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SCP-XXX-JP

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPにはカバーストーリー「渡り鳥による伝染病」が適用され、民間人の進入及び接近は海上保安庁の船に偽装した財団が保有する船舶によって防がれます。島の外周には塩害対策処置と補強が施されたフェンスが設置され、ポイント-A1に指定された港部分のみを進入可能とします。島には長期滞在と研究が可能な設備を備えた大型SCPS"Charon"が停泊を行い、職員はSCPSと島内のポイント-A2に仮設されたキャンプを拠点として活動を行います。

島内は霊的存在の研究・収容を目的とした研究チーム、調査チームが駐留を行い、6ヵ月毎に人員の交代と心理スクリーニングが実施されます。班員には必要な各種装備の使用許可が与えられると共に携行可能な銃火器と近接戦闘装備が支給されます。銃火器の使用は島外からの侵入者に対してのみ許可され、イベント-クナドの際の対応には霊体の性質から近接戦闘装備及び音響兵器の使用が推奨されます。

島内の巡視は暗視を可能とした撮影機器を搭載したUAVによって行われ、イベント-クナドの際には霊体群の交戦状況の確認が行われます。SCP-XXX-JP-1群の劣勢が想定された場合は必要な機器を用いた最低限の支援が行われ、海洋サイト-81██管理官の判断によって交戦への介入が許可されます。

追記: 駐留を行う職員には霊的ポテンシャルの測定が義務付けられ、測定値が1.71を超える職員は影響を考慮して島内の滞在は許可されません。

説明: SCP-XXX-JPは北緯██.████°東経███.████°に位置する島で██県██市に属する████島として知られています。1970年代までは350人近くの島民が存在していた事が記録されていますが、その後1992年█月██日に県職員による調査が行われた際には島民の存在は確認されませんでした。この島民の消失に関して島内の風習が変化した事が原因とされる人的資源の枯渇によって生活基盤の維持が困難になったと推測されていましたが、継続して行われた調査でSCP-XXX-JP内部の異常が発覚した事により財団の収容対象に指定されました。

SCP-XXX-JPの持つ特異性は霊的性質を保持した実体の存在と島内での死亡者に対して発生する霊的兆候を基本とした異常な効果です。この効果は対象をエクトプラズム(ectoplasm)2を媒体とした霊的存在へと変換します。SCP-XXX-JP内部で死亡者が出た場合、霊的領域と物質的領域の間で一般的な霊的存在への変遷とは異なる過程での幽質反応と霊素固着現象が発生し、肉体内部からの霊素の漏出と土壌からの霊素の滲出が発生します。その結果、それらが相互作用して
エクトモーフ(Ectomorph3としての実存を固定します。

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死亡事例XXX-3における変換中の個体

エクトモーフは外観上、乳白色の粘液状のエクトプラズムで構成された実体として視認され、およそ死亡から45分で死亡者を模した簡略化された人型の形状へと変化します。この場合に置いては変換後25分前後までは生前に親交があった人物に対してコミュニケーション4を試みる様子が見られますが、その期間を過ぎた後は周囲の人物を無視した挙動を行い後述するSCP-XXX-JP-1と行動を共にします。



以下はSCP-XXX-JP内部で最初に発生した死亡事例であり、この際に異常な効果による霊的存在への変換が確認されました。

死亡事例-XXX-1

死亡者: SCP-XXX-JP調査班員 Agt.小此木
死因: 頚椎骨折
原因: 斜面からの滑落。対象は落下時に地表の岩に接触した事によって肩から後頭部にかけて多大な負荷が掛かり、頚椎を損傷したと見られる。
備考: 同様の事故の再発生を防ぐ為、斜面及び高所での作業時にはロープを使用すると共に地盤や環境に問題は無いか調査を事前に行う等の危機管理を徹底する。

