ginger3738
評価: 0+x
岩でしょ.jpg

SCP-XXX-JP前面付近にて撮影。

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: safe Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは海洋生物調査を目的として運用されているSCPS いそぐさによって常に動向が監視されます。
現在のSCP-XXX-JPが存在する位置の周囲3km10km以内の海域は収容海域-XXXと指定され、民間の船舶の接近が禁じられます。



説明: SCP-XXX-JPは全長1425m、横幅488m、高さ52mの巨大な岩礁です。███諸島沖合の水深95mの海底に存在し、複数種のフジツボの異常繁殖や船舶のソナーに対する干渉等の異常を発生させます。このフジツボの異常繁殖にはSCP-XXX-JPの各所に発生するデトリタスに類似した有機物粒子のペーストが原因とされていますが、この物質の成分調査を行った所不可解な結果のみが検出されました。ソナーの異常はSCP-XXX-JPが何らかの理由により共振現象に似た振る舞いを見せている可能性が考えられていますが、未だ解明には至っていません。

SCP-XXX-JPは全長1322m、横幅392m、高さ45mの巨大な生物です。体表には岩礁に類似したキチン質の外殻やリン酸カルシウムを多く含んだ白い砂状の粉粒が張り付いている他、サンゴ類や海草等が根付いている為に一見すると海底の一部であるように見えます。また、各所に通常のフジツボ種の他にイワフジツボ(Chthamalidae)に類似した20cm程の部位が存在しますが、SCP-XXX-JPから剥落した外殻と同一のDNAを保有している事からSCP-XXX-JPの体の一部であると思われます。外殻から採取されたサンプルの解析結果は甲殻類、環口類等の複数の生物の遺伝子が混在している事を示しており、一部からはヒト遺伝子が確認されていますが人種の特定にまでは至っていません。SCP-XXX-JP付近に発生するソナーの異常はSCP-XXX-JP内部から発生する超音波が原因であると判明しており、測定された結果によるとイルカ等の海洋生物に見られるエコーロケーションの際に放つクリック音に似たノイズを増幅し、連続して発生させた物である事が明らかになっています。

SCP-XXX-JPはフジツボ状の外殻の一部から不定期に海水と共にSCP-XXX-JP-1とデトリタス1を一定量排出します。デトリタスの内容物を検査した結果、魚類の体の一部やSCP-XXX-JP-1を含むプランクトンの死骸、SCP-XXX-JPと同一のDNAが含まれた腐敗した組織等が発見された事からデトリタスの正体はSCP-XXX-JPの排泄物であると推測されています。このデトリタスは豊富な栄養分を含んでおり付近の海域の海洋生物の大量発生を促す他、プランクトン類の異常繁殖を度々引き起こし結果的に周囲の魚介類が死滅します。この死滅により発生した死骸もまた、海底に蓄積しますがこれらは急速に腐敗を起こしデトリタスへと変化する事が判明しています。

緑.jpg

採取されたSCP-XXX-JP-1

SCP-XXX-JP-1はヤコウチュウ(Noctiluca scintillans)と類似した特徴を持つ海洋性プランクトンです。生態や外見はヤコウチュウとの差異が見られませんが、一部のプランクトンに見られるブレベトキシン類の神経毒を含む多数の毒素を保有している為、魚類の死亡や奇形等の悪影響を及ぼす他、貝類が摂食する事で神経性貝毒の症状を引き起こす様になります。毒性の他には有機的分解を促進する性質が確認されていますが、その性質の原理の解明には至っていません。SCP-XXX-JP-1はルシフェラーゼの効果により通常のヤコウチュウとは異なる黄緑色の生物発光を行います。この発光は深海魚等に見られる発光を用いた魚類の誘因が目的であると考えられており、誘因された魚類がSCP-XXX-JP-1を捕食を行い、毒性によって死亡する事で結果的にデトリタスの生成が促進されます。このデトリタスによるSCP-XXX-JP-1を含むプランクトン類の増加と魚類の大量死のサイクルによって付近の海域が汚染されると共に、SCP-XXX-JPがプランクトン類を吸収する事で滋養を得ていると推測されており、現在対応策が協議されています。

変な魚2.jpg

SCP-XXX-JP-1の影響で奇形化した魚類の一種

収容経緯: SCP-XXX-JPは1998年█月から確認されていた魚介類の大量死滅と奇形化の調査の際に発見されました。付近の海域では同月から異常な性質を持つヤコウチュウの大量発生も確認されており、発生源の特定を行う為に財団の調査チームが潜行して調査を行った結果、異常なクリック音の発見とその原因の特定によりSCP-XXX-JPの存在が報告されました。当初は異常性の主としてSCP-XXX-JP-1が存在しSCP-XXX-JPは一種の「巣」であると推測されていましたが、その後の調査でSCP-XXX-JPが巨大な生物である事が確認され、ナンバリングの再指定が行われました。




事案記録XXX-1: 20██年9月18日、SCP-XXX-JPの周囲を潜行していた調査チームのメンバーの一人、絵直調査員からの連絡が突如途絶えました。側面を調査していた別のメンバー2名が捜索を行いましたが発見出来ず、異常を察知した時点で海上のSCPSいそぐさへと情報が伝えられ潜水服に埋蔵されていたGPSの探知が行われました。
探知された信号はSCP-XXX-JPの内部から検出されており、手段は不明ですが何らかの手段でSCP-XXX-JPに侵入したと判断されました。

ダイビング.jpg

絵直調査員が消息を絶つ15分前に撮影された写真。

他のメンバーからは調査員が単独でSCP-XXX-JP上部付近のサンプル採取を行っていた事を示す証言が得られており、彼の失踪から45分が経過した時点で潜水可能なメンバーによるSCP-XXX-JP上部の探索が決定されています。この際に上部付近の岩礁状の外殻に対して、船に配備されていた水中用掘削機等を使用しての破壊を試みられましたが、その厚さと硬度から表層を削るのみに留まりました。爆薬の使用は外殻表面部位からおよそ42cmの深さにまで及ぶ7層の剥落と筋線維に類似した有機組織の露出を招きましたが、当時まで確認されていなかった急速な外殻の再生2により、爆破から2時間半以内には既知の外殻へと回復しています。