実験記録1 - 日付: 2016/06/██
実験担当: ███研究主任
対象: 鉄鉱石、鉄のインゴット、鋼鉄のインゴット、ステンレスのインゴット
実験目的: SCP-XXX-JPを使用し性質を調査する
内容: 鉄鉱石1個にSCP-XXX-JPを使用
結果: SCP-XXX-JP使用後鉱石1個に変化。検査の結果、鉱石から鉄が完全に除去されていた。
内容: 鉄のインゴット1個にSCP-XXX-JPを使用。
結果: 変化なし検査の結果、計測出来る限りにおいて高純度な鉄に変化していた。
メモ: 高純度の精製が難しい物質の製造に使えるかもしれませんね。 — ███研究主任
内容: 鋼鉄のインゴット1個にSCP-XXX-JPを使用。
結果: SCP-XXX-JP使用後純鉄のインゴット1個に変化。質量が若干減少。
メモ: 鋼鉄から炭素が取り除かれたようです。しかし、使用した鋼鉄には炭素以外の化学成分が含まれているはずなのですが。取り除かれた質量と本来含まれていた化学成分の質量にも違いがありますね。 — ███研究主任
内容: ステンレスのインゴット1個にSCP-XXX-JPを使用。事前に合金成分の比率を記憶。
結果: SCP-XXX-JP使用後純鉄のインゴット1個に変化。重量が鉄に合成されていた化学成分の重量だけ減少。
メモ: これは興味深い。結果が使用者の記憶や認識に大きく左右されるようです。 — ███研究主任
内容: ステンレスのインゴット1個にSCP-XXX-JPを使用。ステンレスに関する知識がないエージェント██にSCP-XXX-JPを使用させた。
結果: SCP-XXX-JP使用後ステンレスのインゴット1個に変化。材質は実験前と比較して変化せず。
メモ: ステンレスという名称の知識だけではこうなりますか。 — ███研究主任
ステンレスってステンレスって名前の金属じゃないの? — エージェント██
違います。 — ███博士
実験記録2 - 日付: 2016/06/██
実験担当: ██博士
対象: 私物の███社製ランニングシューズ5足。
実験目的: SCP-XXX-JP使用中に強くイメージすることで結果を操作できるか調査
内容: ███社製ランニングシューズ1足にSCP-XXX-JPを使用。色について意識。
結果: SCP-XXX-JP使用後シューズの色が白色に変化。白色は███社製品の中で一番多い色。
内容: ███社製ランニングシューズ1足にSCP-XXX-JPを使用。高級であることを意識。
結果: SCP-XXX-JP使用後別の███社製ランニングシューズに変化。価格は変化前より安い。
内容: ███社製のランニングシューズ1足にSCP-XXX-JPを使用。███社の製品であることを意識。
結果: SCP-XXX-JP使用後███社のロゴが除去された。材質と性能に変化なし。
内容: ███社製のランニングシューズ1足にSCP-XXX-JPを使用。汚れを意識。
結果: SCP-XXX-JP使用後汚れが綺麗に除去された。
内容: ███社製のランニングシューズ1足にSCP-XXX-JPを使用。靴紐を意識。
結果: SCP-XXX-JP使用後靴紐が除去された。
メモ: 使用対象の特徴を意識することで効果を操作できるようだ。 — ██博士
実験記録3 - 日付: 2016/07/██
実験担当: ████████博士
対象: チリ産ワイン、一般的なガラス製容量350mlワイングラス
実験目的: SCP-XXX-JPを連続して対象に使用することによる影響の調査
内容: ワインが注がれたワイングラスにSCP-XXX-JPを使用。
結果: SCP-XXX-JP使用後ワイングラスからワインが消滅。
内容: ワイングラスにSCP-XXX-JPを使用。
結果: SCP-XXX-JP使用後一般的な容量350mlのタンブラーグラスに変化。
内容: タンブラーグラスにSCP-XXX-JPを使用。
結果: SCP-XXX-JP使用後それが何の材質か認識できないミーム汚染を観測者に与えるタンブラーグラスに変化。変化後の材質を特定する試みは全て失敗した。タンブラーグラスをSCP-XXX-JP-1-1に指定。
メモ: ここにタンブラーグラスがあり液体も注げる。しかし、材質について考えようとするとそれが頭から抜け出ていく。ここに「タンブラーグラス」のイデアが実在してるとでもいうのか? — ████████博士
実験記録4 - 日付: 2016/07/██
実験担当: ████████博士
対象: SCP-XXX-JP-1-1-a
実験目的: 実験3で生成されたSCP-XXX-JP-1-1の性質調査
内容: 濃硫酸、水酸化ナトリウム溶液、フッ化水素酸、液体窒素、溶鉄をそれぞれSCP-XXX-JP-1-1に200ml注ぎ込む。
結果: 全て問題なく保持。
内容: SCP-XXX-JP-1-1を物理的に破壊する。
結果: 失敗。
メモ: 容量300mlの容器としてみれば最高の性能を持っていると言える。 — ████████博士
内容: SCP-XXX-JP-1-1に再びSCP-XXX-JPを用い、SCP-XXX-JP-1-aの消滅を試みる。
結果: ██博士の指摘を受け実験は中止された。
メモ: 再びアレを使えば、「名前が分からない容量300mlの何かで出来た容器」が出来るんじゃないか。 そこから更に使えば「名前がわからず容量も分からない何かで出来た容器」が出来るような・・・ — ██博士
SCP-XXX-JPは対象を「より単純な何か」改変しますが、対象を消し去るわけではありません。██博士の指摘通り、同一の対象にSCP-XXX-JPを複数回使用することは収容違反に繋がる恐れがあるでしょう。今後同一対象へのSCP-XXX-JPの複数回使用は、私とサイト管理者の許可を得てから行って下さい。 — ███研究主任