島内の調査に伴いコーデック計数機を用いた結果、SCP-XXX-JPの地下320m以下の空間に推定███tに及ぶ大規模な霊素塊が埋没している事が判明しています。上述した置換効果とは別にSCP-XXX-JPの土壌からも不定期に由来不明のプロテオームとエクトプラズムの滲出が報告されている事から、いずれ霊素塊は時間の経過によって完全に地表に現れる可能性が指摘されています。この霊素塊の存在とSCP-XXX-JP内部の事象の因果関係は判明していません。

SCP-XXX-JP-1概要: SCP-XXX-JP-1はクラスAに分類されるレベルⅡ霊的存在であり、高密度の純霊素で構成された標準人型霊体モデルを維持するエクトモーフとして活動を行います。SCP-XXX-JP-1は細部が簡略化されたヒトを模した姿をしており、年齢を問わない男女の姿をした個体を含めた117体が確認されている他にSCP-XXX-JP内部で死亡した12名の財団職員を基とする個体が存在しています。会話や筆記等の直接のコミュニケーションを行う事は無く、基本的には職員を無視して活動を行います。

SCP-XXX-JP-1に主に見られる行動として15体から20体程度の男性型の個体で構成された複数のグループが島内の巡回を行い、子供・老人・女性型の個体は数ヶ所に分散したコロニーを形成します。平常時は攻撃的な態度を見せず巡回と待機を行いますが、イベント-クナドの際は全個体がSCP-XXX-JP-2に対しての直接的な攻撃あるいは拘束を行います。SCP-XXX-JPは全体の60%以上を損壊した場合、一時的に行動不能に陥りますがSCP-XXX-JPの土壌から滲出した微量なエクトプラズムを補填する事で再度活動を行う事が可能である事が報告されています。特筆すべき点としてSCP-XXX-JP-1が交戦イベントによって形態を大きく損なった場合、付近の土壌から通常時以上の値の霊素が滲出する点が挙げられます。この滲出を誘発する要因は他に特定できておらず、現時点では原因不明とされています。

SCP-XXX-JP-1がエクトプラズムの構成を維持できる期間は不明ですが、現在までに消失した個体は存在しません。現在確認されている個体は新たに加わった個体を除いてSCP-XXX-JP内に存在した一部の島民達の物であると推測されています。

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小型のSCP-XXX-JP-2

SCP-XXX-JP-2概要: SCP-XXX-JP-2はクラスCに分類されるレベルⅤ霊的実体であり、不定形かつ不安定な霊体モデルを構成するエクトモーフとして活動します。霊素と共にケラチンを多量に含む第Ⅱ種有機型のエクトプラズムで構成されており自発的な霊的発光を行う事が確認されていますが、この発光は異常な作用を誘発する事はありません。SCP-XXX-JP-1及びヒトに対して極めて敵対的であり、引き延ばすように延長した体の一部を用いた物理的な敵対行動が確認されています。また、死亡者の置換効果が発生した際に個体が接触して霊素の注入を行う"汚染"が確認されており、この場合において死亡者はSCP-XXX-JP-1では無くSCP-XXX-JP-2としての存在を保ちます。この汚染は既存のSCP-XXX-JP-1に対して行われてはおらず、置換時のみに可能な手段であると推測されています。現在までに確認されている個体数は最大で300体近くが報告されており、ポイント-K2内部から主に日没頃に出現して島内各所へ離散します。

SCP-XXX-JP-2は日光を嫌う性質がある事が判明しており、日没と共に離散した個体は明け方の数十分前にはポイント-K2内へと急速に帰還します。日中はポイント-K2内に潜んでいますが内部の様子を観察しようとした場合、入り口付近に存在する個体によって妨害を受ける為十分な調査を行えていません。SCP-XXX-JP-2に対する処置として機材を用いた投光が有効である事を利用した対策が取られていますが、ポイント-K2内部の個体のみは光の照射に対して退避する様子を見せずその場に留まって「壁」を形成します。SCP-XXX-JP-2は島内各所に離散後、イベント-クナドと指定された交戦イベントを引き起こします。

