ホームランは打てなくてもヒットを沢山打てていければいいなぁ
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撮影者を睨むSCP-XXX-JP
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル:
SCP-XXX-JPは低危険物収容ロッカーに保存されています。
説明:
SCP-XXX-JPは自我を持つ特定の条件下でのみ自我を持つ頭部付きのベンガルトラ()の敷物です。発見当時SCP-XXX-JPの保存状態は悪く、経年劣化と長期間の太陽光への暴露による皮の色素消失、虫食いによる被害などが存在します。SCP-XXX-JPは自立行動の手段を持たず、唯一両眼孔に嵌められたガラス玉の黒目部分のみをガラス玉内部で移動させることが可能です。
SCP-XXX-JPは自身の周囲4m以内に人間が侵入した場合、ベンガルトラの唸り声を用いた変則的な会話を試みます。この際会話の対象となる人間の使用言語は問題とならず、対象は意味をなさないベンガルトラの唸り声から無条件にSCP-XXX-JPの詳細な意志を読み取ることが可能です。SCP-XXX-JPは自身を「密猟者により射殺されたトラの王」であると主張します。
SCP-XXX-JPは意思疎通が成功した人物に対して、自身の口内に腕を挿入し、体内に存在する物品を取り出すように要求します。この際、対象が会話前にSCP-XXX-JPを踏む・跨ぐなどの行為を行っていた場合、SCP-XXX-JPはそれらの行為に非常に憤ったかのような態度を表し1、その行為の償いとして自身の要求を通そうと試みる姿が多々確認されます。
SCP-XXX-JPの要求に従い口内に腕を挿入すると、外見上から予想される深度に反し、腕を肩まで完全に滑り込ませることが可能です。そして対象はSCP-XXX-JPの口内で何らかの物品(SCP-XXX-JP-2)を(指定を行わなかった場合)ランダムに発見します。発見されたSCP-XXX-JP-2がSCP-XXX-JPの口径と比較して大きなものである場合も問題なく取り出すことが可能です。
口内から回収できるSCP-XXX-JP-2は次の3種類の内いずれか1つです。
A:人間1人分の全身の表皮および真皮
B:人間1人分の全身の骨
C:人間1人分の胴体内部に存在する臓器、および脳
A~CいずれのSCP-XXX-JP-2も先ほどまで人間の体内に存在したかのように体温を持ち・血液が付着しています。後の調査でSCP-XXX-JP-2は、過去に密漁に参加・協力した経験がある人物、またそれらの狩猟品・加工品が密猟の産物であることを知りながら商品として流通させた人物の肉体であることが判明しています。目撃者の証言よると対象となった被害者の肉体から瞬時に皮膚や内臓・骨が透き通るように出現し、空中の1点に吸い込まれるかのように消失したと証言されます。SCP-XXX-JPの異常性の対象となる人物の予想を行うことが困難である点から、この現象の調査・記録は成功していません。
SCP-xxx-JPの異常性の対象となる狩猟対象はベンガルトラに限定されず、多種の哺乳類や魚介類・昆虫の不正狩猟が含まれます。一方、植物や鉱石などの不正採集者がSCP-XXX-JPの異常性の対象となった事例は現時点では確認されていません。またSCP-XXX-JP自身は否定していますが、SCP-XXX-JPは(指定がない限り)異常性を発生させる対象の選択手段を持たないと推測されています。
多くの場合SCP-XXX-JP-2を目視した対象は驚愕・恐怖等の感情を表し、即座に行動を停止・SCP-XXX-JPからの逃走を試みるなどの一般的な反応を示すこととなります。一方SCP-XXX-JPは対象に対して行為の続行を要求し、繰り返し自身の口内からSCP-XXX-JP-2を出現させることを命令します。この際SCP-XXX-JPは自身の要求を押し通すために、要求が飲まれなかった場合の対象・あるいはその家族・友人の殺害をほのめかす内容の脅迫を行います。しかし前述の通り異常性の対象として選ばれる人物は限定されており、尚且つSCP-XXX-JPに被害者の決定権が存在しないため、この脅迫に従う必要性は何一つ存在しません。
200█年5月14日石川県██山から遺棄された大量のSCP-XXX-JP-2が発見される事件が発生、その事件の異常さから財団の介入が行われました。事件発覚から2日後、警察官に扮した財団の調査員に対し近隣に住む小学生4名からSCP-XXX-JPの存在が報告され、その存在が発覚しました。その後██山の麓に存在していた廃屋からSCP-XXX-JPが回収されました。
SCP-XXX-JPが自身を発見した小学生4名を言葉巧みに誘いSCP-XXX-JP-2を出現させた後、発見者やその家族・友人の生命の危機を匂わせた脅迫を用いてSCP-XXX-JP-2の回収・遺棄を強要していました。SCP-XXX-JP回収後、発見者4名には記憶処理を行い、地域周辺にはカバーストーリー「と殺業者による産業廃棄物の不法投棄」が流布されました。
インタビュー記録
対象:SCP-XXX-JP
インタビュアー:巣鴨博士
留意点:SCP-XXX-JPの応答は機器による録音が不可能であるため、インタビューに同席した渋川研究補助員がSCP-XXX-JPの意志を文章に書き起こしたものである。
はじめまして、SCP-XXX-JP。
私は王、全ての同族を統べる王である。人間よ、私の喉奥に何かが詰まっているのだ、体が動かず自分でこれを取ることはできない。手を入れて引っ張り出してくれ。
SCP-XXX-JP、その要求を聞き入れることはできません。私はあなたの持つ特異な力について知っています。
何の話か分からないな人間よ、私の喉の奥にあるものを取ってくれるのであれば褒美を授けよう。さあ早く手を入れてくれ。
できません、SCP-XXX-JP。あなたはどのようにしてその力を手に入れたのですか?
(数秒の沈黙)私の力を知っているのならば、私が人間を、不法者の密猟者共を憎んでいることも知っているだろう。
ええ、貴方が生前密猟者に殺害され、現在の姿になったと聞いています。
私だけではない、多くの同族が犠牲になり今もなおその犠牲は続いている。それゆえ貴様ら人間は我々の脅威であり、恨むべき敵である。
生前の詳細な記憶は持ち合わせているようですね。あなたは死後、いつから再び意識を取り戻したのですか。それとも死後も意識は残り続けたのですか。
10度私の中から愚かな咎人の身を取り出せ。その後に私の過去を話そう。
その後SCP-XXX-JPとの交渉の結果、三度SCP-XXX-JP内部からSCP-XXX-JP-Aを取り出した。
よろしい。では何から語ろうか…。
(その後SCP-XXX-JPの生前の生活、および密猟者の銃撃により自身が死亡するまでの顛末が語られる、重要度が低いため省略。)
黄金に輝く鹿のような生き物だ。
そのままそいつは止まることなく、私を跨いで歩き去って行った。
補遺: ここに補遺。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Euclid
特別収容プロトコル:
説明: SCP-XXX-JPは東北地方奥羽山脈に存在する、総面積約3200平方メートルの霊的生命体群(SCP-XXX-JP-A)の生息域です。SCP-XXX-JP-A個体は大雑把に人間の形をした体長90~120cmの霊的生命体です。人間の目視ではSCP-XXX-JP-Aの姿を確認することはできませんが、SCP-XXX-JP範囲内を写真機・撮影機で記録・保存を行った場合、その生成物にSCP-XXX-JP-Aの姿を観察可能です。SCP-XXX-JP-Aは周囲の物体や人間に対し一方的な物理的接触を行うことが可能です。現在までSCP-XXX-JP-Aに対し何らかの物理的影響を与える試みは成功していません。通常時、基本的にSCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JP内部を無作為に徘徊するのみですが、SCP-XXX-JP-A同士での鬼ごっこや木登りなど遊びのように見える行動をとる姿も観察されています。SCP-XXX-JP-Aの総数は不明ですが、最大16体のSCP-XXX-JP-Aが同時に観察されています。
SCP-XXX-JP-AがSCP-XXX-JP内で人間(対象)を発見した場合、SCP-XXX-JP-Aは対象の追跡を開始します。その後SCP-XXX-JP-Aは不定なタイミングで対象に対して両腕のように見える部位で突き飛ばす・足のように見える部位を対象の足に引っ掛ける・複数体のSCP-xxx-JP-Aが体当たりを行う等の攻撃を行います。これらの行動は主に対象の背後を狙い実行されますが、対象が強く背面に警戒を行っている際はより警戒が薄い方面から同様の行動を行います。
