ginger3738

うさぎのラフィ 街へ行く

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: [SCPオブジェクトの管理方法に関する記述]

説明: SCP-XXX-JPは日本国内で1988年以降に出生した人物の記憶上に「3歳から6歳頃までの間に視聴した事があるテレビ番組」として発生する、ミーム的性質を保有した極低脅威の情報災害です。主にSCP-XXX-JPの記憶を保持した人物(以下、対象と記述)との会話によって伝播する性質を持つと推測されています。また、他の特異性を有するミームとは異なり、対象に精神的な作用や異常な影響を引き起こすことはありません。ミーム的変異は対象から異なる対象へと伝播する際に、放映されたテレビ番組に関する内容のみが変化する形で生じます。詳細な部分や記憶している話数には対象毎の個人差が見られますが、これにはSCP-XXX-JPのミームとしての脆弱性が関連していると見られています。

SCP-XXX-JPに含有される情報は架空の番組とその内容に関する記憶であり、「うさぎさん、街へ行く」といったタイトルの番組として記憶されます。登場するのはナレーションで「うさぎさん」と呼称されるデフォルメされたウサギの人形(SCP-XXX-JP-aと指定)のみです。番組の要素は壮年の男性とみられる人物によるナレーションとSCP-XXX-JP-aを用いた人形劇を撮影した物であり、その他は背景に使用されている粗雑な書割やSCP-XXX-JP-aを操作する2本の細い棒が存在する事を対象の証言から得られています。

番組の内容は概ねSCP-XXX-JP-aが街を目指して旅をしながら様々なトラブルに巻き込まれるといったストーリーであると報告されており、共通の内容として「SCP-XXX-JP-aの台詞とナレーションを担当する男性の声以外は無音」「オープニングやエンディングの映像は存在しない」といったものが挙げられています。また、いずれの対象も番組が日本放送協会のチャンネルで放映されていた児童向け番組であると証言していますが、これらの情報と一致する番組が同局で放映されていた記録はありません。

以下はSCP-XXX-JPの存在が報告された後に行われた調査によってSCP-XXX-JPの対象である事が確認された職員に行われたインタビューです。

補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]

鉢虫綱に属する刺胞動物に類似した実体です。直径1.5メートルに及ぶ円形の傘と3メートル以上の長さを持つ4本の触手が確認されており、いずれもゼラチン質の半透明な物質で構成されています。また、実体は傘の不特定な位置に12個のヒトに眼球に類似した球体を備えていますが、後述する性質の為に目的や機能の解明は進んでいません。

実体は接触等の外的刺激4を受けた際に溶解する性質を有しています。この性質は眼球状の部位にも及び瞬時に行われる為、実体の捕獲や組織の採取には成功していません。溶解後、周辺の海水を調査した結果から異常な成分は確認されておらず、この結果から実体は海水と同成分で構成されていると考えられています。

生態の解明を目的とした監察結果から、実体は傘を海面に露出させた状態での浮遊生活を行う事が判明しています。一方で触手や傘を用いた遊泳は確認されておらず、水中用ドローンを使用した観察においても実体の能動的な活動は一切確認されませんでした。また、実体が確認された際に他の個体は近辺から発見されず、別個体は確認されている実体の溶解後に発見される事から、これまでに確認された実体はすべてが同一の個体であるとの仮説が立てられています。

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SCP-XXX-JP前面付近にて撮影。

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: safe Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは海洋生物調査を目的として運用されているSCPS いそぐさによって常に動向が監視されます。
現在のSCP-XXX-JPが存在する位置の周囲3km10km以内の海域は収容海域-XXXと指定され、民間の船舶の接近が禁じられます。



説明: SCP-XXX-JPは全長1425m、横幅488m、高さ52mの巨大な岩礁です。███諸島沖合の水深95mの海底に存在し、複数種のフジツボの異常繁殖や船舶のソナーに対する干渉等の異常を発生させます。このフジツボの異常繁殖にはSCP-XXX-JPの各所に発生するデトリタスに類似した有機物粒子のペーストが原因とされていますが、この物質の成分調査を行った所不可解な結果のみが検出されました。ソナーの異常はSCP-XXX-JPが何らかの理由により共振現象に似た振る舞いを見せている可能性が考えられていますが、未だ解明には至っていません。

