SCP-3000-JP - 無限の夢幻
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アイテム番号:SCP-3000-JP
オブジェクトクラス:EuclidThaumiel

特別収容プロトコル:SCP-3000-JPは、サイト-11に収容されています。常時、無許可で入ろうとする者がいないか監視してください。無許可の者は、即刻終了してしまって構いません。SCP-3000-JPが原因で死亡した者は、3時間以内にSCP-3000-JP-2の収容室に運んでください。SCP-3000-JPが原因で昏睡状態に陥り、目覚めた者には、クラスAの記憶処理を施してください。SCP-3000-JP-2は、機嫌を損ねるとGHクラスシナリオ、SKクラスシナリオ、XKクラスシナリオのいずれかに繋がる可能性があるため、セキュリティクリアランスレベル4未満の者は、一部の例外を除き接触を禁じられています。

説明:SCP-3000-JPは、「何か」に「十字型の何か」が刺さっているような実体です。「何か」はいずれも見る人によって何に見えるかが変わります。
 SCP-3000-JPを視認すると、昏睡状態に陥ります。目覚めるまでの時間は、3日~一生です。

夢幻世界で起こること:

1.SCP-3000-JPを被験者が発見する。
2.SCP-3000-JPの利用価値を被験者が解明する。
3.SCP-3000-JPを被験者が37回利用する。ここでは特に何も起こらない。
4.SCP-3000-JPを更に1回利用する。
5.SCP-3000-JPから「黒い何か(何に見えるかは人によって変わる)」が出てくる。
6.半年~3年が経過。
7.財団が「黒い何か」を破壊する手段を発見。
8-1.被験者が破壊のトリガーを引く。「黒い何か」が破壊される。
8-2.被験者が破壊のトリガーを引く。しかし、効果がない。
9-1.SCP-3000-JPに脳内を支配された状態(SCP-3000-JP-1)で目覚める。ここまでで現実世界の時間で3日~。
9-2.「黒い何か」が暴れだし、被験者を飲み込む。
(10).「黒い何か」が現実世界へ進出。被験者は「黒い何か」に侵された状態(SCP-3000-JP-2)で目覚める。

SCP-3000-JP-1は、SCP-3000-JPに脳内を支配された人間で、SCP-3000-JPの情報をばら撒きます。その情報を耳にした者は、SCP-3000-JPを視認した者と同じ扱いです。SCP-3000-JP-1をとめる手段は、今のところ確認されていません。支配され始めてから5時間が経過すると、支配が解かれ、SCP-3000-JPに関する記憶を全てリセットされます。
SCP-3000-JP-2は、液状の「黒い何か」が実体で、人間の数倍の知能を持ち、人間と容易にコミュニケーションをとれます。運動能力も高く、最高で100km/hのスピードで移動できます。
SCP-3000-JP-2に触れたあらゆる生物は、SCP-3000-JP-2に取り込まれます。
SCP-3000-JP-2に100000ルーメン以上の光を照射すると、動きが通常時の15%にまで鈍くなります。120秒間照射すると、SCP-3000-JP-2は消滅します。SCP-3000-JP-2が光を回避すると、怒り出し、人を攻撃するようになります。SCP-3000-JP-2は、変異してから10日後、もう1体SCP-3000-JP-2を複製し、SCP-3000-JPに変異します。
SCP-3000-JP-1またはSCP-3000-JP-2が1体でも存在している場合、SCP-3000-JPに損傷を与えることは出来ません。SCP-3000-JP-1及びSCP-3000-JP-2が全滅した場合、SCP-3000-JPは自らSCP-3000-JP-2を生成します。

補遺:

実験記録-I-09603-oc030/3000-JP

SCP-063による破壊試験:

対象:SCP-3000-JP
実施方法:SCP-063を接触させる。
結果:SCP-3000-JPの区画に入った瞬間、SCP-063が一時的に無力化される。SCP-3000-JPの区画から出ると、再び異常性が発現。
分析:SCP-3000-JPには、破壊しようとするオブジェクトを一時的に無力化する異常性があると思われる。

SCP-3000-JP-1脳内のSCP-3000-JPによる支配解除試験:
対象:SCP-3000-JP-1

実施方法:Y-909のクラスA記憶処理を施す。

結果:効果は確認されなかった。
分析:SCP-3000-JPは、SCP-3000-JP-1の脳を支配していて、記憶ではないため、記憶処理が通用しなかったと思われる。

SCP-096による破壊試験:

対象:SCP-3000-JP-2
実施方法:SCP-3000-JP-2にSCP-096の顔を見せる。
結果:実験開始から82秒後、SCP-096が死亡。死体は発見されなかった。
   SCP-3000-JP-2は無傷。
分析:SCP-096は、SCP-3000-JP-2にダメージを与えられないまま、ダメージを受け続け、疲弊したところを飲み込まれたと思われる。

SCP-049による破壊試験:

対象:SCP-3000-JP-2
実施方法:SCP-049を接触させる。
結果:SCP-049がSCP-3000-JP-2に取り込まれる。
分析:SCP-049は人間と同じ扱いとなっていて、人間と同じように触れた瞬間に取り込まれたと思われる。

SCP-682による破壊試験:
実施方法:SCP-682の区画に、人型のSCP-3000-JP-2を放つ。
結果:実験開始から37秒後、SCP-682が死亡。死体は発見されず。
     一方、SCP-3000-JP-2は無傷。
分析:SCP-682がSCP-3000-JP-2に接触した瞬間にSCP-3000-JPに取り込まれたと思われる。

SCP-3000-JP-2からの新記憶処理剤開発実験:

**対象:*SCP-3000-JP-2*

実施方法:SCP-3000-JP-2から、新たな記憶処理剤を開発する。

結果:SCP-3000-JP-2から新たな記憶処理剤「O-300」の開発に成功。
   今まで開発された全ての記憶処理剤を上回る性能を有する。
   SCP-3000-JPのオブジェクトクラスをThaumielに変更。

O-300の欠点調査:
対象:O-300

実施方法:Dクラス50人にO-300を摂取させる。

結果:15人はSCP-3000-JP-2へと変異。その15人はSCP-3000-JP-1であったことが判明。
異常がなかった者にO-300をもう一度摂取させると、29人がSCP-3000-JP-2に変異。
異常がなかった者は、全員がSCP-3000-JPのもとへ向かい、SCP-3000-JP-2に変異。
財団、サイト11でのO-300の使用を禁止。