hiroshi koishi
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 放送時間中に妨害電波を発信してください。放送内容は録音し、該当すると思われる事件及び事故の発生を確認してください。放送内容より事件及び事故の予想が出来た場合、速やかに防止作業に徹してください。また、事件及び事故を未然に防止できなかった場合、適切なカバーストーリーを用意し、一般的な事件と同等に扱ってください。

説明: SCP-XXX-JPは、関東地域で周波数8█.█MHzの、日曜日の16時から30分間放送される「お悩み解決コーナー」と題された放送です。放送の内容は、リスナー(以下SCP-XXX-JP-1とします)の「悩み」を募集し、それを解決するというものです。現在までに放送された回数は不明ですが、番組内でのタイトルコールから推測するに、20██年の7月中旬からとされています。放送内容は以下の通りです。

時間 内容
開始から約10秒間 オープニングと思われるイントロ曲。
約3分間 放送内で男性と思われる人物(以下SCP-XXX-JP-2とします)によるSCP-XXX-JP-1の「悩み」とSCP-XXX-JP-1のニックネームの読み上げ。
約5分間 SCP-XXX-JP-2による同意や「悩み」に関連した話題。
一瞬 物音。放送毎の音に統一性はないが、悩みの内容に関連して変化すると思われる。
番組終了時刻30秒前まで 無音。
約30秒 SCP-XXX-JP-2の「もう大丈夫ですよ、良い一週間を。」という声とともに番組終了の合図が流れる。

SCP-XXX-JPはラジオ放送の調査巡回中に偶然発見されましたが、当初は宗教的なものであるとし、詮索は行われませんでした。しかし、放送された「悩み」に対する興味で、個人での視聴を継続していた職員が、放送内容に著しく類似した事件のニュースを確認、異常性を発見するに至りました。

SCP-XXX-JPで紹介された「悩み」は5時間以内に必ず解決されます。その方法は、SCP-XXX-JP-1への「悩み」を解決できる品物の郵送、電話やテレパシーによるヒーリング及びカウンセリング、 記憶の削除、怪我や病気の即時回復、殺害、[編集済み]など多岐にわたりますが、解決方法にかかわらず、 SCP-XXX-JP-1は「悩み」が解決したことに安堵します。 SCP-XXX-JP-1の「悩み」の記憶が「悩み」解決のために削除された場合も、「悩み」の内容を忘れていたとしても、解決したことを無意識下に認識し、安堵します。

補遺: 放送の妨害を行っているにも関わらず上記の異常性が発現したことを受け、特別収容プロトコルの追記及び放送内容を記録することとなりました。SCP-XXX-JP-1が一般人を装ったオブジェクトである可能性が非常に高く、現在調査中です