リビジョン001の閲覧 ███研究担当主任による編集 2013/06/03
SCP-XXX-JPと同型のマスク 記録写真より |
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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の低危険物収容ロッカーにて保管されます。ロッカーの電子錠の解錠コードは担当職員にのみ通達されます。
説明: SCP-XXX-JPはサイト-81██の職員が使用するための、レベルB科学防護スーツ用のマスクの1つです。SCP-XXX-JPは2013/06/02に同サイト内で発生した、クラス6指定危険アーティファクト運搬時の事故により死亡した████研究員が使用していたものです。彼女がこの事故を起こす以前は、SCP-XXX-JPに異常性は確認されていませんでした。なお、この事故により、他に6名の職員が死亡しています。
SCP-XXX-JPは、それを被った者(以下、対象と表記)の認識へ異常を与えます。多くの場合、それは対象に、自身の存在した世界と、SCP-XXX-JPを被って脱いだ後の世界に決定的な差異が生まれたという錯覚をもたらします。この錯覚は不可逆なものであり、唯一、記憶処理でのみ、対象への治療が可能です。
SCP-XXX-JPの持つ異常性が認識災害的なものなのか、それとも平行世界との代替をもたらす、ある種のポータル的役割を果たしているのかは判明していません。現在、███研究担当主任による研究が進行中で、Dクラス職員による実験を検討しています。
2013/06/03、サイト管理官がSCP-XXX-JPを被ったことで、その異常性が発覚しました。サイト管理官は自身の権限を使用し、当該オブジェクトの異常性獲得の発端となった事故の現場に入ったあと、SCP-XXX-JPを突如として被りました。その後、彼は自身がサイトの警備員であったとの主張をはじめました。直ちに認識災害対策チームが派遣され、SCP-XXX-JPを適切な手順で回収、サイト管理官を拘束しました。サイト管理官は、管理官としての通常の業務形態などの記憶は有していない一方で、警備員としての専門的な知識を語る事ができました。この時点で、オブジェクトは正式にSCP-XXX-JPと分類されました。
リビジョン002の閲覧 ███研究担当主任による編集 2013/06/04
SCP-XXX-JPと同型のマスク 記録写真より |
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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の低危険物収容ロッカーにて保管されます。ロッカーの電子錠の解錠コードは担当職員にのみ通達されます。
説明: SCP-XXX-JPはサイト-81██の職員が使用するための、レベルB科学防護スーツ用のマスクの1つです。SCP-XXX-JPは2013/06/02に同サイト内で発生した、クラス6指定危険アーティファクト運搬時の事故により死亡した████研究員が使用していたものです。彼女がこの事故を起こす以前は、SCP-XXX-JPに異常性は確認されていませんでした。なお、この事故により、他に6名の職員が死亡しています。
SCP-XXX-JPは、それを被った者(以下、対象と表記)の認識へ異常を与えます。多くの場合、それは対象に、自身の存在した世界と、SCP-XXX-JPを被って脱いだ後の世界に決定的な差異が生まれたという錯覚をもたらします。この錯覚は不可逆なものであり、唯一、記憶処理でのみ、対象への治療が可能です。
SCP-XXX-JPの持つ異常性が認識災害的なものなのか、それとも平行世界との代替をもたらす、ある種のポータル的役割を果たしているのかは判明していません。現在、███研究担当主任による研究が進行中です。
実験記録XXX-JP-01
日付: 2013/06/04
被験者: D-08021
概要: 警備員2名の監視のもと、SCP-XXX-JPの脱着を行う。
結果: 被験者に異常は発生しなかった。D-08021はこの任務を最後に解雇。記憶処理を施され、Dクラス分類から外された。
2013/06/03、サイト管理官がSCP-XXX-JPを被ったことで、その異常性が発覚しました。サイト管理官は自身の権限を使用し、当該オブジェクトの異常性獲得の発端となった事故の現場に入ったあと、SCP-XXX-JPを突如として被りました。その後、彼は自身がサイトの警備員であったとの主張をはじめました。直ちに認識災害対策チームが派遣され、SCP-XXX-JPを適切な手順で回収、サイト管理官を拘束しました。サイト管理官は、管理官としての通常の業務形態などの記憶は有していない一方で、警備員としての専門的な知識を語る事ができました。この時点で、オブジェクトは正式にSCP-XXX-JPと分類されました。
