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S&Cプラスチック改訳案
設定:
ウィスコンシン州、スロース・ピット(Sloth's Pit): スロース・ピット、またの名を「ナマケモノの唾(Sloth Spit)」、「辺境」、「お前はここから出られない」。この町はウィスコンシン州の北部にあるダグラス群内、ミネソタ州との境界に面したところにある。スロース・ピット(スロースの穴)って名は、創設者のジャクソン・スロースにちなんだものだ。元々、彼はこの町を「ニュー・トロント」と名付けていたが、 1890年にスロースの所有地にドでかい陥没穴が現れた後、町は改名された。この年を境にスロース・ピットの町で奇妙なことが多発するようになる。この町で起こる怪奇現象は、すべての小さな町でも起こっている。なぜか?
それはスロース・ピットが…
ネクサス: ネクサスってのは莫大な量の異常現象が起こる場所のことだ。アメリカ合衆国では23のネクサス・ゾーンが見つかっていて、スロース・ピットもその一つだ。これら23のネクサス・ゾーンのほとんどには財団のサイトが建てられている。ネクサスで起こる怪奇現象の多さといったら、ツイン・ピークス1が退屈な町に見えちまうほどだ。何が起ころうとも、ネクサス2で通用する次の法則がある。
- どんなことが起ころうと、ネクサスではベガスのごとく起こったことがその場にとどまり続ける。ネクサスで起こったいかなる異常現象もその場を離れることはない。同様に、ネクサスで何が起こってようと外の世界が気づくってのはまずない。
- 住民が気づくことはない。もし気づいたとしても、まったく気にかけない。旅行シーズンでもない限り記憶処理を必要としないのは、財団にとって大きな恩恵だ。
- ルールなんてない。奇妙なことでも起こるときには起こる。
とりわけこのネクサス・ゾーンは、懐かしの…
サイト87: 「S&Cプラスチック(S & C Plastics)」というコードネームのサイト87は、まだSCPオブジェクトと確定していないSCPオブジェクトのためのサイトだ。「E-クラス オブジェクト」って用語がある。その物品なり、動物なり、知性体なりに対する正式なSCP報告書がまだ書かれていないってことを示す用語だ。もしそれらがSCPに値すると証明できなかったら、最終的にはAnomalousアイテム記録に移管される。
サイト87は財団内の最大で最先端の多元宇宙業務部門における拠点だ。ネクサスが他所と比べて時空間が不安定になりやすいって事実が、この部門の促進に一役買っている。多元宇宙業務部門に関してさらに知りたいなら、トリスタン・ベイリー(Tristan Bailey)博士のオリエンテーション、マルチ-U101の口述筆記を見てくれ。
キャンプ・クラッコー(Krakkow)事件、または「1976年の壮大なヘマ」として知られるインシデントが起こった後、サイト87は設立された。そのインシデントは危険性が懸念されたとあるSCPの奪回をもくろんで、GOCと財団の共同チームによるサマーキャンプへの襲撃が指揮されたことから始まる。不幸なことに、このオブジェクトは危険どころか、未知の実体による破滅からこのキャンプを守っていたのだ。これが持ち去られたことで、キャンプ・クラッコーに居た人々は一晩で皆殺しとなった。
キャンプにある異常物体の収容を試みるため、サイト87はスロース・ピットの隣町に設けられた。だが、それはキャンプ・クラッコーのものだけに止まらなった。怪奇現象がこの平凡で小さな土地で起こったことだけではないのは、すぐに明らかとなる。そして、せいぜい100名しかいなかったこのサイトはあっという間に増員され、今では数千の職員によって運営されている。
登場人物一覧:
もしこのカノンについて何か書く気になって、自分のキャラクターを他の人の作品にも使ってほしいなら、キャラの名前と簡潔な説明をここに書き入れてくれ(訳注:「ここ」とは本家サイトのことであり、当翻訳記事のことではないことを誤解のないよう明記します)。望むなら画像をリンクしても構わない。ただし、画像は内部にアップしてあるもの(つまり、サンドボックスや、このwiki(訳注:本家サイトのこと)のどこか。imgurはNGだ)に限る。
サイト87:
スロース・ピットの地域伝説たち:
独立したテイル:
Djoric作:
策略 - S&Cプラスチック世界の基礎をなすテイル。
Friday - 最初に書かれた公式のS&Cプラスチックのテイル。物語上の時系列で最初かどうかは定かではない。
Ihpkmn作:
キャンプ最後の日々 - ママ、パパ、お元気ですか。私は元気です…
Life in the Multiverse - ベイリー兄弟についてのテイル
Attack of the Keter Skeeters! - 近日公開予定!
Halloween at S & C Plastics - または、サムハインの飾りを常にしなけらばならない訳
And I Feel Fine - 世界の終わり—もしくは?
炎との戯れ - これは'魔法'じゃない、'EMF操作'だ!
