Gomamayo

アイテム番号:SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル:SCP-XXXX-JPはサイト-81██の乾燥機を設置したパスワード付ロッカーで、密封した状態を維持して保存してください。サイト内で流出した場合、通気口をシャットダウンしエリア内を焼却処分とします。治療できる段階のレベルの暴露以外は終了されます。暴露した人員に関してはいかなる者であっても終了します。暴露した場合の治療法は確立してません。実験や分析に関しては粉末という性質上、レベル4バイオハザードスーツを着用し、終了時にはスーツは焼却処置をし、研究担当者はレベル4に基づいた洗浄を行い、サイト勤務の耳鼻咽頭科の医師の診断を受けてください。感染が確認された場合は直ちに終了されます。

説明:SCP-XXXX-JPは2014年█月の██████県████市のとある家庭で発見された██████製薬会社の販売している物と酷似した粉末状の医薬品です。押収されたSCP-XXXX-JPはアルミケースに収まった白い粉末で、ケースの下には製薬会社の名称、住所、効能、粉末の成分が記載されていましたが、医薬品としての分類は明記されていませんでした。記載されていた製薬会社は捜索しても発見されませんでした。住所も架空の物で、小規模の廃工場しかありませんでした。SCP-XXXX-JPの内容量は45グラムと表記されています。
(ここから説明の追加を)このSCPは粘膜を持つ全ての生物が摂取した場合、異常性を発揮します。生物の大きさにも寄りますが、粉末が粘膜に付着すると、そこからカエンタケの菌糸が発生、異常な速度で広がりをみせ成長します。あまりの速度に、外科手術での粘膜除去も追いつかずに除去する事ができません。投薬、放射線治療なども成長を止める止める事はできません。菌糸が成長しカエンタケが本来の毒性を出すまで寄生された生物には若干の身体の改善、という効果しか現れません。

2014年██月、2週間前から20代男性が無断欠勤をした件でのやり取りで財団が発見しました。メールや電話にも一切応答がないのを会社が不審に思い、自宅を訪れた同僚によって死体を発見通報されました。近隣の警察に潜入していたエージェントによって現場、物品が確保されました。既に死後2週間ほど経過しており、無断欠勤し始めた時期と合致していました。(以下SCP-XXXX-JP-1)

現場はすぐさま財団によって隔離され、SCP-XXXX-JP-1の体内には口内から鼻腔食道、大腸にいたるまでの粘膜にカエンタケが生えていることが発見されました。死因はカエンタケの毒性によるショック死と下されました。この人物以外のアパートの住民に被害が出ていないことから、カバーストーリー「心臓発作による孤独死」を適用し、該当の部屋は機動部隊れ-7(孤独死対応のなんでも屋)により清掃、処理されましたが、この部屋は財団が買い取り今後の経過を観察しています。

財団はこのSCPが小型であること、又量産されている事を危惧し、怪しい死因のカルテを調べましたがこの1件以外は発見されていません。まだ使用されていないのか、近隣地域を含め捜索中です。最初の発生から現在までに、一般家庭で未使用だった3個のSCP-XXXX-JPを収容できました。

財団研究員による分析報告書

この粉末を分析した結果、██████製薬会社の成分と96%は一致しましたが、残りの4%は私たちのデータベースにも存在しない成分です。抽出し遺伝子も調べましたが、同一の物は該当しませんでした。近しいといえるのはカエンタケのDNAですが、そこでも若干の差異が認められました。どのような遺伝子操作や現代技術を駆使してこれを精製したのかは、現段階では完全解明には至っておりません。

実験記録001 ー 日付20██年4月25日

実験対象:一般的な実験用マウス
実験目的の一つとして、このSCPから発生したカエンタケの胞子に感染能力があるかの調査も含まれたため、ケースには3匹のマウスが入れられた。1匹に0.1グラムのSCP-XXXX-JPを溶かした水で投与。
投与されたマウスは1時間ほど餌を食べたり運動したりと活発に動いてましたが、急に泡を吹き始めて痙攣し始めた。痙攣が始まってから5分ほどで、口の中に小さなカエンダケが発芽し始めたのを目視で確認しました。15分ほどでマウスは完全に動かなくなり、他の2匹のマウスも近寄らなくくなりました。
経過2日後、投与されたマウスの死骸は完全にカエンタケの苗床と化した。他の2匹には感染の兆候は見られませんでした。2匹の解剖の結果は健康そのものでした。また、カエンタケの分析の結果も最初の死体同様ごく自然にある異常性のないものでした。