個人メモ。被検体であるDクラス職員に疑問。彼は財団に雇用されてから2ヶ月……それなのに通常解雇? 書類や手続き自体には、何の不備もない様子。しかし、人事担当も自分でD-08021の解雇手続きをやりながら不審そうに首を捻っていたことに留意。
リビジョン003の閲覧 ███研究担当主任による編集 2013/06/05
SCP-XXX-JPと同型のマスク 記録写真より |
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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の低危険物収容ロッカーにて保管されます。ロッカーの電子錠の解錠コードは担当職員にのみ通達されます。
説明: SCP-XXX-JPはサイト-81██の職員が使用するための、レベルB科学防護スーツ用のマスクの1つです。SCP-XXX-JPは2013/06/02に同サイト内で発生した、クラス6指定危険アーティファクト運搬時の事故により死亡した████研究員が使用していたものです。彼女がこの事故を起こす以前は、SCP-XXX-JPに異常性は確認されていませんでした。なお、この事故により、他に6名の職員が死亡しています。
SCP-XXX-JPは、それを被った者(以下、対象と表記)の認識へ異常を与えます。多くの場合、それは対象に、自身の存在した世界と、SCP-XXX-JPを被って脱いだ後の世界に決定的な差異が生まれたという錯覚をもたらします。この錯覚は不可逆なものであり、唯一、記憶処理でのみ、対象への治療が可能です。
SCP-XXX-JPの持つ異常性が認識災害的なものなのか、それとも平行世界との代替をもたらす、ある種のポータル的役割を果たしているのかは判明していません。現在、███研究担当主任による研究が進行中です。
実験記録XXX-JP-01
日付: 2013/06/04
被験者: D-08021
概要: 警備員2名の監視のもと、SCP-XXX-JPの脱着を行う。
結果: 被験者に異常は発生しなかった。D-08021はこの任務を最後に解雇。記憶処理を施され、Dクラス分類から外された。
実験記録XXX-JP-02
日付: 2013/06/05
被験者: D-30349
概要: 警備員2名の監視のもと、SCP-XXX-JPの脱着を2回続けて行う。
結果: 被験者に異常は発生しなかった。これ以上、SCP-XXX-JPに異常性が見られないようであれば保管サイト-8109への移送を検討する。
2013/06/03、サイト管理官がSCP-XXX-JPを被ったことで、その異常性が発覚しました。サイト管理官は自身の権限を使用し、当該オブジェクトの異常性獲得の発端となった事故の現場に入ったあと、SCP-XXX-JPを突如として被りました。その後、彼は自身がサイトの警備員であったとの主張をはじめました。直ちに認識災害対策チームが派遣され、SCP-XXX-JPを適切な手順で回収、サイト管理官を拘束しました。サイト管理官は、管理官としての通常の業務形態などの記憶は有していない一方で、警備員としての専門的な知識を語る事ができました。この時点で、オブジェクトは正式にSCP-XXX-JPと分類されました。
2回目の実験でも何も起きなかった。おかしな点も見当たらない。SCP-XXX-JPが異常性を発現できたのは、たったの1回きりだったのかもしれない。例の狂ったサイト管理官に勾留区画で会ってみたが、彼は自身の職務について全く何も覚えていなかった。彼は自身が一介の警備員に過ぎず、たまたま事故の残務処理時にSCP-XXX-JPがまだ備品として使えるか試そうと被ってみただけなのだと主張。
しかし……。しかし、もしも、彼のこの主張が正しいのだとすれば? リスクを冒し、試してみる価値はある。
リビジョン004の閲覧 ███研究担当主任による編集 2013/06/06
SCP-XXX-JPと同型のマスク 記録写真より |
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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の低危険物収容ロッカーにて保管されます。ロッカーの電子錠の解錠コードは担当職員にのみ通達されます。