SCP-XXX-JP-1及びSCP-XXX-JP-2の存在は潜在的な霊的ポテンシャルの有無に関わらず肉眼で視認可能です。また、高密度のエクトプラズムで構成されている影響から実体としての物理的干渉が可能な反面、標準的な霊体に見られる物質の透過・超心理的事象を含む霊的兆候は発露しません。SCP-XXX-JP内部の霊的事象に対して、財団が採択している基本的な儀式的手順は一切の効果を見せていない為、科学的観点からのアプローチが模索されています。

イベント-クナド概要: イベント-クナドはSCP-XXX-JP-2のSCP-XXX-JP-1に対する同時多発的な攻撃と儀式的手順の実行を含んだ交戦イベントであり、大多数の個体が攻撃を行う間に少数の個体が手順を実行に移そうと試みます。イベント開始直後は双方の個体同士での交戦を行いますが時間の経過に従い集団での交戦へと発展し、最終的にはSCP-XXX-JP-2の複数の個体が融合して体長2m程の複数の腕を保有する大型個体へと変化してSCP-XXX-JP-1群へと向かいます。SCP-XXX-JP-1群は各個体の協力の元、明け方まで大型個体を抑え込む形で応戦すると共に儀式的手順の妨害を試みます。

SCP-XXX-JP-2の一部の個体は生物の骨に類似した素材を用いて作成された、儀礼的な意匠の槍あるいは杖を持ち島内のいずれかの集落跡地に集合します。集合した個体は地中から出現したSCP-XXX-JP-3と指定された未特定の生物の出現後、その穴を囲み儀式的な手順の実行を試みます。この儀式の目的は不明ですが、概ねSCP-XXX-JP-1の妨害によって応戦の間にイベント終了時刻を迎えます。SCP-XXX-JP-3はは幅およそ60cm、体長7m程の全身が棘状の部位に覆われた手足の無い
生物であり、回転しながら地中を穿孔して移動を行う事が報告されていますが、イベント時を除いた出現が確認されていない為に詳細は判明していません。手順中断後、SCP-XXX-JP-3は出現した穴へと戻り逃走しますが、日中に穴の調査を試みた所深度2m付近で土砂によって塞がれている事が確認されています。内部の状況やSCP-XXX-JP-3の行方は判明していません。

風習に関する調査記録: SCP-XXX-JP内の本来の風習は付近の島と類似した比較的無害なシャーマニズムを基とした物でしたが、190█年頃から儀式的な拷問・食人行為等の異常な風習へと変化していた事が付近の島の住人から証言されており、その頃から他島との交流は途絶えています。この風習の変化にはSCP-XXX-JP内部で突如発生した"ならく"という未知の信仰が関わっている事が判明しており、"ならくのあぢと"と称されるSCP-XXX-JP南端部の洞窟を拠点に島内で活動していた事が把握されています。この洞窟はポイント-K2に指定されています。

イベント-クナドが発生する前の日中に島内を探索した結果、集落内では染料と血液を混ぜ合わせて作られた塗料によって描かれた幾何学模様が多数発見されており、模様付近には白骨化した遺体や暴力的な儀式的手順の痕跡が残されていました。一部の民家からは記録上の島の風習とは一致しない祭具らしき物が発見されており、現在これらは回収されて資料として記録されています。以下はその抜粋です。

  • 非異常性の脊椎を用いて作成された杖状の物体。脊椎はヒトの物が使用されている。
  • ヒトを含む多数の生物の皮膚を用いて作成された太鼓。形状は既存の文化の物と一致せず。
  • 複数の壺の内部で塩漬けされたエクトプラズム塊███kg。組成に豊富なケラチンと未特定の有機組織が含まれている。
  • 泥や木材を使用して作成された高さ2mの像。蝙蝠の皮膜に類似した羽を持つ爬虫類の特徴を示している。
  • 乾燥したオオナスバ( Scopolia Terminus )5の葉、██kg
  • 文章が記された多数の紙片。各民家で発見されており、原本が島長の家で発見されている。標準語に要約された文章を以下に添付します。

発見された紙片(1)

