アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 10個のSCP-XXX-JP実例は第737号区域および第624号区域にそれぞれ収容される。これらの警備には我等が精強なる機動部隊“銃架”が割り当てられている。3体の志半ばで死亡した神兵、田中軍曹(SCP-XXX-JP-a-1)、██伍長(SCP-XXX-JP-a-2)、石動一等兵(SCP-XXX-JP-a-3)実例は第857号区域の死体保管所に収容される。正統なる大和民族の血統であると自認している職員は、承認された実験でない限りSCP-XXX-JP実例が肉眼で視認出来る範囲まで近接してはならない。実験の承認は当該区域の最高責任者に依頼せよ。
SCP-XXX-JPの移送については補遺1に記載された実例を基にこれを速やかにかつ安全に実行するのだ。
説明: SCP-XXX-JPは素晴らしい異常性を発現した10挺あるいはそれ以上の銃火器1群だ。
このSCiPは皇紀260█年2、大日本帝国領南洋諸島██島での卑劣なる鬼畜米兵どもの略奪により発見された。██島における大日本帝国第██師団の奮戦とその最期は涙無くしては語ることができない。恐らくは祖国の礎となった名も無き英霊達の死体から下劣にも一方的かつ不当な略取を行ったのだろう。その行為は万死に値する物である。その後の行方は詳細には明らかにされていなかったが20██年、財団に敵対的かつ好戦的な要注意団体との交戦時に財団に確保された。
SCP-XXX-JPに発現した異常性は“偉大なる大日本帝国臣民にしてその優秀な愛国者”となる事である。
これはSCP-XXX-JP実例に直接接触した人物に付与され、この状態の該当人物、SCP-XXX-JP-a実例を神兵と呼称する。
SCP-XXX-JPは[検閲削除]に与する要注意団体、██報国党の根拠地から3丁の亜航信号拳銃とともに発見された。これは大事である。よもや亜航隊が指揮官たる火雲博士の作り給われたSCP-████-JP実例が大日本帝国臣民へと流出しているなどと!まして陛下から下賜されたこの三八式歩兵銃が管理の手を離れているなどとあってはならないことだ!!
この度は神兵によって組織された模範的な大日本帝国臣民の集団であったが、もしアカや朝鮮人に流れていたらと考えると恐怖と羞恥で夜も眠れない。
神兵と化した人物はその能力を必ずや高く買われ、その技術や知恵、あるいは血肉の一片までも大日本帝国のために使用されることであろう。我ら大日本帝国臣民は必ずや戦争に勝利し、これを導くことが可能である。
SCP-XXX-JP実例に直接接触した神兵は不可逆的な教唆を受け、我々と共に肩を並べて大東亜の大地を踏み歩くことだろう。そのことを私[検閲削除]二等兵も誇りに思う。
しかれど、この意味に於いてSCP-XXX-JP実例は大日本帝国陸軍特別医療部隊の作りたるSCP-███-JPと同等の異常性を保有している。
大日本帝国陸軍特別医療部隊が一つ、███部隊は科学および工学に伴う異常性物体の製造に力を入れている部隊である。我ら
資料1: 皇紀267█年3、██島における第5回SCP-XXX-JPに関連する事物の調査により以下の文章が発見された。軍機を焼却しておかなかったことは軍法会議に問われてもおかしくない事態だが、我らが寛大なるイトウ将軍閣下はそれを許されることだろう。
後記: このレポートを記載の後、[検閲削除]研究助手 SCP-XXX-JP-a-4 は終了処分とされました