説明: SCP-XXX-JPはサイト-81██の職員が使用するための、レベルB科学防護スーツ用のマスクの1つです。SCP-XXX-JPは2013/06/02に同サイト内で発生した、クラス6指定危険アーティファクト運搬時の事故により死亡した████研究員が使用していたものです。彼女がこの事故を起こす以前は、SCP-XXX-JPに異常性は確認されていませんでした。なお、この事故により、他に6名の職員が死亡しています。
SCP-XXX-JPは、それを被った者(以下、対象と表記)の認識へ異常を与えます。多くの場合、それは対象に、自身の存在した世界と、SCP-XXX-JPを被って脱いだ後の世界に決定的な差異が生まれたという錯覚をもたらします。この錯覚は不可逆なものであり、唯一、記憶処理でのみ、対象への治療が可能です。
SCP-XXX-JPの持つ異常性が認識災害的なものなのか、それとも平行世界との代替をもたらす、ある種のポータル的役割を果たしているのかは判明していません。現在、███研究担当主任による研究が進行中です。
実験記録XXX-JP-01
日付: 2013/06/04
被験者: D-08021
概要: 警備員2名の監視のもと、SCP-XXX-JPの脱着を行う。
結果: 被験者に異常は発生しなかった。D-08021はこの任務を最後に解雇。記憶処理を施され、Dクラス分類から外された。
実験記録XXX-JP-02
日付: 2013/06/05
被験者: D-30349
概要: 警備員2名の監視のもと、SCP-XXX-JPの脱着を2回続けて行う。
結果: 被験者に異常は発生しなかった。これ以上、SCP-XXX-JPに異常性が見られないようであれば保管サイト-8109への移送を検討する。
実験記録XXX-JP-03
日付: 2013/06/06
被験者: D-30349
概要: ███研究担当主任の監視のもと、SCP-XXX-JPの脱着を行う。
結果: 被験者に異常は発生しなかった。SCP-XXX-JPの保管サイト-8109への移送は検討中。
2013/06/03、サイト管理官がSCP-XXX-JPを被ったことで、その異常性が発覚しました。サイト管理官は自身の権限を使用し、当該オブジェクトの異常性獲得の発端となった事故の現場に入ったあと、SCP-XXX-JPを突如として被りました。その後、彼は自身がサイトの警備員であったとの主張をはじめました。直ちに認識災害対策チームが派遣され、SCP-XXX-JPを適切な手順で回収、サイト管理官を拘束しました。サイト管理官は、管理官としての通常の業務形態などの記憶は有していない一方で、警備員としての専門的な知識を語る事ができました。この時点で、オブジェクトは正式にSCP-XXX-JPと分類されました。
SCP-XXX-JPは予想した通りの効果を発現した! これで私は、これが時制に縛られない現実改変オブジェクトであると確信した。被検体が何かを願いながらSCP-XXX-JPを装着すると、次に脱いだときにはそれが叶った世界になっているのだ。
私はD-30349に、SCP-XXX-JPを2つのことを念じながら被れと命じた。1つは、私、███研究担当主任は「いかなる現実改変の影響も受けず、連続した意識を保てるようになる」ということ。2つめは「私がそう命じたことを、私以外の全ての人間が忘れること」だった。この試みは見事に成功した。
リビジョン005の閲覧 ███研究担当主任による編集 2013/06/07
SCP-XXX-JPと同型のマスク 記録写真より |
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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の低危険物収容ロッカーにて保管されます。ロッカーの電子錠の解錠コードは担当職員にのみ通達されます。SCP-XXX-JPに対する全ての権限は、███研究担当主任に一任されます。
説明: SCP-XXX-JPはサイト-81██の職員が使用するための、レベルB科学防護スーツ用のマスクの1つです。SCP-XXX-JPは2013/06/02に同サイト内で発生した、クラス6指定危険アーティファクト運搬時の事故により死亡した████研究員が使用していたものです。彼女がこの事故を起こす以前は、SCP-XXX-JPに異常性は確認されていませんでした。なお、この事故により、他に死亡した職員はいません。