我等が主たる精霊くるしらいんより信託を賜った。各々自らの魂の膿を貯め、ならくのあぢとへと献上せよ。
ぃればくるやぁんとばじゅまの繋がりを再現する為に我等の魂が必要との事である。[█████/島の神]の残り滓を纏ってばじゅまは世に降り立つ事が定められたのだ。
魂の膿の出が悪い時は死した獣の骨で肉体の傷を広げ、己の心の内のくるしらいんの声に耳を傾けるように。

_発見された紙片(2)_

我等が島に新たなる精霊くるきえりが加わった。彼女の御言葉で聖なる寺院の船を見つけ出す事が出来るとくるしらいんは仰った。
明後日の夜明け前には船を出すので腕に自慢のある十五名の船乗りに同行を願う。私と彼等とで船から精霊達を救い出す。
残された者達はくるきえりに従って我等の帰りを待つように。

発見された紙片(3)

聖餐が近い。
くるしらいんの命に応じて魂の膿を捧げよ。
くるきえりの言葉に従い為すべきことを為せ。
くるしるまの導きの下で異端を捕えよ。
精霊達の庇護によって我々もあぢとへ行ける事は幸福である。ならくの血の結束によってこの島は守られねばならない。
異端の血は島を潤わせるだろう。

発見された紙片(4)

異端共は皆息絶えた。いよいよ聖餐の時である。
全ての者は明日の朝ならくのあぢとへと向かい、くるしらいんと共にあぢとへと至る。
ばじゅまの胃の腑を抜けて神聖なる地へと赴く為、十分に身を清めてから入口へ集合するように。
それと、二ガバヤを集めるようにとのくるしらいんの声を聞いたので皆も持てるだけ持ってくる事を忘れずに。

次の資料はSCP-XXX-JPの船着場に存在する小屋の内部で発見された物であり、記述された名前や他島の渡航記録を参照した結果から都内で雑誌編集者として勤務していた蜷川 ██氏の物である事が判明しています。同市は1982年█月頃に旅行目的での休暇を申請して以降連絡が途絶えており、現在も発見されていません。資料内には異常な存在に関する記述が見られますが、SCP-XXX-JPを調査した結果これらの存在やその痕跡は発見されませんでした。

上記の文章の内容や各民家の痕跡から、"ならく"に属する島民と異端の島民との争いの結果、勝利した"ならく"の信者達が他の島民の遺体を処理した後に"ならくのあぢと"内部で集団自決を行った仮説が立てられています。

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アミガサタケ.jpg

発見時に撮影されたSCP-XXX-JPの写真

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8123低脅威生物オブジェクト収容フロアの5m×5m×2.5mの収容ユニット内にて、環境を整備されたケージに収容されます。ケージは防音措置を施したケース内に保管され、内部の温度と湿度がチェックされます。

説明: SCP-XXX-JPは全長14cmのアミガサタケ( Morchella esculenta )です。現在確認されている特異性の他に異常な点は確認されておらず、他のアミガサタケとの差異はありません。


SCP-XXX-JPの特異性は機械音声に類似した抑揚のない発声を行う事であり、この発声は網目状の傘を振動させて行っている事が確認されています。SCP-XXX-JPが声を発する場合、主に日本語で自身が財団職員であると主張します。この主張は一切の根拠が確認できない荒唐無稽な物であり、現時点ではこの主張が認められる事はありません。また、SCP-XXX-JPは上記の主張の際に本来知り得ない筈の財団の情報を有していますが、情報を取得する手段は判明していません。この他には環境に言及6しますが概ね意味の無い発言として処理されています。

SCP-XXX-JPは20██/██/██に████山中で別案件の調査を行っていた収容チームのメンバーが発見しました。メンバーへの聴取では「突然、足元のきのこに挨拶をされた」という証言が得られており、この際に職員の名を騙る事は無かった事から職員との接触がSCP-XXX-JPの人格7に影響を与えたと考えられています。その後、発見したメンバーは冷静な対応と共に他のメンバーへと報告を行い、迅速に収容を終えました。

以下はSCP-XXX-JPに対するインタビューの記録です。