[[tab 早く大きく]]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8104の特設人型収容房にて収容されています。設備や備品は成人用を基本とし、毎月行われる身体検査の結果に合わせ適宜サイズを調整してください。現在SCP-XXX-JPに対しては複数の教育専任者により標準初等教育プロトコル-JPが適用されています。また要求があれば管理責任者の審議の後にサイト内の各種職員用施設を利用可能ですが、担当以外の職員との交流は制限されることに注意してください。担当職員は毎月のカウンセリングが義務付けられ、過度の感情移入が認められた職員は転属となります。
説明: SCP-XXX-JPは20██/██/██に誕生した日本人男性であり、当報告書執筆時点で10歳と2ヶ月です。SCP-XXX-JPの異常性は誕生から現在に至るまで身長172.2cmを維持していることにあり、本来人体にあるべき自然な伸縮も確認できず常にこの数値で固定されているように見えます。各部位の長さ・太さの比率は同年齢のヒトと比較しても有意な差は見られず、体重も平均値に近い水準で増加しています。なおSCP-XXX-JP由来であっても抜け毛等の身体から分離した物質は異常性のない大きさで観察されます。母親の身長は159.5cmであるため、出産直後に異常性を獲得あるいは発現させたものと考えられていますが、財団のあらゆる検査では特異性の源を発見できませんでした。
その数値にも関わらず、観察者の主観上ではSCP-XXX-JPは正常な大きさであると認識されます。そのため両親・親族・医療関係者らは違和感を抱きつつもSCP-XXX-JPが過度に大きいのではなく衣類や寝具の方が小さすぎると考え、また身体測定の記録は記載ミスやデータの取り違えとして扱われていました。明らかに大きな乳児用品の納品や頻発する奇妙なデータミスが噂となり、それを医療機関監視チームのフィールドエージェントが捕捉し収容に繋がりました。主な関係者には記憶処理が施されカバーストーリー"乳幼児突然死症候群"が適用されました。
SCP-XXX-JPが人間の認識に干渉する手段の特定やそれを阻害・突破する試みは失敗しています。また長時間接触した職員はしばしば原因不明の不安感を訴えますが、これはSCP-XXX-JPの数値上の大きさと実際の認識にずれが生じていることが原因の、異常性のない心理状態であると考えられています。
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[[tab 家守]]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8102敷地内に設置されたコンテナ内に、一般住宅を模した模型を用いて収容します。模型には1日に1回霧吹きで指定量の水を吹きかけますが、この時SCP-XXX-JPを直接濡らさないように気をつけて下さい。また住宅模型とコンテナの壁面は1.5m以上の距離を保つようにして下さい。
コンテナは他の建造物から5m以上の距離をおいて設置し、内部は10℃を下回らないように管理します。天井には窓を取り付け日光が当たるようにして下さい。またコンテナ内部への箱状の物体の持ち込みは禁止されています。
説明: SCP-XXX-JPは全長15cmの、ニホンヤモリと推定される生物です。SCP-XXX-JPは建造物の外壁に取り付くことでその異常性を発現させます。その建造物は風化や外部からの衝撃に対し高い耐性を示すようになり、また内部に設置されている家具類も建造物そのものには劣りますが耐久性を向上させます。窓や扉など元から外せる構造になっている部材は問題なく取り外すことができ、建造物から離れた際に異常性を喪失します。逆に新たに取り付けた部材、あるいは持ち込まれた家具もSCP-XXX-JPによる強化の対象となります。
異常性が発現した時点で建造物内にいた生物接触していた生物は、建造物に接触している間は免疫力や精神状態の向上を体験します。SCP-XXX-JPが物品や生物の出入りを妨害した例は確認されていません。
SCP-XXX-JPは常に何らかの物体に取り付いており地面に降りる場面は観察されていません。自身が収まる程度の空洞を持つ箱型の物体ならば取り付く対象にすると見られていますが、とりわけ人間用の住居の形をしているものを好みます。床と壁があれば密封されている必要はないものの、一方で自動車のような動力を持つ物体に取り付いた例は確認されていません。これらのことから独自の判断基準を有すると考えられていますが、いかにして対象の性質や全体像を知覚し識別しているかは不明です。なおSCP-XXX-JPは常に外側におり内部に侵入する様子を見せません。別対象への転移は未知の手段で瞬間的に行われ、現在確認されている最大移動距離は1mです。
SCP-XXX-JPが取り付いた物体は不定期に恐らく一度だけ脱皮を行います。脱皮後は僅かに質量を失いますが、それ以上の建造物への影響は確認されていません。なおSCP-XXX-JPは脱皮を行った物体からは積極的に離れようとし、再度取り付く様子を見せません。しかしながらこの場合においても地面に降りる様子を見せません。
SCP-XXX-JPの詳細な検査は実現していません。これはSCP-XXX-JPが未知の方法で強固に張り付き、建造物と同等の強度を示す事が理由です。外見はニホンヤモリと同一ですが時折鱗と鱗の境目が銀色に発光します。餌には興味を示さず必要としないと思われますが、水分を摂取する様子は観察されています。低温及び日光の遮断された環境では活動が鈍くなり最終的には異常性を保ったまま休眠状態に入ります。このため現在は一般的なヤモリの飼育方法を基準とし収容されています。
