Hoito Gairu
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封鎖確立前のSCP-XXX-JPに繋がる通路

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPに繋がる全ての歩道はオブジェクトの非活性状態を保つために規定されたコンクリート壁およびフェンスによって封鎖されています。出入りが可能なゲートは東西の2か所、SCP-XXX-JP-1の始点と終点に設置され厳重に施錠された地点のみとしてください。周辺に隣接する家屋には2名以上の財団職員が常に滞在し、民間人がSCP-XXX-JPに侵入することを予防するため監視カメラと動体検知器による監視を24時間体制で行ってください。

地域一帯はサイト-81██に指定されており、監視任務に割り当てられた職員は毎夜の午後8時にサイト周辺の定期的なパトロールを開始してください。その際にアルコールを摂取した人物、サイトの周辺を何度も往来する人物、または交際関係にあると推測される2人組に関しては即座に報告し、動向を監視します。監視中の対象がSCP-XXX-JPに近づくようであれば拘束も許可されています。しかし、対象が完全にSCP-XXX-JP-1に侵入した場合の救助の必要はなく最寄りの財団施設へ可及的速やかに連絡を行ってください。報告を受けた施設は医療ヘリに偽装された回収用ヘリでただちに██県█市近郊の██山へと飛来し、対象者の所持品の回収に努めてください。

SCP-XXX-JPに侵入する際にはレベル3以上の職員の許可を取得してください。なお最低でも3人以上の人員で構成されたチームの編成、通信機器や位置追跡装置等の各種適切な装備を完了してから侵入を開始するようにしてください。既定の人数を下回る人員でSCP-XXX-JP-1に入ることは現在、認められておりません。

また、SCP-XXX-JPに許可を受けていない人員が侵入する兆候が確認された場合には最寄りの財団施設から機動部隊ま-10("黄昏の恋人たち")が出動し侵入者を拘束した後、クラスB記憶処理を施して現場監督者の裁量をもって解放するようにしてください。状況によってはカバーストーリー「有害昆虫の繁殖」を流布します。

説明: SCP-XXX-JPは██県█市の住宅街の中心地に位置する████公園において午後8時から午前0時まで4時間の間に2名以下の人数で侵入した際に発生する異常現象、およびそれに伴い出現する人型実体です。外見・機能上は同市に存在する他の公園と差異は見られず、活性化時以外では異常性も確認されていません。特定の時間帯以外でこれまで異常性が発現した例はなく、財団はオブジェクトの起源について調査を継続中です。

SCP-XXX-JPの異常性はヒト(被験者と呼称)が日本標準時20:00時から00:00時までに████公園(SCP-XXX-JP-1と呼称)の東口から入り、条件を満たしている状態で内部構造物の中ほどまで侵入した際に発現します。SCP-XXX-JPは下記の条件を持つ対象に対して異常性を発揮します。

 1.SCP-XXX-JP-1に10代から30代までの年代の被験者の侵入。
 2.SCP-XXX-JPに対する事前知識のない者。
 3.心身において重篤なストレスを抱えている兆候がある者の侵入。

上記の条件を2つ以上満たせばSCP-XXX-JPは被験者に対しての異常性を発現させます。条件を満たさない、または西口から侵入した場合には異常性を発現しません。しかし、SCP-XXX-JPがどのような基準で被験者を判断しているかはいまだ正確に判明していないため、担当職員は留意しなければなりません。

条件に該当し侵入した被験者はその時点で前触れのない急激な思考停止状態に陥り、歩行や発声等を含めたあらゆる行動を行うことができなくなると確認されています。対象者の生命を維持させる最低限の活動は行われていると観測されますが、静止した状態は不可逆的であると推測され、被験者の行動を再開させようとする試みは全て"機材の破損"および"人員の負傷率の増加"に繋がるため禁止されています。この静止状態は被験者が内部まで完全に侵入しない事、SCP-XXXX-JP-1内において本来存在しない構造物を設置することによって回避することができます。先述の行動を用いた場合において数時間の内はオブジェクトが再活性化することはありません。ただ、数時間の内に再活性化の妨げとなる要因が排除されなければ[データ削除済]の手段を用いてSCP-XXXX-JPは要因を排除します。外部からの観測では、静止状態を他の異常性のない行動と区別することはできません。ですが、この状態において被験者は思考停止状態に陥った場所におよそ5分から1時間程度まで留まり続け████を見上げることが確認されています。なぜ████が存在する方向を思考停止状態にある被験者が見上げるのかは判明していません。そして、被験者が静止した時刻から内部における規則性のない時間経過の後、SCP-XXXX-JP-1の西口より未知の人型実体(SCP-XXXX-JP-2と呼称)が出現します。

SCP-XXX-JP-2は17歳程度の女性であるとみられています。衣服が顔を隠しているため、身元の特定には至っていません。SCP-XXX-JP-2は侵入した被験者を発見すると親しみを感じさせる仕草を伴いながら接近することが確認されています。この時、静止状態にあった被験者も活動を再開しSCP-XXX-JP-2に積極的な接近を試みます。およそ1m以内の距離までSCP-XXX-JP-2と被験者が接近すると、両者は会話を始めます。SCP-XXX-JP-2と被験者の会話の様子は非常にリラックスしたものと観測されますが、この会話を録音・映像に残そうとする試みは原因不明の機器の不調により達成は困難です。
この会話は平均で4分続けられた後、SCP-XXX-JP-2の████を見上げる動作によって中断されます。そして、SCP-XXX-JP-2は被験者の手を掴むと"[データ削除済]"と告げた直後、被験者とともに消失します。

