huieders’

下書き

名無しのサインペン

評価: 0+x
kako-EZhXMKyKGHrURNr0.jpg

実験XXX-1で最初に作成されたサインの写し。実験で用いられた紙は全て焼却処理済み。

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは視認できないよう箱に入れた状態でサイト‐██の低脅威度物品収容ロッカー内に収容します。SCP-XXX-JPは書くものが手元になかったなど事情があれば誰が使っても構いません。Dクラス職員以外は使用してはなりません。Dクラス以外の職員はSCP-XXX-JPを視認してはなりません。本プロトコルの編集は制限されます。本プロトコルの改定にはレベル4以上の職員3名以上の許可が必要です。

説明: SCP-XXX-JPは黒色のサインペンです。インク切れの兆候は現在確認されていません。商品名およびメーカー名と思われる語句が本体に記載されていますが、記載された企業および同様の異常性を持つ物品の実在は確認できていません。

その異常性はこれを用いて何らかの物品に自分の名前を書いたときに発現します。これを用いて自分の名前を書いた人物(以下SCP-XXX-JP-1と呼称)は、その書かれたものを「自分の所有物である」と認識し、またその書かれた名前を見た他の人物はその書かれたものを「SCP-XXX-JP-1の所有物である」と認識します。この認識は確かなものだと感じられるものの、一方で違和感を覚えることやSCP-XXX-JPによる影響であるという事実を理解することも可能です。これらの認識を持った上でどのように行動するかは各人の性格や立場によって変わりますが、各SCP-XXX-JP-1はいずれも自身の「所有物であるもの」にひどく執着するようになりました。

SCP-XXX-JPは「インク切れしないサインペン」というAnomalousアイテムとして収容されていましたが、財団職員の██助手が█博士へ宛てたメモを書く際に用い、ただのメモ書きであるそれの返還を要求するという奇妙な振る舞いを見せたことで異常性が発見されました。

記憶処理と異動というのは没。探し続けてもらう。ボールペンを飼うために?
「SCP-XXX-JPは誰のものでもない」名前がこれ自体には書けないから。
明らかに人工物。もう一本同じものがあればお互いに名前を書き誰かのものにできれば共有品ではなくなる。
ではプロトの制限も特にいらないか?

いっそサインペンではなくマジックペンにしようか。名無しのマジックペンではゴロが悪い。

SCP-XXX-JPは自身を視認した人物に対して、「SCP-XXX-JPは誰のものでもない」という印象を与えます。それを視認する時間に比例して印象は深くなり、「誰でも使っていい」という認識からやがて「誰もが使うべきだ」、「使わなくては」という認識に変化します。記憶処理によってSCP-XXX-JPのことを忘れさせることで、SCP-XXX-JPを使用するという発想を奪うことは可能ですが、記憶処理した対象は以後は視認せずともSCP-XXX-JPの存在を認識した時点で上記印象が消去時点の状態で再発します。この事実と暴露者の経過観察から、異常性1および2の与える影響は不可逆であると考えられています。

Anomalousアイテムとして収容されていた時期及び研究の初期に多数の財団職員がこの異常性に暴露しました。収容プロトコルの不自然な改定により本異常性が発見され、Dクラス職員を除くSCP-XXX-JPの研究に携わった全職員に対する記憶処理および他研究班への異動、収容プロトコルの改定および編集制限措置が取られました。

(下書きここまで。以下メモ)

画像は以下のサイトを利用して作成したものです。
http://www.logo-kako.com/sign.cgi

以下のタグをつける予定です。
safe scp-jp 道具 感覚 視覚 認識汚染 精神影響
 


以下保存用タブ

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル:
アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル:
ただの継ぎ目のない缶詰にでも入れとけばいいんじゃないかこれ

SCP-XXX-JPは閉じたロの形のアクリルパイプの中に収容されます。
パイプの四隅には緩衝材を張って丸め、SCP-XXX-JPが角に衝突する際の勢いを緩和するとともにその運動エネルギーが横方向に逃げるよう設計してください。

アクリルパイプは機械式のアームで挟み、保持します。
通常、パイプは地面に対して水平な状態を維持しておきます。SCP-XXX-JPの運動状態は常に計測し、静止あるいは閾値を超えた速度になることのないよ> う、危険域に入る前にパイプを適切に傾けるなどして速度の調整を行わなければなりません。

説明:
SCP-XXX-JPは未知の石材でできた凧型二十四面体のダイスです。各面には記号らしきものが彫られていますが、既存のいかなる言語のもの> とも一致しません。各記号には規則性が認められ、1から24までの数字を表しているのではないかという説が有力視されています。

SCP-XXX-JPはその運動方向に応じて、転がり続ける向きに接地面を傾斜させます。
その傾斜角はSCP-XXX-JPの速度に比例して険しくなるため、転がり続ける限り速度と傾斜角は増大するように見えます。

しかし研究によって、SCP-XXX-JPは常に速度が0であることが分かっています。
転がり続けることによって傾斜がきつくなり、転がる速度も増すように見えますが、

> 実際は常にその時の傾斜角の斜面に置いた直後の運動エネ> ルギーしか持っていません。

傾斜が垂直になった時点でそれ以上早くなることはなくなり、常に空中から落とした直後の運動エネルギーのみを持っています。
またSCP-XXX-JPが静止するということは、SCP-XXX-JPが重力方向に運動を行うとい> > うことと同義です。
SCP-XXX-JPを中心に設置面は傾き、SCP-XXX-JPは陥没> してゆきます。

この傾斜は傾斜面に触れてい> るもの以外には影響を与えません。外部から観測する限り設置面はなにも変化してい> ないように見えます。

しかし見た目の傾きからは考えられない向きに運動するSCP-XXX-JPはじめ固定されていない物体の挙動から、傾きの存在を認識することは可能です。

特別収容プロトコルが正常に適応されている限り、SCP-XXX-JPは(ベンローズの階段のような、三次元上では本来あり得ない軌道ではありますが)安定した状態で運動を続けます。

しかし転がる・静止するどちらの状態とも、もしその運動が妨げられないのであれば設置面の傾斜はじきに「垂直」となります。
「垂直」になっている設置面に触れたもの(以下 SCP-XXX-JP‐1 と呼称)は「落下」することになります。
SCP-XXX-JP‐1は外部から見る限りは傾斜面に振れた状態で静止しているように見えます。
それが生物であったなら、「落下」し続けることに混乱を示しはしますが、外部とのコミュニケーションは特に支障ありません。
SCP-XXX-JP‐1に触れたものは、SCP-XXX-J> P‐1の運動エネルギー以上の力で踏ん張ることができないのならば「落下」に巻き込まれSCP-XXX-JP‐1となります。

厳密にはSCP-XXX-JP‐1は傾斜面に振れていません。傾斜面を押した反動で落下から脱出しようとする試みは、傾斜面に届かないためにすべて失敗に終わっています。

設置面から離れた瞬間にSCP-XXX-JPの影響(落下によって生じるエネルギーなど含む)は全て消失します。
エネルギーの行方は判明していません。