Hanamiyaなんたら
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは低危険物収容ロッカーにて収容されています。SCP-XXX-JPの持ち出し、実験には担当職員の許可が必要です。現在、財団が収容しているのは一冊のみで、未回収のSCP-XXX-JPを発見した場合、財団職員には回収の義務があります。

説明: SCP-XXX-JPは『ゾンビディーラーが教える正しいゾンビとの付き合い方』と題された、主に人間のゾンビの管理、維持の方法について書かれたA5判サイズの書籍です。初版本で、発行日は19██/██/██です。著者の氏名は記されていませんが、20代でゾンビの製造、販売を専門に取り扱う会社を立ち上げた、ゾンビディーラーの男であると紹介されています。奥付に記載されている出版社、印刷所、製本所は存在しない会社であり、住所の記載はありません。過去に行った全国的な調査1では、新たなSCP-XXX-JPは発見できず、SCP-XXX-JPが複数存在するかは疑問視されています。SCP-XXX-JPは全5章で構成されており、内容は以下の通りです。


SCP-XXX-JPの第五章に付属する申込用紙のコピー2に必要事項を記入して、著者の会社の住所宛に郵送すると、3日前後で記入した自身の住所に封筒が郵送されます。封筒の中には予算の見積書3とゾンビ化に関する同意書4、『個人向けゾンビ製造・維持管理代行サービス』の契約書5、返信用封筒が入っています。それぞれに必要事項を記入の上、同封されていた返信用封筒に入れて郵送することで、再度3日前後で封筒が送られてきます。中には請求書が入っており、記載されている金額を支払うことで6、ゾンビ化を依頼した遺体がゾンビとして活動するようになります7。このゾンビの状態は、遺体の状態に左右されます。この手段によって製造されたゾンビは、SCP-XXX-JPの第二章に記載されている方法で活動を停止させることができます。

郵送する封筒にGPSを入れる実験では、すべての場合でGPSのみが送り先の住所である墓地にたどり着き、敷地内の土の中から発見されています。墓地周辺を監視している状態であっても同様で、何者かがGPSのみを引き抜いて埋めるようなことは確認されませんでした8。また、ゾンビ化する前から遺体を常に監視し、誰も近づかせない状態でゾンビ化の依頼を出した実験でも、観測機器が何も感知しなかった9にも関わらず、遺体がゾンビ化しました。そのため、これらはすべて特定の会社や個人の仕業ではなく、SCP-XXX-JPの特異性によって引き起こされたものであると考えられています。