補遺1: SCP-XXX-JPは██県██郡の山中にある古民家が物理的に取り壊せないとの噂がきっかけで発見されました。当初は家屋そのものが調査・収容対象でしたが、解体業者が重機がぶつかっても潰れないヤモリを頻繁に目撃したと証言しており、異常性の手掛かりとして捕獲を試みたところ自発的に小型生物収容ケージに転移しました。その移動方法とケージから引き剥がせないこと、古民家の損壊が可能になっていたことから異常性の原因と判断され収容に至りました。解体業者と関係者には記憶処理が施され、カバーストーリー「手続きの不備による解体延期」が適用されました。
なおこの古民家の家主は老衰で死去しており、解体を依頼したのは別居の親族です。家主は一人暮らしであり、妻子は早世していますがいずれも病死であり事件性はないことが確かめられています。
補遺2: 生物に対する長期的な影響の調査のため、SCP-XXX-JPを雄と雌のラットを1匹ずつ飼育する大型ケージに取り付かせ観察が行われました。ラットは免疫力の向上や治癒速度の上昇、身体機能の強化が確認され、様々なストレスにも高い耐性を示しました。またケージは実験開始から4ヶ月後に脱皮を行いました。
しかしながら後からケージに追加した個体は全て6ヶ月で死亡しました。両者から産まれた子世代の個体群も、鱗、体色の変化、能動的な四肢の切断と再生能力などヤモリとして標準的な特徴を備えていましたが生後6ヶ月で死亡しています。なお子世代の個体の死亡直後、内部から小型のヤモリが大量に出現し共食いを繰り返しました。最後に残った1匹は体長15cm程度まで急成長しましたがSCP-XXX-JPと共通するような特徴は見られず、一般的なヤモリであることが確認されました。
最初からケージ内にいた2匹のヤモリのみが3年を経過してなお健康であり、このまま寿命まで生存すると見られています。
補遺3: 発見場所の古民家に関する再調査が行われました。しかしながら家屋内からSCP-XXX-JPに関連する文書は発見されず、また妻子の死についても公的な死亡届以外の資料や情報は徹底的に破棄されていることが判明しました。
また、この一帯は昭和初期に養蚕で栄えた集落であったことが判明しています。その集落は産業構造の変化や少子高齢化などの要因で自然消滅したと考えて差し支えはなく、SCP-XXX-JPとの関連を示す客観的な証拠は見つかっていません。
[[/tab]]
[[tab 構文メモ]]
太字 -> 太字
斜体 -> 斜体
下線 -> 下線
打ち消し線 -> 打ち消し線
サイト内リンク -> サイト内リンク
外部サイトへのリンク -> 外部サイトへのリンク
██████ or (U+2588, FULL BLOCK) -> 黒塗り
実験記録XXX - 日付YYYY/MM/DD
対象:
実施方法:
結果:
分析:
対象: [人間、団体、SCPオブジェクトなど]
インタビュアー: [インタビュアーの名前。必要に応じて█で隠しても良い]
付記: [インタビューに関して注意しておく点があれば]
<録音開始, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
インタビュアー: [会話]
誰かさん: [会話]
[以下、インタビュー終了まで会話を記録する]
<録音終了, [必要に応じてここに日時(YYYY/MM/DD)を表記]>
終了報告書: [インタビュー後、特に記述しておくことがあれば]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter (適切なクラスを選んでください)
特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]
説明: [SCPオブジェクトの性質に関する記述]
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
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[[tab 練習1]]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPはサイト-8181の物品収容ロッカーに収容されています。実験を希望する際はサイト管理官に申請し、研究担当者と検討した上で実験環境を設定して下さい。
説明: SCP-xxx-JPは一般的なポラロイドカメラです。通常のカメラと同じ手順で撮影が可能ですが、現像された写真の被写体は撮影時とは異なる行為をしています。現像から5分後、被写体は写真と同様の行為を行いたいという強い欲求に襲われます。この欲求は一度その行為を行えば完全に解消されるほか、記憶処理で日常生活に支障のない段階まで軽減することが可能です。なおSCP-xxx-JPは非生物に対してもその異常性を発揮しますが、非生物があたかも生きているかのように変形、活動する原理は未解明です。
補遺: SCP-xxx-JPは██県██市の火災において、住人がフリーマーケットで買ったカメラで部屋を撮影していただけなのに燃え始めたという証言と、実際に焼け跡で無傷のカメラが回収されたことから財団の目に止まりました。SCP-xxx-JPの販売経路を追跡中です。
言うまでもなく、SCP-978"欲望カメラ"のパロディである。こういうのって悪いアイデアは無い悪い書き方があるだけの精神に則りちゃんと書いたら認められたりするのだろうか?-██研究員
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