SCP-XXX-JP-Aの攻撃により対象が転倒した場合、対象が現在着用している履物の底面(以下は便宜上”靴底”と表記)が足裏の皮膚が露出する部位まで分離します。履物の切断面は鋭利な刃物で切り取られたかのような形状をしていますが、靴底の消失の際に対象の肉体が傷つけられた事例は存在しません。
靴底の分離後、靴底は即座にSCP-XXX-JP-Aにより回収されます。この時点で靴底はSCP-XXX-JP-A同目視での観察・物理的接触が不可能な状態へと変化します。回収に成功したSCP-XXX-JP-Aは自身の足の裏に当たる部分への装着を試みます。靴底を装着したSCP-XXX-JP-Aは即座にその場を離脱し、いずこかへ走り去ります。現在まで過去に回収したであろう靴底を装着したSCP-XXX-JP-Aは再発見されておらず、靴底を装着したSCP-XXX-JP-Aが消失、もしくは靴底を着脱しどこかに保管しているものと考えられています。
この際、基本的に靴底の装着権は対象の転倒に成功したSCP-XXX-JP-Aが保有しているように見られます。対象の転倒が複数のSCP-XXX-JP-A個体の攻撃により引き起こされた場合、対象となるSCP-XXX-JP-A同士による靴底の奪い合いが発生します。靴底はSCP-XXX-JP-Aにとって何らかの重要な役割を果たすものであると推測されますが、この一連の行動がどのような意味合いを持つのかは不明です。
靴底を切り取った対象に対してSCP-XXX-JP-Aは著しく興味を失い、それ以上の関与を行おうとしません。しかし対象が持ち物の中に替えの履物を所有している場合は追跡を続行し、時折対象に向けて小石や泥塊を投擲するなどの行動を対象が新たな履物を装着するまで行い続けます。
SCP-XXX-JPの存在は少なくとも1400年代初頭には周囲の村々の人間に認知されていました。同様に当時の蒐集院もSCP-XXX-JPの存在を認識しており、財団に引き渡された文書の一部にはSCP-XXX-JPに言及した記録が残されています。当時の蒐集院はSCP-XXX-JP内で発生する現象を古狐の悪戯であると結論付け、最終的にSCP-XXX-JPを経由しない迂回路の整備、および稲荷を祭る社の建造を行っています。社の存在はSCP-XXX-JP-Aに対し何の影響も与えていません。また財団の介入が行われる以前まで、周辺土地ではSCP-XXX-JP内で発生する現象は古狐の悪戯である「突き飛ばし」・打ち捨てられた鎌が化けた付喪神の一種「草鞋剥ぎ」などとして言い伝えられていました。
実験記録1-1
Dクラス職員に運動靴を着用させSCP-XXX-JP内に立ち入らせる。
一度目の突き飛ばしにより被験者が転倒、運動靴の底面が消失した。
実験記録1-2
Dクラス職員に下駄を着用させSCP-XXX-JP内に立ち入らせる。
一度目の突き飛ばしにより被験者が転倒、下駄は鼻緒の部分を残し消失した。
実験記録1-3
Dクラス職員に靴下のみを着用させSCP-XXX-JP内に立ち入らせる。
一度目の突き飛ばしにより被験者が転倒、靴下の底面が消失した。
追記
転倒の際、被験者が顔面に中度の裂傷を負った。その際SCP-XXX-JP-1は20秒ほど靴底の奪い合いを中断し、被験者の様子を観察した。
その後被験者がSCP-XXX-JP範囲内から退避する際に麻製の布袋が出現した。中身はヨモギの葉とガマの穂であった。
以下実験記録4~6は履物の種類を変更し実験が行われたが結果に大きな変化はなかった。
実験記録2-1
直立した姿勢のDクラス職員をSCP-XXX-JP内に自生する樹木に麻縄で拘束し、履物を着用させ放置する。
周囲のSCP-XXX-JP-1群は約5分間Dクラス職員の様子を遠巻きに観察した。その後SCP-XXX-JP-1群がDクラス職員の拘束を解こうと試み始める。約30分後Dクラス職員の拘束を解除、解放された直後のDクラス職員を一体のSCP-XXX-JP-1が突き飛ばし転倒させた。
Dクラス職員は拘束されている間、自身を拘束する麻縄に何者かが接触する感覚が存在したと証言しました。
実験記録2-2
地べたに座った状態のDクラス職員をSCP-XXX-JP内に自生する樹木に麻縄で拘束し、履物を着用させ放置する。
Dクラスが地面に座った時点で靴底が消失、周囲のSCP-XXX-JP-1により回収されました。
実験記録2-3
直立した姿勢のDクラス職員をSCP-XXX-JP内に自生する樹木に銅製のワイヤーで拘束し、履物を着用させ放置する。
周囲のSCP-XXX-JP-1群がDクラス職員の拘束を解こうと試み始める、約50分間ワイヤーに石を擦り付けるつける、結び目を引っ掻く、木の根元を掘るなどの行動を行った。
以下の実験記録はSCP-XXX-JPの持つ未知の影響により一部反ミーム的特性を獲得しています。
現在これらの現象を再現する実験は禁止されています。
実験記録
同一人物が長期間SCP-XXX-JPの影響を受けた場合の経過観察
[認識不可]にSCP-XXX-JP内で計10足の履物を消費させる。
[認識不可]
次回の実験ではより強力な追跡装置と長期間撮影可能な通信機能付きの撮影機器を装備させること。
██博士
追記:██博士はこのような文章を製作した覚えはないと主張しています。
実験記録
[認識不可]にSCP-XXX-JP内で計30足の履物を消費させる。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル:
説明: SCP-XXX-JPは異常性を保有するキングサイズのベッドです。SCP-XXX-JPの耐久性・経歴などに一切異常な点はなく、突如異常性が確認された200█年8月7日までは通常のベッドとして使用されていました。当時SCP-XXX-JPに設置されていたシーツやベッドスプリング・枕をSCP-XXX-JP上から排除したところ、それらの物品から異常性が消失したことから、異常性の核はSCP-XXX-JPの骨組みに存在するものと考えられています。
SCP-XXX-JP上に人間・生物(使用者)が存在する場合、使用者に対して非常に心地良い感覚の眠気を発生させます。これは例えSCP-XXX-JPの骨組みに直接横になるなどの通常下であれば不快感を感じる状態であったとしても同様に眠気が発生します。この際第三者によりSCP-XXX-JP上から退去するように指示されたとしても対象は指示に非暴力的に背く、もしくは眠気により命令自体を正しく認識しないという反応を示します。
SCP-XXX-JPを使用して約30秒が経過すると、SCP-XXX-JP上に存在する掛け布団・枕の下・対象の体の下・SCP-XXX-JPの上空約1m付近などから多数の生物(SCP-XXX-JP-A)が出現します。SCP-XXX-JP-Aとして出現する可能性がある生物は「体毛、もしくは羽毛で全身の大部分が覆われている」という特徴を持つ地球上に存在する哺乳類・鳥類です。出現する生物は地球上に実在する生物に限られますが、すでに地球上で絶滅した生物や通常の個体ではありえない体格を持つ生物(例:体長30cm以上の鶏の幼体・体長1m近くのジャンがリアンハムスターの成体など)が出現する可能性もあります。
SCP-XXX-JP-Aは常に睡眠状態、もしくは非常に強い微睡状態であり、対象に覆いかぶさる・寄り添う・頭の下に潜り込むなどの方法で対象の枕や布団の代わりとして機能します。SCP-XXX-JP-Aの肉体は非常に弾力性・流動性に富み、強い負荷がかけられた場合は肉体が圧力に合わせ変形するため、使用者や他のSCP-XXX-JP-A個体の下敷きとなったとしても死亡することはありません。出現するSCP-XXX-JP-Aの総数はSCP-XXX-JP-Aの体格により変化しますが、使用者の肉体を覆うのに十分な数に到達した時点で出現が停止します。SCP-XXX-JPの上から落下する、SCP-XXX-JPと使用者の周囲から50cm以上引き離されたSCP-XXX-JP-Aは少量の白煙と共に瞬時に消失し、必要に応じた数のSCP-XXX-JP-Aが新たに追加で出現します。消失したSCP-XXX-JP-Aと新たに出現したSCP-XXX-JP-Aに関連性はなく、完全な別個体です。上記二つの特性によりSCP-XXX-JP-Aのサンプルの回収の試みは失敗しています。
SCP-XXX-JP-Aに覆われた使用者は平均約4分ほどで睡眠状態へと入ります。睡眠状態に入った直後に使用者の肉体は徐々に変異し始め、90~120分ほどの時間をかけSCP-XXX-JP-Aと同種の生物へと完全に変化します。使用者が完全に同種の生物へと変化を終えた時点で、使用者と全てのSCP-XXX-JP-1は消失します。使用者が完全に変化を完了するまでの間であれば、使用者をSCP-XXX-JPから引き離すことにより、SCP-XXX-JPの使用時間と同等の時間を経て使用者は元の姿へと復元します。復元のまでの間、使用者の肉体はSCP-XXX-JP-Aと同様に弾力性が強化されており、睡眠状態から覚醒することはありません。

