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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル:
月に一度、SCP-XXX-JP を内包する家屋の清掃を行ってください。SCP-XXX-JP内部の清掃を行う必要はありません。

説明:
SCP-XXX-JPは、埼玉県██市に建築された2階建て一軒家の一室です。家主である女性が高齢により入院した際、女性から息子の世話を頼まれたケースワーカーの証言から財団に異常性が確認されました。女性は認知症を患っていたため、異常性に気づいていなかったと思われます。その後、部屋を内包する日本家屋ごとサイト内に移送することで収容が行われました。ケースワーカーはクラスC記憶処理を施された後に解放されました。SCP-XXX-JP内部はベッドや机などの一般的な家具が備え付けられていますが、床は中身が空のコンビニ弁当の空き箱やカップ麺の器などが詰められたごみ袋で覆われています。SCP-XXX-JPの入り口は一般的な木製のドアですが、そのドアをノックすることで異常性が発現します。ノックをすることでSCP-XXX-JPは、ドアを非常に強く叩く音、部屋の床を強く叩く音、のどちらかを発生させます。しかしながら、その音を聞いた後にSCP-XXX-JP内部を確認しても、そのような音を発生させうる人または現象を発見する事はできません。また、SCP-XXX-JP内部にカメラ等の計測機器を設置した場合、SCP-XXX-JPはノックに対する反応返すことはありませんでした。

補遺1:
周辺住人への聞き取り調査の結果、SCP-XXX-JPを内包している日本家屋には少なくとも30年ほど前の時点から、部屋の所有者である男性とその母親の2名のみが住んでいたようです。男性は19年前に勤めていた会社を退職し、それ以降は無職であったようです。また退職の数か月前から重度のうつ病を患っていたことが通院記録から確認されています。男性が外の住人に姿を確認されたのは12年前が最後になります。それ以降男性の姿を見た人物は確認されていません。

補遺2:
収容から1年後、家主の女性が病院で老衰により死亡しました。その同日、SCP-XXX-JP内部に男性の白骨死体が発見されました。死体は死後10年以上経過している事が確認されました。これまでの調査で発見されなかった事から、何らかの異常性が影響しているものと考えられます。本現象の発生以降、SCP-XXX-JPの異常性は発現していません。委員会はNeutralizedへの再分類を検討しています。