SCP-XXX-JPは、それを被った者(以下、対象と表記)の認識へ異常を与えます。多くの場合、それは対象に、自身の存在した世界と、SCP-XXX-JPを被って脱いだ後の世界に決定的な差異が生まれたという錯覚をもたらします。この錯覚は不可逆なものであり、唯一、記憶処理でのみ、対象への治療が可能です。
SCP-XXX-JPの持つ異常性が認識災害的なものなのか、それとも平行世界との代替をもたらす、ある種のポータル的役割を果たしているのかは判明していません。現在、███研究担当主任による研究が進行中です。
実験記録XXX-JP-01
日付: 2013/06/04
被験者: D-08021
概要: 警備員2名の監視のもと、SCP-XXX-JPの脱着を行う。
結果: 被験者に異常は発生しなかった。D-08021はこの任務を最後に解雇。記憶処理を施され、Dクラス分類から外された。
実験記録XXX-JP-02
日付: 2013/06/05
被験者: D-30349
概要: 警備員2名の監視のもと、SCP-XXX-JPの脱着を2回続けて行う。
結果: 被験者に異常は発生しなかった。これ以上、SCP-XXX-JPに異常性が見られないようであれば保管サイト-8109への移送を検討する。
実験記録XXX-JP-03
日付: 2013/06/06
被験者: D-30349
概要: ███研究担当主任の監視のもと、SCP-XXX-JPの脱着を行う。
結果: 被験者に異常は発生しなかった。SCP-XXX-JPの保管サイト-8109への移送は検討中。
2013/06/03、サイト管理官がSCP-XXX-JPを被ったことで、その異常性が発覚しました。サイト管理官は自身の権限を使用し、当該オブジェクトの異常性獲得の発端となった事故の現場に入ったあと、SCP-XXX-JPを突如として被りました。その後、彼は自身がサイトの警備員であったとの主張をはじめました。直ちに認識災害対策チームが派遣され、SCP-XXX-JPを適切な手順で回収、サイト管理官を拘束しました。サイト管理官は、管理官としての通常の業務形態などの記憶は有していない一方で、警備員としての専門的な知識を語る事ができました。この時点で、オブジェクトは正式にSCP-XXX-JPと分類されました。
私の手による最初の改変。報告書を見れば何が変わったのか把握しやすい様に、改変部分が青マーカーで示されるようにしておいた。そして、ここに書かれていない所では、私の給与はゆうに2ケタは増えたし、家も前の倍の広さになった。しかし、何でも出来るとなると、逆に何をしたらいいのか思いつかないものだ。もちろん、正しい事をするのも忘れてはいない。
だが、1つだけ、改変できていない箇所がある。そこを何よりはじめに願ったはずなのだが。もしや、一度の脱着で改変できる数に限りがあるのか?
リビジョン006の閲覧 ███研究担当主任による編集 2013/06/08
SCP-XXX-JPと同型のマスク 記録写真より |
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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の低危険物収容ロッカーにて保管されます。SCP-XXX-JPに対する全ての権限は、███研究担当主任に一任されます。
説明: SCP-XXX-JPはサイト-81██の職員が使用するための、レベルB科学防護スーツ用のマスクの1つです。SCP-XXX-JPは2013/06/02に同サイト内で発生した、クラス6指定危険アーティファクト運搬時の事故により死亡した████研究員が使用していたものです。彼女がこの事故を起こす以前は、SCP-XXX-JPに異常性は確認されていませんでした。なお、この事故により、他に死亡した職員はいません。
SCP-XXX-JPは、それを被った者(以下、対象と表記)の認識へ異常を与えます。多くの場合、それは対象に、自身の存在した世界と、SCP-XXX-JPを被って脱いだ後の世界に決定的な差異が生まれたという錯覚をもたらします。この錯覚は不可逆なものであり、唯一、記憶処理でのみ、対象への治療が可能です。
SCP-XXX-JPの持つ異常性が認識災害的なものなのか、それとも平行世界との代替をもたらす、ある種のポータル的役割を果たしているのかは判明していません。現在、███研究担当主任による研究が進行中です。
実験記録XXX-JP-01
日付: 2013/06/04
被験者: D-08021
概要: 警備員2名の監視のもと、SCP-XXX-JPの脱着を行う。
結果: 被験者に異常は発生しなかった。D-08021はこの任務を最後に解雇。記憶処理を施され、Dクラス分類から外された。
実験記録XXX-JP-02
