Inert-SCP
rating: 0+x

アイテム番号: SCP-21124-JP

オブジェクトクラス: Safe

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SCP-21124-JPの電源供給された状態。

特別収容プロトコル: このオブジェクトは標準収容装置に保管して下さい。収容装置は、標準のオートロックによる自動セキュリティにより警備され、人員による警備は必要としません。このオブジェクトへのアクセスは実験目的にのみDクラスのみが接触・操作可能です。接触したDクラス被験者には、実験後にクラスAの記憶処理を施して下さい。

説明: SCP-21124-JPは、一見すると一般的な音楽ゲーム筐体です。解像度1920*1080の55インチモニタを備えたパネルと、アクリルと一般的な合成金属で形成された操作入力用の台が合体した形状で、総合した寸法は高さ2m×幅1m×奥行き1mになります。OSにはM████████社のW██████7をベースとしたものが使用されています。

SCP-21124-JPをプレイする際には、100円硬貨をコインスロットに投入します。その後、個人データを同期するための所定の専用ICカードを有しているならばそれをICパネルにかざします。ゲームのプレイ自体はICカードが無い場合でも可能です。その後、ゲームに収録された楽曲を、初期設定では3曲プレイすることが出来ます。演奏中の操作は、画面に現れたターゲットに応じて、操作入力台に取り付けられた2本のコントローラのボタンを押すか、コントローラ自体を所定方向に倒す事で実現します。また、備え付けのネットワーク機能により設置されたゲームセンター店内の筐体同士、及び外部のゲームセンターとの筐体同士での対戦プレイも可能です。

SCP-21124-JPの異常性は、このゲームを長期間に渡りにプレイした場合に発現します。プレイヤーは、このゲームの内容、例えばハイスコアを狙うことなどに関連した統合失調症のような症状を呈し始めます(この症状を示したプレイヤーをSCP-21124-JP-1とします)。SCP-21124-JP-1は、プレイ時間に比例してその症状を重篤化させていき、最終的には幻覚と推定される症状による混乱により可能な限り自殺を図ろうとします。この症状に関してはオブジェクトと隔離後に標準的な精神医療措置を施すことで回復可能です。

補遺: SCP-21124-JPは、20██/██/██にT████社から発売されました。発売からしばらくした後、統合失調症の確認数が激増し、なおかつ民間においてこのオブジェクトが関係しているとの噂が流れ始めた事により財団の目を引きました。その後、全国のゲームセンターからオブジェクトを撤去しました。民間にはT████社を通じて、外部ネットワークに悪影響をもたらす修復不能なネットワーク脆弱性に関する欠陥からサービスの中止と撤去を行ったというカバーストーリーを流布しました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 



 
 

あなたにはこれが見えているのか?それは私にとっても大変幸運なことだ。
このオブジェクトは想像を絶するほどの広範なミーム汚染能力を有している。つまり上で記された記事も全て情報災害による虚構だ!
この認識災害を受けない数少ない人種だけが、世界の汚染から地球を守り抜く唯一の手段なのだ。
セキュリティクリアランスなど必要ない。どうかこの文を読めているならば、下に続く真実を記したデータを読んでくれ!
-O5 ██████ ████-

 
 



 
 

アイテム番号: SCP-21124-JP

オブジェクトクラス: Keter

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SCP-21124-JP

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SCP-21124-JPによる認識災害によって幻覚するオブジェクト自身の姿。

特別収容プロトコル: SCP-21124-JPは、サイト-88に設置された50m×50m×10mの鉛製の収容室に保管されます。ただし、収容室の床に関しては高エネルギー放射による破損を防ぐために強強度の耐熱合金を用いて下さい。収容室内は、特にネットワークによる外部との接触、また人員の侵入は必ず断絶しなければなりません。収容室内では、外部の電子機器との偶発的な通信を回避する為、収容室内全体に少なくとも電界強度100kV/m以上の電磁パルスを常に照射し続ける必要があります。

財団に属する人員がSCP-21124-JPに接触あるいは収容室内に侵入した場合、その人員の権限に関わらず収容室に備え付けのコヒーレンス光照射を用いた高エネルギー兵器により即時終了されます。例外として、SCP-21124-JP-Inertと診断された人員のみ、オブジェクトの解明目的で特別な警戒の下接触が許可されます。接触の際は、電磁パルス照射及び収容室自体によるものと同等の外部との途絶を保証する為のプロトコル・ハーヴィンジャーを発動して下さい(プロトコル・ハーヴィンジャーについては書類21124-JP-906C85Gを参照)。

特に、他の生命型SCPとの接触はあらゆる手段を用いて阻止しなければなりません。

説明: SCP-21124-JPは、広範かつ非常に強力なミーム汚染効果を有する金属塊です。最も顕著な異常性は、一般的な人員がオブジェクトを視認した時点で発現し始めます。認識災害に感染した人員は、SCP-21124-JPを"GROOVE COASTER"と名打った、あたかも一般的な音楽ゲーム筐体であるように幻覚します。さらに、視認した幻覚上で音楽ゲーム様のゲームをプレイし始めます。幻覚上でプレイを開始した時点で、その人員はSCP-21124-JP-A(以下、キャリア)と認定され、正常な精神状態に回復することは極めて困難であることに注意して下さい。

SCP-21124-JPの示す幻覚のゲームは、大雑把には一般的な音楽ゲームと差異が無いようですが、入力するべきターゲットと音楽とがランダムにずれている、再生されている音楽が元々の曲に比べて不愉快にねじ曲がっている、配置されたターゲットの種類が単調かつ幼稚である、頻繁に動作が遅延・停止・クラッシュするなど、到底音楽ゲームとは言えない性質も如実に出ていることから、幻覚自体は音楽ゲームを完全に再現できていない事がわかっています。