どうやら生えてきたカエンタケそのものは自然界に存在するものらしい。となると服用した者にだけ作用するという事だろう。-████博士
(この博士の台詞がいるのかどうか再構成して削除するか判断します)
実験記録002 - 日付20██年5月10日

実験対象:D-15486(30代男性)(修正します)
1.8グラムを粉末の経口摂取で行いました。投薬後5分ほどで先のマウス同様、1時間ほど上機嫌で腕立て伏せや腹筋などの運動する動作が確認できました。
喉が渇いたので水が欲しいという要求がありましたが却下されました。。数分後、D-15486にSCP-XXXX-JPの異常性が発生しました。顔が苦痛にゆがみ始め、呼吸が荒くなりつばが口の端からだらだらと垂れ始めました。顔色がみるみる土気色になり、明らかに呼吸困難な状況になったことがチアノーゼの出現からも確認できました。5分ほどその状態が経過し、D-15486は後ろ向きに倒れ痙攣し始めました。研究員がマイクで応答するように促すも、D-15486は声を発する事が出来なくなってしまったようで、痙攣が始まってから30分後、動かなくなりました。呼吸をしようとして大きく開かれた口からカエンタケが1本発生しているのが研究員の目視で確認できました。死後どこまでカエンタケが増殖するのかを観測した結果、一般的成人サイズだと全身に生え渡るには3週間以上を要しました。

投与された1時間だけは快適になるという薬効でありながら、体内ではカエンタケが成長するための苗床化が進むという事だろう -████博士 
(これだけだとまだ博士の台詞がおかしいので、実験記録を1、2追加します。納得できる実験を入れないといけませんでした)

実験記録003 - 日付20██
その後、未使用のSCP-XXXX-JPを所持していた人物の証言により、とある薬局での試供品として配布されていたことが判明しました。エージェントがその薬局を調査した結果、店主の証言と店主が所持していた残りのSCP-XXXX-JP6個を回収する事が出来ました。

店主へのインタビュー(ここもミヨコとの関連を考え直すので再構築します)

エージェント: では、このサンプルを持ち込んだ人物のことを教えていただいてよろしいでしょうか?

店主: いやー、初めて観た顔だったんだけどな、化粧品の販売をしてるとか言ってたな。んで、今回新しく製薬部門も立ち上げて、試供品として配ってくれるだけで対価は払うっていううまい話だったな。
でもよー、この薬事法が厳しいご時勢にそんなのほいほいと受けるのも罪の意識がな。あっちも口が達者でよ、結局丸め込まれてな。7個だけ引き取ったんだよ。女はのど飴の延長と言ってくれればいいのよ、と天使のような微笑でな。美人過ぎても鳥肌って立つもんなんだな。あんな体験は初めてだったよ。

エージェント: 名刺は頂かなかったのでしょうか?あればぜひ拝見したいのですが。

店主: あー どこ置いたかなぁ・・・ ちょっと待ってくれよ。(店の奥にいく)あー あったあったこれだ
これがその美人の名刺だよ。
なぁ、これで俺が捕まるとかそんな事はないよな?捕まるのか?

エージェント: 「大丈夫ですよ、調査だけですから」と店主をなだめ、名刺を受け取り、そこに印刷されたものを確認する

「寝苦しい咳も、だらしない鼻水もこれで全てスッキリ! お困りのあなたへの最高のお薬です 
是非とも用法を守って服用を!                イナガワ美容組合 ミヨコ」

店主には記憶処置Aを施し、エージェントは回収したSCP-XXXX-JPを収容。イナガワ美容組合への調査は今後とも継続されます。
(この文言はイナガワを外し団体とは関係ないものにします。)