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アイテム番号: SCP-1967-JP
注:SCP-1967-JPとSCP番号が振られていますが、これは削除前に本投稿した際のNoです。
番号を全て変更するのは面倒なのでそのままにしてあります。ご了承ください。

オブジェクトクラス: Euclid Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-1967-JPから半径1km以内には民間人が立ち寄らないよう、厳重な警備を施してください。警備にあたっては、カバーストーリー「科学研究所の爆発事故による汚染物質の漏洩」を使用する事が決定されています。また、SCP-1967-JPが発するガンマ線の測定は常時行い、何らかの異常が見られた場合は担当職員に連絡して下さい。 SCP-1967-JPは無力化した事が判明しています。詳しくは下記の補遺を参照して下さい。

説明: SCP-1967-JPは、███工場付近に存在する視覚的に観測不可能な時空間異常です。原因不明の爆発事故により空いた直径3mの穴の中で発見されました。

SCP-1967-JPは恒常的にごく微量のガンマ線を放出しています。放出量は時間を問わずほぼ一定です。なぜガンマ線を発するかは解明されていません。

SCP-1967-JPは表面的には不可視であるため、SCP-1967-JPが存在する穴は一見何の変哲もない穴に見えます。しかし、SCP-1967-JPに触れた物体は数秒のうちに消失し、SCP-1967-JP内部へと瞬間的に移動します。移動地点は███工場付近と酷似しています。移動地点付近にはSCP-1976-JPが存在する穴と似た穴があり、この穴の内部に入るとSCP-1967-JP内部から脱出できることが分かっています。SCP-1967-JP内部には我々が生活しているものとよく似た街並みが広がっており、その中には未知の知的生命体が生息しています。(以降、SCP-1967-JP-Aと呼称)

SCP-1967-JP-Aの身長は個体により様々ですが、平均するとおよそ1.67mです。容姿は全体的に人間と似通っていますが、眼球は人間と比較して遥かに小さく、瞳孔の色は黒色、青色、黄色など様々です。二足歩行を行う生物であり、移動速度は人間とほぼ同程度です。また、比較的軟質な皮膚組織を持っており、筋組織も人間より弱い事が分かっています。このためSCP-1967-JP-Aは人間より虚弱で、生物学的には弱い生命体であると思われます。生体活動を続けているSCP-1967-JP-A個体は、現在までにおよそ[削除済み]体確認されています。SCP-1967-JP-Aには男女の性別があり、また、老化も他の生物種と同様に進行する事が確認されています。SCP-1967-JP-Aは高い知性を有しており、未知の言語で互いに意思疎通を行う事が分かっています。いくつかのSCP-1967-JP-A個体は、他の個体とは異なる言語を使用する事もあります。これはSCP-1967-JP-Aに複数の部族が存在し、多様な文化を構成している事を示唆するものです。現在、各言語ごとの解析・翻訳を行っていますが、完全に解読が可能となったSCP-1967-JP-Aの言語は存在しません。

付記: SCP-1967-JP-AがSCP-1967-JPを通過してこちらの世界へ侵入する事が可能なのかを調べる実験が予定されています。 ████/5/20に、サイト81-██に勤務するエージェントがこちらの世界に侵入しているSCP-1967-JP-A個体を発見、保護しました。このSCP-1967-JP-A-1個体に対するインタビューがサイト87-██で実行された後、SCP-1967-JP-A-1にはクラスB記憶処理が施される予定でした。しかし、異常存在に対しての記憶処理は無意味だという意見の為、SCP-1967-JP-A-1への処置はクラスD記憶処理に留まりました。インタビューーの詳しい内容は、以下の記録を参照してください。

インタビュー記録1967-A-1

対象: SCP-1967-JP-A-1

インタビュアー: ██一級翻訳者

付記: 本インタビューはSCP-1967-JP-A-α言語で行われました。この記録では現時点で翻訳可能な部分を全て我々の理解できる言語に翻訳してあります。

██一級翻訳者: では、これよりインタビューを開始します。よろしいですか?

SCP-1967-JP-A-1: はい。

██一級翻訳者: あなたの名前は何ですか?

SCP-1967-JP-A-1: [翻訳不能]です。

██一級翻訳者: 分かりました。では、あなたは普段何をしているのですか?

SCP-1967-JP-A-1: 研究員です。

██一級翻訳者: 分かりました。あなたは何を研究しているのですか?

SCP-1967-JP-A-1: [多少の沈黙の後] すみません、今はまだ答える事はできません。

██一級翻訳者: 分かりました。では、あなたは私たちの事を知っていますか?

SCP-1967-JP-A-1: いいえ。我々はあなた達の事をよく知りません。あなた達の事を知りたいです。

██一級翻訳者: 分かりました。これでインタビューを終わります。

<録音終了>

補遺2: ████/6/12 19:31:15時点で、突如としてSCP-1967-JPからのガンマ線放出量が0になりました。調査したところ、SCP-1967-JPはその異常性を消失している事が確認されました。今後のSCP-1967-JP及びSCP-1967-Aに対する調査は現在のところ不可能と思われます。この事件が発生して12日後の6月24日、SCP-1967-JPはNeutralizedに移籍されることが決定しました。