Local Legends - ひとつ、お話をしてあげようかね…
UnScience - 「ヒストリーチャンネル」はクソ。
Dance the Danse - 伝説の存在と聖人の踊りを。
A Very Bailey Christmas - 「父さんによろしく言っておいてくれるか?」 「わかった。約束する」
The 12 Days of Site 87's Christmas - 「これが片付いたら、ありったけのエッグノッグとありったけ のラム酒が必要になるな」
Satyr's Reign - サイコキラー、qu'est que c'est?(とはなんだ?)
ksaid作:
Four Seconds, Low Pitched - ジャクソン・スロース記念高校に対する緊急プロトコル。
Roget作:
ナチョ・ビジネス - この試験はモラルが改善されるまで続くでしょう。
FortuneFavorsBold作:
Leafers - たまには、その一切合切を捨てて逃げなきゃだめだ…
Technician Downs作:
The Shark, Pt.1 - ベリンチオーニ(Bellincioni)とリーダー(Reader)がバーに行きつく。
Petrograd作:
Time Crime in Greater Wisconsin - A Primer - タイムトラベルとは繰り返す苦痛だ。
一連の物語
1040 (Ihpkmn および FortuneFavorsBold作)
Tax Man - これからどうなるか教えてやろうか、一つはお前のに、十と九つは私のになる…
A Multi-Universal Affair - 今回だけ、ベイリー兄弟について話すときには、このカノンは基底世界に留まる。
Bugs in the Process - 今回は正確な人口調査が不可能です。
There's Magic in the Air
このカノンを書くときに覚えておくこと:
いの一番に知るべきこと: S&Cプラスチックには公式のチャットがある。synIRCの#site87だ。このカノンの事柄に関して聞きたいことがあるのなら、ぜひとも訪れてほしい。
人々: 彼らがこのカノンの骨子だ。 財団世界という怪異に在って、日々を生き抜いている人々。S&Cプラスチックとは、そうした人々がどうやって過ごしているのかについてのカノンだ。どうやって正気を保っているのか? 正気を保てている のか? 不運な研究者の一組の間でロマンスの炎が燃え上がったら一体どうなるのか? このカノンの人々について覚えておくべきことは二つだけだ。
第一に、S&Cプラスチックの人々は、ただの一般人だ。彼らは財団という狂った世界で前に進もうと、もがいている。現実改変者や不死身の存在といったものは、まず間違いなくここにはいない。ニコンのカメラで蝶を操る財団勤務の誰かなんてのもいない。そういったものは収容されているか、そうじゃなくても似たような状態にある。
第二に、スロース・ピットにいる人々には、語るべきそれぞれの物語がある。町に唯一の旨いドーナツショップで強奪をはたらくタイムトラベルしてきた百姓の一団や、トラルファマドール(Tralfamadore)星からきたサスカッチと結婚した女など、財団が見逃しているうちに進行したこれらの事態は、物語をさらに良くするのに役立つだろう。
サイト87: S&Cプラスチックのテイルに取り上げられた物のほとんどは、正式なSCPになることはない。なぜなら、ネクサスで起こった異常現象がネクサスを離れることはないからだ。だから、物語に盛り込みたいと思った異常な要素のほぼ何についても自由にできる権限が書き手にはある。血液をいちごジャムに変えるしかできない現実改変者がやりたい? どうぞ、やってくれ。宇宙で開催される異常なアナート4擬人化フェスだって? 書きたまえ。リオプレウロドン5が突然、川に現れた? いいじゃないか。いつもSCPを書くときに使っている目安に従ってくれさえすれば、それでいい。その目安とは「ワクワクさせるものにしろ」だ。
スロース・ピット: この町は、古き良き中西部の町のような、物語、神話、伝説、怪異にどっぷり浸かっている。ガラス鐘に入れられたジャクソン・スロースの脳みそがまだ生きていて地域博物館のどこかに保管されているといったことから、ゴートマンが森の中を徘徊しているといったものまで、この町には語られていない物語がまだまだある。それらを語って聞かせるのが君らの仕事だ。
S&Cプラスチックにいる人々は怪異にどんな反応を示すだろうか? この町に実在する地域伝説の存在といったものと財団との繋がりは何だろうか? 想像するにおぞましいが、財団が町に来る前のスロース・ピットの暮らしはどんなものだったろうか? 結局は1976年に立ち返るだけなのだ…
雰囲気: このカノンの雰囲気は、Djoric曰く「『Delta Green』6よりも、『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』や『ヘルボーイ』の方にちょっとだけ近い。ユーモアにも、ドラマチックな展開にも、ホラーにも合う」このカノンでは日常を切り出したものを扱うという点は何をおいても変わらない。 スロース・ピットに住むあらゆる人々の日常に起こる出来事が題材によく合うのだ。 殉職したエージェントの陰気で不毛な葬式を書きたい? 書けばいい。 SafeなEクラスが管理から離れ、サイトの半分が誕生日ケーキに作り変わった場所で行われた風変わりな誕生日パーティーを書きたい? 是非、書いてくれ! 人生は単調なものではない。完全なる交響曲だ。
これがウィスコンシン州、スロース・ピット。
スロース・ピットで暮らす人々の日常がこのカノンだ。だが、君が彼らの物語を書かない限り、彼らは生きられない。それでは、グッド・ラック。