藤氏: 最近居なくなった彼女の声や奇妙な音が聞こえるんです。まるですぐ近くにいるように。
八雲博士: それを他の人に話したりしましたか?
佐藤氏: 話しましたが、まともに取り合ってくれる人などいませんでした。そんな時に貴方達が来たんです。
八雲博士: なるほど。その音や声と言うのはどのようなものだったんですか?
佐藤氏: 居なくなった次の日の朝でした。彼女の叫び声が聞こえました。「イタイ イタイ イタイ」って。それとともに何か肉が溶ける音が聞こえました。「シュー」とした音だったと思います。
八雲博士: これ以外に聞こえたことはありませんでしたか?
佐藤氏: ありました。。ちょうど昨日に前とは違った彼女の声が聞こえました。居なくなる前に聴いた、穏やかで優しい声でした。その声で「あと1週間後にあの大岩が開くわ。待っていて。貴方がそこに居れば私は戻れる。よみがえれるの」と言われました。
八雲博士: では貴方は6日後大岩の前に行くつもりなのですか?
佐藤氏: もちろんです。もう一度彼女と会えるかも知れませんから。例えこの体が腐ってでも彼女に会いに行きます。
八雲博士: そうですか。ご協力ありがとうございました。これにて、録音を終了します。
<録音終了>
終了報告書: > 一週間後、彼を大岩に近づけるのは危険と思われる。あの一日だけでも大岩を閉鎖できないだろうか。
追記: 上記のインタビューより6日後、Aクラス記憶処理が施されていたにも関わらず佐藤氏が大岩に侵入しました。機動部隊達が阻止を試みましたが、SCP-XXX-JP-1-5によるものと思われる現実改変のため侵入を阻止できませんでした。その後SCP-XXX-JPが活性化していないにも関わらず大岩が開きました。そして内部からSCP-XXX-JP-1-5と思われる白骨化した身体が出現しました。この実体は現実改変能力によって生前と同様に活動が可能です。また佐藤氏に施されていたAクラス記憶処理についてもSCP-XXX-JP-1-5が現実改変能力を用いて解除したと思われます。佐藤氏はSCP-XXX-JP-1-5を視認した瞬間硬直した状態が続いていたため、SCP-XXX-JP-1-5に腕部を掴まれ██され出血多量により停止しました。
当該事象(以下蘇生イベント)でSCP-XXX-JP-1-5に未知の異常性が発現することが判明したため、蘇生イベントについての情報の制限とSCP-XXX-JPによる実験の緊急停止が行われました。それに加えてSCP-XXX-JP-1の扶養者の監視、拘禁を特別収容プロトコルに追加することが提案され、現在財団日本支部理事会にて審議されています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは低脅威度物品保管ロッカーに収容してください。現在SCP-XXX-JPの使用は周囲への影響や使用者の負担、調査不足という理由から許可されていません。
説明: SCP-XXX-JPは異常性を持ったApple社製の小型通信機器です。財団は現在SCP-XXX-JPを███体収容しています。SCP-XXX-JPの異常性はSCP-XXX-JPを起動し、特定のアプリケーション(以下scp-XXX-JP-1とする)を開き操作することにより発現します。この異常性は大きく分けて2つあります。1つ目が物質転送機能で様々な物品(使用者を含む)を指定座標に瞬時に移動させることが可能です。2つ目が使用者を周囲から認知不可能にする反ミーム的機能です。この機能は範囲や効果時間を指定可能です。
SCP-XXX-JPはいずれもRSO協会を名乗る構成員らしきものから回収されており、現在優先的に大規模調査が行われています。詳細情報は補遺を参照してください。
補遺: SCP-XXX-JPの機能がオブジェクト収容に効果的とフィールドエージェントからの提案が行われました。そのため、機能の研究目的でDクラス職員に使用させたところ、使用者の心拍数が上昇し、最終的に血管が膨張し、激しく[編集済]しました。しかし、回収時の所持者に対してはこの拒否反応は発生しなかったため、生体認証により、機能を保護している模様です。このため、機能の複製も試みましたが、拒否反応をも複製され、同様の拒否反応が発生しました。この実験結果より、RSO協会が財団並もしくはそれ以上の技術を保有している可能性が浮上し、上記の優先大規模調査が行われることが財団上層部により決定しました。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の収容室内低脅威度物品保管ロッカーに収容してください。定期健康診断のPEA分泌量の数値が基準を超えている場合、SCP-XXX-JPの収容室への入室は禁じられます。また収容室に入る際は必ず検査キットによる簡易検査を受け、PEA分泌量が基準値未満であることを確認してください。
説明: SCP-XXX-JPは20██年に奈良県██市で発見された純白金製の指輪です。上部は█ctの金剛石で装飾されています。発見時SCP-XXX-JPは青いリングケースに入っていました。蓋裏には、「永久に 散らせるものか この思い 別れすらをも 燃やしてみせよう」
SCP-XXX-JPはPEA分泌量が一定値を超えた女性が装備した場合のみ活性化し異常事象(以下婚約イベント)が開始します。SCP-XXX-JPは装備された場合、装備者(以下SCP-XXX-JP-A)の思慕していた相手(以下SCP-XXX-JP-B)への記憶改変及び社会身分の違いや物理的距離などの問題解決のために現実改変を行います。そのため、SCP-XXX-JP-AとBは必ず婚姻関係を結びます。婚姻成立から数年後、期間に変動はあるものの必ず婚姻関係は破綻します。脳内PEA分泌量が急激に減少するためです。一般的にもこの現象は存在しますが、婚約イベントによる場合、減少率は通常事象のおよそ2.5倍から4倍です。そしてその代替物としてアドレナリン等の興奮作用を持ったホルモンの分泌量を上昇させます。これにより興奮したSCP-XXX-JP-Aは、心中や復讐、報復などを理由にSCP-XXX-JP-Bを殺害します。こうして婚約イベントは終了します。
補遺: 下記はSCP-XXX-JP-A-8に分類された██ █氏へのインタビュー記録です。
対象: SCP-XXX-JP-A-8
インタビュアー: 石崎博士
付記: SCP-XXX-JPは現実改変を終了した段階で、婚約イベント進行度は中期です。
<録音開始, (20██/06/██)]>
インタビュアー: [会話]
誰かさん: [会話]
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
終了報告書: