Illionuiのサンドボックス

その晩、彼と彼女は一緒に横になった。来前は常に泊まりの荷物を病室に用意していた。彼は自分の歯磨きを咫央のコップの横に置いてたしパジャマだって彼女と同じクローゼットにしまっていた。日付が変わる頃彼は一度ラウンジに降りて温かなお茶を二本買うとそのままその日は病室から出ることはなかった。二人は向かい合わせに寝ていた。咫央はこの時間があまり好きではなかった。軽く触れた指先からは彼の悲しみが流れ込んでくるようだった。