SCP-XXX-JPは全長1322m、横幅392m、高さ45mの巨大な生物です。体表には岩礁に類似したキチン質の外殻やリン酸カルシウムを多く含んだ白い砂状の粉粒が張り付いている他、サンゴ類や海草等が根付いている為に一見すると海底の一部であるように見えます。また、各所に通常のフジツボ種の他にイワフジツボ(Chthamalidae)に類似した20cm程の部位が存在しますが、SCP-XXX-JPから剥落した外殻と同一のDNAを保有している事からSCP-XXX-JPの体の一部であると思われます。外殻から採取されたサンプルの解析結果は甲殻類、環口類等の複数の生物の遺伝子が混在している事を示しており、一部からはヒト遺伝子が確認されていますが人種の特定にまでは至っていません。SCP-XXX-JP付近に発生するソナーの異常はSCP-XXX-JP内部から発生する超音波が原因であると判明しており、測定された結果によるとイルカ等の海洋生物に見られるエコーロケーションの際に放つクリック音に似たノイズを増幅し、連続して発生させた物である事が明らかになっています。

SCP-XXX-JPはフジツボ状の外殻の一部から不定期に海水と共にSCP-XXX-JP-1とデトリタス5を一定量排出します。デトリタスの内容物を検査した結果、魚類の体の一部やSCP-XXX-JP-1を含むプランクトンの死骸、SCP-XXX-JPと同一のDNAが含まれた腐敗した組織等が発見された事からデトリタスの正体はSCP-XXX-JPの排泄物であると推測されています。このデトリタスは豊富な栄養分を含んでおり付近の海域の海洋生物の大量発生を促す他、プランクトン類の異常繁殖を度々引き起こし結果的に周囲の魚介類が死滅します。この死滅により発生した死骸もまた、海底に蓄積しますがこれらは急速に腐敗を起こしデトリタスへと変化する事が判明しています。

緑.jpg

採取されたSCP-XXX-JP-1

SCP-XXX-JP-1はヤコウチュウ(Noctiluca scintillans)と類似した特徴を持つ海洋性プランクトンです。生態や外見はヤコウチュウとの差異が見られませんが、一部のプランクトンに見られるブレベトキシン類の神経毒を含む多数の毒素を保有している為、魚類の死亡や奇形等の悪影響を及ぼす他、貝類が摂食する事で神経性貝毒の症状を引き起こす様になります。毒性の他には有機的分解を促進する性質が確認されていますが、その性質の原理の解明には至っていません。SCP-XXX-JP-1はルシフェラーゼの効果により通常のヤコウチュウとは異なる黄緑色の生物発光を行います。この発光は深海魚等に見られる発光を用いた魚類の誘因が目的であると考えられており、誘因された魚類がSCP-XXX-JP-1を捕食を行い、毒性によって死亡する事で結果的にデトリタスの生成が促進されます。このデトリタスによるSCP-XXX-JP-1を含むプランクトン類の増加と魚類の大量死のサイクルによって付近の海域が汚染されると共に、SCP-XXX-JPがプランクトン類を吸収する事で滋養を得ていると推測されており、現在対応策が協議されています。

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SCP-XXX-JP-1の影響で奇形化した魚類の一種

収容経緯: SCP-XXX-JPは1998年█月から確認されていた魚介類の大量死滅と奇形化の調査の際に発見されました。付近の海域では同月から異常な性質を持つヤコウチュウの大量発生も確認されており、発生源の特定を行う為に財団の調査チームが潜行して調査を行った結果、異常なクリック音の発見とその原因の特定によりSCP-XXX-JPの存在が報告されました。当初は異常性の主としてSCP-XXX-JP-1が存在しSCP-XXX-JPは一種の「巣」であると推測されていましたが、その後の調査でSCP-XXX-JPが巨大な生物である事が確認され、ナンバリングの再指定が行われました。




事案記録XXX-1: 20██年9月18日、SCP-XXX-JPの周囲を潜行していた調査チームのメンバーの一人、絵直調査員からの連絡が突如途絶えました。側面を調査していた別のメンバー2名が捜索を行いましたが発見出来ず、異常を察知した時点で海上のSCPSいそぐさへと情報が伝えられ潜水服に埋蔵されていたGPSの探知が行われました。
探知された信号はSCP-XXX-JPの内部から検出されており、手段は不明ですが何らかの手段でSCP-XXX-JPに侵入したと判断されました。

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絵直調査員が消息を絶つ15分前に撮影された写真。

他のメンバーからは調査員が単独でSCP-XXX-JP上部付近のサンプル採取を行っていた事を示す証言が得られており、彼の失踪から45分が経過した時点で潜水可能なメンバーによるSCP-XXX-JP上部の探索が決定されています。この際に上部付近の岩礁状の外殻に対して、船に配備されていた水中用掘削機等を使用しての破壊を試みられましたが、その厚さと硬度から表層を削るのみに留まりました。爆薬の使用は外殻表面部位からおよそ42cmの深さにまで及ぶ7層の剥落と筋線維に類似した有機組織の露出を招きましたが、当時まで確認されていなかった急速な外殻の再生6により、爆破から2時間半以内には既知の外殻へと回復しています。