SCP-XXX-JPの模造画像、全体像を確認する場合は画像をクリックしてください。
説明: SCP-XXX-JPは限定的な現実改変能力を持つマネキン人形です。SCP-XXX-JPは高さ180cm重さ70kgであり、左目を除く全体に包帯が巻かれています。包帯には所々に人間の血液が付着しており、これらの血液は劣化することなく常に鮮度を保ち続けます。この血液は直近の被害者の血液と同一のものであることが判明しています。
包帯から露出した左目部分には精巧な欧米人女性の特徴を持った薄緑色の瞳孔を持つ目とその周辺の皮膚が描かれています。また口腔に当たる部位には金属製のファスナーが取り付けられています。ファスナーの開閉は可能ですが内部に特筆すべきものはありません。SCP-XXX-JPから包帯を取り除く試みは、SCP-XXX-JPが装着している包帯が尽きることがないため失敗しています。非破壊検査の結果、左目以外の部位には何の装飾も成されておらず、鼻や口・耳等の凹凸も存在しないことが判明しています。またSCP-XXX-JPの胴体内部に不定期の脈動を繰り返す有機的物体の存在で満たされていることが確認されています。
SCP-XXX-JPを視界に入れた状態で人間(対象)が「SCP-XXX-JP」と「死」を関連させた思考を抱いた場合、条件を満たした対象はSCP-XXX-JP-1と分類されます。この現象はSCP-XXX-JPの写真・映像・極めて精巧に制作された絵画や模造品等でも同様の現象が発生します。
SCP-XXX-JP-1となった約38%の人間は共通して「何者かに見つめられている」といった漠然とし恐怖感を抱きます。この妄想・恐怖心は非常に微弱なものであり、多くの場合SCP-XXX-JP-1の生活や行動に影響を与えることはありません。そのため、SCP-XXX-JPを目撃した人物がSCP-XXX-JP-1へと変異しているか否かを正確に判断するのは困難です
SCP-XXX-JP-1に変化した62%の人物は従来の概念とは異なる、新しい死の定義に関する普遍的概念を獲得します。その概念はSCP-XXX-JPの存在を「死に関する普遍的な現象」として認識するものであり、「生命の終わりはSCP-XXX-JPに出現によって確定する」といった概念を持ちます。例を挙げると62%のSCP-XXX-JP-1にとって”転落死”は「高所より転落して死亡した状態」をさす言葉ではなく「SCP-XXX-JPより高所から突き落とされて死亡させられた状態」を指し、”病死”は「何らかの病により身体機能が停止・阻害され死亡した状態」ではなく「何らかの病を患った人間がSCP-XXX-JPによって殺害された状態」を指す言葉となります。
これらの影響はSCP-XXX-JPに関する記憶を処理することにより消失させることが可能です。しかしこの対応では後述する対象の死亡後に発生する異常性を防ぐことは不可能です。
異常性に暴露した人間が何らかの原因で死亡した場合、SCP-XXX-JPは瞬時に対象の周囲へと転移を行います。この転移の際SCP-XXX-JPが所有していたあらゆる装備品は転移前に存在していた地点に残されます。再出現したSCP-XXX-JPは対象の死因に関連した凶器を保持しており、凶器にはしばしば対象の血液・指紋・体組織等が付着しています。またSCP-XXX-JPが可動性を持たない石膏であるのに関わらず、再出現時のSCP-XXX-JPは状況に応じた様々な姿勢で出現します。それらの姿勢は凶器を握りしめた状態・死体の首に両手をかけた状態・高い位置から死体を見下ろしている状態など凶器同様に自身を殺人の加害者と誤認させるようなものです。
対象の死因が病死や老衰などの明らかに他殺と判断されない状況の場合、対象の死体に新たな傷跡の追加・遺書などの書置きの抹消・死亡時の記録の改変などが発生します。また対象の死亡の原因が第三者による故意の殺人、もしくは偶発的な人為的事故であった場合。SCP-XXX-JPの出現と同時に被害者の死体のみを残し、殺人や事故が発生したという事実の抹消および殺人・事故を記録した媒体や殺人・事故の当事者を含む目撃者に対し記憶の改変が発生します。この際改変される情報は対象が他殺以外の理由で死亡した可能性を示す情報のみに限定されます。
そのため対象の本来の死因は、対象の死因とSCP-XXX-JPの持つ凶器から推測する他はありません。どのような死因であっても共通してSCP-XXX-JPの出現と同時に対象の死体から左目の眼球が消失します。消失した眼球の行方は判明していません。
上記の偽造工作のためSCP-XXX-JPに関する知識を持たない人間が以上の影響下にある現場を目撃すると、多くの場合はSCP-XXX-JPが対象を殺害した、もしくは対象の死に関連していると錯覚します。その結果SCP-XXX-JPと対象の死体の目撃者は、高い確率で新たにSCP-XXX-JPの異常性の暴露者へとなります。
SCP-XXX-JPは神奈川県にて突如線路上に付近を走行中だった電車と全く同じ型・経年劣化の鉄道車両と轢死した男性の死体が出現したことをきっかけに発見されました。出現した車両の内部には車掌や乗客は存在せず、運転席内部から運転席に座った状態のSCP-XXX-JPが発見されました。しかしSCP-XXX-JPの出現現場が非常に人通りの多い場所であったこと、突如鉄道車両が出現するという現象の規模の大きさから多くの人間の目にSCP-XXX-JPが触れ、結果として多くの人間がSCP-XXX-JPの異常性にされされることとなりました。
当初財団は全ての目撃者に対し記憶処理を行った後に開放されていましたが、度重なるSCP-XXX-JPの収容違反と後の実験にからSCP-XXX-JPの大まかな異常性が判明、記憶処理後も死亡時にSCP-XXX-JPの転移が発生することが判明したため、現在全てのSCP-XXX-JPの影響を受けた人物に対し終了処分が行われています。
記録
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid Keter
特別収容プロトコル: ここに特別収容プロトコル。
説明:
SCP-XXX-JPは日本の関東地方でのみ存在が確認されている、電柱柱や公共の掲示板などに無許可で張り出される縦3cm横8cmのシールです。シールの表面には青地に白色のゴシック体で「あなたの悩みを治療します」の一文のみが印刷されています。SCP-XXX-JP自体は異常性を持たず、その構成物にも不審な点は存在しません。
現在大きなストレスや悩みを抱えている、もしくは強い自傷・自殺欲求、うつ病を抱える人間(以下対象)がSCP-XXX-JPを目撃した場合、対象はこのSCP-XXX-JPの広告内容に対して強い興味を持つようになります。SCP-XXX-JPを目撃した対象者は不定のタイミングで瞬時に消失し、病院の診察室に似た空間(SCP-XXX-JP-A)へ転送されます。SCP-XXX-JP-A内には一般的な事務机・2脚の回転椅子・移動式のホワイトボードなどの一般的な事務用品が複数存在しており、プレートに「出口」と書かれた木製の扉と「治療室」と書かれた金属製の扉が隣り合って存在します。SCP-XXX-JP-Aへの転送は第三者により対象の消失する瞬間が目撃されず、かつ転移により対象に何らかの社会的・財産的損害を被らない状況でのみ発生することが確認されています。対象がGPS・ボイスレコーダーなどの追跡装置・録音装置を所持している場合は転送そのものが発生せず、またSCP-XXX-JP-A内部ではスマートフォンやデジタルカメラなどの撮影機能・録音機能・通信機能などが使用不可能となることから、何らかの防護措置が働いているものと思われます。
SCP-XXX-JP-A内部には自身を院長と名乗る白衣を着た短髪の60~70歳程度とみられる肥満体の男性(SCP-XXX-JP-B)が存在します。白衣に付けられているネームプレートには「三島幸雄」と彫刻されていますが、これが本名であるかどうかは不明です。複数の対象が同時にSCP-XXX-JP-Aへと転移を行った場合であっても、SCP-XXX-JP-A内で対象同士が遭遇することはありません。初回の転移時、SCP-XXX-JP-Bは対象に対して唐突、かつ了承を得ずにSCP-XXX-JP-Aに呼び寄せたことに対する丁寧な謝罪を行った後にSCP-XXX-JP-Aの機能と目的の説明を行います。
SCP-XXX-JP-Bの説明では、SCP-XXX-JP-Aは頭部の内部に存在する「悩みの種」を物理的に破壊することによってストレスからの脱却を目指す個人経営の心療内科病院です。SCP-XXX-JP-Bは人間がため込む悩みやストレスは多くの場合は頭部に集まるものであると主張し、その集まった悩みやストレスを「悩みの種」と表現します。その上で「悩みの種」は物理的に頭部にショックを与えることにより一時的な除去や緩和が可能だと主張します。