日付: 2013/06/05
被験者: D-30349
概要: 警備員2名の監視のもと、SCP-XXX-JPの脱着を2回続けて行う。
結果: 被験者に異常は発生しなかった。これ以上、SCP-XXX-JPに異常性が見られないようであれば保管サイト-8109への移送を検討する。
実験記録XXX-JP-03
日付: 2013/06/06
被験者: D-30349
概要: ███研究担当主任の監視のもと、SCP-XXX-JPの脱着を行う。
結果: 被験者に異常は発生しなかった。SCP-XXX-JPの保管サイト-8109への移送は厳重に検討することが必要である。
2013/06/03、サイト管理官がSCP-XXX-JPを被ったことで、その異常性が発覚しました。サイト管理官は自身の権限を使用し、当該オブジェクトの異常性獲得の発端となった事故の現場に入ったあと、SCP-XXX-JPを突如として被りました。その後、彼は自身がサイトの警備員であったとの主張をはじめました。直ちに認識災害対策チームが派遣され、SCP-XXX-JPを適切な手順で回収、サイト管理官を拘束しました。サイト管理官は、管理官としての通常の業務形態などの記憶は有していない一方で、警備員としての専門的な知識を語る事ができました。この時点で、オブジェクトは正式にSCP-XXX-JPと分類されました。
昔はこの人生を悲観したこともあったが、今じゃ私は神同然の力を手に入れてしまったようだ。もう少し地位も上げたい所だが、SCP-XXX-JPを使い続けるにはこの座に留まるのが賢明だろう。とりあえず、SCP-XXX-JPの保管サイトへの移行も先延ばしにしておいた。
だが、どうしても改変できない物が1つ残る。毎回、一番はじめに願うものだ。あの6人は救えたはずだ、なのに、何故?
リビジョン007の閲覧 ███研究担当主任による編集 2013/06/09
SCP-XXX-JPと同型のマスク 記録写真より |
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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の低危険物収容ロッカーにて保管されます。SCP-XXX-JPに対する全ての権限は、███研究担当主任に一任されます。
説明: SCP-XXX-JPはサイト-81██の職員が使用するための、レベルB科学防護スーツ用のマスクの1つです。SCP-XXX-JPは2013/06/02に同サイト内で発生した、クラス6指定危険アーティファクト運搬時の事故により死亡した████研究員が使用していたものです。彼女がこの事故を起こす以前は、SCP-XXX-JPに異常性は確認されていませんでした。なお、この事故により、他に死亡した職員はいません。
SCP-XXX-JPは、それを被った者(以下、対象と表記)の認識へ異常を与えます。多くの場合、それは対象に、自身の存在した世界と、SCP-XXX-JPを被って脱いだ後の世界に決定的な差異が生まれたという錯覚をもたらします。この錯覚は不可逆なものであり、唯一、記憶処理でのみ、対象への治療が可能です。
SCP-XXX-JPの持つ異常性が認識災害的なものなのか、それとも平行世界との代替をもたらす、ある種のポータル的役割を果たしているのかは判明していません。現在、███研究担当主任による研究が進行中で、Dクラス職員による実験を検討しています。
2013/06/03、サイト管理官がSCP-XXX-JPを被ったことで、その異常性が発覚しました。サイト管理官は自身の権限を使用し、当該オブジェクトの異常性獲得の発端となった事故の現場に入ったあと、SCP-XXX-JPを突如として被りました。その後、彼は自身がサイトの警備員であったとの主張をはじめました。直ちに認識災害対策チームが派遣され、SCP-XXX-JPを適切な手順で回収、サイト管理官を拘束しました。サイト管理官は、管理官としての通常の業務形態などの記憶は有していない一方で、警備員としての専門的な知識を語る事ができました。この時点で、オブジェクトは正式にSCP-XXX-JPと分類されました。
実験がまだ始まっていないことにすれば、保管サイトへの移行を防げることに気付いた。しかし、まだ不明な点が残っている。俺はあらゆる手段を尽くしている。だがどうしても、"SCP-XXX-JPは2013/06/02に同サイト内で発生した、クラス6指定危険アーティファクト運搬時の事故により死亡した████研究員が使用していたものです"という一文を改変したり、消し去ることができない。
何故、私は彼女だけを救うことができない?
