アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-81██内の3m×3m×3mの小部屋に収容してください。また、レベル3以上の職員の許可があれば、このオブジェクトはサイト-81██の中を自由に歩き回ることが可能です。ただし、このオブジェクトの散歩を許可する際、サイト-81██内にいる職員全員にそのことを通知してください。実験はクリアランスレベル3以上の職員の許可を得てから行ってください。
説明: SCP-XXXX-JPは、身長1.7mの白衣を着た骸骨です。白衣の裾は土と血の染みで汚れており、この汚れはどれだけ洗っても落ちません。また新品の白衣を与えた場合、徐々に汚れはじめ与えてから5分後には元々SCP-XXXX-JPが着ていた白衣と全く同じ汚れが付着していました。SCP-XXXX-JPは、20██年11月██日に広島県██市████町で女性から「骸骨に『これ、落としましたよ』と後ろから声をかけられ振り向くと、夫の指輪を渡された」という通報を受けた地元の交番の巡査が捜査した際、発見されました。通報した町人と巡査にインタビューをした後、その地域一帯にSCP-XXXX-JPに関する記憶の処理を行いました。
SCP-XXXX-JPは、人の後ろから「これ、落としましたよ」と声をかけます。声をかけられた人が振り返った瞬間から、SCP-XXXX-JPが拾ったものを落としたことになります。SCP-XXXX-JPが“対象が物を落とした”と認識した後、他者とその情報を共有することによって、“対象がものを落としたこと”になります。それは持っていたペンであったり、髪の毛をくくっていたゴムであったり、または████や██などの臓器や、██である事例も存在します。その対象本人のものでなくても、身内の誰かのものである場合もあります。物体の場合、その時に実際持っていなかったものや、なくしたと思っていたものでも拾われることがあります。また、物体とは限らず、「~~する能力」や「名前」など概念的な場合も存在します。その場合は、ただの白い紙にかかれた状態で渡されます。
受け取った場合、それは自分のもとに戻りますが、受け取らなかった場合、自分のもとに戻ることはありません。また、受け取らなかった物体がどこへ行ったのか確認は取れていませんが、おそらく消滅したものと思われます。概念的なものについても同じです。声をかけられた際、振り向いた人は本オブジェクトにむけた恐怖の念や、疑問はなく普通の人間と接するように対処することができます。
通常時の会話も可能ですが、会話する際はクリアランスレベル3以上の職員の許可が必要となります。また、会話の際、日本語、英語、オランダ語での会話が可能です。
補遺: インタビュー記録[現在計4回]
実験記録[現在計5回]
事件記録XXXX - 日付20██/01/██