人体感染コンピューターウイルス
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アイテム番号: SCP-1290-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 現在確認済のSCP-1290-JPは全て5mmのガラスケースに収容されています。SCP-1290-JPに無断で接触することは禁止されています。また、電子機器やEMWスーツを着用せずに接触、接近することも禁じられています。

説明: SCP-1290-JPは日本███県███市で発見された10μm以下の大きさで存在するコンピューターウイルスであり、人体にも感染可能で影響を及ぼします。感染経路は経口感染、飛沫感染、唾液感染、空気感染、コンピューターからコンピューターの持ち主に感染するコンピューター感染が確認されています。分類がコンピューターウイルスとされているのは、元はコンピューターで感染が確認されたためです。SCP-1290-JP(以下検体)は、人体とコンピューターという相反する存在どちらにも感染できるという大変希少なウイルスです。コンピューターウイルスとして駆除することは不可能であり、感染後に電源がOFFにされることで行動を開始します。検体に触れられた金属(電子機器)は、接触30秒ほどで腐食を開始します。腐食開始から5分ほど経った頃、通電できないほどまで腐食が進みます。機械の約60%程が腐食し使用不能になったところで活動を停止します。その場合5時間前後は活動を再開しない事がわかっています。検体は、活動再開後、コンピューターの持ち主に感染します。(コンピューター感染)
人体感染した場合は3日ほど体内に潜伏し、主に夜ごろから翌朝までのうちに活動を開始することがわかっています。
人体感染後の症状はステージIVまで分けられています。

ステージI:頭痛、腹痛、胸のあたりの痛み
ステージII:激しい頭痛、嘔吐感、倦怠感 (ステージII末期には吐血も確認)
ステージIII:吐血、幻覚、幻聴
ステージIV:動かずに理解不能の言葉のみを淡々と口にする

感染した時点で既にステージII、IIIまで進んでいる場合が多く、ステージIで止まっている場合は稀でした。また、ステージIIIまで進んでいる人の特徴としては頻繁に電子機器に触っているという点でした。ステージIで止まっている人も頻繁に電子機器に触っているという特徴がありましたが、ステージIで止まっている人々はほかの感染者よりも極端に日光に当たっている時間が少なかったという決定的な違いがありました。
未だ検体に対する抗体は見つかっていないため、検体が新たに発生した場合、巨大なパンデミックが発生する恐れがあります。

補遺1: ラットによる研究結果が出ました。人体感染時とは違う結果が出たのでご報告します。ラット5匹のうち2匹は感染後徐々に体毛や眼球が黒く変化し死亡しました。なお、頭部から徐々に変色して行きました。眼球の色が変わった時に視力を確認しましたが、反応は無く、失明したと思われます。また、容態については、死亡直前まで全く弱ることはなく、通常通りの行動を行っていました。死亡した時、突然止まりその場で倒れました。
他のラットは全身の毛が抜け落ちて死亡、眼球にコンピューターの動作させる2進数が表示された後死亡、左前脚が不自由ながらも生存しているラットが1匹、という結果になりました。
生存したラットは、自力で動くことが出来ませんが、体内に微弱な電気信号を送ることで動作させることができます。