これより4時間後に██県█市近郊の██山において被験者の所持品とおぼしき物品が山頂付近に出現し、この時点でSCP-XXX-JPは非活性化するとものと考えられています。消失した被験者の追跡調査は成果を得られないことから現在では優先順位の低いものとして凍結されました。

発見経緯: SCP-XXX-JPは████/█/█を境に同時多発的に発生した行方不明事件での「夜に████公園に行ったまま家族が帰ってこなかった」という複数の証言を地元警察に潜入していたエージェントが精査および現地において調査した結果、発見に至りました。当日については地域において地方祭が開催されていたこともありSCP-XXX-JP-1に民間人が侵入し異常性の発現を受けたと考えられ、親族等への記憶処理およびカバーストーリーの流布が行われました。SCP-XXX-JP-1は収容以前には地元で有名なデートスポットとして知られていましたが、地域一帯の過疎化が進み使われなくなっていたことから正確な異常性の発現時期については判明していません。

実験記録XXX-JP-01 - 日付20██/██/█

実験責任者: ██博士
対象: D-2435

実施方法: D-2435を19:00時よりSCP-XXX-JP-1に侵入させる。

結果: 実験開始より30分の間、SCP-XXX-JPは異常性を発現せず。 D-2435においても特筆すべき異常は確認されなかった。それより30分後、SCP-XXX-JPは異常性を発現。消失した後に位置追跡装置を追跡した結果、██山においてD-2435と思われる装備とそれ以前に消失した人物らの服などを回収。
コメント: SCP-XXX-JPの異常性の発現は20:00時以降の特定の時間帯ではないかと推測される。次の実験では、異常性の発現時刻の確定と発現限界、および被験者の足取りについて調査を進める。

実験記録XXX-JP-02 - 日付20██/██/█

実験責任者: ██博士
対象: D-2511、D-2517、D-2532、D-2552

実施方法: SCP-XXX-JPの発現推測時刻よりDクラス職員を1時間ごとに1人ずつ侵入させる。

結果: SCP-XXX-JPはすべてのDクラス職員において異常性を発現。非活性化と仮定するイベントより数十分の間があったものの例外なく異常性を発揮し被験者を消失させた。また、5人目のDクラス職員を00:00時より投入したところ異常性は発現されず。

コメント: 活性化する開始時刻は20:00時、異常性の発現限界は00:00時と断定される。しかし、消失した被験者の追跡調査はいまだめぼしい成果をあげられていない。さらなるオブジェクトの性質解明のため次の実験へとこの成果を繋げたい。

付録XXX-JP-02: 実験に合わせて遺留品が出現する██山に観測機器が設置され出現の瞬間を記録しようとしましたが、被験者消失の数分後に観測機器に原因不明の不調が発生したために当該時間帯のデータが破損。その後に修復が試みられ、復元された映像データには出現地点の上空より突如として被験者の所持品が出現する様子が捉えられていました。

実験記録XXX-JP-03 - 日付20██/██/██

実験責任者: ██博士
対象: D-2628、D-2631

実施方法: SCP-XXX-JPの影響下に置かれた人間への物理的接触での干渉。

結果: 未知の効果によってSCP-XXX-JP-1敷地内への侵入が阻害される。10分に渡って侵入の努力が続けられたが突如として発生した[編集済]により6名の職員が負傷、実験用の観測機器の大部分が破壊される被害が発生した。

コメント: 想定外のイベントが発生したがデータとしては面白いものを得ることができた。次回は被験者への干渉をテーマとして実験を行う。

事案XXX-JP-03: 予定されている実験の準備中にSCP-XXX-JPに対するセキュリティ違反が発生。警備にあたっていたエージェント数人と研究員の一部が侵入した民間人を取り押さえようとしたが失敗し、侵入した民間人に異常性が発現しました。侵入した民間人を目撃した研究員は「50代ぐらいの男性」と証言しており、これまでに消失した被験者が10代から30代までの年代が主だっていたために特定の年代が活性化条件とされていましたが、本事案でSCP-XXX-JPには判明していない活性化条件があると推測がなされました。事案の検証と実験の結果、侵入した民間人が重度のストレス障害者の兆候を持ち合わせていたために異常性が発現したと結論付けられました。

実験記録XXX-JP-04 - 日付20██/██/██

実験責任者: ██博士
対象: D-2634

実施方法: 異常性発現時に上空よりパラシュートを装着したD-2634を輸送機でSCP-XXX-JP-1に投下、影響下に置かれた人間への物理的接触での干渉を行う。
結果: [データ削除済]

コメント:[データ削除済]

実験記録XXX-JP-05 - 日付20██/██/█

実験責任者: ██博士
対象: [データ削除済]

実施方法: [データ削除済]

結果: [データ削除済]

コメント:[データ削除済]

実験記録XXX-JP-06- 日付20██/█/█

実験責任者:サイト-81██管理官
対象:D-2701

実施方法: D-2701を昼間においてSCP-XXX-JP-1へと侵入させ、内部構造物の確認を行う。

結果: 実験開始から4時間後の実験終了に至るまでSCP-XXX-JPは異常性は発現されず。D-2701においても長時間の確認作業で軽度の疲労は見られたものの思考停止に陥るなどの顕著な異常は見られなかった。また、内部構造物に関しては初遭遇時より若干の劣化(遊具の塗装が落ちる等)が見られた。

コメント: 然るべき成果のために我々は犠牲を許容しよう。だがそれでも成果もあげられないクセに貢物かのように無秩序にコストを浪費していくのは愚か者のすることだと思いはしないか? 私はこれを見る君たちが愚か者でないことを祈る。

これ以降、SCP-XXX-JPに対するあらたな実験はサイト-81██管理官の許可とアクションカメラを用いた立会いの下でなければ行えないことが決定されました。[不必要な一文のためデータ削除済]