リビジョン008の閲覧 ███研究担当主任による編集 2013/06/10
SCP-XXX-JPと同型のマスク 記録写真より |
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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の低危険物収容ロッカーにて保管されます。SCP-XXX-JPに対する全ての権限は、███研究担当主任に一任されます。
説明: SCP-XXX-JPはサイト-81██の職員が使用するための、レベルB科学防護スーツ用のマスクの1つです。SCP-XXX-JPは2013/06/02に同サイト内で発生した、クラス6指定危険アーティファクト運搬時の事故により死亡した████研究員が使用していたものです。この事故により死亡した職員はいません。彼女がこの事故を起こす以前は、SCP-XXX-JPに異常性は確認されていませんでした。なお、この事故により、他に死亡した職員はいません。
SCP-XXX-JPは、それを被った者(以下、対象と表記)の認識へ異常を与えます。多くの場合、それは対象に、自身の存在した世界と、SCP-XXX-JPを被って脱いだ後の世界に決定的な差異が生まれたという錯覚をもたらします。この錯覚は不可逆なものであり、唯一、記憶処理でのみ、対象への治療が可能です。
SCP-XXX-JPの持つ異常性が認識災害的なものなのか、それとも平行世界との代替をもたらす、ある種のポータル的役割を果たしているのかは判明していません。現在、███研究担当主任による研究が進行中で、Dクラス職員による実験を検討しています。
2013/06/03、サイト管理官がSCP-XXX-JPを被ったことで、その異常性が発覚しました。サイト管理官は自身の権限を使用し、当該オブジェクトの異常性獲得の発端となった事故の現場に入ったあと、SCP-XXX-JPを突如として被りました。その後、彼は自身がサイトの警備員であったとの主張をはじめました。直ちに認識災害対策チームが派遣され、SCP-XXX-JPを適切な手順で回収、サイト管理官を拘束しました。サイト管理官は、管理官としての通常の業務形態などの記憶は有していない一方で、警備員としての専門的な知識を語る事ができました。この時点で、オブジェクトは正式にSCP-XXX-JPと分類されました。
ダメだ、どうしても「████研究員が事故で死亡した」という部分だけが改変できない! 何故だ?
君はあの晴れた日、私が庭の木の下に置いた椅子を蹴ろうとしたとき、そこに駆けつけてくれた。失敗しないように、全ての外的要因は排除したはずだったのに。だが、そこに君が来てしまった。私を降ろしてくれた。
なのに何故、私は君を降ろしてやることができない? これだけの力がありながら?