SCP-XXX-JP-Aの機能を説明を終えたSCP-XXX-JP-Bは対象に対し治療を受けること提案し、それを強く推奨します。この提案は強制的なものではなく対象が治療を拒む、もしくは受診途中に治療の中止を要求するとSCP-XXX-JP-BはSCP-XXX-JP-A内の「出口」と書かれた木製の扉へと対象を誘導します。開かれた扉の先は一般住宅の廊下に似た空間が観察されますが、対象の体が完全にドア枠を通過した地点で対象の自宅内外・自宅の最寄り駅などへの強制的な転移が行われます。出口から見える範囲では廊下に他の部屋につながる扉は存在しません。
対象が治療を受けることを望んだ場合、SCP-XXX-JP-Bは対象に対する治療法を決定するために複数の質問を行います。質問内容は基本的に、1:頭部の破壊方法 2:使用する道具 3:破壊時の痛覚の有無・変化 4:その他希望 で構成されています。全ての質問への回答が終了するとSCP-XXX-JP-Bは対象を「治療室」と書かれた金属製の扉へと誘導します。扉の内部は基本的に5平方メートルほどの排水溝と水道が設備された青いタイル張りの空間です。しかし質問の際に対象が特殊な空間での治療を要望していた場合、内部の空間が変化する可能性が存在します。内部には既に対象が望んだ頭部の破壊方法を実現可能な凶器が用意されており、基本的にSCP-XXX-JP-Aの手によって対象は頭部を破壊され死亡します。
対象はその後、自身がSCP-XXX-JP-Bと共にSCP-XXX-JP-Aの診察室内に存在することを認識することが可能です。対象はSCP-XXX-JP-Aにより殺害され、SCP-XXX-JP-Aの診療室内に存在することを知覚するまでの間を記憶を持ちません。しかし治療前に何らかのストレスを抱えていた対象はストレスの軽減され、ストレスの原因である事象に対する理性的、かつ前向きな判断を行うことが可能な精神状態であることを自覚可能です。
SCP-XXX-JP-Bはこの際、治療は問題なく終了したと報告します。
SCP-XXX-JP-Bは治療法以外に関する、SCP-XXX-JP-Aや自分自身に対する質問等や疑問等は
拳銃
爆弾
ハンマー
ストンプ
今日限りで私は君たちの手を離れることにした、
君たちが私の邪魔をする理由は、私が君たちが私の治療法について正しい知識を持たないことが原因だと考えていた、そして私が治療を通し君たちに何か影響を与えようとしていると勘違いしているからだと思っていた。
だから私が善良で人のために最善の努力を行い続けていることを理解すれば、君たちはいつかきっと私の手助けをしてくれるものだと考えていた。
だから20年もの間、私は君たちの監視下にあり続けた
だが違った
君たちはにとって私が善良化悪人であるのかはただの指針に過ぎず、私が君たちに理解できない存在である、それだけが重要なようだ。
私はパートナーとして選ぶ相手を間違えたようだ。
先日、私は新たなパートナーとしてふさわしい団体と
それ以降SCP-XXX-JPは財団関係者との。またSCP-XXX-JPの記載されている既存の文面に加え、以下の文面が追加されています。
当院の協賛団体「マナによる慈善財団」への寄付を募集しています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: ここに特別収容プロトコル。
説明: ここに説明。
SCP-XXX-JPは岡山県██町に存在する、████工場という名前の遺棄された廃倉庫です
SCP-XXX-JP内部に年齢が満20歳以上の人間(対象)が内部に侵入した場合、対象は瞬時に消失します。この際GPSなどのあらゆる電波機器・追跡装置はその機能を停止します。それらの装置は対処の消失と同時にSCP-XXX-JP外に存在する林内に出現します。消失後の対象は自身が暗闇の中に存在しており、周囲から音源不明の大量のホイッスルを鳴らす音を聞くことになります。このとき発生する笛の音は非常に規則正しいものであり、3秒間の音の発生、2秒間の静寂を絶えず繰り返し続けます。対象が消失して約3分程度が経過すると、周囲の光量が回復し、周囲の様子を目視することが可能となります。
対象は出入り口が完全に鉄板や木板で塞がれていること以外はSCP-XXX-JP内部と同一の特徴を持つ施設内(SCP-XXX-JP-A)に出現します。この時対象は必ずSCP-XXX-JP-A内の1階広間の中心部に出現し、暗闇の中を無差別に移動を行ったとしても同様の結果となります。SCP-XXX-JP-Aに出現した対象は100人前後の5~12歳程度と見られる人間(SCP-XXX-JP-B)と1名の一般的に「学ラン」と呼称される既製品の黒の学生服を着用した16~18歳程度と見られる男性(SCP-XXX-JP-C)に円形に包囲されています。全ての人間はホイッスルを用いて一定のリズムを奏で続けています。
全てのSCP-XXX-JP-Bはホイッスルを用いて、規則正しい笛の音を発生させ続けています。存在するSCP-XXX-JP-Bのや顔ぶれは異常性の発生ごとに変化しますが、中には必ず異常性の対象となった人間の幼少期時代の姿を取った実体(SCP-XXX-JP-B’)が存在しており、他のSCP-XXX-JP-Bの3~4割程度の人間は対象の幼少時代のクラスメイトや現在の友人の幼少時代の姿と同一の姿を取っています。また全てのSCP-XXX-JP-Bは水鉄砲・模造刀・既存のアニメに登場する魔法のステッキなどの何らかの武器の形状をした玩具を所有しています。
対象がある程度、現在自身が置かれている状況を理解したところでSCP-XXX-JP-Cの合図によりSCP-XXX-JP-Bによる笛の音は停止され、SCP-XXX-JP-B’を連れて包囲の内側へと移動を行います。その後SCP-XXX-JP-CはSCP-XXX-JP-B’へと将来の夢を尋ねます。この時のSCP-XXX-JP-B’の夢は確認される限りは実際に対象が幼少時代に抱いていた夢であり、場合によっては「魔法使いになる」「世界征服をする」などの実質的に実現不可能な内容のものも存在します。
SCP-XXX-JP-B’が答えた夢が対象によってSCP-XXX-JP-B’が望む形で実現されていない場合、SCP-XXX-JP-Cはその事実を「過去の自分に対する裏切り」と述べ、対象が如何に罪深いか演説を行います。この際、対象の成長に伴い将来の夢が別の物へと変化した・そもそもが実現不可能な夢であった等の事情は一切考慮されず、SCP-XXX-JP-Cは夢の心変わり・夢の実現の諦めその物が重大な裏切り行為であると主張します。
演説を終えたSCP-XXX-JP-CはSCP-XXX-JP-B’に対し、望まぬ未来の象徴である対象を自身の手で処刑するように命令します。SCP-XXX-JP-B’は所有する玩具を用いて、対象を殺害します。このときの玩具の殺傷力は本来の材質等を考慮すればあり得ないほどの殺傷力を保有しており、しばしば実物の銃器や刃物類よりも高い性能を発揮します。SCP-XXX-JP-B’は対象の殺害に対する一切の躊躇が存在しないどころか、殆どの場合は対象への侮蔑の言葉と共に喜々として処刑を行います。
処刑を終えたSCP-XXX-JP-B’に対しSCP-XXX-JP-Cは称賛の言葉を述べ、他のSCP-XXX-JP-Bは拍手と共に再び一定のリズムで笛を吹き始めます。同時に再びSCP-XXX-JP-A内の光量が下がり始め、最終的に光量が0となると同時にあらゆる通信機器・追跡機器の送信は断絶します。対象の死体やSCP-XXX-JP内に持ち込まれた機材がSCP-XXX-JP内に再出現することはなく、再度SCP-XXX-JP-Aへ新たな人間を送り込んだ場合もそれらの痕跡を発見することは不可能です。
SCP-XXX-JP-B’の証言する「将来の夢」はおおむね対象が同年代時期に抱いていたものと一致しているものの、5~12歳の間に置ける「将来の夢」の変化等に対してどのような処理が行われているかは不明であり、かつ対象が記憶している幼少期の「将来の夢」とSCP-XXX-JP-B’が述べた「将来の夢」が食い違っているケースも複数存在するため2、SCP-XXX-JP-B’が答える「将来の夢」が本当に対象が幼少期に抱いていたものと同一であるかは不明です。
SCP-XXX-JPがいつごろからこのような異常性を持ち始めたのかは不明であり、異常性の核であると思われるSCP-XXX-JP-Cに関する情報も現在判明しておりません。
映像記録
実験01
対象:D-XXX01
幼少期の将来の夢:警察官・仮面ライダー
目的: 通常下におけるSCP-XXX-JPの反応の記録
SCP-XXX-JP内部侵入記録20█:4:21
W:それではD-XXX01、倉庫の内部へ侵入してください。
D:おい、心霊現象の調査ってこんな昼間からやって意味あるもんなのか?
