クルマは嘘をつかないから
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe Thaumiel

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の特別収容ガレージに、SCP-XXX-JPにカバーを被せる形で保管されています。SCP-XXX-JP-2に関する情報はサイト-81██のドキュメント保管庫に保存されており、要請に応じて全職員に公開されます。すべてのDクラス職員はSCP-XXX-JPを視認することが義務づけられます。他のSCPオブジェクトの実験前後に記憶処理を受けたDクラス職員には新たにSCP-XXX-JPを視認させてください。Dクラス職員以外の人物をSCP-XXX-JP-aに曝露させる必要がある場合、サイト管理官へ所定の申請書を提出してください。

説明: SCP-XXX-JPは、トヨタ社製のプリウスαです。SCP-XXX-JPを視認すると、その人物(以下SCP-XXX-JP-1)は例外なくすべての事柄に対して真実を話すようになり、その真実に基づいた行動をとるようになります(この症状をSCP-XXX-JP-aと指定)。この影響は写真や映像を通して視認した場合には発生しません。SCP-XXX-JP-aは記憶処理を用いて完全に取り除くことができます。なお、SCP-XXX-JPには、通常のプリウスαよりブレーキの効きが弱いということが判明していますが、SCP-XXX-JP-aとの関連性は判明していません。

これまでのSCP-XXX-JP-1に対する思考実験により、SCP-XXX-JP-aがSCP-XXX-JP-1の認識に基づくとは限らないことが判明しています。SCP-XXX-JP-1が事実とは異なる記憶や認識を有していたとしても、それはSCP-XXX-JP-aの作用によって実際に起きた出来事の記憶や学術的に正しい認識へと置換され、常に一定の真実のみ提示されます。価値観や考え方といった通常は回答が一つでない問いに対しても、すべてのSCP-XXX-JP-1は同じ回答をします。

SCP-XXX-JP-2は東京都██区にて、████年██月██日に発生した物損事故です。SCP-XXX-JP-2では、駐車していた2台の車にSCP-XXX-JPが追突しました。その事故によりSCP-XXX-JPには激しい損傷が生じました。SCP-XXX-JP-2における人的被害はありません。SCP-XXX-JP-2は小規模な事故であったため、この事故を報道した機関はありませんでした。

SCP-XXX-JP-2発生時のSCP-XXX-JPの運転手████氏(24)は、取り調べにてSCP-XXX-JPの異常性について述べており、そのことを警察内部に潜入していたエージェントが財団に報告し、調査した結果、SCP-XXX-JPの異常性が明らかになりました。なお、████氏がSCP-XXX-JP-1でないことから、████氏がSCP-XXX-JPとなんらかの関係があると推測されていますが、インタビューにおいては黙秘を続けています。

補遺: Dクラス職員やSCPオブジェクトの関係者がSCP-XXX-JP-1になることは、SCPオブジェクトの実験・研究の効率化や、 インタビューの信頼度の上昇に寄与するとし、オブジェクトクラスはSafeからThaumielに変更されました。オブジェクトクラス変更前の報告書は以下を参照してください。