キャリアは最初の接触後、以下に示すような主要な症状に襲われます。

  • 再度SCP-21124-JPに接触したいという異常なまでの執着。
  • SCP-21124-JPの示す幻覚に対する全幅の信頼。
  • 自身の使用する言語の語彙を意味不明に省略して用いようとする重篤な言語障害。
  • キャリア間で定められた語彙基準に違反した者に対する破壊的な激昂。
  • 他のキャリア同士での異常な協調性と独自の社会性。
  • そのキャリア同士で決定された(異常な)基準に反した者への徹底的な殺傷行為。
  • 通常音楽ゲームとしては不正行為と言われる行動(別の人員にプレイさせる"代行"など)を頻繁に取る。
  • 以上の症状を伴い他者にSCP-21124-JPとの接触を強制する。

これらの症状は、急速にキャリアの人口を増加させることになり、また、SCP-21124-JP自体が既に世界中に拡散されてしまっているため、現時点で制圧困難な人数がキャリアとなっています。

また、SCP-21124-JPは極めて強い情報災害能力を有します。情報災害においては、外部とオブジェクトの接触の有無を問わず全ての物体に働くようであり、SCP-21124-JPの核心に触れた内容や、SCP-21124-JPに批判的な内容に関しては、このデータベースの上部に挿入されている文書のような偽装情報で置換します。キャリアまたは一般的な人員には、このデータベースに関しても偽装情報の部分しか視認できていません。

極稀に、これら全ての認識災害を受け付けない人員が存在し、これらの人員は即座にSCP-21124-JP-Inert(以下、ノンキャリア)と認定され保護されます。ノンキャリアは、唯一SCP-21124-JPに対する研究を安全に行える人員であるため、財団への積極的な登用が推奨されています(棄却された場合は当人にクラスA記憶処理を施して解放して下さい)。ノンキャリアは、先天的に認識災害を受け付けない人員と、元々キャリアであった人員が原因不明の理由により認識災害を受け付けなくなったものとに分けられます。

また、SCP-21124-JPによるキャリアの性質上、ノンキャリア人員はキャリア人員により高確率で殺害される為、財団への登用が棄却されたとしても、近い後日における可能な限り民間に偽装した手段での保護が求められます。

補遺21124-JP-1: SCP-21124-JPは、民間会社T████により、20██/██/██に世界中に向けて発売されました。数ヶ月後、世界各地において集団リンチによる殺人事件が多発し、加害者全員がSCP-21124-JPに言及していることから財団の目を引きました。オブジェクトの収容の際、非常の多くの財団の人員がキャリアとなり、財団内においても広範な損害を招くことになりました。以降、キャリアの拡散を防ぐためにオブジェクトの収容は中止していますが、ノンキャリア人員を用いた機動作戦Γ-26が計画されています。

補遺21124-JP-2: 偶発事象21124-JP-X1
20██/██/██、キャリアとなった財団の博士によりSCP-682とSCP-21124-JPが接触される偶発事象21124-JP-X1が発生しました。SCP-682はSCP-21124-JPに対してその性質の全容を理解したようであり、直後SCP-21124-JPから半径[削除済]kmに存在した人員をノンキャリア人員以外全て特殊なキャリアSCP-21124-JP-Bへと汚染し、ヒトが持つ本来の能力を遥かに超えた力による広範な破壊とそれに伴う数々の収容違反を招きました。SCP-21124-JP-Bは、SCP-21124-JPと共にSCP-682に対しても異常な狂信を示しました。

何故キャリアは接触させるSCPとしてわざわざSCP-682を選んだのか。単純にSCP-682が他のSCPとの接触実験を執拗に行わされているから便乗した、などのような浅薄な根拠であるとは考えられない。
しかしながら、とにかくこれ以上の他のSCPとの接触は他のオブジェクト以上に避けねばならない。
そのような管理が可能であるのも、ノンキャリアであるあなたや我々しかいないのだ。
SCP-21124-JPの蔓延は、主に文化面での現実再構築を招くと共に、キャリア同士の偶発的な齟齬による世界中を巻き込んだ殺戮の応酬にも発展しかねない。
どうか我々に力を貸してくれ。
-O5 ██████ █████████-

補遺21124-JP-3: 偶発事象21124-JP-X2
20██/██/██、日本国内の各地の大学機関の施設内に、SCP-21124-JP実体が前触れ無く出現する偶発事象21124-JP-X2が発生しました。同時に、キャリアへと感染した人員によりインターネット上にオブジェクトの示す幻覚の写真がアップロードされました。写真に暴露された人員の数、及びその影響規模については現在調査中です。また、偶発事象21124-JP-X2によって急激に増加したと見られるキャリアについては、試験的に結成されたノンキャリア機動部隊α-0"アポロンの矢"による制圧が決行されます。

20██/██/██追記: 偶発事象21124-JP-X2により発生したキャリアの制圧に失敗しました。制圧失敗の後、全キャリアの凶暴性が著しく上昇していると観察されています。これ以上の制圧作戦は、人的資源の大幅な浪費につながるため、許可されません。

20██/██/██追記: 世界中のヒトの内、既に██%がキャリアに感染していると予測されています。SCP-21124-JPの更なる蔓延は、AKクラス世界終焉シナリオに直結するため、[削除済]によるオブジェクトの完全な無力化を開発中です。

プロトコル・オルフェウス:
以下の文書へのアクセスは、O5司令部にのみ限定されます。不十分なクリアランスによるアクセスには、即時の処刑が下されます。SCP-21124-JPの性質上、キャリア人員によるアクセスのリスクは考慮する必要はないと考えられています。