W:D-XXX01、倉庫内部への侵入を行ってください。
D:[悪態をつきながらもSCP-XXX-JP内部に侵入を行う。Dの身体が完全にSCP-XXX-JP内へと侵入すると同時に、Dは消失した。]
D:[侵入口から5mの地点に到達したと同時に、SCP-XXX-JP内のすべての出入り口が封鎖される。Dはまだその事実に気が付いていない。]
D:とりあえず中心辺りまでに来たが次は何をすればいいんだ。
W:しばらくそこで待機してください、何か異変があれば報告してください。
D:カメラあるんだから見りゃ分かるだろ!何にも見えねぇし、クソうるせぇし…出口どこだ出口。
w:出口らしきものを発見した時は報告をお願いします。
D:[3分ほどの無言] 結構歩いてんのに、出口どころか壁すらないぞ、俺はちゃんと帰れるんだろうな?
W:笛の音に何か変化はありませんか?こちらからはだんだん音が近くはっきりとしているように聞こえますが。
D:ああ、そういやそうだな。それとなんか・・・。
W:どうかしましたか?
D:…周りに何かいる気配がする、さっきからそれを探してんだがかすりもしない。
W:どのような格好をしているか分かりますか
D:
その後
実験2~4はほとんど同じ結果だった
2:Dクラス雇用前に将来の夢を叶えていた人物(夢が違う)
3:上と同様(今違うじゃん)
4:記憶処理、財団による御膳立て。(ピエロピエロ)
5:
○○君、君のの将来の夢は何だ?
こいつらを見ろ、
これは重大な裏切りだ。
小説家
実験02
対象:元Dクラス職員(曽良 清)
説明:曽良は元々居眠り運転による交通事故により、10数名の園児を殺害した罪で死刑判決を受け、Dクラス職員となりましたが、事件の残虐性が低いことや模範的態度でDクラス職員として雇用されていたことから、記憶処理を受けた後に解雇されました。その後曽良は幼少期からの目標であった小説家としての夢を自力で叶え、一定の成功を保っていました。そのため「夢を無事に叶えた対象」としてSCP-XXX-JPの実験に使用されることになりました。

最も保存状態が良好だった時代のSCP-XXX-JP
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはその性質上、一定段階で異常性が自動的に消失するため、収容手順は主にSCP-XXX-JPの影響を受けた大会・コンテスト・競技会の参加者及び関係者・観客へのSCP-XXX-JPに関する記憶処理を中心に構成されます。
基本的にSCP-XXX-JPの影響下で確定した結果を改変する必要性はありませんが、政治的・経済的に不利益な事象が発生する場合は、財団による介入がおこなわれます。
異常性の消失したSCP-XXX-JPは回収され、サイト-8181の資料室にて回収地域と異常性の影響を受けた対象を記録した上で保管を行ってください。
説明: SCP-XXX-JPは青空と雲を背景に直立した状態で腕を組む男性が撮影されたカラー写真です。被写体の男性はアラブ系人種の特徴を持ち、外見から年齢20代後半から30代前半であると推測されています。現在までSCP-XXX-JPの撮影場所や男性の身元は確定されていません。後述する異常性を除いて、SCP-XXX-JPの耐久度・成分分析などの結果に異常な点は存在しません。
SCP-XXX-JPの裏面にはSCP-XXX-JPの出現地域の主要言語を用いて「私は公平を求める」の意味を持つ文が異常性のない黒インクで書き込まれています。SCP-XXX-JPは世界各地の美術館や博物館・スポーツ競技場・政治的施設などを中心にした、現在何らかの作品・技術・人物の評価が行われている現場で発見されています。現時点においてはSCP-XXX-JPの出現プロセスは明らかになっていません。
SCP-XXX-JPは当該オブジェクトが出現した現場で現在開催されている競技会・コンテスト・選挙などに関連した全ての人物に対して影響を与えます。全ての暴露者は現在行われている競技・コンテスト。選挙が終了するまでの間、審査対象の持つ評価に直接関連しないあらゆる情報を認識が不可能になる、一種のミーム認識阻害を発症します。
影響により隠蔽される情報の種類や量は対象となる大会やコンテストの趣旨・評価される内容により異なりますが、評価対象が絵画や文学・映像作品・特定種類の一般流通商品などの芸術作品や開発製品である場合、製作者や製造元に関する情報、審査対象に関連する全ての人物・企業の経歴・地位・関係性に関する情報、他の既存の作品と審査対象の間に存在する評価に不必要な関連情報などが隠蔽される傾向にあります。
評価対象がスポーツや特定の特殊技術・首脳選挙など人間や生物が主体である場合、対象の性別・年齢・容姿・家族構成・学歴・犯罪歴・思想・所属などの評価対象以外のほぼ全ての情報が隠蔽される傾向になります。この際、評価対象者の名前は個人を識別するための記号としてのみ作用し、名前が本来保有している性別・国籍・血縁関係などを表す作用は一時的に消失します。
上記の全ての影響は全ての審査対象に対する評価が行われ、それらの順位が確定した時点で消失します。SCP-XXX-JPの影響下で確定した順位を変更・改ざんを行うこと自体は問題なく行うことが可能です。しかし結果の変更・改ざんが行われたか否かに関わらず、審査対象が確定した順位に相応しい正式な評価を得られなかった、または順位の結果を理由に審査対象が理不尽な攻撃・非難を受けた場合、次回新たに出現するSCP-XXX-JPに水濡れ・皺・変色などの劣化が発生します。
また順位の確定前にSCP-XXX-JP全体の12分の1以上を任意の方法で破壊した場合も同様に異常性を終了させることが可能ですが、同様に次回新たに出現するSCP-XXX-JPに焦げ・折り目・引っ掻き傷などの以前の破壊方法に関連した損傷が発生します。これらの劣化・損傷は不可逆なものであり、出現を重ねることにより回復することはありません。
2016年、SCP-XXX-JPがTOKYO INTERNATIONAL FOTO AWARDS(TIFA)のアマチュア部門に出現した際、当該オブジェクトがコンテストの参加作品として誤認され評価が行われる事態が発生しました。その結果、少なくとも現代の評価基準においてはSCP-XXX-JPの芸術作品としての評価は非常に凡庸であり、初期の選考段階で排除されなかった理由が不明などの評価が下されました。
その後同年10月に岡山県総合グラウンド陸上競技場で行われたマラソン大会会場で回収されたSCP-XXX-JPの文面が「それでも私は公平を求める」の意味を持つ文に変化していることが確認されました。これは文面の内容が変化した唯一の事例であり、この事例以降の文面に変化はありませんでした。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル:
説明:
SCP-XXX-JPは周期的に異常現象を引き起こす2体のカエルの像です。像はそれぞれ大きさが異なり、高さが約53cm重さ約6.7kgの像(大きい方)がSCP-XXX-JP-A、高さ約37cm重さ約4.2kgの像(小さい方)がSCP-XXX-JP-Bに指定されています。(以下、SCP-XXX-JP-AおよびSCP-XXX-JP-Bの総称をSCP-XXX-JP-1と指定する)SCP-XXX-JP-1は共通して王冠を被った擬人化されたカエルがモチーフにされています。しかし両像の取る姿勢には若干の違いが存在し、それぞれSCP-XXX-JP-Aが座り込み両腕を組み方手の平を頬に当て上空を見上げる姿勢、SCP-XXX-JP-Bが座り込み両腕を前方に投げ出し頭部を左に向けやや上方向を見つめる姿勢を取ります。両像は陶磁器で構成されており、非破壊検査によりおおよ1800~1850年ほどに制作されたものと推測されています。