リビジョン009の閲覧 ███研究担当主任による編集 2013/06/11
SCP-XXX-JPと同型のマスク 記録写真より |
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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の低危険物収容ロッカーにて保管されます。SCP-XXX-JPに対する全ての権限は、███研究担当主任に一任されます。
説明: SCP-XXX-JPはサイト-81██の職員が使用するための、レベルB科学防護スーツ用のマスクの1つです。SCP-XXX-JPは2013/06/02に同サイト内で発生した、クラス6指定危険アーティファクト運搬時の事故により死亡した████研究員が使用していたものです。2013/06/02にはいかなる事故もサイト-81██では発生しませんでした。事故で死んだ職員もいません。████研究員はまだ生きています。彼女がこの事故を起こす以前は、SCP-XXX-JPに異常性は確認されていませんでした。なお、この事故により、他に死亡した職員はいません。
SCP-XXX-JPは、それを被った者(以下、対象と表記)の認識へ異常を与えます。多くの場合、それは対象に、自身の存在した世界と、SCP-XXX-JPを被って脱いだ後の世界に決定的な差異が生まれたという錯覚をもたらします。この錯覚は不可逆なものであり、唯一、記憶処理でのみ、対象への治療が可能です。
SCP-XXX-JPの持つ異常性が認識災害的なものなのか、それとも平行世界との代替をもたらす、ある種のポータル的役割を果たしているのかは判明していません。現在、███研究担当主任による研究が進行中で、Dクラス職員による実験を検討しています。
2013/06/03、サイト管理官がSCP-XXX-JPを被ったことで、その異常性が発覚しました。サイト管理官は自身の権限を使用し、当該オブジェクトの異常性獲得の発端となった事故の現場に入ったあと、SCP-XXX-JPを突如として被りました。その後、彼は自身がサイトの警備員であったとの主張をはじめました。直ちに認識災害対策チームが派遣され、SCP-XXX-JPを適切な手順で回収、サイト管理官を拘束しました。サイト管理官は、管理官としての通常の業務形態などの記憶は有していない一方で、警備員としての専門的な知識を語る事ができました。この時点で、オブジェクトは正式にSCP-XXX-JPと分類されました。
そう。簡単なことだった。誰かがアーティファクトの運搬中に事故を起こさなければならない。そこだけは変えられないのだ。そうしないと、SCP-XXX-JPは改変能力を得られない。だから、事故が起きなかったと改変すれば彼女は生き残るが、改変能力で助かったあの6人の研究員たちは死ぬ。その逆であれば、彼女が。そう、誰かが犠牲にならなけばいけない。
だが、今日、私はこの残酷な法則を曲げる唯一の方法を思いついた。
もう一度、椅子を蹴るのだ。
リビジョン001の閲覧 ██████博士による編集 2013/06/12
SCP-XXX-JPと同型のマスク 記録写真より |
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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8181の低危険物収容ロッカーにて保管されます。SCP-XXX-JPに対する全ての権限は、██████博士に一任されます。
説明: SCP-XXX-JPはサイト-81██の職員が使用するための、レベルB科学防護スーツ用のマスクの1つです。SCP-XXX-JPは2013/06/02に同サイト内で発生した、クラス6指定危険アーティファクト運搬時の事故により死亡した███研究担当主任が使用していたものです。彼がこの事故を起こす以前は、SCP-XXX-JPに異常性は確認されていませんでした。なお、この事故により、他に死亡した職員はいません。
SCP-XXX-JPは、それを被った者(以下、対象と表記)の認識へ異常を与えます。多くの場合、それは対象に、自身の存在した世界と、SCP-XXX-JPを被って脱いだ後の世界に決定的な差異が生まれたという錯覚をもたらします。この錯覚は不可逆なものであり、唯一、記憶処理でのみ、対象への治療が可能です。
SCP-XXX-JPの持つ異常性が認識災害的なものなのか、それとも平行世界との代替をもたらす、ある種のポータル的役割を果たしているのかは判明していません。現在、██████博士による研究が進行中で、Dクラス職員による実験を検討しています。
2013/06/03、サイト管理官がSCP-XXX-JPを被ったことで、その異常性が発覚しました。サイト管理官は自身の権限を使用し、当該オブジェクトの異常性獲得の発端となった事故の現場に入ったあと、SCP-XXX-JPを突如として被りました。その後、彼は自身がサイトの警備員であったとの主張をはじめました。直ちに認識災害対策チームが派遣され、SCP-XXX-JPを適切な手順で回収、サイト管理官を拘束しました。サイト管理官は、管理官としての通常の業務形態などの記憶は有していない一方で、警備員としての専門的な知識を語る事ができました。この時点で、オブジェクトは正式にSCP-XXX-JPと分類されました。
担当職員通達 —██████博士より
報告書のあの不注意な研究主任の名前に青マーカーを付けたのはどこのどいつだ? 誰の許可かは分からないし、一体どうやって外部編集を無効にしているのかも知らないが、本日中に削除するように。最悪の場合、FCIDに通報することも考慮する。