SCP-XXX-JP-1はそれぞれ異なった周期に未知の手段を用いた自壊を行い、同時に異常な現象を発生させます。SCP-XXX-JP-1の崩壊の周期はSCP-XXX-JP-Aが約9~15ヶ月、SCP-XXX-JP-Bが約12~18ヶ月です。この際どちらの像が自壊したかにより発生する影響が異なり、SCP-XXX-JP-Aが崩壊した場合は”イベント父”、SCP-XXX-JP-Bが崩壊した場合は”イベント子”と指定されます。周期的な自壊以外の手段によりSCP-XXX-JP-1が破壊された場合も同様にイベントが発生します。現在までSCP-XXX-JP-AとSCP-XXX-JP-Bの自壊イベントが1か月以内に同時発生した事例は存在せず、SCP-XXX-JP-1の同時破壊は予期せぬ異常性が発露する可能性が存在します。
パターン父: SCP-XXX-JP-Aが自壊、もしくは破壊された場合に発生。SCP-XXX-JP-Aは必ず腹部の破裂、全身の崩壊といった工程で自壊する。
”イベント父”の対象は「父親が存命中の人間」であり、SCP-XXX-JP-Bの直線距離上から最も近くに存在する10名前後が選択されます。”イベント父”に選択された対象は即座に発音能力を喪失し、本来対象の口から発音されるべき言葉はSCP-XXX-JP-Bの内部から発生します。しかし被害者自身を含むすべての人間はこの事実に違和感を抱かず、実際に発声が行われていないのにも関わらず、通常通りに会話による意思疎通を行うことが可能です。SCP-XXX-JP-Bはイベント直後の数分間のみ複数の対象の言葉を代弁するかのように発声を行い続けますが、徐々に発言内容が対象者の父親の名前を呼ぶ声へと変化します。この発声はイベント終了まで継続されます。
SCP-XXX-JP-Bが全ての対象の声で父親の名前を叫んだ後、不定のタイミングで被害者の足元の土壌から1匹のヨーロッパアマガエル(Hyla arborea)の死骸が浮かび上がるように出現します。このとき出現するヨーロッパアマガエルは全長40~50cm程に肥大化しており、いずれも腹部が破け、臓器が露出した状態です。また露出した臓器の中に交じり全長8cmほどの鋭利な金属片が存在します。死骸を目撃した被害者は例外なく死骸を刃物で腹部が破られ、かつ鋤骨を抜き取られた実の父親の死体であると認識し、周囲の人間もその意見に同調します。多くの場合死骸は一般的な変死体や殺人事件の被害者として処理されることになります。この影響は最終的にその地域における葬儀と埋葬が完了するまでの間継続し、埋葬の完了と同時に全ての異常性が消失します。この時行われる葬儀はその地域においてより豪華、格式の高いと考えられている様式が用いられる傾向にあります。またその地域の葬儀の様式に関わらず、必ず対象による自身の父親に向けた死別を惜しむスピーチが行われます。
イベント発生の間、被害者の本来の父親の所在は一切不明であり、イベントの終了と共に自宅や職場にて胎児のように蹲った状態で発見されます。全ての男性はイベント発生間の記憶を失っています。男性の多くは体調の不調を訴え、胃袋からは体肢や骨格に損傷が存在する昆虫や鼠などの小型の哺乳類の死骸、少量の土や砂が発見されます。またSCP-XXX-JP-Aはこの際ランダムな対象の父親の側で全ての損傷が回復した状態で発見されます。
”イベント父”以降、被害者及びその父親はイベント以前の関係性に関わらず非常に良好な親子関係を持つようになります。被害者の父親がすでに死亡している被害者は、多くの場合父親が埋葬されている土地周辺に自身の住居を写し、頻繁に礼拝や参拝を行う傾向にあります。また存命の被害者の父親は昆虫に対する突発的な異食癖を発症します。異食を行う際、父親本人は自身の行動を認識していないことが明らかになっています。
イベント子: SCP-XXX-JP-Bが自壊、もしくは破壊された場合に発生。SCP-XXX-JP-Bは必ず、頭部の破裂・全身の崩壊といった工程で自壊する。その際内部からは○○が体内に残留している、消化途中の○の死骸が出現する。
”イベント子”の主な対象は「父親が存命中の人間」であり、SCP-XXX-JP-Aの直線距離上から最も近くに存在する10名前後が選択されます。イベントの対象となった人間は即座に強い吐き気を覚え、大抵の場合は嘔吐を行います。この吐き気と嘔吐は繰り返し発生し、序盤の嘔吐では胃の内容物などが吐き出されますが、内容物がすべて吐き出されると代わりに砂利や藻が混じった淡水へを嘔吐するようになります。十数回嘔吐を繰り返した対象は最終的に、食道および胃袋、透き通った淡水、1匹の体長約20cmのヨーロッパアマガエルの幼生を吐き出し死亡します。吐き出された全ての物体、及び被害者の死体は水面に浮かぶように土壌・建築物上に浮き、あらゆる物理的接触を受け付けなくなります。これらの物体は周囲の土壌や資材ごと掬い上げることで移動を行うことが可能です。SCP-XXX-JP-3は死亡した被害者の声で自身の父親に対する別れの言葉を繰り返し発しつつ、遊泳することなく土壌上に浮かび続けます。この時SCP-XXX-JP-3はしきりに「見つかった」「迎えが来る」といった内容の言葉を発します。最終的に全ての幼体は土壌へと沈み消失します。
幼体の消失後、10分以内に被害者の父親は自身の子供の身に何が発生したかを正確に理解し、強く取り乱し悲しみに包まれます。しかし父親自身の息子・娘に対して「実の息子・娘」ではなく「養子」、被害者に対しては「死亡」ではなく「本来の父親の元に帰った」という表現を行います。その後父親は自身の子の死体の所在地へと向かい移動を行います。死体が移動されてもその正確な位置を捕捉することが可能です。被害者の死体の元へとたどり着いた父親は死体の傍らに佇み、カエルの鳴き声をまねるように喉を鳴らし続けます。この行為の間、食事や睡眠・排泄などの行為に多少無頓着となりますが、完全に無視されることはありません。
被害者の死亡後3~5日後、被害者の死体の元に再びヨーロッパアマガエルの幼生が出現します。このとき出現する幼体は全て手足で陸上を移動できるまでに成長した状態です。この際、被害者の死体の傍らで父親が喉を鳴らし続けた場合はほぼ確実に幼体が出現しますが、父親が存在しなかった、もしくは長期間存在しなかった場合、幼体の出現率はおよそ4割程度までに低下します。しかし残された6割の幼体も被害者の死亡後2年以内に全個体の出現が確認されました。
出現した幼体は死体の口腔・鼻孔・耳孔などへ接近すると、体腔から体内へ吸い込まれるかのように消失します。幼体が消失した直後、被害者の死体は上空へ弾き飛ばされるように跳躍します。この時点で被害者に対するあらゆる物理的接触は通常通り作用するようになり、同時に被害者の意識が覚醒し蘇生します。覚醒した被害者は死亡から蘇生までの正確な記憶を保有しておらず、皆一様に「水の中にいた」「冷たいところにいた」といった証言を行います。蘇生した被害者の食道および胃袋も完全に再生しており、蘇生直後の対象の胃や肺には淡水や砂利・種類不明の藻、及び大量のmaruが混入しています。
イベント子以降、被害者及びその父親はイベント以前の関係性に関わらず非常に良好な親子関係を持つようになります。しかし両者間における人間関係の認識は「育ての父親」「養子の子供」で固定され続けます。実の父親に関して言及を行った場合、両者とも不明瞭に喉を鳴らしそれが実の父親の名前であると主張します。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは施錠機能の付いた中危険物収容ロッカーに保管されます。もしSCP-XXX-JPによるものと思われる事件が発生した場合、SCP-XXX-JPの対象となっている人物を見つけ出し、記憶処理とともに偽の娯楽趣味をも持っていた記憶を添付してください。
説明: ここに説明。
SCP-XXX-JPは異常なサービスを提供するサイズ100×148mmの広告ハガキ(ダイレクトメール)の総称です。SCP-XXX-JPの表面上部には「あの人の趣味を安上りに」の文字が太字で記載されており、表面下部には広告文が記載されています。裏面には氏名・郵便番号・住所・電話番号などの一般的な広告ハガキの記入箇所に加え、「目標人物」「特記事項」の項目が存在します。
以下が表面に印刷されている広告の内容です。
あの人の趣味を安上がりに!!!
ご家族や彼氏の理解できない趣味に悩まされたことはありませんか?場所ばかり取る似たり寄ったりのプラモデル、犯罪手前の気持ち悪いフィギア、値段とブランド以外に価値のない高級バック、何が違うのかが分からない化粧品、わざわざ疲れるために行く旅行・・・
正直そんな趣味はもうやめて欲しい、でもとても面と向かって本人には言えない、言ったとしても聞き入れてもらえない・・・そんなあなたに朗報です。
彼らの趣味を変えてみませんか?
"Entertainment & Enterprise"(E&E)
SCP-XXX-JPは主に各地方の郵便局の仕分け作業中に他の異常性のない郵便物に紛れ込んだ状態で発見されますが、その詳しい出現プロセスは不明です。SCP-XXX-JP表面に宛先となる郵便番号や住所が存在しないのにもかかわらず、他の郵便物と共に一般的な郵便経路をたどり、不特定な一般家庭へと送り届けられます。
この際時折SCP-XXX-JPが配達されずに住所不特定の郵便物として処分される事例が存在します。そのためSCP-XXX-JPは特定の人物に郵送されるものではなく、特定の条件に合致した人物が存在する場合、その家庭の郵便物として送り届けられるとおいうプロセスを持つと考えられています。
SCP-XXX-JPの配達先として選択される家庭には、多くの場合家族や親しい人物がもつ趣味に対して何らかの不満を持つ人物が在籍しています。
SCP-XXX-JPの異常性は裏面の記入箇所にすべて記入を行った状態で、ポストに投函されることによって発生します。SCP-XXX-JPは完全にポスト内部に投函された時点で消失します。
SCP-XXX-JPに対象の名を書き、ポスト等に投函する事によって異常性が発揮されます。SCP-XXX-JPが殺害対象に選ぶ趣味は、依頼者からは
その後、名前を書かれた人物の周囲で異常が発生します。
SCP-XXX-JPで殺害を依頼された人物の周囲では
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル:
SCP-XXX-JPはサイト-81██の低危険物収容ロッカーに保管されています。SCP-XXX-JPが収容されているサイトではいかなる形であれ葬儀(告別式)が行われることは禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは
SCP-XXX-JPは、自身が存在する建造物内で葬儀(告別会)にて読経が行われた際に異常性を発生させます。SCP-XXX-JPは即座に葬儀が行われている人物の棺の上、もしくは遺影の前へと転移を行います。その後SCP-XXX-JPは葬儀に参加している人間を坊主(SCP-XXX-JP-A)と参列者や葬儀関係者を始めとしたその他の人物(SCP-XXX-JP-B)に分類し次の順序で異常性を発生させます。
1:建築物内のあらゆる照明と外部から差し込む太陽光を含むなどの光源が消失し、建築物内の光量が0になります。この状態の建築物内では、赤外線や暗視装置などの視界確保機能は効果を成しません。
2:SCP-XXX-JP-Aが読経を行っている姿勢のまま空中に浮遊し始めます。SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JPの上部まで移動し、頭部を下に向けた逆さまの姿勢へとなります。その後SCP-XXX-JP-Aは頭部から非常に強い光を発し、SCP-XXX-JPを照らします。発せられる光量は様々な条件により変化しますが、SCP-XXX-JP-Aが1名の場合は、おおよそ屋外のステージなどで使用されるLEDスポットライトの光量に相応します。この間SCP-XXX-JP-Aは自身の異常に気が付くことはなく、読経を行い続けます。頭部から発せられる光の熱放射によりSCP-XXX-JP-Aの頭髪・眉・まつ毛などは消失しますが、失明や頭皮の火傷などの健康的被害は発生しません。
3:SCP-XXX-JP-Aの変化にともないSCP-XXX-JP-Bの心臓が5~10倍程度まで肥大化し体外へ露出します。同時にその脈動は異常なほど強くなり始め、心音が70~80デシベルほどまでに増加します。心音が既定の大きさにまで増加すると心音は徐々に特定のリズムを刻み始めます、そのリズムは故人が生前強く好んでいた曲と一致します。この際、SCP-XXX-JP-Bの意識は問題なく存在しており、不規則な心臓の鼓動や早すぎる心筋の収縮に対し苦痛の感情を示します。またSCP-XXX-JP-Bが上げる全ての悲鳴やうめき声、呼吸音は、現在演奏されている曲に適当な管楽器・弦楽器・打楽器などの音色に置換されます。
4:
SCP-XXX-JP-Bの心音が曲を奏で始めると、SCP-XXX-JPは通常のフラワーロックと同様に花の部分が稼働し踊るように動き始めます、同時に植木鉢部分の両側面に存在する内部スピーカーから、SCP-XXX-JP-Bが流す音楽の歌詞が故人の声で歌唱されます。SCP-XXX-JP-Bが演奏する曲がオーケストラなどの歌詞が存在しない曲であった場合、SCP-XXX-JPは無言、もしくは鼻歌を歌いながら稼働を続けます。現在演奏されている曲が終了すると新たな別の曲が演奏され始めます。
5:
SCP-XXX-JP-Bによる演奏は演奏開始から30分以上経過し、かつ現在演奏中の曲が終了した時点で終了します。演奏の終了と共にSCP-XXX-JPの歌唱や動作、SCP-XXX-JP-Aの発光と浮遊も同時に終了します。この際SCP-XXX-JP-Aの浮遊力は瞬時に消失するため、SCP-XXX-JP-Aの存在する高度によっては転落による負傷・死亡が発生します。同時にSCP-XXX-JP-Bの肉体変化も演奏の終了と共に元に戻りますが、幼児や高齢者・生まれつき心臓に疾患のある人間などの場合は心臓発作・心筋梗塞などにより死亡する可能性が非常に高く、健康的な成人男性であった場合も約15%の人間に心不全・不正脈・心臓の変形や肥大化などの即座に致命的ではない後遺症が残ります。
SCP-XXX-JPは武道館で行われた元人気プロレスラーである金持██(故78歳)の葬儀の際に異常性を発揮したことから財団により回収されました。異常性により金持氏の入場曲であった「黄金花道」などを含めた計5曲が演奏され、また会場では多数の僧侶による
葬儀が金持氏の生前からの願望に伴い一般人を招待した大規模な葬儀であったことから、結果として約2万6千人の人間がSCP-XXX-JPの影響下に陥りました。また参列・来訪した人々の平均年齢が高かったことから、結果として多くの人間が死亡・後遺症を残す結果となっています。
関係者へのインタビューから、武道館での大々的な葬儀や多数の僧侶を集めた葬儀などは全て金持氏本人の要望で行われたものであることが判明しました。そのため金持氏がSCP-XXX-JP-Bの異常性を理解した上でこのような葬儀を行った可能性が高いとして調査が行われた結果、金持氏がSCP-XXX-JPをMC&D社より購入していたことを示す文書が発見されました。
今回はわが社の商品をご購入いただきまして誠にありがとうございます。
この商品をご購入して下さったということは、恐らくあなたの人生を彩るものは権力でも資産でもなく、愛や名声なのでしょう。
人間がどれほど他人に愛され、大きな影響力を持っていたのかは、その人間の死後に初めて正確に測ることができるものです。
貴方の葬儀が豪勢で歴史に残るものになることをお祈りいたします。
MC&D
商品番号: 0676
発見日: ████年█月██日
品目の概要: SCP-578-1で構成された人間の循環器系の像です。高さは2.1メートルで、これは0.3メートルの花崗岩製の台座を含みます。像から台座までに取り付けられた金属の支柱にあるものを除いて、工具傷はほとんどないことが品目の分析により分かっています。この品目はSCP-578を生きた人間に注射することで作られ、死体に溜まった血液が部分的な像になったのではないかという理論が立てられています
以下はSCP-XXX-JPに関する実験記録です、特別な記述がある場合を除いて実験はサイト81██の中型通常実験室内にて仏式葬で行われており。SCP-XXX-JP-Aは財団関係者の僧侶、SCP-XXX-JP-Bは健康的なDクラス職員が用いられています。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: ここに特別収容プロトコル。
説明:
SCP-XXX-JPは福井県坂井市████島に位置する岩崖に存在する5段の木製の階段です。SCP-XXX-JPの存在する崖は海面から垂直距離で30mのところに位置しています。SCP-XXX-JPは岩崖から空中へと向かい突き出すように設置されており、3~5段目は空中に突き出すように存在しています。そのような非常に不安定な場所に存在するのにもかかわらず、SCP-XXX-JPが崖から転落することはなく、常に固定された状態を保っています。SCP-XXX-JPの全体は原料不明の白の塗料で粗く塗られており、側面には過去のSCP-XXX-JP使用者の氏名と数字の羅列が黒の塗料で書きこまれています。
人間(対象)が完全にSCP-XXX-JPの段上に両脚を乗せた瞬間、対象は未知の物理的な作用によりSCP-XXX-JP上から降りることが不可能になります。その未知の作用はしばしば「見えない柔らかい何かに押し戻される感触」と表現されます。
SCP-XXX-JPの上に存在する対象の健康状態は、SCP-XXX-JPの上に乗った時点で固定されます。そのため長時間SCP-XXX-JPの上に存在した場合であっても空腹感や疲労が現れることはありません。またインフルエンザなどの何らかの病症に罹患した状態でSCP-XXX-JP上にとどまった場合、病状がそれ以上悪化することはありませんが、同時に現状以上に回復することもありません。
対象がSCP-XXX-JPの段を上に上がった場合、一番下から段が順に消失して行き、消失した段に等しい数の段がSCP-XXX-JP上部に新たな段として出現します。
そのため対象はSCP-XXX-JPを上りどこまでも
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter
特別収容プロトコル: ここに特別収容プロトコル。
説明: ここに説明。
SCP-XXX-JPはアジア全域で存在が確認されている異常な特性を持つ生物と推測されている存在です。SCP-XXX-JPの出現地点の予測不可能性により、現在SCP-XXX-JPを記録したあらゆる媒体は存在せず、SCP-XXX-JPとの直接の接触を行った人間による目撃証言のみがSCP-XXX-JPの存在を示唆しています。そのためSCP-XXX-JPの存在
SCP-XXX-JPは通常時、約5mm~15mmn程度のビニール状の膜を持った球体です。内部は黒色の液体で満たされており、わずかに発光しています。
SCP-XXX-JP個体は通常おおよそ100~200匹の塊として存在し、未知の方法により浮遊して移動を行います。
SCP-XXX-JPの目撃情報は11~4時の深夜に限定されており、ビル群や交通量の少ない
から主に一通りの少ない道路や一人暮らしの人間の住居に存在する個人を発見すると、対象へ接近を行います。
対象がSCP-XXX-JPの存在を
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: ここに特別収容プロトコル。
説明:
SCP-XXX-JPは兵庫県横浜市・イタリア*・アメリカ・・・フランス*にて発見されている、土壌に存在する面積約30平方cmの穴です。SCP-XXX-JPの正確な深さは現在不明であり、マルチビーム深浅測量による測定では穴底の測定結果を得られなかったことから、最低でも約9km以上の深度が存在すると推測されています。またSCP-XXX-JPの周囲を採掘した結果、SCP-XXX-JPの
SCP-XXX-JP内部は水(SCP-XXX-JP-1)と様々な銘柄の煙草の吸い殻(SCP-XXX-JP-2)で満たされています。SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP-2から染み出たニコチン・タールを始めとする煙草由来の化学物質や灰により酷く汚染されています。SCP-XXX-JP内部からSCP-XXX-JP-1やSCP-XXX-JP-2を取り除く試みは、SCP-XXX-JPの水底から新たなSCP-XXX-JP-1やSCP-XXX-JP-2が出現するという結果を引き起こします。現在までに回収された全てのSCP-XXX-JP-2は既存企業により現在、もしくは過去に製造販売されていた紙煙草・葉巻・たばこ葉であることが確認されています。
異常性のない水源の内部に水源の全水量の3%を超えるSCP-XXX-JP-1が混入する、もしくは総量50g以上のSCP-XXX-JP-2が投入された場合、対象の水源に存在する液体が十数秒の時間をかけSCP-XXX-JP-1へと変化し、その後多量のSCP-XXX-JP-2が水底から浮かび上がるように出現します。この状態に陥った水源はSCP-XXX-JPと同一の性質を持つようになります。SCP-XXX-JP-2が投入された水源がコップの水などの容易に持ち運びが可能な容器である場合でもSCP-XXX-JPは変わらず測定不可能な深さを保ちます。その一方で容器の重量は容器に水を満たした重量と水面に浮かぶSCP-XXX-JP-2分の重量を合わせた異常のない数値を示し、容器を移動させることも問題なく可能です
SCP-XXX-JPを中度から重度の喫煙習慣を持つ人物が目視した場合、対象人物はSCP-XXX-JP-1を摂取したいという欲求に駆られます。この欲求は突発的なものであり、物理的要因や第三者による制止などの軽度の外的要因で一時的に引き留めることが可能です。しかし欲求自体が消えうることはなく、その後も度々SCP-XXX-JP-1の摂取を試みます。
SCP-XXX-JP-1を対象が摂取した場合(以下暴露者と表記)、ニコチン・タール・一酸化炭素などの煙草由来の約4,000種類の化学物質に対する耐性を獲得し、重度の喫煙者に見られる禁断症状・依存性等も消失・抑制されます。一方でニコチン等の摂取により発生する覚醒作用・リラックス作用・ドーパミン放出による快感などの良好な影響はほぼ抑制されず、一定の常識的な値を保ち続けます。
同時に脳卒中・喘息・心筋梗塞・一酸化炭素中毒・各種癌などの通常煙草に含まれる有害物質から引き起こされる様々な疾患に対する耐性を獲得し、喫煙・副流煙の摂取を行うことでそれらの疾患の回復を行うことが可能です。現在SCP-XXX-JP-1におけるどの成分がこれらの現象を発生させているのかの研究が行われています。これらの現象は人間のみに限らずSCP-XXX-JP-1を摂取したあらゆる動物・魚介類・昆虫類・植物・菌類に対しても同様の結果を示します。
SCP-XXX-JP-1を摂取し煙草由来の化学薬品の耐性を獲得した暴露者は、喫煙経験を持つ他の人物にSCP-XXX-JP-1を摂取するように勧めるようになります。SCP-XXX-JPの持つ精神的影響により大抵の場合はこの要求は受け入れられます。万が一勧誘を拒否したとしても暴露者は相手の意思を尊重し、定期的に勧誘が行われる以外の点では特別不都合な点は発生しません。しかし例外的に勧誘対象が暴露者の家族や非常に親しい人物であり、かつ重度の肺ガン・喉頭ガンなどの生命の存続にかかわる重度な喫煙由来の疾患を患っている場合、暴露者は強制的にSCP-XXX-JP-1を摂取させる可能性があります。
SCP-XXX-JP-1の摂取以降、暴露者はSCP-XXX-JPに対して信仰的な思想を示すようになります。その信教は多少の個人差が存在しますが概ね共通して
1:SCP-XXX-JPを神の恵みと考える
2:自身が消費した煙草の灰や吸い殻は全てSCP-XXX-JP内部へ還元しなくてはならない。
3:みだりにSCP-XXX-JP-1を使用し、聖穴(SCP-XXX-JP)を増やしてはならない。
4:SCP-XXX-JPの恵みを受けたものが死亡した際はその遺体を灰と化し、SCP-XXX-JPへと還元させる。
結果として、暴露者は吸い殻の不法投棄の停止、灰の回収のために携帯灰皿の所持などを徹底するようになります。
SCP-XXX-JP-1の暴露者は自身らを「生物的に進化した人間」と表現し、煙草に関する減税や健康増進法(受動喫煙防止)を初めとした煙草に関する税や法による制限の緩和を求めて政治的な活動を行い始めます。この活動ではSCP-XXX-JPの存在を広く告知し、「喫煙こそが新たな進化への架け橋」「喫煙を制限する健康的理由は既に存在しない」事を強調した主張を行います。同時にSCP-XXX-JP-1を摂取していない人間、その中でも特に喫煙習慣を持たない成人した人間に対し強い差別的な感情を持ちます。